JPS6144223B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、暖房熱源機と放熱器、又は、風呂釜
と浴槽間等をポンプ等の流体圧送機により強制的
に循環をおこなう循環回路において、循環回路中
の流体を外部へ取出す場合、外部取出用分岐路の
取出口に設けた開閉栓を操作することにより循環
回路中の流体を自動的に取出せるようにすること
を目的とする。

従来、循環回路中の流体を外部へ取出す場合
は、第４図に示す如く分岐部に手動弁、又は電動
３方弁を用いるものであつた。この従来の手動弁
の場合は、開閉操作を循環回路の分岐部でおこな
わねばならない。そのため、分岐回路が長く、特
に流体の取出口が分岐部と別室になる場合操作が
不便となる。又、電動３方弁を用いた場合は、分
岐回路出口の連動する電気スイツチを設け、更
に、電気配線が必要となり設備が複雑になる。以
上のごとく従来の方法においては操作性、設備の
容易性等で欠点があつた。

本発明は、循環回路の分岐路に、逆止弁、圧力
タンク、圧力スイツチを挿入した制御方式とする
ことにより上記従来の欠点を解消するものであ
る。以下本発明の実施例について第１図〜第３図
に基づいて説明する。

第１図において、１は熱源器でバーナ２、熱交
換器３とからなりたつている。４は浴槽。該浴槽
４と熱源器１との間には循環回路５及び循環回路
内に設けられたポンプ６により冷温水が循環す
る。循環回路５にはポンプ６の吸込側において給
水回路７、熱源器１の出口側において分岐路８と
が接続されている。更に、循環回路５の分岐路８
の下流位置には圧力スイツチと連動する電磁弁９
が挿入されている。分岐路８の端末には水栓１
０、シヤワー装置１１が接続され循環冷温水の供
給、停止をおこなう。分岐路８の分岐部と供給端
末装置との間に、逆止弁１２、膨脹タンク、圧力
スイツチ１４が挿入されている。１５は給水回路
７に設けられた開閉弁で、給水源（図示せず）か
らの水の供給、停止をおこなう。１６，１７は浴
槽４に設けられた循環回路５の吸込口、吐出口で
ある。

第２図は圧力スイツチ１４の具体的な構成要部
を示す図である。第２図イは設定圧に達すると接
点が閉成されるものであり、第２図ロは逆に設定
圧に達すると接点が開成される圧力スイツチであ
る。図において１８は固定枠で配管取付ネジ１９
と伸縮ベロー２０、及び、支持板２１が取付けて
ある。支持板２１の上端にはネジ２２により接点
板２５が取付けられている。接点板２５，２６は
接点２３，２４が取付けられ、更に各接点はリー
ド線２７，２８により外部端子と接続されるよう
になつている。

第３図は電気回路の実施例である。図において
９は循環回路５に挿入された電磁弁である。該電
磁弁は電動弁など他の電気式弁を用いてもよい。
２９は圧力スイツチ１４の接点回路に接続された
リレーである。該リレー２９の常開接点側には電
磁弁が接続され、常閉接点側は開放である。

第４図は従来例を示す。第４図において、３２
は熱源機、３３は浴槽である。熱源機３２と浴槽
３３とは循環パイプで接続され、循環ポンプ３５
により冷温水が循環する。３６，３７は各々循環
パイプ３４からの分岐路で、循環水を外部へ取出
せるようにしている。分岐路３６の分岐部には切
換コツク３８が、又、端末部には給水栓３９が取
付けてある。分岐路３７の分岐部には給水栓４１
に設けられた接点と連動する電動３方弁４０が取
付けられている。

