JPS6145617Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジヨン受像機のアンテナ装置に
関するもので、ロツドアンテナと外部アンテナと
の切換えを行なうためのソケツトと前記ロツドア
ンテナとの接続およびそれぞれの固定作業が容易
に行えるようにしたものである。

従来のアンテナ装置は第１図に示すように、た
とえばキヤビネツトが前キヤビネツト、上キヤビ
ネツトおよび下キヤビネツトの３つにて構成され
ている場合、上キヤビネツト１にアンテナ２の基
部をビス３にて固定し、一方、端子をプリント基
板４に半田付けしたソケツト５をナツト６にて下
キヤビネツト７に固定し、リード線８の一端をプ
リント基板４に半田付けし、このプリント基板４
上の導電箔（図示せず）を利用してリード線８と
ソケツト５を電気的に接続する一方、リード線８
の他端をアンテナ２に接続してアンテナ２とソケ
ツト５との電気的接続をはかつている。さらに、
図示していないがソケツト５はリード線によりキ
ヤビネツト内のチユーナ（図示せず）に接続され
ている。

ここで、ソケツト５に外部アンテナ（図示せ
ず）の接続端子（図示せず）を挿入すると、外部
アンテナとチユーナとが接続されて、ロツドアン
テナ２はチユーナと切断され、一方、前記接続端
子をソケツト５より抜くと、ロツドアンテナ２が
ソケツト５を介してチユーナと接続されるように
なる。また図示していないが上キヤビネツト１と
下キヤビネツト７とは別個に取付ビス等により固
定する。

しかるに第１図の構成ではリード線８とアンテ
ナ２との接続作業が困難であるという欠点があつ
た。すなわち、第１図においてアンテナ２、ソケ
ツト５の固定およびそれらの接続作業は、プリン
ト基板４にソケツト５およびリード線８の一端を
自動半田付けにより接続固定し、この状態でソケ
ツト５を下キヤビネツト７に固定する一方、上キ
ヤビネツト１にアンテナ２を固定し、最後にアン
テナ２にリード線８の他端を接続するのである
が、上キヤビネツト１と下キヤビネツト７を完全
に固定したのではキヤビネツト内に手が入らない
ため、上キヤビネツト１と下キヤビネツト７を半
開きの状態にし、かつリード線８を必要以上に長
くして、リード線８のアンテナ２への接続作業を
行なわなければならず、作業性が極めて悪いもの
であつた。

本考案は上記従来の欠点を除去するものであ
る。

以下その一実施例を第２図、第３図を用いて説
明する。なお図中、第１図と同一部品には同一番
号を付して説明する。

この装置では、第１図のリード線８およびナツ
ト６をなくし、一方、アンテナ接続金具１０を用
いる。このアンテナ接続金具１０はほぼ中央にソ
ケツト５が嵌合する凹部１１を有し、この凹部１
１にソケツト５を嵌合した状態でアンテナ接続金
具１０の複数の脚１２をプリント基板４に挿入
し、裏面の導電箔（図示せず）にソケツト５の端
子とともに半田付けして、プリント基板４との間
にソケツト５を挾持するとともに、プリント基板
４を介してアンテナ接続金具１０とソケツト５と
を電気的に接続する。また、アンテナ接続金具１
０にはビス用孔１３を設けており、前記上キヤビ
ネツト１にアンテナ２を固定するとき、アンテナ
２と上キヤビネツト１との間に前記アンテナ接続
金具１０の一部を介在せしめ、ビス３を前記ビス
用孔１３を通すことによりアンテナ２の固定と同
時に、アンテナ２とアンテナ接続金具１０を電気
的に接続する。一方、下キヤビネツト７にはアン
テナ接続金具１０を仮固定するための略Ｌ字状の
係止片１４を一対設けており、アンテナ接続金具
１０の両端の突部１５を前記下キヤビネツト７と
係止片１４との間に生じる凹部に挿入するととも
に、この突部１５よりさらに突出したストツパー
１６を係止片１４の上端面に当接させることによ
り、下キヤビネツト７に対してアンテナ接続金具
１０（もちろんプリント基板４、ソケツト５も含
まれる）を仮固定することができる。なお、上キ
ヤビネツト１および下キヤビネツト７の端部には
前記ソケツト５の先端突部が嵌合する半円状の切
欠溝１７，１８をおのおの設けている。

