JPS6143145Y2 - - Google Patents
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- JPS6143145Y2 JPS6143145Y2 JP5624381U JP5624381U JPS6143145Y2 JP S6143145 Y2 JPS6143145 Y2 JP S6143145Y2 JP 5624381 U JP5624381 U JP 5624381U JP 5624381 U JP5624381 U JP 5624381U JP S6143145 Y2 JPS6143145 Y2 JP S6143145Y2
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- JP
- Japan
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- suction
- panel
- air outlet
- suction port
- ceiling
- Prior art date
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Links
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Landscapes
- Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Duct Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は天井に取付けて室内の冷暖房を行なう
ようにしたいわゆるカセツト型のフアンコイルユ
ニツトに関するものである。
ようにしたいわゆるカセツト型のフアンコイルユ
ニツトに関するものである。
通常、この種のフアンコイルユニツト1は、第
1図に示すように吹出口2と吸込口3を平板状の
パネル4上に隣り合せに設けたワンパネル形状と
なつており、吹出口2と吸込口3とが同一平面上
に配置されて見かけ上の両者の間隔が小さく、そ
のため吹出口2から吹出される気流が吸込口3の
方向へ流れて吸込口3の近くを通過する際、その
ほとんどが吸込口3で吸込まれて吹出気流が室内
に循環するように放出されず、いわゆる吸込口3
でシヨートサーキツト(短絡)を起こして著しく
効率が低下するという欠点がある。このため、従
来は直接的な吸込口の方向への吹出しをさけて吹
出口の吹出方向を吸込口側と反対方向に吹き出さ
ざるを得ず、従つて吹出口から四方向に吹出して
理想的な室内空気分布を求めることが困難であつ
た。
1図に示すように吹出口2と吸込口3を平板状の
パネル4上に隣り合せに設けたワンパネル形状と
なつており、吹出口2と吸込口3とが同一平面上
に配置されて見かけ上の両者の間隔が小さく、そ
のため吹出口2から吹出される気流が吸込口3の
方向へ流れて吸込口3の近くを通過する際、その
ほとんどが吸込口3で吸込まれて吹出気流が室内
に循環するように放出されず、いわゆる吸込口3
でシヨートサーキツト(短絡)を起こして著しく
効率が低下するという欠点がある。このため、従
来は直接的な吸込口の方向への吹出しをさけて吹
出口の吹出方向を吸込口側と反対方向に吹き出さ
ざるを得ず、従つて吹出口から四方向に吹出して
理想的な室内空気分布を求めることが困難であつ
た。
またもう一つの方法として、吸出口を中央に位
置させる一方、その両側または周囲に吹出口を配
置して中央で吸込みを行ない、両側または四方向
に吹出しを行なうことにより吹出気流を室内の四
方向に吹出すようにする場合があるが、この方法
はフアンコイル本体内部に於いて吹出流区域が二
区画または多区画になつて全体の構造が複雑にな
り、そのため熱交換器が複数個必要になる等コス
ト面でも不利になる欠点があつた。
置させる一方、その両側または周囲に吹出口を配
置して中央で吸込みを行ない、両側または四方向
に吹出しを行なうことにより吹出気流を室内の四
方向に吹出すようにする場合があるが、この方法
はフアンコイル本体内部に於いて吹出流区域が二
区画または多区画になつて全体の構造が複雑にな
り、そのため熱交換器が複数個必要になる等コス
ト面でも不利になる欠点があつた。
本考案は上記のような従来例の欠点を除去し、
