JPS6145055A - 壁外断熱構築法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は建築物における対象物を躯体の外から断熱する
壁外断熱工法に係り、特に、建築物の外壁に取り付けた
断熱材上に形成されるセメントモルタルの仕上げ下地層
を強固に取り付けるための工法に関する。

〈従来技術〉 建築物の外壁に断熱材を取り付けて行う壁外断熱工法に
おいては乾式工法と湿式工法とがある。

乾式工法は断熱材と表面材又は仕上げ下地材とを重合さ
せたパネルを用いる方法であり、一方、湿式工法は建築
物の外壁に取り付けた断熱材上にセメントモルタル等を
作業現場で塗布して仕上げ下地層を形成する方法である
。第３図はかかる湿式工法によって施工されｔコ従来例
を示しており、建築物の外壁１１の外面に発泡ポリスチ
レン等の断熱材１２が取り付けられ、この断熱材１２の
上に下地調整及び仕上げ下地層と断熱材との接着を目的
とした調整層１３が塗布され、さらに仕上げ下地層とし
てセメントモルタル１４がごて塗りされた後、ペイント
等による仕上げ下地層１５が形成されていた。このよう
な構造による場合は調整層１３が断熱材１２と、その上
にくるセメントモルタル１４とを確実に密着させるが、
セメントモルタル１４の収縮による応力や、断熱材１２
とセメントモルタル１４の線膨張の差によって生じる応
力、また、温度変化に伴ってセメントモルタルが膨張あ
るいは収縮することで調整層との結合が弛み、仕上げ下
地層にクラックが入ったり剥離したりするという不都合
があった。又、火災時に断熱材１２が溶融して、これに
より仕上げ下地層１４が脱落してしまうという欠点も有
していた。

〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は湿式工法における上述の欠点を解決するために
なされ、仕上げ下地層の取り付けを強固にして剥離や脱
落をなくし、長期間安定した壁外断熱を可能としたもの
である。

〈問題点を解決するための手段〉 本発明は断熱材を取り付けた後に、グラスメツシュ、溶
接金網、ラス等の網状物を具備したアンカーを打ち込む
と共に、該グラスメツシュ、溶接金網、ラス等の網状物
をセメントモルタルからなる仕上げ下地層内に埋設して
仕上げ下地層の取り付けを強固にしたものである。

〈作　用〉 前記グラスメツシュ、溶接金網、ラス等の網状物は仕上
げ下地層内に埋設されて仕上げ下地層と強固に結合する
と共に、建築物の外壁に打ち込まれたアンカーに取り付
けられており、セメントモルタルの収縮による応力や、
断熱材とセメントモルタルの膨張率の差によって生じる
応力あるいはセメントモルタルの温度変化による伸縮の
応力によって仕上げ下地層と調整層との結合が弛んでも
、アンカーによって支持されているため仕上げ下地層の
取り付けが一層強固なものとなる。

〈実施例〉 以下、第１図及び第２図を参照して本発明の一実施例を
グラスメツシュを使用した場合について具体的に説明す
る。

第１図において、１はｐｃ板、ＲＣ造り、ＡＬＣＮ又は
木造等の外壁であり、この外壁の外面に発泡ポリスチレ
ン等の断熱材２を接着剤あるいは同時打ち込みにより張
設する。この断熱材２の取り付けにあっては、第２図に
示すようにモルタル団子を使用して行うのが好ましい。

すなわち、掃除された外壁１の外面に、モルタル団子３
をこてて塗りつける。この場合、躯体壁側にあらかじめ
接着剤を薄く塗布しておいてもよい。団子３の大きさは
、２００〜３００φ程度で、厚さ３〜１０ｍｍ程度に、
外壁１の外面の不陸に合わせて、厚さを調整する。次に
断熱材２の団子３に当接する位置に接着剤を塗布し、上
記断熱材２を団子ζこ圧着する。モルタル団子は断熱材
２の継ぎ目（こ置し）で、該断熱材２の安定を計るもの
て、外壁１の外面（こよくすり込むようにしてこで塗り
する。

