JPH0138601Y2 - - Google Patents

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JPH0138601Y2
JPH0138601Y2 JP1981022923U JP2292381U JPH0138601Y2 JP H0138601 Y2 JPH0138601 Y2 JP H0138601Y2 JP 1981022923 U JP1981022923 U JP 1981022923U JP 2292381 U JP2292381 U JP 2292381U JP H0138601 Y2 JPH0138601 Y2 JP H0138601Y2
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、現像剤担持体上の現像剤を用いて、
潜像担持体に形成された静電潜像を可視像化する
現像装置に関する。
電子複写機、静電記録装置又はその他の各種記
録装置にて用いられる上記形式の現像装置は従来
より周知である。この種の現像装置においては、
現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する層厚規
制手段を設け、この規制手段により層厚を規制さ
れた現像剤によつて静電潜像を可視像化するよう
にしている。ところが、単にこのように現像剤の
層厚を規制するだけであると、規制後の現像剤層
の厚さが不均一になる恐れがある。ここに言う
「不均一」とは、層厚規制後の現像剤層の厚さが
場所によつて異なり、例えば、現像剤担持体上の
或る部分には比較的多量の現像剤が付着し、他の
部分には極く少量の現像剤しか付着しないような
現像を意味する。この現像は、現像剤の層厚を特
に薄く(例えば0.1mm以下に)規制した場合に生
じ易く、かく厚さの不均一になつた薄い現像剤層
は、その表面がいわばぼそついた状態となる。か
かる不均一な現像剤を用いて静電潜像を可視像化
すれば、均一な濃度のベタ画像を得ることが難し
く、画像品質の低下は免れない。
上述した不都合を除去するために従来より各種
の提案がなされている。例えば、磁性体から成る
現像剤ならし手段を、現像剤担持体から離隔して
設け、該担持体の内側に設けた磁石と上記ならし
手段とによつて、層厚規制後の現像剤層をならす
ようにした構成が公知である。この構成による
と、現像剤層の均一性をかなり向上させることが
でき、その意味では優れた効果が得られるのであ
るが、現像剤層を極く薄くしたときには、この層
厚を均一にならすことが困難となり、現像剤層に
既述のぼそつきが発生する。
また、弾性部材、例えばマイラーフイルムより
成るならし手段によつて、現像剤担持体上の現像
剤を押し付け、これによつて現像剤層厚を均一に
ならすよつうにした構成も公知である。ところが
この構成によつても現像剤を充分に不均一になら
すことが難しく、現像剤の層厚が薄いときに発生
する既述のぼそつきを確実に除去することは容易
でない。
本考案は上記認識に基きなされたものであり、
層厚規制後の現像剤の層厚を従来よりも一層均一
化することの可能な現像装置を提供することを目
的とする。
本考案者は本考案を完成するにあたり、弾性部
材から成る従来のならし手段によつては現像剤の
層厚を何故充分均一にならすことができなかつた
かを調査した。その結果、ならし手段としての弾
性部材が所定の形態から歪んでいたり、或いはこ
の部材を取付ける際に該部材が変形したりするた
め、現像剤担持体上の現像剤と弾性部材とに当り
むらができ、この当りむらによつて、充分になら
すことのできない現像剤部分ができ、現像剤層を
全体に亘つて均一にならすことが困難であつたと
いう事実を見い出すことができた。換言すれば、
従来の弾性部材を用いて現像剤層を均一にならす
には、該部材の変形等を考慮しつつ、この部材と
現像剤担持体とのギヤツプ(ここに現像剤が存す
る)を厳格に所定の大きさに維持する必要があ
り、実際にかかる調整を行なうことは容易ではな
い。そこで本考案者は、単に弾性力によつて現像
剤を押し付けるようにした従来の弾性部材に代
え、少なくとも磁気力によつて現像剤を押し付け
る押圧部材を用いて現像剤をならすようにしてみ
