JPS6143459B2 - - Google Patents

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JPS6143459B2
JPS6143459B2 JP394382A JP394382A JPS6143459B2 JP S6143459 B2 JPS6143459 B2 JP S6143459B2 JP 394382 A JP394382 A JP 394382A JP 394382 A JP394382 A JP 394382A JP S6143459 B2 JPS6143459 B2 JP S6143459B2
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JP394382A
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Takashi Shigemi
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特殊な2重立体感を有する柄出し効果
と、ボリウム感に富む添毛織物に関するものであ
る。本発明の基本的構成は、第1図、第2図、第
3図により説明すると、織物表面に添毛や浮き糸
等による畝を所定の間隔を置いて縞状に形成し、
且つ所定の色彩(基調色という)をもつてあらわ
し、一方かくして形成された畝と畝との中間に生
ずる溝部(地組織部分)に於て、所定の柄模様を
あらわす部分だけ基調色と異なる色彩による添
毛、浮き糸を形成し、かくして、織物表面に基調
色畝による素地部と、これとは別個に独立して明
確な柄模様がつくられ、この両者だけでも巧妙な
立体感を与える。ところで、添毛部分自体は地組
織より浮き上つていることから、結局織物全体と
しては、地組織面と柄模様畝と基調色畝の三次元
立体感を与えるという構造上の特徴、これを色彩
効果的に見ると柄模様と素地畝部と地組織という
3要素の夫々の色彩が協調して、特殊の色彩効果
を発揮するものである。なお、このような外観的
な効果の外に感触面即ち現実に手に触れたとき、
溝部の存在により、ボリウム感を手に感じ取るこ
とができると同時に溝部の抵抗感が一種の爽やか
なシヤリ感を与えるものであることが認められ
る。従つて、これらの外観上及び感触上の特性か
ら、本発明添毛織物は衣料用素材もさることなが
ら、寝具、インテリヤ等の素材として好適である
他、大きな柄の現出が可能なところから、壁面装
飾用素材として従来に無い新しい素材を提供する
ものである。なお、本発明は、タオルや編物にも
応用できるものである。また畝は織物表面だけで
なく、裏面にも形成出来るが、その場合はさらに
ボリウム感を増す。この場合は表の溝部の裏側に
畝が形成され、表面の畝の裏側は溝部となる。
このような構造上の特徴、色彩的効果及びボリ
ウム感を実現するには、第7図に示すような、い
わゆるタオル織機を用いることが必要である。
本発明添毛織物はパイルの密度が、基調色畝も
柄模様畝も密に構成し得ることも特徴である。上
記した種々の特徴は、従来の同種パイル織物と全
く相違する所である。
従来の添毛織物、特に柄出し添毛織物の手法、
構造について述べておくと、例えば色違いパイル
糸を用いて模様をあらわすには、2種又はそれ以
上の異色パイル糸を1本宛交互に配列しておき、
両色を共に表(又は裏)にあらはすか、または一
方の色パイル糸のみを表面にあらわし、他の色を
裏面にあらわすのである。前者は両色が混合する
ことゝとなり、後者に於てはパイル糸の1/2だけ
が片面にあらわれるから、添毛の密度はパイル糸
を表(又は裏)にあらわした場合の1/2となり、
粗なる風合いとなることは避けられないものであ
る。
その点本発明の場合は、上記のように畝に於け
るパイルの密度は常に密になる。それは基調色に
よる素地畝と柄模様畝とを全く別個のものとし、
素地部を縞状とし、柄模様部をこの縞の間に見え
がくれに形成したことによる特性である。
以上の特徴を要約すると、或る色の地組織部す
なわち溝2と、この地組織とは異色で且つ織物全
体の基調をなす色彩のたて方向の添毛による畝
1、及び該基調色とは異色で且つ溝2内に添毛に
より形成される模様部分5の三者より成り、添毛
部分については畝部も模様部も共に同じ密度にな
るため、模様がはつきりして、畝との関係で立体
感が強調され、また畝自体は溝部に対して立体感
が強くあらわれるから、二重の立体性を有し、さ
らに、地色に対し、異色の色彩による畝とし、こ
の畝とはまた異色の色彩による模様を形成するも
のであるから、その立体性は、従来見られなかつ
たものであり、織物の風合に於てもじゆうたんの
ような重厚さを有するものである。
本発明の実施例を以下図面について説明する。
第1図〜第3図に示したものは基本的な本発明添
毛織物の一例で、織物aの表面に添毛による畝1
と溝2とが形成され、第1図は畝巾と溝巾とが
ほゞ等しい場合である。畝1は基調色であらわさ
れ、目的に応じ任意の色とする。5は溝2の位置
に形成される添毛で柄模様bを形成し、基調色と
は異なる色彩であらわされる。例えば、葉の部分
は緑色、花の部分は赤色とすす。このため溝部に
配置されるパイル経糸は、予じめ設計された柄模
様に合はせ、所定の色彩のものとしておき、必要