フアンコイル本体の内部構造が簡単で、且つ吹出
口からの吹出気流を吸込口に短絡させることなく
四方向に吹出すことができる外観のよいフアンコ
イルユニツトを提供する目的でなされたものであ
り、吹出口と吸込口を有するパネルを中央に設け
た仕切板によつて吹出部と吸込部とに2分割し、
吹出部の下面と吸込部の下面を互いに相対向しな
い離れる方向へ傾斜させて両者でV字状の屋根を
形成するとともに、吹出部の吹出口と吸込部の吸
込口とをそれぞれ同一形状の有孔板で覆い、吹出
口の内側には多数枚の羽根をそれぞれ有する複数
個の風向調整エレメントを設置方向を変更できる
ように配設したものである。すなわち、本考案に
おいてはパネルの下面が吹出部と吸込部とでV字
状となつており、吸込部の吸込口は有孔板で覆わ
れて吹出口から離れる方向に向いているので、吹
出口から吹出された調和空気を吸込口に吸込まれ
ることなく効率よく室内に拡散させることがで
き、吹出口に配設した風向調整エレメントの設置
方向を変化させることによつて、一方向のみ、あ
るいは二,三,四方向に調和空気を自由に吹出さ
せて、設置された室内の状況に応じた最適の吹出
パターンを選んで良好な室内空気分布を得ること
ができ、吹出口と吸込口とは同一形状の有孔板で
構成してあるので、パネル下面の美観が向上して
デザイン的に優れたものとなる等の効果が得られ
るのである。
フアンコイル本体の内部構造が簡単で、且つ吹出
口からの吹出気流を吸込口に短絡させることなく
四方向に吹出すことができる外観のよいフアンコ
イルユニツトを提供する目的でなされたものであ
り、吹出口と吸込口を有するパネルを中央に設け
た仕切板によつて吹出部と吸込部とに2分割し、
吹出部の下面と吸込部の下面を互いに相対向しな
い離れる方向へ傾斜させて両者でV字状の屋根を
形成するとともに、吹出部の吹出口と吸込部の吸
込口とをそれぞれ同一形状の有孔板で覆い、吹出
口の内側には多数枚の羽根をそれぞれ有する複数
個の風向調整エレメントを設置方向を変更できる
ように配設したものである。すなわち、本考案に
おいてはパネルの下面が吹出部と吸込部とでV字
状となつており、吸込部の吸込口は有孔板で覆わ
れて吹出口から離れる方向に向いているので、吹
出口から吹出された調和空気を吸込口に吸込まれ
ることなく効率よく室内に拡散させることがで
き、吹出口に配設した風向調整エレメントの設置
方向を変化させることによつて、一方向のみ、あ
るいは二,三,四方向に調和空気を自由に吹出さ
せて、設置された室内の状況に応じた最適の吹出
パターンを選んで良好な室内空気分布を得ること
ができ、吹出口と吸込口とは同一形状の有孔板で
構成してあるので、パネル下面の美観が向上して
デザイン的に優れたものとなる等の効果が得られ
るのである。
以下、本考案を図面に示す実施例について詳細
に説明する。
に説明する。
第2図において、10はフアンコイルユニツト
であり、上部のフアンコイル本体11と下部の吹
出口、及び吸込口を有するパネル12とよりな
り、本体11の下面にパネル12の上面を積み重
ねて取付ねじ13で一体的に組み立てられる。本
体11は建物の天井面Aの開口Bより天井内に挿
入して、天井の梁Cに埋込まれて梁から吊り下げ
られた埋込みの取付ボルト14で吊り下げて取り
つけられる一方、パネル12は天井面の下方でパ
ネル12の上面の外周を天井の下面に当接して天
井の開口Bを塞いだ状態で本体11の下面に上記
取付ねじ13で本体11と一体的に取りつけられ
る。本体11は、大略直方体形状の筐体をなし、
内部中央に熱交換器15とフアン16を収納し、
且つ、フアン16の吹出部と熱交換器15の吸入
部が中央の仕切板17で真二つに左右に区切られ
て、それぞれパネル12の吹出部18と吸込部1
9とに連通される。
であり、上部のフアンコイル本体11と下部の吹
出口、及び吸込口を有するパネル12とよりな
り、本体11の下面にパネル12の上面を積み重
ねて取付ねじ13で一体的に組み立てられる。本
体11は建物の天井面Aの開口Bより天井内に挿
入して、天井の梁Cに埋込まれて梁から吊り下げ
られた埋込みの取付ボルト14で吊り下げて取り
つけられる一方、パネル12は天井面の下方でパ
ネル12の上面の外周を天井の下面に当接して天
井の開口Bを塞いだ状態で本体11の下面に上記