たところ、この押圧部材と現像剤との当りむらは
著しく減少し、従来より大幅に現像剤を均一にな
らすことができた。
本考案は、上記新規な事実に基き、磁気力によ
り現像剤担持体方向に吸引作用を受ける少なくと
も1つの押圧部材によつて、現像剤ならし手段を
構成し、少なくともこの吸引作用によつて現像剤
担持体上の現像剤を押圧する構成を提案するもの
である。
以下、本考案を電子複写機用の現像装置に適用
した有利な実施例を図面に従つて説明する。
本考案は、トナーとキヤリアを有する二成分系
現像剤を用いる現像装置にも、またキヤリアを含
まない一成分系現像剤を用いる現像装置にも適用
できるが、図示した現像装置では一成分系現像剤
が用いられている。
第1図は、ドラム状の感光体1として構成され
た潜像担持体と、この感光体1の表面に形成され
た静電潜像を可視像化する現像装置2とを示す。
ドラム状の感光体に代えて、ベルト状の感光体を
用いることもできる。
現像装置2は、磁性トナー3から成る一成分系
現像剤を収容したタンク4と、非磁性体から成る
現像スリーブ5として構成された現像剤担持体と
を有し、この現像スリーブ5は、タンク4の下部
開口に対向して位置している。現像スリーブ5内
には、複数の磁石7が支軸6に固定され、これら
磁石7は、その各磁極が、現像スリーブ5の周方
向に沿つてほぼ交互に逆極性となるように配置さ
れている。第1図に示す実施例では、磁石7が不
動に固定され、現像スリーブ5が時計方向に回転
駆動される。
複写動作が開始されると、感光体1は例えば矢
印Pで示す方向に回転駆動され、その際、図示し
ていない潜像形成手段によつて感光体表面に静電
潜像が形成され、かく形成された潜像は、現像ス
リーブ5と感光体1との近接領域、即ち現像領域
Aへと移動する。
一方、現像スリーブ5は時計方向Qに回転駆動
され、これによつてタンク4内のトナー3がタン
クの下部開口から現像スリーブ5の表面に供給さ
れ、かく供給されたトナーは該スリーブ5の回転
と、磁石7の磁力作用とによつて、現像スリーブ
5上を時計方向に搬送作用を受ける。このとき、
ドクターブレード8として構成された層厚規制手
段により、現像スリーブ5上を搬送されるトナー
の層厚が規制される。即ち、ドクターブレード8
の下端と、現像スリーブ5との間の狭い間隙をト
ナーが通過するとき、このトナーはドクターブレ
ード8によつて掻き取り作用を受け、その厚層が
規制される。本例におけるドクターブレード8は
タンク4の一部により構成されているが、このブ
レード8をタンク4と別部材とし、該ブレード8
と現像スリーブ5との相対位置を調整できるよう
に、ブレード8を可動に支持することもできる。
さて、上記の如く厚層を規制された後のトナー
層3aは、先にも説明したようにその厚さが不均
一であり、トナー層3aの厚さを特に薄く規制し
たときには、この厚さ不均一性がトナー層表面の
ぼそつきとして現われる。このトナー層不均一性
を除去し、ないしは軽減するために、本考案に係
るならし手段が用いられる。本例におけるならし
手段は、一端をドクターブレード8に固定された
薄板状の押圧部材9から成り、この押圧部材9
は、現像スリーブ5のほぼ全長に亘つて延存して
いる。しかも押圧部材9は、弾性を有する磁性
体、例えば鉄、ニツケル又はこれらの合金等によ
り構成され、かく構成された押圧部材9は現像ス
リーブ5に内設された磁石7によつて吸引作用を
受け、押圧部材9の先端部領域9aが、上記吸引
作用によつて現像スリーブ5上のトナーを押圧す
る。
上記構成によれば、現像スリーブ5上に担持さ
れたトナーが押圧部材9の先端部領域9a下を通
過するとき、該部材9による押圧作用によつて、
トナー層3aの厚さがほぼ均一にならされ、その
ぼそつきはほぼ確実に除去される。この場合、図
示した押圧部材9の取付精度を、弾性部材8から
成る従来のならし手段の取付精度よりもややラフ
にし、押圧部材9の先端部領域9aと現像スリー
ブ5との間のギヤツプの大きさを従来のように厳
格に考慮に入れて設定せずとも、この押圧部材9
によつてトナー層3aを均一にならすことができ
る。これは、図示した押圧部材9が弾性変形可能
な薄い板から構成され、その先端部領域9aが現
像スリーブ5のほぼ法線方向に可動であると共