その接続固定作業は、、別工程にてソケツト５
とともにプリント基板４に半田付けされたアンテ
ナ接続金具１０の突部１５を下キヤビネツト７と
係止片１４との間に挿入して、プリント基板４、
ソケツト５およびアンテナ接続金具１０を下キヤ
ビネツト７に仮止めする。この後、上キヤビネツ
ト１を下キヤビネツト７に被せ、上キヤビネツト
１にアンテナ２の基部を挿入し、ビス３にてアン
テナ２とアンテナ接続金具１０を固定する。この
アンテナ接続金具１０およびプリント基板４を介
してアンテナ２とソケツト５は電気的に接続され
る。そして、前記ソケツト５に外部アンテナの接
続端子を挿脱することにより、アンテナ２と外部
アンテナとの切換えが行える点は第１図と同様で
ある。また、第２図、第３図において、ソケツト
５とチユーナとの接続は別個にリード線を用いて
行なう。

以上実施例より明らかなように本考案によれ
ば、ソケツトがアンテナ接続金具の凹部に嵌合さ
れた状態でアンテナ接続金具の複数の脚がプリン
ト基板に挿入され、ソケツトの端子とともに、プ
リント基板の導電箔と半田付けされているので、
リード線やビスを用いることなく、アンテナ接続
金具とプリント基板及びソケツトとを電気的に接
続されるとともに、ソケツトはプリント基板及び
アンテナ接続金具に強固に固定され、ソケツトに
外部アンテナの接続端子の挿脱着に対し十分耐え
ることができ、ロツドアンテナと外部アンテナの
切替えをスムースに確実に行うことができる。ま
た、両キヤビネツトを完全に閉じた状態でアンテ
ナの固定およびアンテナとアンテナ接続金具との
接続およびソケツトの完全な固定がはかれ、作業
性がよくなる。また、アンテナ接続金具は下キヤ
ビネツトの係止片に挿入することで仮固定され、
固定のためのビスを必要としないので、取付けが
容易で、固定箇所も一方のキヤビネツトにおける
一箇所のみとなり、さらに作業性が良好となる。
さらに、ソケツトおよびアンテナ接続金具はプリ
ント基板に自動半田付け工程により固定できるた
め、その固定作業性が悪化することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアンテナ装置の断面図、第２図
は本考案の一実施例におけるアンテナ装置の断面
図、第３図は同装置の分解斜視図である。 １，７……キヤビネツト、２……アンテナ、３
……ビス、４……プリント基板、５……ソケツ
ト、１０……アンテナ接続金具、１１……凹部、
１２……脚、１４……係止片、１５……突部、１
６……ストツパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント基板に半田付けされたソケツトと、凹
   部に前記ソケツトが嵌合されるとともに複数の脚
   がプリント基板に挿入されて前記プリント基板の
   導電箔に半田付けされ固定されたアンテナ接続金
   具と、前記アンテナ接続金具の両端突部が挿入す
   ることで前記アンテナ接続金具を仮固定する係止
   片が内面に設けられた第１のキヤビネツトと、ア
   ンテナの基部が内部に挿入された第２のキヤビネ
   ツトとを有し、第１のキヤビネツトに第２のキヤ
   ビネツトを取り付け、前記アンテナの基部を前記
   アンテナ接続金具とともに共通のビスにて共締め
   することにより、前記アンテナを固定するととも
   に前記アンテナと前記アンテナ接続金具とを電気
   的に接続してなるアンテナ装置。