JP2006336130A - イグサ類の織成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】イグサ類を用いて、涼風感に溢れ美的感覚の高いタペストリー、スクリーン、衝立、壁掛け等のタペストリー類を造る。
【解決手段】横方向に配列した多数のイグサ又はその模擬品から成る紐状体をタテ糸で編んで形成されるイグサ類の織成方法であって、前記紐状体をヨコ糸とみなして前記タテ糸をジャカード制御しつつ前記ヨコ糸及びタテ糸で平織りすると共に、前記平織りの中間部分において前記タテ糸及びヨコ糸を共に複数本づつの群に分けてこれらを順次表又は裏に回して2重織りとし、かつこの2重織りの部分においては各面の夫々においてタテ糸及びヨコ糸が共に通らない空間部分を交互に配置したことを特徴とするイグサ類の織成方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、イグサ又はその模擬品(以下、イグサ類と称する)から成る紐状体を糸で編んで作ったイグサ類の織成方法に関する。
従来より、イグサやそれを模擬したヒゴ状紙紐或いは樹脂紐等のイグサ類をタテ糸で編み、タペストリー、スクリーン、衝立、壁掛け等のタペストリー類が製造され販売されている。これらタペストリー類は涼感を有し、光や風の通過量を適切にすることができる点から、遮蔽や遮光機能に加え、各種デザイン模様等を加えてインテリア品として利用されている。
イグサの織成は畳表に始まり、その織機は、イグサをヨコ糸とみなしてこれにタテ糸を掛け、単に平織りする形であるので、特別の特徴はなく、これに関する特許出願も見当らない。一方、イグサ織機は、タテ糸のジャカード制御を行うタオル織機と類似しており、タオル織成方法を模擬して特別のイグサ織成方法を構築することが考えられる。
そこで、従来のタオル織成方法の一例を示すと、ジャカード織機を用いて一般的な多重ガーゼや特開平11−350300号公報(二重タオル織物及びその織成方法)に見られるようなタオルとガーゼの組合せ商品等を織成することが行われていた。
一方で、例えば特許公開平11−323693(ジャカード織多重ガーゼ織物)に示されるように、多重ガーゼをデザインすべく、ガーゼの構成糸中に色糸を用い、この色糸をジャカード制御することで模様や色彩を出しデザイン化することが行われていた。
イグサ類には通常ヨコ糸と異なる剛性があるので、タオルやガーゼのヨコ糸を同質に取扱うことはできない。また、イグサ類の織成では仕上り製品の風合いを含めてのデザインを考慮せねばならず、これらタオルやガーゼの織成方法をそのまま適用することはできない。
特許公開平11−350300号公報、第1頁、図1 特許公開平11−323693号公報、第1頁、図1
本発明は、上記従来技術における2重ガーゼの織成方法を参照して、イグサ類を特殊手法を加えて2重に織り、従来例に見られない特殊な涼感及び風合いを醸し出すことができるイグサ類の織成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明のイグサ類の織成方法は、横方向に配列した多数のイグサ又はその模擬品から成る紐状体をタテ糸で編んで形成されるイグサ類の織成方法であって、前記紐状体をヨコ糸とみなして前記タテ糸をジャカード制御しつつ前記ヨコ糸及びタテ糸で平織りすると共に、前記平織りの中間部分において前記タテ糸及びヨコ糸を共に複数本毎づつの群に分けてこれらを順次表又は裏に回して2重織りとし、かつこの2重織りの部分においては各面の夫々においてタテ糸及びヨコ糸が共に通らない空間部分を交互に配置したことを特徴とする。
本発明では、ヨコ糸を為す紐状体を群に分けて表又は裏に出すので、涼感が出る。また、一般に、イグサ類は、ある程度のしなやかさを持った紐状体であるので、かく織成されたイグサ類は中間部で少し撓み、適度のモアレ模様を具現する。また、表裏の間に僅かの隙間を有するので、見る方向によって前記のモアレが変化して見え、従来例に見られない特殊な風合いを醸し出す。さらに、イグサ類はタテ糸との間で滑り作用を有するので、2重織りの平織り部分ではイグサ類の間隔移動が生じ、モアレの自然な変化を生み出し、美的感覚が強いものとなる。
また、2重織りの部分において各面の夫々においてタテ糸及びヨコ糸が共に通らない空間部分を上下及び左右の関係で交互に配置するので、ヨコ糸及びタテ糸は2重でありながらも全体的には1重で、タテ糸は細いといえども光の通過の邪魔をせず、ただ美的感覚のみを示すことができる。