に、この押圧部材9は主として磁気力によつてト
ナー層を押圧するようになつているので、現像ス
リーブ5上のトナー層に対する押圧部材の押圧力
が場所によつて大幅に異なつてしまうようなこと
はなく、押圧部材9は、トナー層に対してその全
体に亘つて均一且つ緊密に接触することができる
からである。即ち、押圧部材9自体の歪み、或い
はこの部材9の取付時における該部材9の変形等
を、従来程には考慮せずに、押圧部材9を取付け
ることができる。ところが、弾性部材から成る従
来のならし手段では、弾性力のみでトナー層を押
し付けるようになつているので、弾性部材の変形
等を考慮しつつ、弾性部材と現像スリーブとの間
のギヤツプを所定の大きさに厳格に設定しなけれ
ばならない。このギヤツプが現像スリーブの軸線
方向に不均一であつたり、或いはこのギヤツプの
大きさが不適当であつたりすると、トナー層を均
一にならすことができないか、或いはこの弾性部
材がトナーの搬送を阻害してトナーの詰まり現像
を生ぜしめるような事態が生ずるからである。
また上記押圧部材9の材質及びその配置位置等
を適宜選択することによつて、押圧部材9に作用
する磁気力を調整し、押圧部材9によるトナー押
圧力を簡単に調整することも可能である。
上記の如くして、均一にならされたトナーは、
現像スリーブ5の回転に伴つて引き続き現像スリ
ーブ5上を時計方向に搬送されて現像領域Aに至
る。このとき現像スリーブ5上のトナー層は、感
光体表面の静電潜像に近接又は接触して該潜像に
付着する。かくして潜像がトナーによつて可視像
化される。感光体1に付着せずに現像領域Aを通
過したトナーは、更にタンク4の方へと搬送され
る。感光体上の可視像は、図示していない転写紙
に転写される。
尚、現像領域Aにて上記の如く現像スリーブ5
から潜像へとトナーが静電的に移行するが、かか
る動作が得られるように、トナー層は公知の形態
で所定の極性に帯電される。その場合、このトナ
ーが電気抵抗値の高い高抵抗トナーであるときに
は、トナー現像領域Aに至るまでに、適宜な帯電
手段、例えば現像スリーブ5にコーテイングされ
た層(図示せず)、又はドクターブレード8等に
よつて摩擦帯電され、或いはコロナ放電器(図示
せず)によりトナーに電荷が注入される。またト
ナーが低抵抗トナーであるときには、このトナー
が現像領域Aに至つたとき、静電潜像を形成する
電荷による静電誘導によつて、トナーが所定極性
に帯電される。また特に、トナーを上記帯電手段
により帯電させるときには、トナー層3aをドク
ターブレード8によつて、極く薄く規制する必要
があるが、この目的のために、ドクターブレード
8を磁性体で構成すると有利である。そして、こ
のようにトナーを薄層化しても、そのぼそつきは
押圧部材9により効果的にならされることは、既
述の通りである。
ここで、第1図に示す装置を用いて行つた実験
の経過を簡単に説明しておく。
ドクターブレード8を磁性体で構成し、押圧部
材9を75μの厚さのニツケル板により構成すると
共に、ドクターブレード8と現像スリーブ5との
間隙を0.3mmに設定した。かかるドクターブレー
ド8によつて、現像スリーブ5上のトナー層3a
の厚さを約0.1mm程度に規制し、これを押圧部材
9によつて押圧した結果、トナー層を非常に均一
にならすことができ、そのぼそつきを有効に低減
させることができた。比較のため、押圧部材9の
代りに、75μ厚さのマイラーフイルムから成る弾
性部材を、第1図に示す押圧部材と同様にして設
け、これによつてトナー層3aをならしてみたと
ころ、マイラーフイルムとトナー層との当りむら
によると思われるむらがトナー層に残つた。
第2図は、弾性を有する磁性体から構成された
押圧部材9の自由端側が多数に分割されている実
施例を示す。この構成によると、押圧部材9にお
ける分割された各部分9bがそれぞれほぼ独自に
弾性変形でき、各部分9bがそれぞれ磁石7によ
つて吸引作用を受ける。従つて、押圧部材9の各
部分9bが、実質的に独立してトナーを現像スリ
ーブ5に対して押圧する働きを為し、このため現
像スリーブ5等の歪みがかなり大きく、或いは押
圧部材の取付精度がかなりラフであつても、押圧
部材9の各部分9bが現像スリーブ5上のトナー
に緊密且つ均一に接触して、該トナーをならすこ