取付ねじ13で本体11と一体的に取りつけられ
る。本体11は、大略直方体形状の筐体をなし、
内部中央に熱交換器15とフアン16を収納し、
且つ、フアン16の吹出部と熱交換器15の吸入
部が中央の仕切板17で真二つに左右に区切られ
て、それぞれパネル12の吹出部18と吸込部1
9とに連通される。
パネル12は大略薄肉の平板状の筐体をなし、
中央に設けた仕切板20で吹出部18と吸込部1
9に左右に2分割され、吹出部18の下面に吹出
口21を、吸込部19の下面に吸込口24をそれ
ぞれ設けてあり、これらの吹出口21と吸込口2
4は同一形状の有孔板21a,24aで覆われて
いる。この有孔板21a,24aは例えば直径5
mmの丸孔や同程度の角孔を有孔率50%以上になる
ように無数に穿設したいわゆるパンチングメタル
が用いられ、パネル12の下面に設けた開口部に
厚さ1mm程度の別体のパンチングメタルを取付け
たり、あるいはパネル12の下面自体に小孔を多
数穿設してパンチングメタルとすることによつて
形成されるが、パンチングメタルの代りに網板を
用いることもできる。このように、吹出口21と
吸込口24は有孔板21a,24aで覆われて、
その外観が同一で対称的なものとなるから室内か
ら見た場合に違和感がなく、パネル下面の美観を
向上することができる。また吹出口21の内側に
は有孔板21aに面して風向調整ユニツト22を
複数個配設してある。この風向調整ユニツト22
は周知のように多数の羽根22aを同一角度で傾
斜して並設し、全体を正方形の板状に構成したも
ので、プラスチツク成型品あるいは鉄板、アルミ
板等の金属板のプレス成型品などからなつてお
り、例えば有孔板に植設した止め棒を中心部に挿
通し、止め棒の先端に抜け止め用の押え板を装着
するなどの適宜の手段によつて、設置方向を変更
できるよう回転自在に有孔板21aの内側に取付
けられる。この風向調整ユニツト22は同時に四
方向の吹出方向が得られるようにするために最低
4個必要であるが、その数が多くなるほど吹出パ
ターンの選択が容易となり、第3図に示すように
本実施例では吹出口21の全面を覆うように隙間
なく2列に設けられており、例えば吹出口21の
寸法が140mm×700mmとすれば、一辺70mmの風向調
整ユニツト22が20個用いられる。従つて、これ
らの風向調整ユニツト22の設置方向を適切に組
合わせることにより、室内Dへの吹出しパターン
を種々に選ぶことができ、良好な空気分布を得る
ことができるのである。なお風向調整ユニツト2
2の方向調節は、第4図に鎖線で示すようにパネ
ル12の片側をはずして室内に向けて開いた状態
にすれば容易に行なうことができる。また、風向
調整ユニツト22の羽根22aは、風向制御作用
を十分発揮させるために有孔板21aの面に対し
て例えば30度の角度で傾斜したものとしてある。
なお、吸込口24の内部には通常エアフイルター
が設けられるが、第2図においては図示を省略し
てある。
中央に設けた仕切板20で吹出部18と吸込部1
9に左右に2分割され、吹出部18の下面に吹出
口21を、吸込部19の下面に吸込口24をそれ
ぞれ設けてあり、これらの吹出口21と吸込口2
4は同一形状の有孔板21a,24aで覆われて
いる。この有孔板21a,24aは例えば直径5
mmの丸孔や同程度の角孔を有孔率50%以上になる
ように無数に穿設したいわゆるパンチングメタル
が用いられ、パネル12の下面に設けた開口部に
厚さ1mm程度の別体のパンチングメタルを取付け
たり、あるいはパネル12の下面自体に小孔を多
数穿設してパンチングメタルとすることによつて
形成されるが、パンチングメタルの代りに網板を
用いることもできる。このように、吹出口21と
吸込口24は有孔板21a,24aで覆われて、
その外観が同一で対称的なものとなるから室内か
ら見た場合に違和感がなく、パネル下面の美観を
向上することができる。また吹出口21の内側に
は有孔板21aに面して風向調整ユニツト22を
複数個配設してある。この風向調整ユニツト22
は周知のように多数の羽根22aを同一角度で傾
斜して並設し、全体を正方形の板状に構成したも
ので、プラスチツク成型品あるいは鉄板、アルミ
板等の金属板のプレス成型品などからなつてお
り、例えば有孔板に植設した止め棒を中心部に挿
通し、止め棒の先端に抜け止め用の押え板を装着
