JPS6147736A - N−アシル化キトサン膜の製造法 - Google Patents

N−アシル化キトサン膜の製造法

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JPS6147736A
JPS6147736A JP16977484A JP16977484A JPS6147736A JP S6147736 A JPS6147736 A JP S6147736A JP 16977484 A JP16977484 A JP 16977484A JP 16977484 A JP16977484 A JP 16977484A JP S6147736 A JPS6147736 A JP S6147736A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明にN−アシル化キトサン膜の改良された製造法、
さらに詳しくいえば、限外ろ過膜やパーベーパレーショ
ン膜などに利用可能な、酸及びアルカリに安定性があシ
、かつ耐溶剤性、耐熱性−機械的強度などに優れたN−
アシル化キトサン膜を工業的有利に製造しうる方法に関
するものである。
従来の技術 キトサンはえび、かになどの甲殻類の外皮の構成成分で
あるキチンを、例えば濃度40〜50重量係の重量カリ
水溶液とともに60℃以上の温度で加熱するという処理
を繰シ返すことによって得られる物質であり、D−グル
コサミンを基本単位とするβ−1,4結合よ構成る多糖
類のト種である。
このキトサンの酸性水溶液から流延法により製膜して得
られるキトサン膜は一無色透明であり。
かつ熱に対して安定で引張強度も犬きぐ、その上様々の
有機溶媒に対して不溶であるなどの利点を有しているこ
とから、多くの用途開発が期待されており、特に限外ろ
過膜やパーベーパレーション膜などへの利用が期待され
ている。しかしながら、このものは酸性水溶液に溶解す
るため、その用途に制約を受けるという欠点がある。
一方、キトサンの原料であるキチンは、耐溶剤性を有す
ることはもちろんのこと、水や酸性水溶液に対しても安
定であることから、キチン膜の製造は古くから検討され
ている。キチンはその分子構造から溶剤に容易に溶解し
にくく、したがってキチン膜を製造するための溶剤に関
する研究がこれまで多くなされておシ5例えばギ酸を用
いて深冷法を繰シ返した見あるいはモノクロル酢酸やト
リクロル酢酸と他の特殊な溶媒との混合溶剤を用いて溶
解する方法などが路れでいる。しかしながら、これらの
方法はいずれも強酸を用いているため、キチンの主鎖の
解裂や分子量低下による膜の劣化を生じやすいという欠
点がち恩。また、ジメチルアセトアミドやN−メチルピ
ロリドンと塩化リチウムとの混合溶液を用いてキチンを
溶解する方法も提案されているが、この方法においては
、微粉細したキチンを用いないと、これを溶解するため
に長時間を要したり、再生キチン膜中の残存溶媒を除去
するのに、長時間1例えば1昼夜はど抽出しなければな
らないなどの欠点がある。
ところで、N−アシル化キトサン膜は酸及びアルカリに
安定であり、かつ耐溶剤性、耐熱性1機械的強度などに
優れていることから、キトサン又はキトサン膜を原料と
して、N−アシル化キトサン又はその膜を製造する方法
が種々試みられている。例えばキトサンを有機酸の無水
物と加熱することによりキトサンのN−アシル化物を得
る方法[Karrerら+ He]、VetlCa O
hemxca Acta+13、1105’(1930
) ]が報告されている。しかしながら、この方法でt
ま主鎖の解裂による分子量の低下は避けられないという
問題がある。また、酢酸を含む水にキトサンを溶解し、
これをメタノールで稀釈してから低級脂肪酸の無水物を
反応させ、室温で1夜静置することによシ、はぼ完全に
N−アシル化されたゲルが得られCHiranoら: 
Co−rbohydrat  Re5earch+  
4L  315  (1976ン 〕。
さらにこのゲルをシャーレの中で風乾するとN −アシ
ル化キトサン膜が得られる[ Hiranoら;Agr
ic、 Biol、 C!hem、、 42.1939
 (1978) )ことが報告されている。しかしなが