とができる。また、トナー中に何らかの異物が混
入していて、この異物が押圧部材9下に至つたと
しても、該異物に当つた押圧部材9の部分9b
は、比較的容易に変形できるので、異物は容易に
押圧部材9と現像スリーブ5との間を通過でき、
異物の詰まりに基因するトラブルを第1図に示す
構成よりも一層確実に低減させることができる。
尚、第2図における他の構成は、その微細な点で
第1図の構成と僅かに相違するが(例えば、磁石
7がローラ状の固定磁石によつて構成されている
点等)、実質的には第1図の構成と同様であり、
第2図における第1図と同様な部分には、第1図
の各要素に付した符号と同一符号を付しておく。
上述した2つの実施例においては、押圧部材9
の全体を磁性体により構成したが、この押圧部材
9は現像スリーブ5に内設された磁石7によつて
吸引作用を受けて、トナーを押圧するものである
から、この機能が得られることを条件に、押圧部
材9の一部のみを磁性体によつて構成してもよ
い。第3図はその一例を示す。第3図に示した押
圧部材9は、非磁性体の薄板(例えばマイラーフ
イルム)から成る弾性部材9cと、この弾性部材
9cの先端部領域9aに固着された鉄、ニツケル
等の磁性体部材9dとから成り、上記弾性部材9
cの一端がドクターブレード8に固定されてい
る。この実施例によつても、第1図に示す実施例
と同様な作用効果が得られる。
以上説明した実施例では、押圧部材9の全体又
はその一部が磁性体により構成されていたが、第
4図に示す如く、押圧部材9を剛性の高い硬質な
磁性体の板10によつて構成し、その一端を、例
えばドクターブレード8等に、ピン11によつて
回動可能に枢着することもできる。この構成にか
かる押圧部材10も、現像スリーブ5のほぼ法線
方向に可動であり、しかも該部材10が磁石7に
よつて吸引作用を受け、現像スリーブ5上のトナ
ーを均一にならすことができる。この場合も、板
10と現像スリーブ5との間のギヤツプは、磁石
7による磁気力と、このギヤツプ間に位置するト
ナー層とにより定まり、従つて、このギヤツプの
設定ないしは管理についてはさほど考慮する必要
はない。この板を非磁性体で構成し、その機械的
な力だけトナー層を押し付けるようにしたとすれ
ば、上記ギヤツプを厳格に定めないと、トナー層
を均一にならすことができないか、又はトナーの
搬送を阻害してしまうことになる。尚、本例にお
いても、板10を非磁性体により構成し、この板
に磁性体部材9dを固着して、押圧部材9を板1
0と磁性体部材9dとから構成してもよい。
第5図に示す実施例においては、押圧部材9が
現像スリーブ5の軸線方向に延びる棒状の磁性体
から成り、該押圧部材9は現像スリーブ5の各端
側に位置する支持部材12(これは現像装置の側
板等であつてもよい)に形成された長孔13に摺
動可能に嵌合されている。そして、この長孔13
は現像スリーブ5のほぼ法線方向に延び、押圧部
材9が現像スリーブ5の法線方向に移動可能に支
承されている。しかもこの押圧部材9は、非磁性
体から成る弾性ブレード14上に載置され、この
弾性ブレード14は、その後端がタンク4ないし
はドクターブレード8に固定され、その先端部領
域14aが、現像スリーブ5上のトナー層3aに
接触するようになつている。
上記構成においても、押圧部材9が磁石7の磁
気力により現像スリーブ5側に吸引され、かくし
て押圧部材9が、弾性ブレード14を介してトナ
ーを現像スリーブ5に対して押圧し、これを均一
にならすことができる。
尚、押圧部材9を支持する支持部材12を、第
5図における左右の方向に移動可能に支承してお
けば、該部材12の左右位置を適宜調整すること
によつて、押圧部材9を左右に移動させ、トナー
層に対する押圧部材9の押圧力を調整することが
でき有利である。
第6図に示す実施例においては、磁性体から成
る押圧部材9が、現像スリーブ5のほぼ法線方向
に可動な状態で、引張ばね15によつて懸架され
ている。この実施例においても押圧部材9が磁石
7の磁場中に位置して、現像スリーブ5上のトナ
ー層を押圧し、これをならすことができる。尚、
16は押圧部材が図における左右の方向に謡動す
ることを防止する押え部材であり、この押え部材
16は必要に応じて適宜用いられる。
