JPS6142636Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ機における玉計数装置に係
り、特にパチンコ機のセーフ玉の計数に用いて好
適な玉計数装置に関する。

一般にパチンコ機においては、第１図にその背
面を示しているように、セーフ穴に入つた玉（セ
ーフ玉）と、いずれのセーフ穴にも入らずに終つ
た玉（アウト玉）とはすべてパチンコ機の背部の
排出玉タンク１に回収され、これが一杯になると
上方部の玉溜皿２に移すようにしている。

しかしてそのパチンコ機に使用された玉数のチ
エツク、すなわちその機械の売上げの管理は、前
記排出玉タンク１の出口に設けられた排出玉計数
器３により計数することによつて行なわわれる。
そのためパチンコ機の稼働中にそのパチンコ機の
現在の売上げ状況を把握することができず、閉店
後玉溜皿２内の玉をすべて機内に流し、排出玉タ
ンク１の排出玉計数器３を通して計数することに
より売上げを知る必要がある。

上記管理上の面倒を解消するには、セーフ玉を
別に計数し、前記排出玉計数器３を通過した玉数
と比較するようにすればパチンコ機の売上げ状況
を常に把握することはできるが、パチンコ機はセ
ーフ玉通路４と排出玉タンク１との間隔がきわめ
て狭いため、ここに設ける玉計数器としては第２
図のようなリードスイツチ５を用いた玉計数器を
使用することが考えられる。

すなわちセーフ玉通路４と排出玉タンク１との
間に、中間部が軸６により揺動自在に支持された
玉検出レバー７の一端の平坦な玉当接部８を臨ま
せ、他端に設けたマグネツト９がリードスイツチ
５の側部を通過するようにし、常時はマグネツト
９の重量により前記玉当接部８を上昇位置にお
き、これにパチンコ玉１０が当つてその重量によ
り押し下げられたときマグネツト９が上昇し、リ
ードスイツチ５を作動させるようにしてセーフ玉
を計数することができる。

しかし、上記の構成による玉計数器では、玉検
出レバー７の玉当接部８にパチンコ玉１０が当接
してこれを押し下げる際に、パチンコ玉１０が左
右の通路壁１１，１１に当つた場合、この壁間で
数回バウンドし、一旦は押し下げられた玉検出レ
バー７の玉当接部８が再び上昇して１個のパチン
コ玉１０で２回乃至はそれ以上作動してしまうと
いう誤動作が生じやすく、またパチンコ玉１０が
２個連続して玉当接部８に当つた場合、玉検出レ
バー７の玉当接部８が戻らぬうちに２個とも通過
してしまうという誤作動が起るなど、誤計数をも
たらしやすいという大きな問題がある。

本考案はこれに鑑み、セーフ玉通路部分のよう
な極小のスペースへの装着を可能としながら、パ
チンコ玉のバウンドあるいは２個連続で通過しよ
うとしても、玉検出レバーをパチンコ玉１個に対
し１回の作動として確実になさしめ、誤計数の発
生を皆無としたパチンコ機における玉計数装置を
提供することを目的としてなされたものである。

以下、本考案を図面に示す実施例を参照し、前
記第１図、第２図と共通する部分には同一符号を
付して説明する。

第３図に示すように、本考案による玉計数装置
１２に用いられる玉検出レバー１３は、玉通路１
４内に一部が臨むように軸１５により回転自在に
取付けられた回転体１６の後部にアーム１７が連
設され、このアーム１７の先端にマグネツト９が
固着されてリードスイツチ５の側部を通過し得る
よう配設され、常時はマグネツト９側の重量によ
りアーム１７が第３図示のように下降位置におか
れるようになつている。

前記回転体１６は、前記玉通路１４に面する周
面に１つのパチンコ玉１０の周面の一部が係合し
得る弧状の凹部１８が形成され、この凹部１８は
前記アーム１７が下降限（第３図示の状態）のと
きその下端縁１９が玉通路１４内に突出した姿勢
をとり、パチンコ玉１０がこの下端縁１９に当つ
てこれを押しのけることによりマグネツト９を上
昇させてリードスイツチ５の側部を通過させるよ
うになつている。そしてこのパチンコ玉１０の通
過時には凹部１８の上端縁２０が玉通路１４内に
突出し、次位のパチンコ玉１０を受け止めるよう
になつている。

上記玉検出レバー１３およびリードスイツチ５
を内装するケース２１は、第７図に示すように、
パチンコ機のセーフ玉通路４の下端と排出玉タン
ク１の上面との間の間隙に挿入し得る上下方向の
高さを有する挿入部２２に上下に貫通する前記の
玉通路１４が形成され、この玉通路１４の上端が
前記セーフ玉通路４の下端に正対するとき該通路
４の側面または他の基準となり得る部分に当接し
て位置決めする基準面２３を有し、この基準面２
３を含む他の壁部により囲まれた内部に前記玉検
出レバー１７およびリードスイツチ５が配置され
るようになつている。そして上記ケース２１は、
前記基準面２３に両面接着テープ２４を貼り、セ
ーフ玉通路４の側部に貼着することにより取付け
ることができる。