前記2重織りの部分の上端部には、和紙や挿絵を挿入するための開口部を形成することができ、これによって2重織り部分をポケットとすることができる。タテ糸は2重織りの部分において裏又は表のいずれか一方の面を上端位置から下端位置へかけて通るので、その途中に開口部を形成する場合には、糸の端部を開口部分で端末処理する必要がある。その位置を上端位置とすることにより、2重織りの部分全体をポケットとすることができる開口部とすることができる。ポケットに半透明和紙の挿入により遮光性を調節することができ、風合いを豊かにすることができる。しかも和紙は抜き差し自在であるので、利用者の好みに応じて変化を与えることができる。
本発明のイグサ類の織成方法によれば、イグサ類の延伸方向上で2重部分が形成され、その2重部分の途中にタテ糸及びヨコ糸共に存在しない空間部分が形成され、それが上下、左右の関係において交互配置された形となる。従って、2重織りの部分ではイグサ類が上下に分散されて目を粗くし、これらが表裏で相互に相補った形となり、涼風感を強くしながら十分な遮光性があり、自然で風合いの良いスクリーン、衝立、壁掛け等のタペストリー類を織成することができる。
2重織り部分の上端に和紙を挿入可能の開口部を設けた場合には、その開口部分から和紙を挿入可能であり、特殊なすかし模様が相埃って美的感覚の強いタペストリー類とすることができる。
2重部分の平織り部分において、イグサ上でのタテ糸相互を絡める場合には、タテ糸のイグサ上での滑りを防止でき、タテ糸の横方向への移動を防止することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最適の形態を説明する。図1〜図4は本発明のイグサ類の織成方法により織成されたタペストリーの一実施例を示す説明図である。
本発明の一実施例に係るタペストリー1は横方向に配列されるイグサ2をタオル織機におけるヨコ糸とみなし、これにタテ糸3をかけて織成して成る。図の横方向に順次分けて示した区間A1〜A19の内、左右のA1及びA19と、中間のA10は通常の平織りを行った部分であり、その途中の区間A2〜A9、A11〜A18を2重織り部分Wとしている。イグサ2は細い1本の線で示すが、タオル織りにおける通常のヨコ糸と異なり幅1mm程度のイグサである。タテ糸3は通常の糸であるが、区間A1、A10、A19の平織り部分では間隔2mm程度で多数の糸を通している。また、2重織り部分Wのタテ糸は間隔を2倍の4mm程度として8本1組で裏又は表面を織るようにしている。即ち、図3の破線で示したタテ糸3は、実際には8本の糸を代表して示している。
図2に示すように、2重織りの部分Wでは、例えば8本のイグサを1群として、各群毎に裏に又は表に織ってゆく。図には極端に裏又は表に折り曲げるかのように示しているが、実際には片方の群については一平面上で織り、他方の群についてのみ別平面上で織る形である。また、裏又は表への移行部分では、イグサ2が折れてしまわないようにこれを次第に移行させてゆく。そして、織成終了後には両者は一平面上に合わされるので、この曲げ角度はほとんど目で見て現われない程度となる。さらに、イグサ2の上下の間隔では、通常平織り区間A1、A10、A19に対し、その中間部分では同一群間の距離が極小となるよう次第に広げてゆき、また次第に縮めてゆくこと等もできる。
図3は、イグサ2の群を群B(j)としてjが偶数(j+1)である場合を一平面上で織り、奇数(j)の場合に裏又は表の面に移行させる例で示している。既に示したように、通常平織りA1、A10の区間では、イグサ2が図示の如くタテ糸3に絡むことはなく、タテ糸3の方が曲って、ほとんど直線状に現われる。図はあくまでタオル織機と同様の扱いで織れることを示すものである。2重織りの区間Wでは、裏と表の関係において8本のタテ糸3の群A(i)はiの奇数又は偶数に応じ交互に裏又は表に現われる。従って、裏又は表の面において、タテ糸3及びヨコ糸2が共に現われない空間部分Vが交互に現われる。このとき、裏と表の関係では互いに逆の関係となるので、当該空間部分Vは他の面のイグサのみの部分と重なり合う形となる。