第3図乃至第6図に示した実施例における他の
構成は、第1図に示した実施例の場合と実質的に
同一であり、同一の部分には第1図と同一の符号
を付しておく。
以上説明した実施例においては、トナー層の層
厚を規制するためにドクターブレード8を用いた
が、かかる層厚規制手段として他の手段を用いた
装置にも本考案を適用できる。第7図はその一例
を示す。
第7図に示す実施例においては、トナー3を収
容したタンク4の下部開口に、現像剤供給スリー
ブ17が設けられ、この供給スリーブ17に隣接
して、先に説明した実施例における現像スリーブ
5が設けられている。現像スリーブ5には、複数
の固定磁石7が内設されているが、供給スリーブ
17内にも複数の磁石18が固定して設けられ、
しかも供給スリーブ17内に複数の磁石18が固
定して設けられ、しかも供給スリーブ18は、現
像スリーブ5と同様に時計方向に回転駆動され
る。この場合、現像スリーブ5の周速v1の方が供
給スリーブ17の周速v2よりも高速となるように
各周速が設定されている。1はベルト状に形成さ
れた感光体を示し、該感光体1は現像スリーブ5
に対向して位置している。もちろん、かかるベル
ト状の感光体に代えて、ドラム状の感光体を用い
ることもできる。
複写動作が開始されると、両スリーブ17,5
が時計方向に回転駆動され、タンク4内のトナー
3は、供給スリーブ17の表面に供給され、かく
供給されたトナーは供給スリーブ17上を時計方
向に搬送される。この場合も、ドクターブレード
8によつて供給スリーブ17上のトナー層の厚さ
が規制されるが、ただ本例では、このブレード8
によるトナー層厚の規制は大まかに行なわれ、供
給スリーブ17上のトナー層厚は、現像に供され
るときの層厚よりもかなり厚くなつている。
供給スリーブ17上を搬送されるトナーが、該
スリーブ17と現像スリーブ5との近接領域に至
ると、両スリーブ17,5に内設された両磁石1
8,7の磁気作用によつて、供給スリーブ17上
のトナーは現像スリーブ5側へと受け渡される。
このとき、供給スリーブ17の周速v2よりも現像
スリーブ5の周速v1の方が速いので、現像スリー
ブ5へ受け渡されたトナーがいわば引き延ばさ
れ、かくして現像スリーブ5上のトナー層3aは
所望する状態に薄くされる。このように薄層をな
したトナーは、現像スリーブ5の回転に伴つて現
像スリーブ5上を時計方向に搬送される。
上記の如く、トナーは両スリーブ17,5間に
生じた磁界中にて、供給スリーブ17から現像ス
リーブ5へ受け渡され、その層厚が薄くなるよう
に規制されるのであるが、その際、上記磁界の強
さが不均一であると、現像スリーブ5には、トナ
ーが多量に付着したところと、トナー層の付着量
が少なすぎるところができ、該スリーブ5上のト
ナー層3aの厚さが不均一となり、該トナー層3
aにぼそつきを生ずる恐れがある。このぼそつき
を除去ないしは低減させる目的で、現像スリーブ
5上のトナー層3aを押圧する押圧部材9が設け
られ、この押圧部材9は第3図に示した押圧部材
と同様に、一端を固定された弾性部材9cと、こ
の弾性部材9cの先端部領域に固定された磁性体
部材9dとから成る。かかる押圧部材によつて現
像スリーブ5上のトナー層3aは、第3図に示し
た実施例の場合と同様にして、均一にならされ、
両スリーブ17,5間のトナー受け渡し時に生じ
たトナーのぼそつきが有効に解消される。この事
実は、弾性部材9cとして75μ厚のマイラーフイ
ルムを用い、磁性体部材9dとしてやはり75μ厚
さのニツケル板を使用して行なつた実験によつて
確認されている。尚、2つのスリーブ17,5の
周速v1,v2の差を利用してトナーを薄層化すべく
これを規制する構成に対して、第1図、第2図、
第4図乃至第7図に示した押圧部材9の構成を適
用することも、もちろん可能である。
以上、現像剤として磁性トナーを用いた現像装
置の具体例を説明したが、非磁性トナーを用いる
現像装置にも本考案を適用することができ、第8
図はその一例を示す。第8図に示す現像装置にお
いては、現像剤担持体としての現像スリーブ5が
芯部材5aと、この芯部材の周囲に設けられた導
電性弾性体層5bとから成る。現像スリーブ5が
反時計方向に回転されると、タンク4に収容され