するなどの適宜の手段によつて、設置方向を変更
できるよう回転自在に有孔板21aの内側に取付
けられる。この風向調整ユニツト22は同時に四
方向の吹出方向が得られるようにするために最低
4個必要であるが、その数が多くなるほど吹出パ
ターンの選択が容易となり、第3図に示すように
本実施例では吹出口21の全面を覆うように隙間
なく2列に設けられており、例えば吹出口21の
寸法が140mm×700mmとすれば、一辺70mmの風向調
整ユニツト22が20個用いられる。従つて、これ
らの風向調整ユニツト22の設置方向を適切に組
合わせることにより、室内Dへの吹出しパターン
を種々に選ぶことができ、良好な空気分布を得る
ことができるのである。なお風向調整ユニツト2
2の方向調節は、第4図に鎖線で示すようにパネ
ル12の片側をはずして室内に向けて開いた状態
にすれば容易に行なうことができる。また、風向
調整ユニツト22の羽根22aは、風向制御作用
を十分発揮させるために有孔板21aの面に対し
て例えば30度の角度で傾斜したものとしてある。
なお、吸込口24の内部には通常エアフイルター
が設けられるが、第2図においては図示を省略し
てある。
パネル12の吹出部18の下面26と吸込部1
9の下面27とは、仕切板20を境としてそれぞ
れ開口の軸線が互いに相反する方向へ一定角度α
傾斜するV字状に形成して、吹出部18の下面2
6と吸込部19の下面27とが互いに相反する方
向へ向かうようにし、吹出口21と吸込口24が
一平面上ではなく背中合わせに互いに相離反した
2つの下面26,27上にそれぞれが位置するよ
うに構成する。すなわち、吹出部18の下面26
と吸込部19の下面27とはそれぞれの一側端部
の互いに接した稜線28を境にして共通の水平面
よりさらに離れる方向へ傾斜して上記稜線28を
原点とした逆屋根を形成し、各下面27,26の
中央部分にそれぞれ吸込口24と吹出口21を設
けて、吸込口24の中央軸線(一方の屋根の垂線
を形成する)と吹出口21の中央軸線(他方の屋
根の垂線を形成する)とが一定の角度をなし、吹
出口21の吹出気流と吸込口24の吸込気流とが
互に全く干渉しない状態で吹出しと吸込みが行な
われるようにしてある。すなわち、平面状の吸込
部における吸込口の吸込気流はポテンシヤル流れ
であり、その運動エネルギーは吸込口で最大で距
離とともに急激に減少することが吹出気流と異な
る所であつて、その減少の割合は吸込口断面方向
の幅に比例し、例えば幅と等しい寸法だけ吸込口
から離れると吸込風速は90%減じることが知られ
ているから、上述のように吹出部18の下面26
と吸込部19の下面27とがV字状になつている
と、吹出気流の吸込口方向への気流は、V型パネ
ルに沿つて流れて吸込口に対しては或角度を保つ
て近づき、吸込口面においては吸込運動エネルギ
ーが及ばない距離を隔ててその上方を吸込まれる
ことなく通過して、そして吸込口から遠ざかつて
行くようになる。しかも、吸込口24は有孔板2
4aで覆われており、実効的な吸込口の大きさは
個々の小孔の大きさとなつて吸込運動エネルギー
の及ぶ距離は一層小さなものとなつているので、
本考案においては少しの傾斜角度を与えるだけで
吹出しと吸込みの相互干渉は全く解消される。
9の下面27とは、仕切板20を境としてそれぞ
れ開口の軸線が互いに相反する方向へ一定角度α
傾斜するV字状に形成して、吹出部18の下面2
6と吸込部19の下面27とが互いに相反する方
向へ向かうようにし、吹出口21と吸込口24が
一平面上ではなく背中合わせに互いに相離反した
2つの下面26,27上にそれぞれが位置するよ
うに構成する。すなわち、吹出部18の下面26
と吸込部19の下面27とはそれぞれの一側端部
の互いに接した稜線28を境にして共通の水平面
よりさらに離れる方向へ傾斜して上記稜線28を
原点とした逆屋根を形成し、各下面27,26の
中央部分にそれぞれ吸込口24と吹出口21を設
けて、吸込口24の中央軸線(一方の屋根の垂線
を形成する)と吹出口21の中央軸線(他方の屋
根の垂線を形成する)とが一定の角度をなし、吹
出口21の吹出気流と吸込口24の吸込気流とが
互に全く干渉しない状態で吹出しと吸込みが行な
われるようにしてある。すなわち、平面状の吸込
部における吸込口の吸込気流はポテンシヤル流れ
であり、その運動エネルギーは吸込口で最大で距