ら、この方法は長時間を要し、工業的な製法とはいえな
い。
さらに、キトサン膜を予め水で膨潤させたのち、0〜4
0重量係重量と、水に可溶なジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキッド、ピリジン、エタノール、メチルピ
ロリドンなどの有機溶剤との混合溶剤中において、脱水
縮合剤としてジンクロヘキンル力ルポジイミドを、アセ
チル化剤として酢酸を用い、固相でアセチル化を行うこ
とにより。
N−アシル化キトサン膜を得る方法(日本特許第716
.059号〕、キトサン膜を非プロトン性アミド化合物
や芳香族炭化水素などの不活性溶剤中に浸漬し、酸無水
物を加えて室温で40時間程度反応させる方法(特開昭
58−29801号公報)などが提案されている。しか
しながら、前者の方法はN−アセテル化キトサン膜の製
法としては有力であるものの、反応に30〜48時間賛
1−1しかも高価な試薬を必要とするなどの問題があり
、また。
後者の方法においては、N−アンル化体のみでなく、一
部O−アシル化体も生成するという問題がある。
発明が解決しようとする問題点 上記のように、従来のN−アシル化キトサン膜の製法に
は、(1)アシル化反応時に分子量の低下が大きい、(
2)アシル化反応及び製膜に長時間を要す。
(3)反応時間が長く高価な試薬が必要である。(4)
反応時間が長く0−アシル化などの副反応が起こる。
などの欠点がちシ工業的な製法としては多くの改良が必
要であった。
本発明者らは、このような問題点を解決し、選択的にN
−アシル化されたキトサン膜を工業的有利に製造する方
法を提供すべく鋭意研究を重ねた結果、キトサン膜又は
キトサン塩膜を、所定量の水を含有する水−アルコール
混合溶剤中に浸漬して固相でアシル化することによシ、
その目的を達成しうろことを見いだし、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
問題点を解決するための手段 すなわち5本発明に従えば、キトサン膜を水5〜50重
量係重量む水−アルコール混合溶剤中に浸漬するか、又
はキトサン塩膜を水0.5〜30重量%を含む水−アル
コール混合溶剤中に浸漬したのち、アシル化剤と反応さ
せて固相アシル化することによシ、選択的にN−アシル
化されたキトサン膜を工業的有利に製造することができ
る。
不発明で用いるキトサン膜及びキトサン塩膜におけるキ
トサンは、キチンを濃アルカリと加熱して脱アセチル化
した物質でhD、その遊離アミン基の含量については特
に限定さ、f′Lないが、一般にポリビニル硫酸カリウ
ム水溶液を用いるコロイド滴定法によシ測定した遊離ア
ミン基の含量が80〜100基本モル係であるものが適
当である。
本発明で原料膜として用いるキトサン膜及びキトサン塩
膜は次のようにして得ることができる。
すなわち、キトサンをまずギ酸、酢酸、塩酸などの酸の
水溶e、に溶解する。この場合、酸水溶液の酸maにつ
いては、該キトサンが溶解するような濃度でありさえす
れば特に制限はなく1通常1〜5重量係程度でよい。ま
た酸としてはギ酸や酢酸が好適である。次いで、このキ
トサンの希酸水溶液をガラスなどの平板上に流延し、乾
燥してキトサン塩膜を得る。このようにして得られたキ
トサン塩膜はそのまま原料膜としてアシル化用に使用す
ることができる。また、キトサン膜を得るためには、該
キトサン塩膜をアルカリ水溶液中に浸漬したのち、よく
水洗してアルカリ除去し、必要ならば乾燥することによ
シ、キトサン膜が得られる。この際使用するアルカリ水
溶液としては、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウ
ム水溶液。
アンモニア水などが好適である。
本発明で用いる水−アルコール混合溶剤におけルアルコ
ールとして(l−1l:1例えばメチルア・ルコール。
エチルアルコール、  1so−7”ロピルアルコール
n−プロピルアルコールなトノ低級アルコールカ好まし
く挙げられ、これらのアルコールはそれぞれ単独で用い
てもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
ま尼、該水−アルコール混合溶剤中の水含有量は、原料