た非磁性トナー3が現像スリーブ表面に供給され
て、このスリーブ表面を搬送され、これが現像領
域Aにおいて感光体1の静電潜像に擦り付けら
れ、潜像が可視像化される。このような現像装置
においても、現像スリーブ表面のトナー層厚を規
制する必要があり、この目的で、ドクターブレー
ド8が設けらている。そして、このブレード8に
より規制されたトナー層3aをならすために、例
えば第1図の場合と同様な磁性体から成る押圧部
材9が設けられている。この場合、この種の現像
装置では、非磁性トナーが用いられるので、トナ
ー搬送用には磁石は不要であるが、第8図に示す
実施例では、押圧部材9を現像スリーブ5の方向
へ引き付ける目的で、現像スリーブ5に磁石7が
内設されている。第8図に示した押圧部材9に代
えて、先の実施例において説明した各種形式の押
圧部材を、第8図に示す現像装置に用いることも
できる。
また、第8図に示した実施例のように、非磁性
トナーから成る現像剤を用いる場合には、第9図
に示す如く、押圧部材9を磁石によつて構成し、
現像スリーブ5内には磁性体から成る相手部材2
0を設け、これによつて押圧部材9を現像スリー
ブ5へ向けて吸引することもできる。現像スリー
ブ5の芯部材5aを磁性体により構成すれば、現
像スリーブに独立した相手部材20を内設せず
に、芯部5a自体を相手部材として用いることも
できる。尚、第9図においては、磁石から成る押
圧部材9をピン11によつてドクターブレード8
に枢着したが、これに代えて、第1図、第2図、
第5図、第6図に示す形態の押圧部材9を磁石に
より構成し、或いは第3図、第4図、第7図に示
す部材9dを磁石により構成して、かかる押圧部
材を第9図に示す現像装置に用いることも当然可
能である(次に説明する第10図の構成において
も同様)。
さらに、第10図に示す如く、現像スリーブ5
内に設けた磁性体から成る相手部材20が、現像
スリーブ5の軸線方向に延びる複数の突条20a
を有するようにこの部材20を形成し、かく形成
した相手部材20を回転駆動するようにすること
もできる。このようにすれば、磁石から成る押圧
部材9により生ずる磁界の方向が絶えず変動する
ので、押圧部材9が現像スリーブ5側へ引き付け
られる力も変動し、その結果、押圧部材9と現像
スリーブ5との間に至つたトナー中の異物は、押
圧部材9がスリーブ5側へ引かれる力が弱まつた
ときに容易に押圧部材9下を通過することがで
き、異物の詰まりを有効に防止することができ
る。ただ、このように押圧部材9に作用する引き
付け力を変動させると、該部材9によりならされ
たトナー層に凹凸が形成される恐れがあり、これ
によつて押圧部材9がならし手段としての機能を
失うことにもなりかねないので、相手部材20を
できるだけ高速で回転させ、ならされたトナー層
に凹凸が全く、或いはできるだけ形成されるよう
にすることが望ましい。また、第8図に示す現像
スリーブ5内に、第1図に示す如き多数の磁石7
を設け、該磁石を回転しても、第10図に関連し
て説明した上記効果と同様な効果が得られる。
以上、本考案の有利な実施例を説明したが、本
考案は上記実施例に限定されず各種改変可能であ
る。例えば、第5図に示した弾性ブレード14を
非磁性体により構成したが、これを磁性体で構成
することもできるし、また上記各実施例に示した
考えを適宜組合せて現像装置を構成することもで
きる。例えば、第3図、第7図に示す弾性部材9
cを、第2図に示す押圧部材9の如く分割し、そ
の各部分に非磁性体部材9dを設けたり、第4
図、第6図、第8図乃至第10図に示す押圧部材
9も、これを各部分に分割することができる。こ
の場合、第2図に示す如く、押圧部材に切込みを
入れることもできるが、押圧部材を完全に分離し
た各部分に分割することも可能である。また第1
図乃至第7図には、現像スリーブ内の磁石を固定
し、該スリーブを回転させる形式の現像装置を示
したが、本考案は、磁石を回転させ現像スリーブ
を不動に固定し、或いは磁石と現像スリーブとを
共に回転させる形式の現像装置にも適用でき、こ
の場合には、第10図に関連して説明した作用と
同様な作用を得ることもできる。また本考案は一
成分系現像剤ではなく、二成分系現像剤を用いる