上記構成の動作は、まず圧力スイツチ１４を第
２図イに示す如く管内圧力が設定圧に達すると閉
成される接点構成のものを用いた場合、循環ポン
プ６を運転する。分岐路８の逆止弁１２と給水栓
１０、シヤワー装置１１の開閉栓間の内圧が高い
と、圧力スイツチ１４の接点２３，２４は閉じた
状態となる。そのため、リレー２９のコイルは励
磁され常開側接点が閉じ、電磁弁９が通電され弁
が開く。その結果、浴槽４内の冷温水が循環回路
５内を循環する。熱源器１のバーナを点火するこ
とにより、循環水を加熱し、浴槽内の水温を上げ
ることができる。次に、循環運転中にシヤワー装
置１１の給水栓を開く、分岐路８の内圧は低下す
る。圧力スイツチ１４の接点２３，２４は開成
し、リレー２９のコイルは励磁されなくなり、リ
レー２９の常開側接点が開き、電磁弁９の通電が
停止し、弁は閉じる。その結果、循環回路５内の
冷温水は、分岐路８に流れる。即ち、シヤワー装
置１１へ送られる。

更に、シヤワー装置１１の給水栓を閉じると、
分岐路８には循環ポンプ６の吐出圧がかゝり分岐
管内圧は上昇する。圧力上昇が進み圧力スイツチ
１４の設定圧に達すると、圧力スイツチ１４の接
点２３，２４は閉成し、リレー２９を励磁し、リ
レー２９の常開側接点を閉じ電磁弁９に通電す
る。弁は開き循環回路が構成され、浴槽４内の冷
温水は循環する。

又、圧力スイツチ１４を第２図ロに示す如く、
管内圧が設定圧に達すると開成される接点構成と
した場合は、リレー２９接点の常閉側に電磁弁を
接続する。この結果、電気回路は逆になるが動作
は上記したものと全く同一である。即ち、分岐路
８の内圧が低下すると、循環水はポンプ６により
分岐路８に圧送され内圧が上昇すると再び循環回
路を形成するのである。

以上のように循環回路５に分岐回路８を設け、
その分岐路８に逆止弁１２、膨脹タンク１３、圧
力スイツチ１４、更に、循環回路５の分岐部下流
位置に、電磁弁９を設け、該圧力スイツチ１４と
電磁弁９とを連動させることにより、分岐路８の
端末部に設けた開閉栓を操作するだけで、循環回
路中の冷温水が任意に取出すことができる。した
がつて本発明は端末部の開閉栓と電気弁とを電気
結線をおこなう必要がなく設置工事が簡単とな
る。又、端末器として蛇口、シヤワー装置等複数
個となつても圧力スイツチ、電気弁等の制御部は
全く変える必要がない。従つて端末機器増設、取
外しが容易である。更に、端末操作部には直接電
気の充電部となるところがなく安全である。等の
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す冷温水回路の原
理構成図、第２図イ，ロは圧力スイツチの具体構
成要部を示す構成図、第３図は電気回路図、第４
図は従来例を示す冷温水回路の原理構成図であ
る。 １……熱源器、２……バーナ、３……熱交換
器、４……浴槽、５……循環回路、６……循環ポ
ンプ、８……分岐路、９……電磁弁（開閉弁）、
１０……給水栓（開閉栓）、１１……シヤワー装
置（開閉栓）、１２……逆止弁、１３……膨脹タ
ンク、１４……圧力スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ポンプを用いた強制循環回路において、循環
   回路の一部にポンプにより循環回路中の流体が送
   出される分岐路を設け、該分岐路の分岐点側に逆
   止弁を、出口側に開閉栓を設けると共に、前記逆
   止弁と開閉栓との間に膨脹タンク、圧力スイツチ
   を設け、且つ、循環回路の分岐部下流側に圧力ス
   イツチと連動する開閉弁を設けたことを特徴とす
   る強制循環回路制御装置。 ２ 圧力スイツチは設定圧以下の時は開成され、
   設定圧に達すると閉成される接点構成とし、該圧
   力スイツチ回路と電気式弁とを直列に接続したこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の強制
   循環回路制御装置。 ３ 圧力スイツチは設定圧以下の時は閉成され、
   設定圧に達すると開成される接点構成とし、該圧
   力スイツチとリレーコイルを直列に接続し、リレ
   ー接点のノーマルクローズ接点回路に電気式弁を
   接続したことを特徴とした特許請求の範囲第１項
   記載の強制循環回路制御装置。