このようにして外壁１に強固に断熱材２を取り付けた後
は、グラスメツシュ４を具備したアンカー５を打ち込む
が、かかるアンカー５の打ち込みは断熱材２の外部から
ドリルで座ぐりし、この座ぐり部２ａからアンカー５の
下孔６を外壁１まで穿孔して行う。このアンカー５の材
質【ま火災時（こおける熱溶融を避け、かつセメントモ
ルタル７脱落を防止する点で鋼製等の金属が好ましし）
力９、単にセメントモルタル７の取り付けを行う場合や
、火災等の不安の無い場合には、プラスチックであって
もよい。前記グラスメツシュ４はこのアンカ一５の頭部
に予め、取り付けられてアンカー５と一体的に打ち込ま
れるが、材質としてはＡＲＧメツシュ　（耐アルカリ性
ガラス）等が選択される。

このグラスメツシュ４を施工するには、先ずグラスメツ
シュ４を通したアンカー５を座ぐり２ａした下孔に打ち
込んで断熱材２を固定し、次に上記グラスメツシュ４を
持ち上げた状態で、座ぐり２ａ部にセメントモルタルを
断熱材２表面まで塗り込み、グラスメツシュ４を持ち上
げたまま樹脂モルタルの調整層８をとて塗りして平面と
なし、更にその上にセメントモルタル７をこで塗りしつ
つ、グラスメツシュ４をセメントモルタル７の表層内部
に塗り込むものである。上記セメントモルタル７の表面
にはペイント等による仕上げ層９を施す。

ここで、調整層８は強度，接着性，施工性，Ｈ済性，透
湿性の面から樹脂モルタルの薄塗りが良い０１４１１１
モルタルとはセメントモルタル番と酢酸ビニル、アクリ
ル、スチレンブタジェンラテックス（ＳＲＢ）等の接着
性を有するエマルジンンを添加したものである。セメン
トを用いたモルタルにする理由は、調整層８の上に、仕
上げ下地層としてセメントモルタル７を重ねるからで、
調整層８の樹脂モルタルと仕上げ下地層のセメントモル
タル７とが良く接着し、強度も高まることによる。

調整層の樹脂モルタルの骨材としては、硼砂、砂等が用
いられる。しかし、場合によっては、骨材を抜いた樹脂
セメントペーストを用いることもできるし、また、場合
によっては、樹脂のエマルジョンをそのまま塗布しても
よい。

上記調整層ζよ、０．５〜３　ｍｍ程度薄いものである
が、断熱材の取り付けが強固でない部分や、開口部分周
囲、コーナー等の部分には、調整層を強固にするために
、グラスメツシュ、ラス、又は溶接金網等を樹脂モルタ
ル内に埋め込む場合がある。

これにより、断熱材があばれが成る程度押さえられる。

また、仕上げ下地層のセメントモルタル７をより強固な
層に形成する必要のある場合に（ま、セメントモルタル
７の層内にグラスメツジュラス、又は溶接金網等を部分
的に埋め込むとよい。例えば、最もクラックの入り易い
開口部周辺や、コーナーにこの方法を施すとクラックを
防止することができる。

なお、以上は、グラスメツシュを用いた場合について詳
述したが、溶接金網、ラス等の網状物もアンカーと組み
合わせて使用できることは言うまでもない。

〈発明の効果〉 以上説明した本発明によると、セメントモルタルからな
る仕上げ下地層が下地調整及び断熱材との接着を目的と
した調整層を介して形成されるが、外壁に打ち込まれた
アンカーと一体化したグラスメツシュ、溶接金網、ラス
等の網状物が仕上げ下地一層に埋設されているため、強
固に取り付けられ、セメントモルタルにクラックがはい
ったり剥離や脱落する乙とがないと共に、クラックの発
生も極めて少なくなる、という効果がある。さらに、断
熱材が発泡プラスチックの場合、火災による断熱材の溶
融に伴うセメントモルタルの表面材脱落防止に役立つも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は断熱材の
取り付けの一例の正面図、第３図は従来例の断面図であ
る。 １・・・外壁、２・断熱材、４　・グラスメツシュ、５
・・アンカー、７・・仕上げ下地層、８・・調整層特許
出願人　　鐘淵化学工業株式会社 代理人　弁理士　　佐　藤　英　昭 →２ｎ １３酉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 建築物外壁の外面に断熱材を取り付けた後、該断熱材上
   からグラスメッシュ、溶接金網、ラス等の網状物を具備
   したアンカーを建築物外壁に達するように打込み、さら
   に前記断熱材上に湿式工法による調整層を形成して下地
   調整を行い、この調整層上に前記グラスメッシュ、溶接
   金網、ラス等の網状物を塗り込む等の方法で埋設するよ
   うにセメントモルタル等を施して仕上げて下地層を形成
   することを特徴とする壁外断熱構築法。