現像装置、或いは現像剤担持体が現像スリーブで
はなくベルトにより構成された現像装置、又はこ
の現像剤担持体が複数個用いられている現像装置
にも適用できる。また、潜像担持体として感光体
ではなく誘電体を用いる静電記録装置の現像装置
にも本考案を適用できることも当然である。更
に、図示した実施例には、層厚規制手段として、
ドクターブレードと、スリーブの周速差を利用し
たものを示したが、これら以外の層厚規制手段を
も適宜用いることができる。例えば、現像剤層厚
ならし手段として構成した上記各種形態の押圧部
材を、そのまま層厚規制手段として用いることも
でき、この場合には、層厚規制手段としての押圧
部材と、ならし手段としての押圧部材を共に用い
ることになる。
また、現像剤として高抵抗トナーから成る一成
分系現像剤を用いたときは、既述の如く、このト
ナーを帯電させる必要があるが、押圧部材とトナ
ーとの摩擦によつてこのトナーを摩擦帯電させ得
るようにすることもできる。このようにした場合
には、トナーを所定の極性に摩擦帯電させ得る材
料によつて押圧部材を構成すればよい。
以上の説明から判るように、本考案によれば、
磁気作用により吸引作用を受ける押圧部材により
現像剤層をならすようにしたので、押圧部材の取
付精度を比較的ラフにしても、現像剤層をかなり
均一にならすことができる。また、現像剤層の不
均一性は、現像剤層が極く薄いときに生じ易く、
しかも一般に本考案の対象としている現像装置に
おいては、多くの場合、現像剤層を極く薄くする
ことが望まれ、特に高抵抗トナーから成る一成分
系現像剤を用いる装置ではその傾向が強いので、
現像剤層を極く薄くする装置に本考案を有利に適
用できるが、本考案の適用対象がかかる装置に限
定されるべきものではないことは当然である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る現像装置の一例を示す断
面図、第2図は第1図とは異なる実施例を示す部
分斜視図、第3図乃至第5図は更に他の実施例を
それぞれ示す第1図と同様な断面図、第6図は更
に他の実施例を示す断面部分図、第7図は供給ス
リーブを有する現像装置の実施例を示す断面図、
第8図乃至第10図は非磁性トナーを用いる現像
装置の実施例をそれぞれ示す断面図である。 2……現像装置、9……押圧部材、20……相
手部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 現像剤を担持する現像剤担持体と、該現像剤
    担持体上の現像剤の層厚を規制する層厚規制手
    段と、層厚規制後における現像剤担持体上の現
    像剤をならすためのならし手段とを有し、該な
    らし手段によりならされた現像剤を用いて、潜
    像担持体に形成された静電潜像を可視像化する
    現像装置において、 前記ならし手段が、磁気力によつて現像剤担
    持体方向に吸引作用を受け、かつ少なくともこ
    の吸引作用によつて現像剤担持体上の現像剤を
    押圧する押圧部材を具備することを特徴とする
    前記現像装置。 (2) 前記押圧部材の少なくとも一部を磁性体によ
    り構成し、該押圧部材が、前記現像剤担持体側
    に設けられた磁石によつて吸引作用を受ける実
    用新案登録請求の範囲第1項に記載の現像装
    置。 (3) 前記押圧部材の少なくとも一部を磁石により
    構成し、該押圧部材の相手部材を前記現像剤担
    持体側に設け、該相手部材の少なくとも一部を
    磁性体により構成して、該相手部材と、前記押
    圧部材とが磁気力によつて互いに吸引し合うよ
    うに構成した実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の現像装置。
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JPS5489740A (en) * 1977-12-27 1979-07-17 Canon Inc Electrostatic image developing device

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