JPS6148157B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真用の磁気ブラシ現像装置に関
する。

従来の磁気ブラシ現像装置においては、ドクタ
ープレートを用いて、現像剤の補給量を制御して
いるが制御部材であるドクタープレートと現像磁
極を囲繞する部材であるスリーブとの間隔が小さ
いため、この間隙部に、現像剤中に含まれる異物
や、チリ、ホコリ等、外部からの異物が入り込ん
で目づまりがおきると、この部分では現像剤の補
給が妨げられるため、スリーブ上に現像剤のない
部分が生じ、このような状態で現像を行なうと画
像上にその物分だけ線状に白くぬける現象が起こ
る。この現象は現像磁極を回転させそれを囲繞す
る部材を固定する場合およびその逆の場合のいず
れでも起こるが、前者の場合には比較的現像剤が
横方向即ち、スリーブ上における、現像剤の搬送
方向に垂直な方向に広がりやすいので現像剤のな
い部分の幅が小さければ感光体上の潜像に達する
までに、現像剤が搬送される過程で上記部分は、
現像剤によりうめあわされてしまうが、後者の場
合には現像剤を上記横方向へ広がらせる分力が殆
んど生じないためスリーブ上に、現像剤のない部
分が環状に形成され、このような状態で現像を行
なうと画像に白スジ状の現像剤の乗らない部分が
潜像の送り方向に発生する。

第１図には、上記現像剤のない部分Ｌが、スリ
ーブ３上に環状に形成された状態が示されてい
る。ただし、図において、符号１は現像ローラ、
符号２はその軸、符号４はホツパー、符号５はド
クタープレート、符号Ｄは現像剤をそれぞれ示し
ている。

本発明の目的は上記欠点を解消し画像ムラのな
い現像装置を提供することにある。

本発明においては、上記目的達成のため現像磁
極を囲繞する部材に近接して設けられたドクター
プレートと現像部（すなわち供給された現像剤で
感光体上の潜像を現像する部分）との間に現像磁
極に対向するように対磁極板を配設し、両者の間
に、一種の磁力線のカーテンを形成させるように
した。スリーブ上を搬送される現像剤が、上記磁
力線のカーテンの位置に達すると、現像剤は、上
記磁力線のカーテンに従つて、一種の壁状になる
が、その際、磁力線のカーテンは、現像剤の流れ
に対し、一種の障壁として作用する。このため、
現像剤は、上記壁状になるとき、あたかも、障壁
にあたつた水流のように、上記磁力線のカーテン
にそつて上下、左右方向（横方向）へ広がるよう
に移動する。この、横方向への現像剤の移動によ
り、補給部の目づまりで生じた、スリーブ上の現
像剤分布の不均一は均され、スリーブ上の現像剤
層の厚みは均一に規制される。

以下図示の１実施例によつて本発明を説明す
る。ただし、繁雑をさけるため、同一の機材につ
いては、第２図以下においても、第１図における
と同一の符号を用いる。

第２図において、現像ローラ１は軸２により複
写機本体に固定されており、この現像ローラ１は
Ｎ極・Ｓ極が交互に配された複数個の現像磁極７
−１，７−２，………，７−ｉ，………よりな
る。これを囲繞するスリーブ３は矢印方向へ回転
可能に取付けられており、その上方に配設された
ホツパー４から現像剤Ｄが補給される。補給され
た現像剤Ｄは、スリーブ３の回動により搬送され
る。現像剤Ｄの補給量はドクタープレート５によ
り最初に制御される。また、対磁極板６は、第２
図に示すごとき横断面形状を有し、図面に垂直な
方向を長手方向とするが、長手方向に平行な一方
の側端部をドクタープレート５の基部に固定さ
れ、他方の端部は、ドクタープレート５の制御端
部と現像部との間にある磁極７−２に、スリーブ
３を介して対向するように態位を定められてい
る。これらドクタープレート５、対磁極板６によ
つて現像剤は所定の厚みに均一に規制される。対
磁極板６の作用は第２図における円Ａ内を拡大し
た第３図に示すように、対磁極板６と現像磁極７
−２との間に、スリーブ３を横切つて磁力線のカ
ーテンが形成される。すると、スリーブ３上を搬
送される現像剤Ｄは、この磁力線のカーテンに従
つて、壁に形成される際、横方向へ移動し、これ
によつて、スリーブ上における現像剤の横方向に
おける現像剤Ｄの分布が均一に規制される。この
ようにして、横方向の分布を均された現像剤Ｄ
は、現像部において、矢印方向へ移動する感光体
８に供給される。このようにして、補給部の目づ
まりにより生ずる問題を、回避できる。対磁極板
６は軟綱板（SPCC）等で十分であるが、任意の
磁性材料を用いて形成しても良く、現像磁極に対
向する端部に、現像磁極７−２と逆極性の磁極が
現れるように磁化して用いてもよい。また、板状
の磁石を用いてもよい。

前記スリーブ３とドクタープレート５との間隙
ａとスリーブ３と対磁極板６との間隙ｂとの関
係、はｂ＞ａとし、トナーの補給量制御はドクタ
ープレート５で行ない対磁極板６では現像剤の横
方向を中心にその層厚を規制するようにすればよ
い。

以上説明したように本発明の現像装置によれば
ドクタープレートとスリーブとの間〓に異物の目
づまりが生じても、この目づまりにより生ずる、
スリーブ上の現像剤のない部分が比較的小幅であ
れば、この部分は完全に解消するし大きなもので
も画像上にほとんど影響のないようにすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の磁気ブラシ現像装置において、
ドクタープレートとスリーブとの間隙に異物が目
づまりした場合の、スリーブ上の現像剤分布を示
す斜視図、第２図は本発明の現像装置を実施する
ための装置の１例を示す説明図的側面図、第３図
は、第２図に符号Ａで示す領域を拡大して示す説
明図である。 ７−１，７−２，………７−ｉ，……… ……
現像磁極、３……スリーブ、４……ホツパー、５
……ドクタープレート、６……対磁極板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の現像磁極と、 これら現像磁極を囲繞する部材と、 上記部材の周面に、現像剤を補給する手段と、 上記部材に補給される現像剤の量を制御するド
   クタープレートと、 このドクタープレートと現像部との間に配備さ
   れ、磁性材料よりなる対磁極板とを有し、 上記対磁極板の端縁部を、上記現像磁極を囲繞
   する部材の外周面に間隔をもつてのぞましめ、か
   つ、上記部材を介して、現像磁極のひとつに対向
   せしめ、上記現像磁極と対磁極板との間に磁力線
   のカーテンを形成せしめ、 この磁力線のカーテンにより、現像剤量を横方
   向において均一化して、現像部へ供給するように
   したことを特徴とする、磁気ブラシ現像装置。