JPS6144332Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、けい光ランプのランプホルダー等を
簡単かつ確実に取付する装置に係る。

従来例の構成とその問題点 従来、ランプホルダー等を簡単に取付ける手段
として公知のものに実公昭57−29465号公報に記
載されたものがある。この手段の要旨は、ランプ
ホルダーの基部に挿入凸部とこの挿入凸部の端部
側方に形成した係止凸部を設け、取付基板に前記
挿入凸部と前記係止凸部をともに挿入できる挿入
孔を設けて、この挿入孔に前記挿入凸部と前記係
止凸部を挿入して回動させることにより、前記係
止凸部を前記挿入孔の孔縁に係止させるものであ
る。しかし、この手段ではランプホルダーの取付
が不確実で、回動しやすいという欠点があり、実
用面で難点がある。又、コード貫通孔が前記挿入
凸部に設けてあるため、この挿入凸部の強度を低
下させ、取付強度が損なわれる問題がある。

考案の目的 本考案は上記欠点を根本的に解消して、ランプ
ホルダー等の物品を簡単かつ確実に取付する目的
を有する。

考案の構成 上記目的を達成するために、本考案は、ランプ
ホルダー等の基部に第１挿入凸部とこの第１挿入
凸部の端部側方に形成した係止凸部を設けるとと
もに、前記基部に延出した延出片の端部に第２挿
入凸部を設け、取付基板に前記第１挿入凸部と前
記係止凸部をともに挿入できる第１挿入孔を設け
て、この第１挿入孔に前記第１挿入凸部と前記係
止凸部を挿入して回動させることにより、前記係
止凸部を前記第１挿入孔の孔縁裏面に係止させる
とともに、前記取付基板に設けた第２挿入孔に前
記第２挿入凸部を表面側から挿入させ、この第２
挿入凸部に前記取付基板の表裏にわたる貫通孔を
設け、この貫通孔にコードを貫通したことを特徴
とするランプホルダー等の取付装置を構成するも
のである。

実施例の説明 次に本考案の実施例について図面を参照して説
明する。

ランプホルダー１は略Ｃ字状のランプ保持部２
を設けた基部に第１挿入凸部３と、この第１挿入
凸部３の端部側方の２個所に形成した係止凸部４
が設けられるとともに、前記基部に延出した延出
片５の端部に第２挿入凸部６が設けられている。
この第２挿入凸部６には、ランプホルダー１を取
付基板７に取付けたときに取付基板７の表裏にわ
たる貫通孔８が設けられている。ランプホルダー
１の材質は合成樹脂の中でも耐久性の優れている
アセタール樹脂が適当であるが、比較的弾性のあ
るバネ鋼のような金属材料でももちろんよく、ま
た、ランプ保持部２のみを金属材料で構成し、基
部を合成樹脂で構成する等の複合材料化を行つて
もよい。取付基板７には第１挿入凸部３と係止凸
部４をともに挿入できる第１挿入孔９と、第２挿
入凸部６を挿入できる第２挿入孔１０とを設けて
ある。

ランプホルダー１を取付基板７に取付するには
第２図ならびに第４図の点線のように第１挿入凸
部３と係止凸部４と第１挿入孔９に挿入してから
ランプホルダー１を回動させ、第３図ならびに第
４図の１点鎖線のように係止凸部４を第１挿入孔
９の孔縁裏面に係止させるとともに、第２挿入凸
部６を第２挿入孔１０に表面側から挿入すれば済
む。上記回動時においては、第２挿入凸部６が取
付基板７の表面を滑るが延出片５があるため、第
２図のように可撓変形しやすいから、上記回動作
業を行いやすい。したがつて、ランプホルダー１
の材質はアセタール樹脂のように比較的可撓性の
少ないものでも適合させることができる。図面
中、１１はコードであり、けい光ランプ１２の両
端に被着した電気接続部１３から貫通孔８を貫通
して取付基板７の裏面に導かれている。なお、こ
の実施例は店頭で使用される冷凍シヨーケース用
照明装置の要部を示したものである。

考案の効果 以上示した本考案は下記のように優れた効果を
奏しうるものである。

(1) ランプホルダー等の基部に第１挿入凸部と、
この第１挿入凸部の端部側方に形成した係止凸
部を設け、取付基板に前記第１挿入凸部と前記
係止凸部をともに挿入できる第１挿入孔を設け
て、この第１挿入孔に前記第１挿入凸部と前記
係止凸部を挿入して回動させることにより、前
記係止凸部を前記第１挿入孔の孔縁に係止させ
るように成したため、ランプホルダー等が抜け
止めされて取付られる。

(2) ランプホルダー等の基部に延出した延出片の
端部に第２挿入凸部を設け、前記の回動後に、
取付基板に設けた第２挿入孔に前記第２挿入凸
部を挿入させるように成したため、ランプホル
ダーが戻り止めされて確実に取付られ、前記第
１挿入凸部が前記第１挿入孔から抜け出ること
がない。しかも、前記延出片があるために前記
の回動時にこの延出片が可撓変形されやすくな
り、回動作業が簡単に行え、取付作業が容易に
なる。

(3) 前記第２挿入凸部に前記取付基板の表裏にわ
たる貫通孔を設けると、コード貫通孔として利
用できるため別の個所に孔を設ける必要なしに
コードを貫通でき、しかも前記第２挿入孔の孔
縁が前記第２挿入凸部で保護できるため、コー
ドに傷がつくという心配もない。又、第１挿入
凸部にはコードの貫通孔がないため、この第１
挿入凸部の強度が低下せず、取付強度を損なわ
ない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例に係り、第１図はラン
プホルダーの斜視図、第２図は同取付過程におけ
る縦断面図、第３図は同取付完了後の縦断面図、
第４図は同取付過程を示す平面図、第５図は本考
案を実施した照明装置の斜視図である。 １……ランプホルダー、３……第１挿入凸部、
４……係止凸部、５……延出片、６……第２挿入
凸部、７……取付基板、８……貫通孔、９……第
１挿入孔、１０……第２挿入孔、１１……コー
ド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプホルダー等の基部に第１挿入凸部とこの
   第１挿入凸部の端部側方に形成した係止凸部を設
   けるとともに、前記基部に延出した延出片の端部
   に第２挿入凸部を設け、取付基板に前記第１挿入
   凸部と前記係止凸部をともに挿入できる第１挿入
   孔を設けて、この第１挿入孔に前記第１挿入凸部
   と前記係止凸部を挿入して回動させることにり、
   前記係止凸部を前記第１挿入孔の孔縁裏面に係止
   させるとともに、前記取付基板に設けた第２挿入
   孔に前記第２挿入凸部を表面側から挿入させ、こ
   の第２挿入凸部に前記取付基板の表裏にわたる貫
   通孔を設け、この貫通孔にコードを貫通したこと
   を特徴とするランプホルダー等の取付装置。