JPS6145189B2

JPS6145189B2 -

Info

Publication number: JPS6145189B2
Application number: JP57147496A
Authority: JP
Inventors: Janetsuto Pieeru; Furoidobo Reimondo; Andore Gaigaa Kuroodo
Original assignee: Omega SA
Current assignee: Omega SA
Priority date: 1981-08-25
Filing date: 1982-08-25
Publication date: 1986-10-07
Also published as: EP0074006A1; HK21491A; EP0074006B1; JPS5842987A; US4412751A; CH647916GA3; DE3269392D1

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、裏カバーと、側バンドと、この裏カ
バーと側バンド間に設けられたシールをそれぞれ
有し関節部分により結合された少くとも２つの時
計の側から成る接合形電子時計に関する。

接合形時計については、西ドイツ実用新案第
1974325号においてすでに周知である。これは、
時計と機械的カウンタから成るリンクを有するブ
レスレツトを示している。最近では、主要側及び
押しボタンまたは電池を内蔵するリンクとから成
る腕時計がある。

また、英国特許第1574730号には、制御部材と
電池を内蔵する中空リンクを備えた電子時計が示
されている。これらリンクは、プラスチツクで一
体的に成形されており、かつガラス及び裏カバー
により封じられた主時計側の側バンドを有してい
る。この時計における導電性フイルムは、側バン
ドと第１リンクとの間及びリンク間に位置した接
合部の内部を通り抜けて、制御部材と電池とを時
計の回路に接続している。このような関節部分
は、この位置において細くなつたプラスチツク材
料により形成されている。

このような構成は、側とリンク間に良好なシー
ルを形成するという利点を有してはいるが、プラ
スチツク材料を使用しているため、美的観点から
は満足のいくものではなかつた。

米国特許第3973706号の金属製ブレスレツトに
おいては、プラスチツク材料から成るリンク内に
電池が内蔵されている。ここでは、電池と時計回
路間の接続は、接点ピン内に位置する先端を有す
る弾性舌部によつて行つている。このような接続
ピンは、側バンドのベゼルにより接点端子と係合
し、差込み形接点を形成している。上述した構成
が先ず第１に電池の交換を容易にするためのもの
であるとすると、２つの導体が必要とする空間よ
り多くの空間を必要とするため、本発明に述べる
ような接合形時計を得ることはできない。

時計の側に導体を差込むようにしたものとして
は、他にも多くの例がある。たとえば、仏国特許
第1137844号には、エネルギー源をブレスレツト
内に設け、かつこのエネルギー源を時計の電気回
路に接続する装置が示されている。しかし、導体
が貫通し、時計のシールを行なう装置は示されて
いない。ことに導体は２つの面間に挾まれてお
り、十分な密封が行なわれているわけではない。

また、米国特許第3971207号は、時計の側を確
実に密封する第１弾性接合部材と、弾性及び可撓
性のある導電材料から成り側の外側に向かう結合
部材とから成るシールを示している。しかし、こ
のシールは、本発明とは異なり、時計の側の各構
成素子の金属部分から導体を絶縁する部分が単一
部材から作られてはいない（上記米国特許の第８
図及び第９図参照）。さらに、上記米国特許は、
時計の内部素子に直接に半田付し得る複数の導体
を有するプリント回路を使用することはできな
い。また、上記米国特許では、接点を弾性導体に
支持することによつて（２つに限定された）接続
を行なつているが、電池からの電流を伝導するに
はこのような接続は望ましいものではない。とい
うのも、この接続では、決して小さくはない電圧
降下を生じてしまうからである。一方、後述する
本発明は、特に第２ａ図及び第２ｂ図に示すよう
な利点を有しており、これは上記米国特許には何
ら示唆されていない。