離とともに急激に減少することが吹出気流と異な
る所であつて、その減少の割合は吸込口断面方向
の幅に比例し、例えば幅と等しい寸法だけ吸込口
から離れると吸込風速は90%減じることが知られ
ているから、上述のように吹出部18の下面26
と吸込部19の下面27とがV字状になつている
と、吹出気流の吸込口方向への気流は、V型パネ
ルに沿つて流れて吸込口に対しては或角度を保つ
て近づき、吸込口面においては吸込運動エネルギ
ーが及ばない距離を隔ててその上方を吸込まれる
ことなく通過して、そして吸込口から遠ざかつて
行くようになる。しかも、吸込口24は有孔板2
4aで覆われており、実効的な吸込口の大きさは
個々の小孔の大きさとなつて吸込運動エネルギー
の及ぶ距離は一層小さなものとなつているので、
本考案においては少しの傾斜角度を与えるだけで
吹出しと吸込みの相互干渉は全く解消される。
なお、パネル12の吹出部18の下面26と吸
込部19の下面27の相互の間の傾斜面はV字状
の内角αで約160度乃至170度とすることが好まし
い。これは、この傾斜角αを170度以上とする
と、吹出部18の下面26と吸込部19の下面2
7が同一平面上に設けられた場合に近くなり、吹
出口21の吹出気流が吸込口24への吸込気流と
して直接的に吸込まれる可能性が大きくなつて理
想的な室内空気分布を得ることに悪影響が生ずる
一方、傾斜角αを160度以下にすると、吹出部1
8の下面26と吸込部19の下面27が形成する
屋根の頂点が高くなり、パネル12全体の形状が
大きくなつて意匠的な見ばえが悪くなるからであ
る。またパネル12は天井面Aの開口Bを塞ぐの
に十分な外形を有し、その外周を天井下面に当接
した状態で本体11の下面に本体11と一体的に
取付けられるものであるから、天井面Aの下方に
突出するパネル12の高さhはできるだけ薄い方
がよいが、余り薄すぎると天井面Aが吹出しや吸
込みの気流で汚れることが多くなるので一定寸法
法以上の高さは必要であり、例えば25mm程度のも
のとすることが好ましい。
込部19の下面27の相互の間の傾斜面はV字状
の内角αで約160度乃至170度とすることが好まし
い。これは、この傾斜角αを170度以上とする
と、吹出部18の下面26と吸込部19の下面2
7が同一平面上に設けられた場合に近くなり、吹
出口21の吹出気流が吸込口24への吸込気流と
して直接的に吸込まれる可能性が大きくなつて理
想的な室内空気分布を得ることに悪影響が生ずる
一方、傾斜角αを160度以下にすると、吹出部1
8の下面26と吸込部19の下面27が形成する
屋根の頂点が高くなり、パネル12全体の形状が
大きくなつて意匠的な見ばえが悪くなるからであ
る。またパネル12は天井面Aの開口Bを塞ぐの
に十分な外形を有し、その外周を天井下面に当接
した状態で本体11の下面に本体11と一体的に
取付けられるものであるから、天井面Aの下方に
突出するパネル12の高さhはできるだけ薄い方
がよいが、余り薄すぎると天井面Aが吹出しや吸
込みの気流で汚れることが多くなるので一定寸法
法以上の高さは必要であり、例えば25mm程度のも
のとすることが好ましい。
上述の実施例からも明らかなように、本考案に
よれば、パネルの下面が吹出部と吸込部とでV字
状となり、吹出部の吹出口と吸込部の吸込口が有
孔板で覆われているので、パネルのV字状と吸込
口の有孔板によつて吸込口方向へ吹出された空気
流が吸込口に短絡されてそのまま吸込まれてしま
うということがなくなり、吹出口に配設した複数
個の風向調整エレメントの設置方向を適宜選定し
て、一方向のみ、あるいは二方向、三方向、四方
向のいずれの吹出パターンでも自由に選び、調和
空気を効率よく拡散させて良好な室内空気分布を
得ることができるのであり、しかも吹出口と吸込
口とは同一形状の有孔板で構成してあるので、内
部の風向調整エレメントが直接露出せず、また吹
出口と吸込口の外観が同一となつてパネル下面の
美観が向上し、デザイン的に優れたフアンコイル
ユニツトを得ることができるのである。
よれば、パネルの下面が吹出部と吸込部とでV字
状となり、吹出部の吹出口と吸込部の吸込口が有
孔板で覆われているので、パネルのV字状と吸込
口の有孔板によつて吸込口方向へ吹出された空気
流が吸込口に短絡されてそのまま吸込まれてしま