膜としてキトサン膜を用いる場合には5〜50重量係重
量トサン塩膜を用いる場合には0.5〜30重量係重量
囲にあることが必要である。
水含有量が前記範囲より少ないとアシル化速度が極めて
遅く、また前記範囲より多いとキトサン膜の形状が乱れ
て、平滑性に優れた膜が得られない・好ましい水含有量
はキトサン膜を用いる場合は30〜50重量係で重量キ
トサン塩膜を用いる場合は、10〜25重量係の重量で
ある。
本発明で用いるアシル化剤としては5通常のアン及1ヒ
剤を用いることができるが、好ましくはカルボン酸無水
物、例えば無水酢酸、無水プロピオン酸、無水モノクロ
ル酢酸、無水酪酸、無水安息香酸、無水アクリル酸、無
水メタクリル酸などが挙げられる。これらのカルボン酸
無水物はそ【ぞれ単独で用いてもよいし、2種以上組み
合わせて用いてもよい。また−前記アシル化剤の中で無
水モノクロル酢酸や無水アクリル酸、無水メタクリル酸
のようにハロゲン原子や不飽和基を有するものを用いる
と5反応性のあるN−アシル化キトサン膜が得られる。
次に1本発明の好適な実施態様について説明すると、ま
ずキトサン膜又はキトサン塩膜を、所定童の水を含有す
る水−アルコール混合溶剤中に浸漬する。この際、該混
合溶剤の使用量については。
該膜が十分に浸漬され、かつゆるやかなかきまぜに支障
がなければ特に制限がなく、また浸漬する時間は通常1
0分程度で十分である。なお、含水キトサン膜を用いる
場合は、必ずしも浸漬時間をとる必要はない。次いで、
前記アシル化剤を加え−ときどきかきまぜながら、該キ
トサン膜又はキトサン塩膜の固相アシル化を行う。アシ
ル化剤の使用量については、キトサンの構成要素である
D−グルコサミン単位モルに対して2〜100倍モルの
範囲で好ましく選ばれる。なお、2種以上のアシル化剤
を用いる場合は、その合計量が前記モル比の範囲にあれ
ばよく、またその場合−2種以上を混合して反応に供し
てもよいし、アシル化剤1種を添加して反応させたのち
、他のアシル化剤を添加し反応させてもよい。
反応は加温下で行うことができるが、通常30℃以下の
室温条件で行うのが有利であシ、また反応時間について
は1反応源度や水−アルコール混合溶剤中の水含有量な
どによって左右されるが。
通常lO分分数数時間程度ある・ 一般に、アシル化剤をキトサンに作用させてアシル化キ
トサンを得る場合には2アシル1ヒ剤は該キトサン中の
アミノ基及び水酸基と反応し、それぞれアミド結合及び
エステル結合を形成するが、不発明においては、水−ア
ルコール混合溶剤を用いることによシ、該キトサンの水
酸基のアシル化を抑制し5選択的にN−ア/ル化物を得
ることができる。
このようにして得られたN−アンル北キサトン膜は、原
料キサトン膜と寸法及び形状がほとんど同一であり、そ
のアンル基含量は1元素分析にょ9炭素元素に対する窒
素元素の組成比を求めることによって容易に算出できる
。また、そのアシル化度は赤外吸収スペクトルにょシ測
定できる。すなわち、アシル化により生成するアミド基
にもとづ(1630〜1670 cm ’ の領域(ア
ミドI)及び1530〜1555m−1の領域(アミド
■)の吸収帯せ認められ、これらの吸収帯の強度はそれ
ぞれアミノ基のアシル化度の増加に比例して増太し、一
方、糖鎖に特有な897m−’の吸収はアシル化度が変
化しても変化しない。したがって、膜厚の補正のために
897crn−’の吸収を内部標準として用い。
アミド■又はアミド■の吸光度との比(Aアミド1 /
 A 897 cm−’又はAアミドII / A 8
97> ’  )及び元素分析などから求めたアシル化
度から検量線を作成しておけば、以後は簡単に赤外吸収
スペクトルからアシル化度が定量できる。
発明の効果 本発明方法によれば、キトサン膜及びキトサン塩膜から
極めて工業的有利に純度の高いN−アシル化キトサン膜
が得られ、このものは酸やアルカリに安定性があり、か
つ耐溶剤性、耐熱性1機械的強度などに優れていること
から、多くの用途が期待され、特に限外ろ過膜やパーベ
ーパレーション膜として有望である。
実施例 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施fl11 遊離アミノ基99%のキトサン0.2f’12ii係酢
