JPS5915394Y2

JPS5915394Y2 - 電池ケ−ス

Info

Publication number: JPS5915394Y2
Application number: JP1978125943U
Authority: JP
Inventors: 勝己寺田
Original assignee: オリンパス光学工業株式会社
Priority date: 1978-09-12
Filing date: 1978-09-12
Publication date: 1984-05-08
Also published as: DE2936928C2; US4223076A; DE2936928A1; JPS5542250U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、電池ケース、詳しくは駆動電源としての電
池の収納室を有し、同収納室の開閉蓋が機器外装壁の一
部を形成する電池ケースの改良に関する。

小型電池、特に水銀電池、銀電池等を駆動電源として使
用するカメラ、露光計、水晶腕時計等の精密機器におい
ては、機器内に設けられた電池収納室と、同室の開閉蓋
を機器外装壁の一部とする電池ケースを用いている。

次に従来のこの種電池ケースの一例を、カメラの下面が
わに配設された電池ケースを例にとって説明する。

第１図に示すように、従来の電池ケースは、電池１の収
納室２を形成する。

カメラ内に配設された非導電性の電池ケース枠３と、電
池収納室２の底部に配設され、電池１の陰極と接触して
電池ケースの外部に突設する電気接続用端子４と、電池
１の陽極と接触してボテ゛イアースの導電性部材を兼ね
る金属性の電池ケース蓋５とで構成されている。

上記電池ケース蓋５は、黄銅等の金属板で形成された、
カメラの外装下板６に刻設されているねじ６ａに、蓋５
に刻設されたねじ５ａを螺合することによって、下板６
に装着されて電池収納室２を閉成する。

また、この状態において、蓋５が下板６より突出しない
ように、下板６には段部６ｂが設けられており、同段部
６ｂおよびねじ６ａに蓋５が接触することにより、開蓋
を介して電池１の陽極は下板６と導通するようになって
いる。

そして下板６には、ビス８によって舌片付座金９が取り
付けられ、この座金９にリード線１０がハンダ付けされ
て電気回路に接続されるようになっている。

また、上記接続用端子４もリード線７がハンダ付けされ
て電気回路に接続されるようになっている。

従来の電池ケースは、以上のように構成されていて、電
池ケース蓋５を収納電池１の電極端子とし、電池ケース
蓋５の装着される下板６を導電路として兼用するように
なっている。

このように、従来の電池ケースは、電池ケース蓋５を下
板６に装着するようにしであるので、下板６および電池
ケース蓋５を黄銅等の金属で形成したうえ、下板６に蓋
５を装着するための、絞り、バーリング、ねじ切り等の
加工を施す必要があった。

従って、ボテ゛イおよび電池ケースが高価なものとなり
、製品がコストアップするという欠点を有していた。

そこで、この欠点を除去するために電池ケース蓋５およ
び下板６を含むボディをプラスチック等の加工の容易な
安価な材料で形成することが望まれる。

ところが電池ケース蓋５を電極端子、下板６を導電路と
して兼用しているので、この部分がプラスチック化を阻
止する弊害となっていた。

本考案の目的は、上述した従来の欠点を除去した製作が
容易で安価な電池ケースを提供するにある。

以下、本考案を上記従来例と同様に、カメラの電池ケー
スに適用した実施例に基いて説明する。

第２図は、本考案の一実施例を示す電池ケースの断面図
であって、電池ケースは、電池１の収納室１２を形成す
る、カメラ内に配設されたプラスチック等の非導電性の
電池ケース枠体１３と、電池収納室１２の底部に配設さ
れ、電池１の陰極と接触して電池ケースの外部に突出す
る電気接続用端子１４と、電池１の陽極と接触して電極
端子を兼ねる黄銅等の金属で形成された電池ケース蓋１
５と、この電池ケース蓋１５に接触すると共に、電池ケ
ースの外部に突出する電気接続用端子１９と、で構成さ
れている。

上記電池ケース蓋１５は、電池ケース枠体１３の電池収
納室１２の開口部寄りの内周面に刻設されたねじ１３
Ｈに、蓋１５に刻設されたねじ１５ａを螺合することに
よって、電池ケース枠体１３に装着されて収納室１２を
閉成する。

そして、電気接続用端子１９は、第３図に示すように、
電気接点として複数（図示の実施例の場合は２つ）の突
出折曲部１９ａの形威されたリング状の弾性ワイヤー
で構成され、電池ケース枠体１３で形威された収納室１
２の内壁の段部１３ｂに取付けられている。

この弾性ワイヤーで構成された接続用端子１９は、その
ノング状部が収納電池１の胴周を取り囲み、その突出折
曲部１９ａが、電池１の陽極に接触導通した蓋１５の
内端面に接続軸することにより、電池１の陽極と導通す
るようになっている。

この接続用端子１９および上記端子１４の、ケース外に
突出した部分には、リード線１７および２０がそれぞれ
ノ＼ンダ付けされて電気回路に接続されるようになって
いる。

一方、下板１６はプラスチック等の非導電体で、電池ケ
ース蓋１５とは電気的に関連しない別体のものとして形
威されている。

なお、上記接続用端子１９は、第４図に示す変形例のよ
うに、コイル状に巻いた弾性線をリング状に形威した導
電線端子１９′で構成し、ケース蓋１５の内端面に接触
する部分を多くした多接点のものとしてもよい。