により2色又はそれ以上の色パイル経糸を配置し
ておくのである。
これら2種の畝の構造は第3図に示したところ
からよく理解されるところであるが、基調色を有
する素地畝1は縞状を成し、一方、柄模様bを形
成する畝は、該縞の間に形成される溝部2内に於
て、必要な部分だけ添毛を形成し、それの不要な
部分3に於てはパイル経糸が地組織中に組込まれ
る。このためパイル経糸は基調色畝用と柄模様用
とは、全く別個に整経しておく必要のあることは
言うまでもない。6は基布(地組織部)である。
次に本発明添毛織物の基本的なものに就て、そ
の縫製法を述べると、第4図〜第6図に於て、7
は地経糸8を、また9は基調色パイル経糸10
を、11は柄出しパイル経糸12を夫々整経捲付
けたビームで、13,14はドビー或はジヤガー
ド装置(共に図示しない)に連結されるヘルドで
ある。図示はビロード織機を用い、パイル経糸を
第6図のように地組織に組込み一旦ループを形成
した後該ループをカツトして添毛を形成する。添
毛用のパイル経糸は基調色畝を形成するパイル経
糸10は4本宛一定間隔を置いて整経され、その
間に柄模様パイル経糸が4本整経配置される。こ
の柄模様パイル経糸は必要な部分、即ち柄模様を
作る部分のみループを形成し、その他の部分は地
組織中に組込まれてしまうのである。この原則は
どの織製手段に於ても同様である。
なお、基調色パイル経糸はすべて一様に畝1を
形成するから、同一ビーム上に整経してもよい
が、柄出しパイル経糸12は部分整経又はクリー
ル方式(図示しない)とする必要がある。第5図
に示したは地組織が平織で柄出しパイル経糸が4
本で一単位を成す組織図で、パイル経糸12は少
なくとも4本又はその倍数本宛整経するか、クリ
ール方式を採用する。第6図は第5図に示した構
成、即ち、地組織を平織とし、基調色パイル経糸
10が4本、柄出し経糸12も4本としたもの
を、2本よこビロードの織製方法を応用した場合
の縦断面の構造を示し、ワイヤー15を用いた例
である。柄模様が簡単な場合は、柄模様パイル経
糸の整経は何本かのビームに捲取る方式でもよい
が、色数が多くなり、各パイル経糸が独立して運
動する場合にあつては、ジヤカード装置を用い、
パイル経糸はクリール方式とする必要がある。
第7図、第8図は二重ビロード織の手段を用い
たもので、一時に2枚の本発明添毛織物を得るこ
とができる。同図は最も単純な柄模様をあらわす
ものゝ例で、10は基調色パイル経糸、12,1
2′は柄出し用パイル経糸で、7,8は地経糸、
16,17,18,19は地よこ糸を示す。柄出
し用パイル経糸を2群12,12′に分けたが、
これは最も簡単な例示である。またヘルド群20
はジヤカード(図示しない)に連結される。この
場合、織物a,a′が得られる。
本発明添毛織物は上述の構成に係るものである
から、先づ地組織に対するパイルの立体感が認め
られると共に、パイルには基調色による縞状畝1
と柄模様畝5とが別個に形成され、この両者にも
スクリーンを通して物を見とと同じ理による立体
感が生じる。即ち地組織と、柄部と基調色部とい
う三要素により2重の立体感があらわされるとい
う特殊な効果を有するものである。さらに、その
感触に於ても基調色縞状畝と畝との間に必ず溝部
が形成されるため、手でさわつたときの感触は、
立体感、ボリウム感を充分感じさせると共に、指
先に軽い抵抗感を感じさせ、これが、さわやかな
一種のシヤリ感として手指に感じとられる。
また、本発明添毛織物の最大の特徴は色彩的効
果に於て優れた添毛織物であることである。即
ち、織物の素地を成す基調色畝1と、柄模様をあ
らわす柄模様畝5とは完全に別個の構成であつて
両者を混在しないものとしたから、地組織部と基
調色部の両色彩に加えて、多数の色彩より成る柄
模様部が互に協調、調和対応し、複雑な色彩効果
を出す。後に述べる変化実施例では、さらに巧緻
なものとなるが、立体感と添毛の密度が密である
ため、色彩に深味を有する点は、他に類を見ない
ものである。要するに色彩に就ても、上述の三要
素による効果が認められる。これを従来のこの種
柄出し添毛織物の場合と比らべると、その差がよ
くわかる。例えば従来2色の色違い柄模様をあら
わす場合は、2色のパイル経糸を交互に配列し
別々に整経して置き、一方の色による柄をあらは
すときは他方の色を地組織の中に織込むから、単
色をあらわすときは、何れの部分でも、パイル経
糸は配列数の1/2しか使用されず、添毛の密度は
粗になる。もし両色パイルを同時に使用して密度
を密にすれば色彩が混色となることは避けられな
い為、色彩を多様化することは不可能であつた。
本発明添毛織物は上述のように、基調色部分は言
うに及ばず、柄出し部分に於ても密度の密な添毛
を出すことが出来るから、全体に添毛の状態が密
で、従来の同種添毛織物とは全く異なる風合に仕
上るものであり、添毛自体が密であるから、色彩
も深味のあるものとしてあらはされる効果があ
る。以上のように、本発明添毛織物は外観上の立
体感の現出に特殊な効果を発揮し、同時に手触り
に於けるボリウム感覚にも特殊な効果を有し、且
つ色彩効果を思うように出せるという3大効果を
有するものである。
次に、上記基本構成に基きながら、これに変化
を与えた実施例について述べる。第8図に示した
ものは、基調色畝21の巾が狭く、柄模様畝22