うということがなくなり、吹出口に配設した複数
個の風向調整エレメントの設置方向を適宜選定し
て、一方向のみ、あるいは二方向、三方向、四方
向のいずれの吹出パターンでも自由に選び、調和
空気を効率よく拡散させて良好な室内空気分布を
得ることができるのであり、しかも吹出口と吸込
口とは同一形状の有孔板で構成してあるので、内
部の風向調整エレメントが直接露出せず、また吹
出口と吸込口の外観が同一となつてパネル下面の
美観が向上し、デザイン的に優れたフアンコイル
ユニツトを得ることができるのである。
第1図は従来のフアンコイルユニツトの概略側
断面図、第2図は本考案の一実施例のフアンコイ
ルユニツトの概略側断面図、第3図は同上のパネ
ルの一部破断底面図、第4図は同上の分解斜視図
である。 10はフアンコイルユニツト、11はフアンコ
イル本体、12はパネル、15は熱交換器、16
はフアン、18は吹出部、19は吸込部、20は
仕切板、21は吹出口、21aは有孔板、22は
風向調整ユニツト、24は吸込口、24aは有孔
板、26,27は下面である。
断面図、第2図は本考案の一実施例のフアンコイ
ルユニツトの概略側断面図、第3図は同上のパネ
ルの一部破断底面図、第4図は同上の分解斜視図
である。 10はフアンコイルユニツト、11はフアンコ
イル本体、12はパネル、15は熱交換器、16
はフアン、18は吹出部、19は吸込部、20は
仕切板、21は吹出口、21aは有孔板、22は
風向調整ユニツト、24は吸込口、24aは有孔
板、26,27は下面である。
Claims (1)
- 天井面に設けた開口内へ挿入して天井の構造物
に取付けられるフアンコイル本体と、上記開口を
塞いで上記本体の下面に取りつけられるパネルを
備え、上記本体内に熱交換器とフアンを収納する
とともに上記パネルに吹出口と吸込口を開口して
なる天井半埋込型フアンコイルユニツトにおい
て、上記パネルをその中央に設けた仕切板によつ
て下面に吹出口を有する吹出部と下面に吸込口を
有する吸込部とに2分割し、吹出部の下面と吸込
部の下面を互いに相対向しない離れる方向へ傾斜
させて両者でV字状の屋根を形成するとともに、
吹出部の吹出口と吸込部の吸込口とをそれぞれ同
一形状の有孔板で覆い、吹出口の内側には多数枚
の羽根をそれぞれ有する複数個の風向調整エレメ
ントを設置方向を変更できるように配設してなる
天井半埋込型フアンコイルユニツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5624381U JPS6143145Y2 (ja) | 1981-04-17 | 1981-04-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5624381U JPS6143145Y2 (ja) | 1981-04-17 | 1981-04-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57167324U JPS57167324U (ja) | 1982-10-21 |
JPS6143145Y2 true JPS6143145Y2 (ja) | 1986-12-06 |
Family
ID=29852756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5624381U Expired JPS6143145Y2 (ja) | 1981-04-17 | 1981-04-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6143145Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113631870B (zh) * | 2019-03-26 | 2023-04-25 | 东芝开利株式会社 | 空调机的室内单元 |
-
1981
- 1981-04-17 JP JP5624381U patent/JPS6143145Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57167324U (ja) | 1982-10-21 |
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