図4は、図3で示した2重織り部分Wにおける空間部分Vの重ね合わせの関係を示す図である。(a)図に示すように裏面が平織りされ、これには空間部分Vが交互に現われている。(b)図に示すように表面においても同様である。ここに、(a)及び(b)図の点Pが同一地点を示す点として一方の面を平行移動した形で重ね合わされている。
図4に示す2重織りの部分Wの構造により、タテ糸3を無視すれば、(a)図のイグサ2の群と(b)図のイグサ2の群が順次縦方向に配列された形となり、全体的には目が詰まり略完全に遮光される形となるかのようである。しかし、実際には、区間A(i)において、イグサ2の間隔は次第に広がりまた縮まるように移行する関係から、(a)及び(b)図に示すイグサ2が交差し重なる部分が生じるので遮光性は略半分となり、かつ重なり部分がモアレ模様に見える。これらモアレ模様の現われ方は極自然でとても美しい。また、通風性良好で、特に遮光性が通常量の約半分となる関係から、例えば人物を透かして見た場合人相判別困難でいて、その姿、形が明瞭に現われる態様となる。従って、本タペストリー1は、日差しや衝立にして良好で、カーテン、スクリーン等としても重宝である。
図1において、1群当り8本のタテ糸3は上から下へ平行に通っている。このタテ糸3はイグサ2の上で滑り、相互の間隔が左右にずれて美観を損ねる恐れが有る。実証によれば、このような場合、タペストリー1を上下に張り、上端に対し下端を強く引くことにより、糸を緊張させて整合を図ることができる。このタテ糸の横方向への位置ずれは、タテ糸同士を相互にからみ合わせることでも防止できる。
図5に示すタペストリー4は、図1に示すタペストリー1に対し、2重織り部分の上端に開口窓5を形成したものである。即ち、図4(a)(b)に示した裏面及び表面の間に和紙6を挿入可能のポケットを形成できる。ポケットへ和紙6を挿入することにより、遮光性を調節し、かつ和紙6を図4の(b)に示す表面の層を介して見ることができ、美的感覚を高めることができる。和紙6は白紙であっても絵や文字を書いたものであってもよく、利用者の都合により適宜装脱可能であり、特に日本間に合ったタペストリーとすることができる。表裏の面は常時密着しているので、適宜長さの和紙6は自由な位置で固定できる。
上記実施形態では、タテ糸及びヨコ糸の各群の本数を8としたが、これに限定されない。また、タテ糸及びヨコ糸共に同一種別の糸又はイグサで示したが、各群内で又は各群毎に色や性質の異なる糸又はイグサ類とすることができ、多様性を持たせることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の設計的変更を加えることができ、各種態様で実施できる。
本発明の一実施例に係るタペストリーの概要を示す正面図である。 図1のF2a−F2aの線及びF2b−F2b線に沿った断面図である。 図2の断面図に相当する立体図である。 2重織り部分の表裏の夫々の構造を示す平面図で、(a)図は裏面を、(b)図は表面を示す。 2重織りの部分の上端に和紙装填用の開口部を設けた他の実施例を示す正面図である。
符号の説明
1、4 タペストリー
2 イグサ
3 タテ糸
5 開口窓
6 和紙
A1〜A19 区間
A(i) タテ糸の群
B(j) ヨコ糸の群
W 2重織りの部分
V 空間部分

Claims (2)

  1. 横方向に配列した多数のイグサ又はその模擬品から成る紐状体をタテ糸で編んで形成されるイグサ類の織成方法であって、
    前記紐状体をヨコ糸とみなして前記タテ糸をジャカード制御しつつ前記ヨコ糸及びタテ糸で平織りすると共に、
    前記平織りの中間部分において前記タテ糸及びヨコ糸を共に複数本づつの群に分けてこれらを順次表又は裏に回して2重織りとし、かつこの2重織りの部分においては各面の夫々においてタテ糸及びヨコ糸が共に通らない空間部分を交互に配置したことを特徴とするイグサ類の織成方法。
  2. 横方向に配列した多数のイグサ又はその模擬品から成る紐状体をタテ糸で編んで形成されるイグサ類の織成方法であって、
    前記紐状体をヨコ糸とみなして前記タテ糸をジャカード制御しつつ前記ヨコ糸及びタテ糸で平織りすると共に、
    前記平織りの中間部分において前記タテ糸及びヨコ糸を共に複数本づつの群に分けてこれらを順次表又は裏に回して2重織りとし、その上端部には、和紙や挿絵を挿入するための開口部を形成したことを特徴とする請求項1記載のイグサ類の織成方法。
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