の巾がやゝ広くした場合の本発明添毛織物で、か
くすることにより柄模様部分b1が面積として大
きくなるから模様はより鮮明で、細かい模様も表
現することができるようになる。
さて、基調色畝の変化に就て述べると、先づ一
条の畝は必ずしも単一色のパイル経糸に限るもの
ではなく、2色以上のパイル経糸を混在させてお
くことにより、複雑な色彩効果を出すことができ
る。また、第1番目の畝c1と第2番目の畝c2
(第1図)を異色とし、これを繰返すことにより
基調色畝即ち織物の素地自体に色彩的変化を与え
ることもできる。或は、一定区画内の基調色畝1
の群、例えば10本の縞を或基調色とし次の一定区
画を他の基調色とすること、即ち区画毎に基調色
を変化させることも可能である。
一方柄模様をあらわす畝5に就て述べると、先
づ溝毎に別色のパイル経糸を配置することは言う
までもなく、同一溝内でも単一色に限るものでな
く2色以上混在させて置くことにより同一溝内で
異色の柄畝を形成することも自由にできる。この
場合に限り、添毛の密度が粗になることは避けら
れない。
以上のように、本発明添毛織物は、その柄模様
を色彩的に極めて多様化できるという特徴があ
り、先に述べた色彩効果をさらに高揚し得ること
がわかる、例えば、上記した一定区画の基調色を
隣接する区画毎に変化させ、各区画内の柄模様及
びその色彩を基調色に対応させて選択した場合、
上記原理による立体感の上に横にひろがる変化を
加味することが出来るから、極めて複雑な階調を
有する添毛織物が得られる。
本発明添毛織物は、上述のように立体感と、色
彩効果、並びにボリウム感に於て優れたものであ
るから、その使用範囲も広く、優れた発明であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明添毛織物の表面図、第2図は第
1図の一部断面を示す説明図、第3図は本発明添
毛織物の斜視図、第4図はビロード織機の要部を
示す説明図、第5図は本発明添毛織物の一例を示
す組織図、第6図は同縦断面図、第7図は二重ビ
ロード織機の要部を示す説明図、第8図は二重添
毛織物の一例で縦断面図を示す。第9図は基調色
畝の巾と溝部の巾とが等しくないものゝ例を示す
説明図である。 符号説明、a,a′……添毛織物、b,b1……
柄模様、c1,c2……基調色畝、1……基調色
畝、2……溝部、3……溝の一部、5……柄模様
畝、6……基布、7……地経糸ビーム、8……地
経糸、9……基調色パイル経糸ビーム、10……
基調色パイル経糸、11……柄出しパイル経糸ビ
ーム、12……柄出しパイル経糸、13……基調
色パイル経糸用ヘルド、14……柄出しパイル経
糸用ヘルド、15……ワイヤー、16,17,1
8,19……よこ糸、20……ヘルド、21……
基調色畝、22……柄模様畝。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 たて糸の配列が一定巾で所定の間隔を置いて
    基調色添毛用たて糸を地たて糸と共に配列された
    部分と、該添毛用たて糸の中間位置には、これと
    異色で且つ密度を同一になし得る本数の模様用添
    毛たて糸が、地たて糸と共に配列された部分とよ
    り成り、織物面上所定の間隔を置いて長さ方向に
    基調色添毛又は浮き糸によるたて縞状畝が形成さ
    れ、該畝と畝との間に生ずる溝部に、前記基調色
    とは別異の色彩で且つ同密度の添毛又は浮き糸に
    よる柄模様部が独自に形成され全体として地組
    織、基調色による縞状畝及び基調色とは別異の添
    毛糸による模様部分の三部より構成されることを
    特徴とする特殊柄出し添毛織物。 2 基調色畝と柄模様畝の巾が同一でない特許請
    求の範囲第1項記載の特殊柄出し添毛織物。 3 基調色畝の色彩が隣接するもの又は所定の区
    画毎に異色にあらわされた特許請求の範囲第1項
    記載の特殊柄出し添毛織物。
JP394382A 1982-01-13 1982-01-13 特殊柄出し添毛織物 Granted JPS58120835A (ja)

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JP394382A JPS58120835A (ja) 1982-01-13 1982-01-13 特殊柄出し添毛織物

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Publication Number Publication Date
JPS58120835A JPS58120835A (ja) 1983-07-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5163854B2 (ja) * 2007-03-31 2013-03-13 伊予屋タオル株式会社 写真風タオル織物及び写真風タオル織物の製織方法

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JPS58120835A (ja) 1983-07-18

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