従つて、本発明の目的は、従来装置の欠点を克
服しかつ関節形時計の一方の側から他方の側への
導体の通路を確実にシールすることである。

以下、添付の図面に基づいて、本発明の実施例
について説明する。

第１図は本発明の接合形時計を示し、この時計
は基本的には３つの主要部分から成つている。

部分Ａは、３つの側から成つている。側１は、
時計を付勢する１つまたは複数の電池を有してい
る。中央の側２は、水晶周波数標準装置、分周
器、時間設定回路、ステツプモータ等の回路を伴
つたアナログ時刻デイスプレイ装置を有してい
る。側３は、たとえば液晶を用いたデイスプレイ
やこのようなデイスプレイに必要な、たとえばデ
コード回路等の回路を有している。

部分Ｂは、時計の裏カバーから成つている。裏
カバー４，５，６は、ねじ７により側１，２，３
の側バンドにそれぞれ固定される。裏カバー４，
５，６は、ヒンジ８により互いに結合している。

側１，２，３の側バンドと裏カバー４，５，６
間に防塵防湿シールＣが設けられている。このシ
ールＣは、時計の内部に湿気や塵が侵入するのを
阻止すると同時に、時計の側を互いに結合する導
電部材の通路をシールする２つの目的を有してい
る。第１図に示すように、このシールは、裏カバ
ー４，５，６と側１，２，３の側バンドとの間に
挾まれた３つの部分９，１０，１１から成り、裏
カバーを側バンドにねじ固定した時、各区画を完
全にシールする。これら３つのシールは、通路１
２により関節において互いに結合されている。一
つの製造工程でシールＣを形成できるよう、上記
通路１２はシールと一体的に形成されている。可
撓性プリント回路１３の一部分を形成する導体２
６は、これら通路１２を貫通している。

第２ａ図は本発明のシールの平面図である。部
分９，１０，１１は時計の複数の側をシールす
る。通路１２は、部分９，１０，１１を結合し、
第２ｂ図に示すように導線の通路としても働く。
第２ｂ図は第２ａ図の線Ａ−Ａに沿つた断面図
で、トンネル１４が示されている。第２ｃ図は第
２ａ図の線Ｂ−Ｂに沿つた断面図で、部分１０の
厚さは通路１２の厚さと同じに示されている。前
述したように、このシールは単一部材であり、一
つの工程で成形できる。密封機能と可撓性の機能
を同時に得るには、このシールをゴムまたは他の
適当なプラスチツク材料で作ればよい。トンネル
１４を得るには、周知のように成形の際にコアを
用い、後にコアを取り除けば所定のトンネルを得
ることができる。

その後部分１０の内部から通路１２のトンネル
１４へ可撓性プリント回路１３を挿入し、回路の
各先端を、第１図に示すような、部分９，１１に
より形成されたフレーム内の適当な位置に配置す
る。

シールＣを製造するには、格子状の導体２６の
回路網を直接に鋳型内に配置してから、この周り
に直接にオーバーモールドしてもよい。このよう
な方法でも、導線２６は通路１２内に密封され
る。

第３ａ図及び第３ｂ図は、第１図の接合形時計
の縦断面図で、側３と側２の一部だけを示してい
る。部分１１は、裏カバー６と側３の側バンド１
５との間に挾持されている。同様に、部分１０は
裏カバー５と側２の側バンド１６との間に挾持さ
れている。部分１０，１１は、可撓性プリント回
路１３を含んでいる通路１２により結合されてい
る。

第３ａ図は、互いに引き伸ばした状態の側２，
３を示している。この位置では、通路１２は、可
撓性を有するため図示のように隆起している。第
３ｂ図では側２，３は相対的に屈曲し、この角度
位置は、裏カバー５，６にそれぞれ設けられた延
長部分１７，１８により制限されている。この場
合、通路は図示のように湾曲している。これら２
つの図に示すように、２つの側はガラス１９，２
０を有し、ガラス２０の下の位置２１にはアナロ
グデイスプレイが配置され、ガラス１９の下の位
置２２には、デイジタル電子デイスプレイモジユ
ールが配置されている。第３ａ図に示すような平
面状態では、導線２６はシールと同じレベルにあ
り、かつ第１図に示すような接続部材２３により
各電子部品に接続されている。ベローズ２４が関
節と通路上に設けられ、これらを隠蔽している。
側バンド１５は、時計のベルト（図示せず）を取
りつける部材２５を有している。

