JPS6145097Y2 - - Google Patents

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JPS6145097Y2
JPS6145097Y2 JP1982054302U JP5430282U JPS6145097Y2 JP S6145097 Y2 JPS6145097 Y2 JP S6145097Y2 JP 1982054302 U JP1982054302 U JP 1982054302U JP 5430282 U JP5430282 U JP 5430282U JP S6145097 Y2 JPS6145097 Y2 JP S6145097Y2
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JP
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tubular body
synthetic resin
lathe
cutting
winding
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JP1982054302U
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JPS58158066U (ja
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【考案の詳細な説明】 本考案は表面を極めて平滑に加工した合成樹脂
製巻取管に関するものである。
フイルム等のシート状物を巻き取るために合成
樹脂製の巻取管や紙管や金属管が使用されている
が、本考案は前記各種の巻取管のうち合成樹脂か
らなる巻取管の改良に関するものである。
合成樹脂製の巻取管は射出成型あるいは押出成
型によつて合成樹脂からなる管状体を加工して製
造しているが、射出成型によつて製造したこの管
状体は外表面がテーパー状に形成されるのでこの
テーパーを除去する加工が必要である。
即ち射出成型によつて合成樹脂管状体を製造す
る際には、金型から成型品の離脱を容易にするた
めにテーパーを外表面に形成する必要があるから
である。
近時巻取管は大型化し、しかも長尺物が必要と
なつたために前記のように金型の内面にテーパー
を形成することは必須の要件となつておりそのた
めにこの金型を利用して得られた管状体の両端の
外径はかなり相違したものとなつている。従つて
この管状体を利用して巻取管を製造する際には旋
盤による切削加工が必要となつている。
また金型の内面を平滑化する加工にも限界があ
る上に樹脂がこの平滑面に完全に接触し難く、希
望する平滑めんが得難という間題がある。
一方、押出成型による管状体の製造は、生産性
は前記射出成型の場合よりも良好であるが、偏肉
が偏芯を生ずる欠点がある。結局この方法によつ
て得られた管状体でも旋盤による切削加工が必要
である。
近年フイルムがよく薄く、均一な厚みを有し、
より長くなつており、以前のものに比較して高品
質のものとなつている。
前記フイルムの用途としては、録音テープ用、
ビデオテープ用、あるいは印刷用、更には電子回
路基板用等がある。この種の用途に使用されるフ
イルムは表面が極平滑面をなしており、従つてこ
のフイルムを巻取る巻取管も当然平滑な表面を有
するものが望まれている。
前記のように旋盤を使用して合成樹脂管状体の
表面を切削する際には、第1図に示すように管状
体1の表面にバイトの送りピツチpとバイトの形
状から凹凸を生ずる。この凹凸は旋盤の精度、即
ち振動等から生ずるビビリによる凹凸であり、通
常の加工においては、前記旋盤加工の後数回の研
摩加工を施こさないと巻芯としての管状体を得る
ことは困難である。
前記のように旋盤加工を施すと、その表面には
微細な凹凸が生じ、それを除去するためにさらに
研摩加工が必要であるが、この加工を施さないと
表面に生じた微細な凹凸がフイルムに転写して少
なくとも最下層のフイルムにその凹凸が形成され
ることとなる。
例えば硬質塩化ビニール管を旋盤によつて仕上
バイトで送りのピツチを0.32mm、回転数700rpm
で切削した場合には約10〜20μの微細な凹凸が前
記ピツチで生じ、この凹凸は如何に仕上バイトの
刃を研いても減少させることは困難であつた。
このように従来の製造法による合成樹脂製の巻
取管においては、加工が複雑となるためにその製
造コストが増加する欠点があつた。またこの仕上
加工を省略すると巻取つたフイルムにその巻取管
の表面の凹凸が転写して、このフイルムに不良部
分を生ずることとなつたのである。
巻取管の表面を平滑にする方法としては、鏡面
仕上加工(グラインダ加工、バフ加工等)がある
がこの加工方法は時間が掛り過ぎる欠点があり、
生産性が極めて低かつた。
また、前記加工を施すと摩擦によつて管状体に
静電気が発生し、得られた巻取管を静電気を帯び
てこれに巻取フイルムを帯電させる欠点がある。
また合成樹脂の粒状、粉状のゴミが巻取管に付
着するためにこれを除去する作業が更に必要であ
ると共に、静電防止加工が必要である 本考案は前記従来の合成樹脂製巻取管の有する
欠点を解消する為に得られたものであつてその構
成は、合成樹脂を射出成型あるいは押し成型によ
つて管状体を成型し、この管状体の表面を旋盤に
よつて所定の寸法に切消加工すると共に、この旋
盤による切消加工面を更に平滑な面を有する材料
で押圧して前記切消加工によつて形成された微細
の凹凸を潰すことを特徴とする極平滑面を有する
合成樹脂製巻取管である。
次に図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
本考案ではまず第2図に示すように射出成型に
よつて得られた合成樹脂管状体1を、旋盤の切消
加工であるバイド2によつて仕上し、管状体1の
表面を平滑に仕上した後、平滑な表面を有する押
圧部材、例えばガラス棒3を利用して押圧するこ
とに特徴がある。
前記のようにガラス棒3を利用して管状体1の
表面を押圧すると管状体1の表面に旋盤加工の際
に生じていた微細な凹凸が圧潰されて急激に減少
する。
第3図A,B,Cは第2図A部、B部、C部に
於ける本考案による管状体1の表面の仕上状態
を、段階的に拡大して示すもので、従来の管状体
1の表面は第3図A,A部に示すように如何に精
度を向上して加工しても、10μ程度の凹凸が旋盤
の送りピツチpである0.32mmの間隔を置いて形成
されていることが分る。
第3図B,B部は前記凹凸がガラス棒3によつ
て潰される様子を示しており、本考案では前記凹
凸が円滑に平滑化されていくことが分る。
第3図C,C部は本考案による最終的な加工部
分を示すもので、管状体1の表面の凹凸は殆んど
