JPS6146734B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気オーブン、電子レンジ、ヒータ付
電子レンジ（オーブンレンジとも呼ばれる）、ガ
スレンジ等の調理器において、被加熱物の加熱状
況を検出する複数の検出手段（ガスセンサー、サ
ーミスタ等）を備えた調理器に係る。

現在、オーブンおよびグリル両機能を有する加
熱調理器において、グリル料理はヒータ等の加熱
源をタイマーによる計時をもつて制御し、オーブ
ン料理はサーミスタによりオーブン庫内を一定に
保ちタイマーによる計時により加熱源を制御して
いる。

また、食品の仕上りを間接的に検出するのにガ
スセンサーを用い、食品より発生するガス濃度を
検出して加熱源を制御する方法がある。これは既
に出願人が特願昭53−109404号で出願しているの
で、詳細はそれを参照されたい。

本発明は、被加熱物に応じてその加熱状況を検
出する手段（ガスセンサー、サーミスタ等）を複
数個備え、被加熱物の種類あるいはオーブン、グ
リル料理に応じて適切な検出手段を選び加熱調理
を実行する調理器を提供するものである。

第１図は本発明の一実施例であるヒータ付電子
レンジの内部概略構成図であり、第２図はそれに
組まれた電気回路図である。尚第１、第２図はマ
イクロ波を発振出力するマグネトロンおよびその
電源回路を省略している。

これらによれば、本体１に内蔵された調理室で
あるオーブン２には食品３を載置するトレイ４が
底部に上部にシーズヒータ５が設けられ、オーブ
ン２と本体１間に適宜回転駆動されるフアン６が
設けられ、矢印の如く本体１の通気口７，８およ
びオーブン２の通気口９，１０に空気流通路を形
成する。オーブン２の一壁にはサーミスタ１１が
取付けられ、またオーブン２の通気口１０と本体
１の通気口８間にガスセンサー１２が配設され
る。

第２図に示す電気回路によれば、前記サーミス
タ１１は抵抗１３を介して直流電源Vcに接続さ
れ、抵抗１３との接続点は第１の切替スイツチ１
４の接点Ｏに接続される。ガスセンサー１２はガ
スに反応する検出体１２ａとそれを加熱するセン
サー用ヒータ１２ｂとからなつている。検出体１
２ａは抵抗１５を介して直流電源Vcに接続さ
れ、その接続点は第１の切替スイツチ１４の接点
Ｇに接続される。また、第１の切替スイツチ１４
は比較器１６の被比較電圧入力端子に接続され、
抵抗１７の摺動子はその比較器１６の設定電圧入
力端子に接続される。従つて、比較器１６は第１
の切替スイツチ１４によりサーミスタ１１かガス
センサー１２に択一式に接続される。更に、比較
器１６の出力端子は直流リレー１８に直列接続さ
れるスイツチングトランジスタ１９のベースに接
続されると共に、ラツチ回路２０および第２の切
替スイツチ２１に接続される。第２の切替スイツ
チ２１の接点Ｇは比較器１６の出力を保持するた
めラツチ回路２０に接続される。

以上のものからなる破線で囲んだブロツクＸは
検知回路を構成し、ブロツクＹは加熱源制御回路
を構成している。

直流リレー１８のリレー接点２２は前記したシ
ーズヒータ５と交流電源（AC100V）間に接続さ
れ、その開閉成によつて加熱源であるシーズヒー
タ５を制御するようになつている。そして、２３
はオーブンタイマーであり、本体１の操作パネル
に配設されたタイマー操作摘子の巻き上げによつ
てタイマー接点２４を閉成し、設定された計時を
なすとそれを開閉させる。また、２５，２６は前
記第１、第２の切替スイツチ１４，２１に連動関
係にある第３、第４の切替スイツチであり、操作
パネルに配設されたオーブン／グリル切替摘子の
操作によつて全切替スイツチは接点がＯからＧあ
るいはその逆に切替えられる。即ち、“オーブ
ン”側にセツトされると接点Ｏ側に、“グリル”
側にセツトされると接点Ｇ側に切替えられる。従
つて、オーブンタイマー２３はグリル側にセツト
されると通電されない。また、第４の切替スイツ
チ２６はタイマー接点２４に並列関係にあり、グ
リル側にセツトされた時にはタイマーによらずシ
ーズヒータ５の通電路を形成する。