つぎに上記実施例の作用を第３図および第５図
Ａ〜Ｆを参照して説明する。

セーフ玉通路４からパチンコ玉１０が落下する
と、玉通路１４内に突出している玉検出レバー１
７の凹部１８の下端部１９に衝接して落下し、こ
のとき該レバー１９を第５図Ａ〜Ｂのように軸１
５を中心に図において反時計方向に回動させる。
この回動によりマグネツト９がリードスイツチ５
の側面を通過するので当該スイツチ５をオンし、
計数信号を発信する。このパチンコ玉１０が前記
下端部１９を押しのけて通過し終ると、玉検出レ
バー１７は重量バランスによりマグネツト９側が
下降し、第３図の状態に戻る。これによりマグネ
ツト９はリードスイツチ５の下方に離間するの
で、該スイツチはオフとなる。

パチンコ玉１０が２個連続して落下した場合に
は、１個目のパチンコ玉１０_１は前記と同様にし
て通過するが、そのパチンコ玉１０_１が凹部１８
の下端部１９を押しのけて通過するまでは第５図
Ｂのように上端部２０が玉通路１４内に突出して
いるので２番目のパチンコ玉１０_２はこの上端縁
２０に当つて落下が阻止される（第５図Ｃ〜
Ｄ）。しかしこの上端縁２０に続く回転体１６の
周面１６ａは第６図に拡大示すように円弧状にな
つているので、１個目のパチンコ玉１０_１が落下
して行く際の玉検出レバー１７の回動には支障が
ない。

こうして１個目のパチンコ玉１０_１が凹部１８
の下端縁１９から外れて落下ると、玉検出レバー
１７は第５図Ｅのようにマグネツト９側の重量に
より図において時計方向に回動し、第３図の状態
に戻りきつたとき２個目のパチンコ玉１０_２がは
じめて上端縁２０を通過し、凹部１８内に入り、
下端縁１９を押しのけて落下し、２個目の信号を
発信する。

このように、仮にセーフ玉が続けて入つても玉
通路１４を１個ずつしか通過し得ないので、２個
連続して落下することがなく、１個ずつ確実に計
数信号を発信し、また玉通路１４の入口でパチン
コ玉１０がバウンドしても玉検出レバー１７を揺
動させることがなく、これらにより誤計数の発生
を確実に防止し得て玉計数器としての信頼性をき
わめて高いものとすることができる。またパチン
コ機のセーフ玉通路４と排出玉タンク１との間の
狭い間隙に容易にセツトすることができるので、
セーフ玉を常に計数することができ、その機械の
売上げを管理するうえにおいてもきわめて有効で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はパチンコ機の背面図、第２図は従来の
玉計数器を適用した場合の説明図、第３図は本考
案に係る玉計数装置の一実施例を示す断面図、第
４図は同平面図、第５図Ａ〜Ｆは同作動状態の説
明図、第６図は第３図における玉検出レバーの要
部の拡大図、第７図は本考案をセーフ玉計数装置
として使用した場合の取付け状態の例示図であ
る。 １……排出玉タンク、２……玉溜皿、３……排
出玉計数器、４……セーフ玉通路、５……リード
スイツチ、９……マグネツト、１０……パチンコ
玉、１１……通路壁、１２……本考案玉計数装
置、１３……玉検出レバー、１４……玉通路、１
６……回転体、１７……アーム、１８……凹部、
１９……下端縁、２０……上端縁、２１……ケー
ス、２２……挿入部、２３……基準面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ玉が自重により垂直落下する玉通路内
   に一部が臨むよう軸により回転自在に軸承された
   回転体の後部にアームが連設され、このアームの
   端部にマグネツトが固着されてリードスイツチの
   側部を通過し得るよう配設された玉検出レバーを
   有し、この玉検出レバーの前記回転体の玉通路内
   に臨む周面にパチンコ玉の一部が係合し得る弧状
   の凹部を形成するとともにこの凹部の上端縁およ
   び下端縁を前記玉通路内に交互に出没自在に形成
   し、前記玉検出レバーが前記マグネツトを含むア
   ームの自重により下降位置にあるとき前記凹部の
   下端縁が前記玉通路内に突出しておかれ、前記下
   端縁にパチンコ玉が当接したとき玉検出レバーの
   アームを上昇回動させてマグネツトにより前記リ
   ードスイツチを作動させるとともに凹部の上端縁
   が玉通路内に突出して次位のパチンコ玉の落下を
   阻止するようにしたことを特徴とするパチンコ機
   における玉計数装置。