酸水溶e、20−に溶解し、この溶液を吸引ろ過したの
ち、クリーンベンチ内で水平に保たれたガラス板上に流
延し、室温で自然乾燥して、約15μm厚のキトサン塩
膜を得た。
直径約6cmのシャーレに水20重重量及びメタノール
80重量係から成る混合溶剤12mを入れ。
4X4crnの前記キトサン塩膜を入れ、10分間浸漬
する。次いで無水酢酸0.51nlを添加し、よくかき
まぜたのち、蓋をして静置する。室温で30分間経過後
、膜を取シ出し、2重量係水酸化ナトリウム水溶液中に
入れアルカリ性にしたのち、十分水洗し、ガラス板上で
風乾し−てN−アセチル化キトサン膜を得た。
このようにして得られた膜は、その寸法及び形状が原料
キトサン塩膜とほとんど変らず5元素分析値から求めた
N−アセチル化度は96%であった。また、この乾燥膜
は無色透明であシ、引張強度は9.6に9/Igd、破
断時の伸び率は52%であつた。なお、赤外吸収スペク
トルから、水酸基は全くアセチル化されていないことを
確認した。
実施例2 実施例1で調製したキトサン塩膜を水25重重量及びメ
タノ重量フ5重量係から成る混合溶剤中に10分間浸漬
したのち、実施例1と同様にしてアセチル化反応を10
分間、30分間、110分間の3種類の反応時間で行っ
た。
得られたN−アセチル化キトサン膜のアセチル化度はそ
れぞれ99%% 99%及び100%であったO 実施例3 実施例Jで調製したキトサン塩膜を2重量係水酸化ナト
リウム水溶液中に5分間浸漬したのち。
十分水洗[7てキトサン膜を得た。このキトサン膜をぬ
れたまま実施例1と同様な条件で10分間浸漬後、30
分間アセチル化反応を行った。得られたN−アセチル化
キトサン膜のアセチル化度は82憾であった。
実施例4 実施例3で調製したキトサン膜を水50重重量及びメタ
ノール50重量係から成る混合溶剤中に10分間浸漬1
−たのち、実施例1と同様にして30分間アセチル化反
応を行った。得られた膜のアセチル化度は97%でめっ
た。
実施例5 実施例3で調製したキトサン膜をガラス板−ヒで風乾(
−たのち、実施例4と同様にして30分間反応したとこ
ろ、得られた膜のアセチル化度は100係でらった。
実施例6 実施例3と同様にして調製したキトサン膜をぬれたまま
水50重重量及びエタノール50重量係から成る混合溶
剤12−中に10分間浸漬後、実施例1と同様にして3
0分間アセチル化反応を行った。得られた膜のアセチル
化度は98%でらった。
実施例7 実施例3と同様にして調製したキトサン膜をぬれたまま
水50重重量及びメタノール50重量係から成る混合溶
剤12ゴ中に10分間浸漬後、無水プロピオン酸0.5
m/を添加し、実施例1と同様にして30分間アシル化
反応を行ったのち、洗浄処理して風乾した。得られたN
−プロピオニルキトサン膜のアシル化度は98%であシ
、この膜は無色透明で引張強度は7.8 K9 /1n
r1.破断時の伸びは48%であった。
実施例8 実施例3と同様にして調製したぬれたままのキトサン膜
を、水20重重量及びメタノール80重量係の混合溶剤
127!中に10分間浸漬後、無水安息香酸0.5−を
加えて室温で120分間反応した。
反応膜は実施例1と同様に洗浄してから風乾した。
得られたN−ベンゾイルキトサン膜は無色透明であシ、
水で膨潤しない剛直な膜になった。この膜の引張強度は
8に9/−で、破断時の伸びは19%であシ、アシル化
度は75%であった。
実施例9 実施例3と同様に調製したぬれたままのキトサン膜を、
水40重重量及びメタノール60重量俤から成る混合溶
剤12d中に10分間浸漬後、無水メタクリル酸0.5
7!を加えて室温で30分間反応した・次いで実施例1
と同様にして反応膜を洗浄処理後風乾した。得られたN
−メタクリロイルキトサン膜は無色透明で1.そのアシ
ル化度は91チでめった。
実施例1O 遊離アミン基82係のキトサンを実施例1と同様にして
製膜後、得られたキトサン塩膜を実施例1と全く同じ条
件でアセチル化及び洗浄処理を行った。得られたN−ア
セチル化キトサン膜のアセチル化度は98%であった。
実施例11 実施例3と同様に調製したキトサンの乾燥膜を水10重
重量及びメタノール90重量係から成る混合溶剤中に1