以上のようにしてなるヒータ付電子レンジによ
れば、まずオーブン料理を行なう場合にはオーブ
ン／グリル切替用の操作ツマミをオーブン側にセ
ツトして全切替スイツチ１４，２１，２５，２６
を接点Ｏ側に切替える。そうすると、比較器１６
にはサーミスタ１１が接続され、サーミスタ１１
の検出にあつてあらかじめ可変ボリウム１７によ
り設定された設定電圧との比較を取る。この設定
電圧は食品３に適したオーブン庫内温度（設定温
度）に対応しているので、サーミスタ１１の検出
温度が設定温度より低ければ比較器１６の非反転
で直流リレー１８を励磁し、設定温度より高けれ
ば反転で直流リレー１８を非励磁する、というよ
うに設定温度の近くでシーズヒータ５の通電を断
続制御し、オーブン庫内温度をその設定温度に保
持する。然る後、オーブンタイマー２３が設定さ
れた加熱時間を計時してタイマー接点２４を開成
するとシーズヒータ５の通電は断たれ、オーブン
料理を終了するものである。

これに対し、オーブン／グリル切替操作ツマミ
をグリル側にセツトすると全切替スイツチ１４，
２１，２５，２６は接点Ｇ側に切換わり、比較器
１６にはガスセンサー１２が接続される。尚、こ
の場合食品の仕上りはガスセンサー１２による自
動制御方法であるのでオーブンタイマー２３は使
用しない。また、図示しない回路によりフアン６
を回転駆動するフアンモータの通電路が形成さ
れ、第１図に示す矢印の如く空気の流れを発生さ
せる。従つて、シーズヒータ５によるグリル料理
の時には加熱に伴ない食品３より発生するガスが
ガスセンサー１２に流れそれに接触することにな
り、ガスセンサー１２はそのガス濃度を検出す
る。ガスセンサー１２はガス濃度に応じて抵抗値
を減少させるガス濃度−電気出力変換器であり、
あらかじめ食品３の加熱仕上り時点に発生するガ
ス濃度に応じた設定電圧を可変ボリウム１７によ
り比較器１６に設定しておくので、食品３の加熱
に伴ないガスセンサー１２が所期のガス濃度を検
出した時点で比較器１６が直流リレー１８を非励
磁に切換え、シーズヒータ５の通電をしや断す
る。ラツチ回路２０はこの比較器１６の出力を保
持し、グリル料理が終了した後ガス濃度が低下し
ても直流リレー１８を非励磁状態に保持する。こ
の保持作用は扉を開け検出回路ブロツクＸ、加熱
源制御ブロツクＹの電源を切らない限り続く。

以上のように本発明の調理器によれば、選択手
段によりグリル料理を選択操作した場合、ガスセ
ンサーからのガス濃度に相関する信号を比較手段
に導入するため被加熱物の外表面の加熱状態、例
えばこげ具合に応じて被加熱物から発生している
ガスの濃度が検出されることにより、こげ具合が
設定されている値になると加熱を停止することが
できるのでグリル料理に適切な加熱制御が実行さ
れ、他方オーブン料理を選操作した場合に、サー
ミスタからの温度に相関する信号を比較手段に導
入するため、オーブン料理に適切な温度になるよ
う熱源を断続するので、オーブン料理に適切な温
度制御が実行される。このように、グリル料理、
オーブン料理のそれぞれを良好な調理状態にて楽
しむことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるヒータ付電子
レンジの内部概略構成図。第２図はそれに組まれ
た電気回路図。 ２：オーブン、５：シーズヒータ、６：フア
ン、７〜１０：通気口、１１：サーミスタ、１
２：ガスセンサー、１４：第１の切替スイツチ、
１６：比較器、１８：直流リレー、１９：スイツ
チングトランジスタ、２２：リレー接点、２３：
オーブンタイマー、２４：タイマー接点、Ｘ：検
出回路ブロツク、Ｙ：加熱源制御ブロツク。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ グリル料理、オーブン料理に用いるための被
   加熱物を外部から加熱する熱源と、 被加熱物の加熱状態を間接的に検出するガスセ
   ンサー及びサーミスタと、 グリル料理又はオーブン料理の選択手段と、 この選択手段におけるグリル料理又はオーブン
   料理の選択操作に応答し、 グリル料理のときにガスセンサーからのガス濃
   度に相関する信号を比較手段に導入されると共に
   その比較手段からの出力に応じて上記熱源を遮断
   し、 他方、オーブン料理のときにサーミスタからの
   温度に相関する信号を比較手段に導入されると共
   にその比較手段からの出力に応じて上記熱源を断
   続する加熱源制御手段とを有することを特徴とす
   る調理器。