以上のように構成された、本考案による電池ケースによ
れば、電池ケース枠体１３に電池１を装填し、同枠体１
３に電池ケース蓋１５を装着すると、電池１の陰極は接
続用端子１４に接触し、電池１の陽極は電池ケース蓋１
５に接触し、この蓋１５はさらに接続用端子１９．１９
’に接続するので、電池１を挾んで接続用端子１４−リ
ード線１７、および蓋１５−接続用端子１９．１９’−
’Ｊ−ド線２０の導電路がそれぞれ形成され、電池ケー
スがその機能を果たすことになる。

次に、本考案による電池ケースの他の実施例について説
明する。

第５図に示すように、この実施例における電池ケースは
、電池１の収納室２２を形成する、カメラ内に配設され
た非導電性の電池ケース枠体２３と、電池収納室２２の
底部に配設され、電池１の陰極に接触すると共に、電池
ケースの外部に突出する電気接続用端子２４と、プラス
チック等の非導電体で形威された電池ケース蓋２５と、
電池１の胴周に接触すると共に、電池ケースの外部に突
出する電気接続用端子２９とで構成されている。

上記電池ケース蓋２５は、電池ケース枠体２３の電池収
納室２２の開口部内壁に刻設されたねじ２３ａに、蓋
２５に刻設されたねじ２５ａを螺合することによって
、電池ケース枠体２３に装着される。

そして、上記電気接続用端子２９は、第６図に示すよう
に、弾性ワイヤーをリング状に形成すると共に、そのリ
ング状部における対称部位を平行に形威し、この部分が
電池１の胴周に当接する接触部２９ａとしたものであ
って、この接続用端子２９は、電池ケース枠体２３内の
中程に形威された周溝部２３ｂに配設される。

また、上記接続用端子２４および２９には、リード線２
７および３０がそれぞれハンダ付けされていて電気回路
に接続されるようになっている。

一方、下板２６は非導電体の例えばプラスチックで形成
され、電池ケースとは電気的な関連のない別体となって
０゛る・なお、上記接続用端子２９は、第７図で示すように、コ
イル状に巻いた弾性線をリング状に形威した導電線端子
２９′で構威し、そのリング状部が電池１の胴周に接触
するようにしてもよい。

また、本実施例においては、電池ケース蓋２５は、非導
電体で形成したが、この電池ケース蓋２５および下板２
６は、非導電体で形成される必要はがならずしもなく、
金属等の導電体で形成されてもよい。

以上のように、構成されている上記実施例の電池ケース
によれば、電池ケース枠体２３に電池１を装填し、同枠
体２３に電池ケース蓋２５を装着すると、電池１の陰極
は接続用端子２４に接触し、電池１の陽極は接続用端子
２９．２９’に接触するので、電池１を挾んで接続用端
子２４−リード線２７、および接続用端子２９．２９’
−ＩＪ−ド線３０の導電路がそれぞれ形成され、電池ケ
ースがその機能を果たすことになる。

以上述べたように、本考案の電池ケースによれば、従来
の電池ケースのように、電池ケース蓋を下板に装着せず
、電池ケース本体に装着するようにしたので、黄銅等の
金属で形成された下板に絞り、バーリング、ねじ切り等
の加工を施す必要がなく、製作が容易で安価な電池ケー
スを提供することができる。

また、電池ケース蓋を下板に装着しないうえに、下板を
導電路として使用しないので、下板を含むボディ全体を
プラスチック等の安価で加工が容易な材料で形成するこ
とができ、機器の重量の軽量化を図ることができる。

また、前記の他の実施例のように電池ケース蓋もプラス
チック等の材料で形成すれば、さらに製品コストを低減
することができる。

また、本考案による電池ケースは、導通部材が少なく、
構成が単純化されるので、信頼性が向上すると共に、機
器のボディが無くても電池を装填し得るので、組立工程
中の自動計測テスト等の作業が単品として簡単に行なえ
るようになるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の電池ケースの一例を示す断面図、第２
図は、本考案の一実施例を示す電池ケースの断面図、第
３図は、上記第２図に示す電気ケースに用いられる電気
接続用端子の一例を示す斜視図、第４図は、電気接続用
端子の他の例を示す斜視図、第５図は、本考案の他の実
施例を示す電池ケースの断面図、第６図は、上記第５図
に示す電池ケースに用いられる電気接続用端子の一例を
示す斜視図、第７図は、電気接続用端子の他の例を示す
斜視図である。１・・・・・・電池、１２．２２・・・・・・電池収納
室、１３．２３・・・・・・電池ケース枠体、１４．２
４・・・・・・電気接続用端子、１５゜２５・・・・・
・電池ケース蓋、１９．２９・・・・・・電気接続用端
子。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】電池収納室を形成する非導電性の電池ケース枠体と、上記電池収納室の底部に配設されていて、収納電池の一
方の電極に接触する第１の接続用端子と、上記電池ケース枠体に装着され、収納電池と接触導通を
する導電性の電池ケース蓋と、上記電池収納室の内側壁に取り付けられ、上記電池ケー
ス枠体と上記電池ケース蓋とで挟持されて上記電池ケー
ス蓋と導通する、弾性導電材で形成された第２の接続用
端子と、からなる電池ケース。