0分間浸漬したのち、実施例1と同様にして30分間ア
セチル化反応を行ったところ、得られた膜のアセチル化
度は7係であった。
一方、同じ条件で7時間アセチル化反応を行ったところ
、得られた膜のアセチル化度は81%でめつた。このよ
うに混合溶剤中の含水率がlO重重量でもキトサン膜の
アセチル化反応は進行するが。
反応速度はかなや遅い。
実施例12 実施例1と同様に調製したキトサン塩膜を水0.5重量
幅及びメタノール99.5%から成る混合溶剤中で実施
例1と同様に30分間アセチル化反応を行った。得られ
たキトサン膜のアセチル化度は81俤でおった。
比較例1 実施例1で得たキトサン塩膜を水40重量%及びメタノ
ール60重量係から成る混合溶剤中に浸漬したところ、
元のキトサン塩膜の形状が保てないほど膜が膨潤(〜た
比較例2 実施例3で調製したキトサン膜を、水60重量%及びメ
タノール40重量多から成る混合溶剤中に10分間浸漬
後、実施例3と同様にしてアセチル化反応を行ったとこ
ろ、無水酢酸添加数分後。
膜が異常に膨潤し1元のキトサン膜の形状を保つことが
できなくなった。得られた反応膜のアセチル化度は99
%であったが、膜の形状が大きくくずれていた。
比較例3 実施例5と同様に調製した乾燥キトサン膜をさらに乾燥
器中110℃で30分間乾燥したのち、無水メタノール
中で無水酢酸と室温で30分反応したところ、得られた
膜のアセチル化はほとんど進展していなかった。
特許出願人 工業技術院長 川田裕部 指定代理人 工業技術院大阪工業技術試験所長速水諒三

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 キトサン膜を水5〜50重量%を含む水−アルコー
    ル混合溶剤中に浸漬したのち、アシル化剤と反応させて
    固相アシル化することを特徴とするN−アシル化キトサ
    ン膜の製造法。 2 アシル化剤が無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪
    酸、無水安息香酸、無水アクリル酸、無水メタクリル酸
    及び無水モノクロル酢酸の中から選ばれた少なくとも1
    種である特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 水−アルコール混合溶剤中のアルコールがメチルア
    ルコール、エチルアルコール、iso−プロピルアルコ
    ール及びn−プロピルアルコールの中から選ばれた少な
    くとも1種である特許請求の範囲第1項又は第2項記載
    の製造法。 4 キトサン塩膜を水0.5〜30重量%を含む水−ア
    ルコール混合溶剤中に浸漬したのち、アシル化剤と反応
    させて固相アシル化することを特徴とするN−アシル化
    キトサン膜の製造法。 5 アシル化剤が無水酢酸、無水プロピオン酸、無水安
    息香酸、無水アクリル酸、無水メタクリル酸及び無水モ
    ノクロル酢酸の中から選ばれた少なくとも1種である特
    許請求の範囲第4項記載の製造法。 6 水−アルコール混合溶剤中のアルコールがメチルア
    ルコール、エテルアルコール、iso−プロピルアルコ
    ール及びn−プロピルアルコールの中から選ばれた少な
    くとも1種である特許請求の範囲第4項又は第5項記載
    の製造法。
JP16977484A 1984-08-13 1984-08-13 N−アシル化キトサン膜の製造法 Granted JPS6147736A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103333272A (zh) * 2013-07-02 2013-10-02 哈尔滨工业大学 一种可快速uv固化且能溶于水的壳聚糖衍生物及其合成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103333272A (zh) * 2013-07-02 2013-10-02 哈尔滨工业大学 一种可快速uv固化且能溶于水的壳聚糖衍生物及其合成方法

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