JPS6146534B2 - - Google Patents

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JPS6146534B2
JPS6146534B2 JP15395878A JP15395878A JPS6146534B2 JP S6146534 B2 JPS6146534 B2 JP S6146534B2 JP 15395878 A JP15395878 A JP 15395878A JP 15395878 A JP15395878 A JP 15395878A JP S6146534 B2 JPS6146534 B2 JP S6146534B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
conductivity
strength
temperature
annealing
Prior art date
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Expired
Application number
JP15395878A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5579848A (en
Inventor
Toshio Nakamura
Motohisa Myato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP15395878A priority Critical patent/JPS5579848A/ja
Publication of JPS5579848A publication Critical patent/JPS5579848A/ja
Publication of JPS6146534B2 publication Critical patent/JPS6146534B2/ja
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  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は強度が高く、導電性が良好で耐軟化性
に優れた電子部品用銅合金とその製造方法に関す
るものである。 特に本発明合金は半導体を要素とする機器に用
いるリード(リードフレームも含まれる)材に適
している。 一般に銅に金属元素を添加すると銅本来の優秀
な加工性、熱伝導性およ導電性が低下するが、耐
軟化性および強度は向上するとされており、例え
ば前記電子部品用銅合金としては、耐軟化性に優
れたCDA194合金(Cu―Fe―Zn―P)、Cu―Mg
―Zr合金あるいはCu―Mg―P―Ag合金等が用
いられているが、CDA194合金は強度は高いが熱
伝導性および導電性が悪い。このことは出力用
ICおよびトランジスターのように大電力を扱う
ものにおいて致命的な欠点となつている。 また、Cu―Mg―Zr合金およびCu―Mg―P―
Ag合金は耐軟化性、熱伝導性および導電性は優
れているが、強度が幾分不足し、且つZrあるいは
Agを含むため高価である。 本発明は上記欠点に鑑み鋭意研究を行つた結果
導電性、強度、耐軟化性に優れ且つコストの安い
電子部品用銅合金とその銅合金の製造方法を確立
したもので、その要旨は、Fe0.25〜0.50wt%,
p0.10〜0.14wt%を含み、残部が本質的にCuから
なる強度、導電性および耐軟化性に優れる電子部
品用銅合金と、該銅合金で成る鋳塊を造り、これ
を熱間加工した後、700℃以上の温度から450℃の
温度まで冷却速度25℃/分以上の速度で冷却し、
さらに常温まで冷却した後、冷間加工し、次いで
500℃〜600℃の温度で5分〜180分最終焼鈍する
ことを特徴とする強度、導電性および耐軟化性に
優れる電子部品用銅合金の製造方法とにある。 次に本発明合金のFe,Pの添加量の限定理由
について説明すると、Fe0.25〜0.50wt%,P0.10
〜0.14wt%としたのは、この限定範囲でFeとP
とを共添すると本発明の目的である特性(導電
性、強度、耐軟化性)が得られるからで、すなわ
ちFeの下限は特に耐軟化性の向上に着目して
0.25wt%と限定し、上限は、造塊、加工性の難易
性と経済性とを考慮し、0.5wt%と限定した。こ
の限定したFe量に対して、Cu母相中に残存せず
Feと燐化物を形成するのに必要なP量は0.10〜
0.14wt%であり、この範囲よりPが少なすぎると
Cu母相中にFeが残在し、導電性を低下させ、組
織が異常化し、強度、伸びが低下する。又Pが多
すぎるとFeと燐化物を形成し得なかつたPがCu
母相中に残存し導電性を低下させる。 次に本発明の方法について詳説すると、冷却条
件の中で、700℃以上から冷却するのは、700℃未
満から冷却するとその後の冷間加工と焼鈍を行な
つても組織が微細結晶粒と粗大結晶粒とが混在す
る混粒組織となり、強度の向上は期待できないか
らである。次に冷却条件であるが700℃以上の温
度から450℃の温度まで冷却速度25℃/分以上と
限定した理由および450℃の温度から続いて常温
まで冷却する理由は、450℃の温度までを25℃/
分以下の冷却速度で冷却したり、450℃の温度で
維持したままにすると、700℃以上の温度でCu母
相中に固溶していたFeとPがほとんど析出し、
その後の冷間加工と、続く500〜600℃で5分〜
180分最終焼鈍しても強度向上と耐軟化性向上に
寄与するFeとPの化合物の析出量が少なくなる
ことによる。 最終焼鈍条件の中で焼鈍温度を500℃〜600℃に
限定したのは500℃未満の焼鈍では80%IACS以上
の導電率が得られず、また600℃を越える焼鈍で
はFeとPの化合物の形態量、分布が異なり高い
軟質強度が得られないことによる。また最終焼鈍
条件の中で最終焼鈍時間を5分〜180分に限定し
たのは、5分未満の焼鈍では強度向上、耐軟化性
向上および導電率向上に寄与するFeとPの化合
物の析出物の量が不十分であり、また180分を越
えて焼鈍しても強度向上、耐軟化性向上および導
電率向上に寄与するFeとPの化合物を析出させ
る効果は180分以下の効果とほぼ差がなく経済性
を考慮したことによる。 次に本発明の銅合金、およびその製造方法をそ
の実施例によつて詳述する。 高純度銅を電気炉を用いて、木炭被覆下に約
1200℃で溶解し、目的値に応じた帯鉄チツプを投
入し、その溶落を確認後残した2割の銅装入物を
投入して、溶湯温度を1185℃まで下げ、CuとP
との中間合金(Cu―15%P)を加えて、脱酸