時計のベルトとのリンクとしても働く複数の側
を接合することにより、側に内蔵される各構成素
子の空間的配置を適当に割り振れるので、突出部
の少ない極めて平但な優美な時計を構成すること
ができる。たとえば、本実施例では電池等、大き
くかさばる部品を別のリンクに配置しているの
で、中央ケースのあいた空間に電子部材を配置す
ることができる。同様に、デイジタルデイスプレ
イを有するサイドリンクにこのデイスプレイに要
する制御回路を配置することができるので、通路
１２を貫通する導線の数を最小に減少することが
できる。さらに、本発明の構成では、デイスプレ
イを有する側を開けることなく電池を交換するこ
とができるので、信頼性を高めることができる。

上述した本発明の接合形時計は図示のような組
合せに限定されるものではなく、たとえば音声
源、制御押し部材、計算器、温度センサ、コンパ
ス等を内蔵する別のリンクをさらに設けてもよ
い。しかし、こうした構造を正確に実現するため
には、基本的な原理としては、完全なシールを保
証しながらいくつかのリンク間の電気的な結合を
行なうための、確実で信頼性のある解決策を見い
出さなければならないが、本発明はこうした解決
策について述べている。つまり、通路により互い
に結合されたいくつかの部分から成るシールを用
い、このシールが時計の全構成素子に必要な側シ
ールを保証すると同時に、一つの側から他の側へ
の電気的導体のシールされた通路を形成してい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の接合形時計の分解図、第２ａ
図は時計に取りつけられるシールの平面図、第２
ｂ図及び第２ｃ図は第２ａ図の線Ａ−Ａ及び線Ｂ
−Ｂに沿つた断面図、第３ａ図は、２つの側が互
いに伸びている状態の断面図、第３ｂ図は２つの
側が屈曲した状態の断面図である。１，２，３……側、４，５，６……裏カバー、
８……ヒンジ、Ｃ……シール、１２……通路、１
３……プリント回路、１４……トンネル、１５，
１６……側バンド、１９，２０……ガラス、２４
……ベローズ、２６……導体。

Claims

【特許請求の範囲】１関節部分により互いに結合した少くとも２つ
の時計の側から成り、各側は、裏カバーと、側バ
ンドと、上記裏カバーと側バンド間に設けられた
シールとから成り、シールは、シールと同様の材
料から成る通路により関節部分において互いに結
合されて一体的な防塵防湿シールを形成し、かつ
導体を上記通路内に配置して時計の側間の電気的
結合通路を密封したことを特徴とする接合形電子
時計。２特許請求の範囲第１項記載の時計において、
電気的接続部材を支持する可撓性プリント回路を
収容するトンネルを通路内に形成することを特徴
とする接合形電子時計。３特許請求の範囲第１項記載の時計において、
通路内に支持されている電気的接続部材は、シー
ルを構成する材料でオーバーモールドされている
ことを特徴とする接合形電子時計。４特許請求の範囲第１項記載の時計において、
裏カバーと側バンドとの間に設けられたシールを
それぞれ有する３つの側を有し、シールは２つの
通路により関節部分において結合され、中央の側
はアナログデイスプレイ装置を支持し、側面の第
１側はデイジタルデイスプレイ装置を支持し、か
つ側面の第２側はエネルギ源を支持することを特
徴とする接合形電子時計。５特許請求の範囲第１項記載の時計において、
シール及びシールを接合する通路を単一の工程で
成形し、一体的な防塵防湿シールを形成すること
を特徴とする接合形電子時計。