消滅していることが分る。即ち、単に仕上バイト
を利用して切消するだけではこの仕上バイトの送
りのピツチpに相当する凹凸が必然的に生じた
が、前記のようにガラス棒3を利用して押圧加工
をすることによつて凹凸が圧潰されて殆ど消滅し
ていることが分る。
ガラス棒の表面は1〜3μ程度の緩やかな凹凸
があるが、この程度の凹凸があつても管状体1の
表面の凹凸はガラス棒3の圧潰作用によつて殆ど
消滅するのである。
管状体1を構成する合成樹脂としては塩化ビニ
ール、ABSなど従来より巻取管の素材として使
用されているものを使用することが可能である。
管状体1を押圧する部材としては本考案の実験
によるとガラス棒3が最も好ましいが、硬質のク
ローム等の鍍金を施した金属棒であつても良好な
結果が得られている。
この凹凸を圧潰するための押圧部材の選定に当
つては、回転する管状体の表面に押圧部材を押し
当て、その表面に引つ掻き疵を生じないものを使
用する。
また管状体の表面を押圧部材の形状は、丸棒あ
るいは楕円形の断面を有するものが好ましいが、
緩やかな曲面を有する棒状体を使用してもよいこ
とは明らかである。
第4図は本考案の極平滑面を有する合成樹脂製
巻取管の製造工程の一例の説明図である。
本考案では、バイト2とガラス棒3との間に加
熱体4を設け、管状体1の表面をバイト2を介し
て切消した後、その表面を加熱処理し、その後に
ガラス棒3によつて平滑面加工を行なつている。
このように平滑面加工の直前に加熱処理を行なう
と、平滑面化が容易となり、また加工面も奇麗に
なる。
更に、本考案では、ガラス棒3の直後に冷却体
5を設けて平滑面化された管状体1の表面を冷却
している。
このように管状体1の表面を冷却すると、平滑
面化された管状体1の表面が早く固化し、平滑面
化された後の管状体1の表面の変形を防止するこ
とができる。
なお、前記加熱体4としては、ヒータ、熱風、
誘電加熱装置等が適用でき、冷却体5としては冷
風や冷却水等が適用できる。
以上説明したように本考案は合成樹脂の管状体
の表面を旋盤加工によつて仕上げ、加熱処理した
後その表面を平滑な表面を有する押圧部材を利用
して押圧することによつて、前記旋盤加工によつ
て生じた微細な凹凸を圧潰して平滑化して極平滑
面を得、しかる後必要に応じて巻取管の寸法に切
断して巻取管を得る点に特徴がある。
前記のように本考案は合成樹脂製の管状体の表
面を所定の寸法になるように旋盤加工の後に簡単
な押圧加工を施すのみで極めて平滑な表面を形成
することが可能であるので、従来の巻取管の加工
工程と殆ど変りがない状態で加工することが可能
である。
また、管状体に表面に旋盤による切消加工の際
に生じた微細な凹凸を押圧して圧潰することによ
つて極めて平滑な表面を得る点に特徴があるの
で、従来の平滑な表面を得るための加工であるグ
ラインダ加工、バフ加工などに比較して加工時間
が著しく短縮される。
また前記従来の加工に比較して摩擦力が小さい
のでこの摩擦による静電気の発生が少なく、更に
押圧加工は微細なゴムを発生しないので管状体の
表面に微細な樹脂が付着することがない。
また前記のように管状体を加工する際に静電気
を発生することを防止することが可能であるの
で、この管状体によつて得られた巻取管自体に静
電除去の損作をする必要がない等の効果を奏する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は旋盤によつて合成樹脂管状体の表面を
切削した際の表面状態の拡大断面図、第2図は本
考案に係る巻取管の製造工程の説明図、3図A,
B,Cは第2図のA部、B部、C部における巻取
管表面の状態を示す部分拡大断面図、第4図は本
考案に係る巻取管の製造工程の一例の説明図であ
る。 1……合成樹脂管状体、2……切削刃(バイ
ト)、3……押圧部材(ガラス棒)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂製管状体の表面を旋盤によつて所定の
    寸法に切削加工した後、その表面を加熱処理し、
    更にその表面を平滑な面を有する材料で押圧して
    前記切削加工によつて形成された微細の凹凸を潰
    すことを特徴とする極平滑面を有する合成樹脂製
    巻取管。
JP5430282U 1982-04-16 1982-04-16 極平滑面を有する合成樹脂製巻取管 Granted JPS58158066U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5430282U JPS58158066U (ja) 1982-04-16 1982-04-16 極平滑面を有する合成樹脂製巻取管

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JP5430282U JPS58158066U (ja) 1982-04-16 1982-04-16 極平滑面を有する合成樹脂製巻取管

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Publication Number Publication Date
JPS58158066U JPS58158066U (ja) 1983-10-21
JPS6145097Y2 true JPS6145097Y2 (ja) 1986-12-18

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ID=30064929

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JP5430282U Granted JPS58158066U (ja) 1982-04-16 1982-04-16 極平滑面を有する合成樹脂製巻取管

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008023407A1 (fr) * 2006-08-22 2008-02-28 Mitsubishi Electric Corporation Rail de guidage pour ascenseur et dispositif de traitement de surface de rail surface pour ascenseur

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Also Published As

Publication number Publication date
JPS58158066U (ja) 1983-10-21

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