し、撹拌、沈静後鋳型に鋳込んで第1表に示す組
成の比較合金と本発明合金との各鋳塊を得た。こ
の時の鋳型は鋳鉄製のブツクモールドで、その内
容積は60mm×60mm×140mmであつた。
【表】 続いて、前記比較合金と本発明合金との鋳塊を
それぞれ面削後900℃に加熱し、厚さ20mmまで熱
間圧延し、750℃から室温(約20℃)まで2400
℃/分の速度で水中冷却し、酸洗して厚さ20mmの
冷間加工前素材とした。 次に比較合金から成る前記厚さ20mmの冷間加工
前素材は、厚さ0.5mmまで冷間加工率97.5%で冷
間圧延を行つた。これにより得られた厚さ0.5mm
の板を試料No.Aとした(試料No.A:第2表及び第
3表に対応する) 本発明合金から成る前記厚さ20mmの冷間加工前
素材は、厚さ10mmまで冷間圧延(冷間加工率50
%)したところで4分割し、1つは引き続き冷間
圧延して厚さ0.5mmの板とした。これを試料No.B
とした(試料No.B:第2表及び第3表に対応す
る)残る3つの中の1つは400℃で30分、1つは
550℃で30分、1つは650℃で30分それぞれ中間焼
鈍をした後冷間圧延して厚さ0.5mmの板とした。
これ等を試料No.C(400℃)、D(550℃)、E
(650℃)とした(試料No.C,D,E:第2表に対
応する) これ等得られた前記試料(A〜E)をそれぞれ
分割して試験片(形状はASTME8規格に従つ
た。)とし300℃,400℃,450℃,500℃,550℃,
600℃,700℃,800℃で各30分最終焼鈍を行なつ
た後圧延方向に平行な機械的性質の焼鈍軟化特性
を得た。特性値の結果を第2表に示す。
【表】 第2表から明らかな通り、本発明方法で造られ
た本発明合金(試料No.B,C,D)は比較合金
(試料No.A)に比較して軟化温度が100℃高く、且
つ軟質材の強度も高いことを示している。 また試料No.Eの比較合金は熱間圧延後焼鈍(中
間焼鈍、最終焼鈍を含む)を行なう場合600℃以
下の温度が望ましいことを示すもので、焼鈍温度
を600℃を越えて行なうことは先に述べた様にFe
とPの化合物の形態、量、分布が異なり高い軟質
強度が得られないことを示すものである。 さらに温度400℃,500℃,600℃で各30分最終
焼鈍した試料Aと試料Bについて導電率をダブル
ブリツヂで測定した。測定結果を第3表に示す。
【表】 第3表から明らかな通り、本発合金を本発明方
法で製造すると導電性および熱伝導性が良好とな
ること示している。(ただし熱伝導率は導電率と
ほぼ比例するものとして考慮した。) 尚、この発明において、添加元素としてAg,
Al,B,Be,Co,Cr,In,Mg,Mn,Ni,Sb,
Si,Sn,Ti,Zn,Zr,As,Seおよびミツシユメ
タルのうち1種以上を導電性の低下を考慮して少
量(望ましくは合計0.1wt%以下)添加すること
もある。この場合、これ等添加元素は合金の強
度、耐軟化性に寄与すると同時に耐食性および鋳
造性をも向上する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Fe:0.25〜0.50wt%,p:0.10〜0.14wt%を
    含み残部が本質的にCuからなることを特徴とす
    る強度,導電性および耐軟化性に優れる電子部品
    用銅合金。 2 Fe:0.25〜0.50wt%,p:0.10〜0.14wt%を
    含み、残部が本質的にCuで成る鋳塊を造り、こ
    れを熱間加工した後、700℃以上の温度から450℃
    の温度まで冷却速度25℃/分以上の速度で冷却
    し、さらに常温まで冷却した後冷間加工し、次い
    で500℃〜600℃の温度で5分〜180分最終焼鈍す
    ることを特微とする強度、導電性および耐軟化性
    に優れる電子部品用銅合金の製造方法。
JP15395878A 1978-12-12 1978-12-12 Copper alloy with superior strength, electric conductivity and softening resistance and manufacture thereof Granted JPS5579848A (en)

Priority Applications (1)

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JP15395878A JPS5579848A (en) 1978-12-12 1978-12-12 Copper alloy with superior strength, electric conductivity and softening resistance and manufacture thereof

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JP15395878A JPS5579848A (en) 1978-12-12 1978-12-12 Copper alloy with superior strength, electric conductivity and softening resistance and manufacture thereof

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Publication Number Publication Date
JPS5579848A JPS5579848A (en) 1980-06-16
JPS6146534B2 true JPS6146534B2 (ja) 1986-10-15

Family

ID=15573781

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JP15395878A Granted JPS5579848A (en) 1978-12-12 1978-12-12 Copper alloy with superior strength, electric conductivity and softening resistance and manufacture thereof

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JPH01121830A (ja) * 1987-11-06 1989-05-15 Canon Inc ファインダ連動形カメラグリップ

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