JPS6146010Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボンネツト型の自動車において、ボン
ネツトの上面の前面窓ガラスに寄つた位置に設
け、上面に外気取入スリツトが形成されているカ
ウルボツクスに、室内側の外気取入ダクトを取付
る装置に関するものである。

従来上記外気取入ダクトは、カウルボツクスの
底面即ちダツシユボード上板にブラケツトを設
け、それに外気取入ダクトに設けたフランジを重
ねてビス止めしているが、その取付位置が奥まつ
た所にあるため見にくくて作業性が悪い。又ビス
の締付確認もしにくい、カウルボツクス側のブラ
ケツトをダクト内に長く延長させなければならな
いので剛性が不足し、ダクト断面積も減少する。

本考案は上記従来のカウルボツクスにおける外
気取入ダクト取付装置の問題点を解決する簡単な
装置を提供することを目的とする。

図面について構造を説明すると、１は前面窓ガ
ラス、２は上面２１に外気取入スリツト３を有
し、底面２２に室内側の外気取入ダクト接続用穴
４が開いているカウルボツクス、５は一端の口５
１を上記穴４に下方から接続し、他端（図に省
略）を室内側の空気吹出口に接続する外気取入ダ
クトにして、カウルボツクス底面２２のダクト接
続用穴４の周囲に立上がり縁６が筒状に設けられ
ている。

外気取入ダクト５のカウルボツクス側の口５１
の内周面に、一対の弓形引掛けばね７・７の下端
が背中合せの状態で取付けられている。

上記弓形引掛けばね７・７は、ダクト５の口５
１をカウルボツクス底面２２の穴４に下方から合
せ密着させた状態において上端７１・７１が立上
がり縁６に掛合する長さに形成されている。引掛
けばね７は細幅の板ばね或は線ばねを用いる。上
記口５１の外周にはシールラバー９が付いてい
る。

実施例は、カウルボツクス２内に走行風強制導
入ダクト８を具え、その出口８１をカウルボツク
ス底面の立上り縁６の外周に嵌合接続するため、
立上がり縁６の上端はすぼまつている。走行風強
制導入ダクト８の入口８２は、外気取入スリツト
３の直下に位置して前方を向いている。

空気調和装置に接続する外気取入ダクトの場
合、上記走行風強制導入ダクト８は付かない。

本考案外気取入ダクト取付装置は上記の構造で
あるから、カウルボツクス上面板２１を付けない
状態で、第３図のようにカウルボツクス底面２２
の穴４の下に置かれた外気取入ダクト５の引掛け
ばね７・７を互いに寄せ合うようにたわめて穴４
の中に引入れ、ダクト５の口５１を穴４に合致さ
せてシールラバー９を圧縮させながらばね７・７
の上端７１・７１をそれぞれ立上がり縁６に引掛
けることにより外気取入ダクト５を取付けること
ができる。

従つて外気取入ダクトの取付けにビス・ボルト
等のねじ部品及びそれを締付けるための工具類を
使う必要がなくて取付作業が容易である。その取
付状態を車外から容易に確認できるため、取付け
の確実性が増す。

そして取付部材として使用しているものは一対
の弓形の引掛けばね７・７のみであるから、その
ばね７によつてダクトの流路断面積を減少させる
ことはないもので、車内換気用及び空気調和装置
用の外気取入ダクト取付装置として効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はカウルボツクスの内部を示す斜視図、
第２図は本考案装置を実施した外気取入ダクト取
付部の縦断正面図、第３図はその取付部の分解正
面図。 ２はカウルボツクス、２１は上面、２２は底
面、３は外気取入スリツト、４は外気取入ダクト
接続用穴、５は外気取入ダクト、６は立上がり
縁、７は弓形引掛けばね、８は走行風強制導入ダ
クト、９はシールラバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に外気取入スリツトを有し、底面に室内側
   の外気取入ダクト接続用穴が開いているカウルボ
   ツクスにおいて、外気取入ダクト接続用穴の周囲
   に立上がり縁を設け、一対の弓形引掛けばねを背
   中合せにして、各下端を外気取入ダクトのカウル
   ボツクス側の口の内周面に取付け、そのダクトの
   口をカウルボツクス底面の穴に下方から合せ密着
   させた状態で弓形引掛けばねの上端を立上がり縁
   に掛合させるように構成した自動車のカウルボツ
   クスにおける外気取入ダクト取付装置。