JPS6141985B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6141985B2
JPS6141985B2 JP54091319A JP9131979A JPS6141985B2 JP S6141985 B2 JPS6141985 B2 JP S6141985B2 JP 54091319 A JP54091319 A JP 54091319A JP 9131979 A JP9131979 A JP 9131979A JP S6141985 B2 JPS6141985 B2 JP S6141985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
cobalt
oxygen
conditions
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54091319A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5616667A (en
Inventor
Akihiro Imai
Toshiaki Kunieda
Yasuo Iijima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9131979A priority Critical patent/JPS5616667A/ja
Publication of JPS5616667A publication Critical patent/JPS5616667A/ja
Publication of JPS6141985B2 publication Critical patent/JPS6141985B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、耐蝕性の優れたコバルト薄膜に関す
る。 薄膜は、一般に真空蒸着法、イオンプレーテイ
ング法、スパツタリング法等によつて作製されて
いる。金属薄膜は、塊状または板状の金属を真空
中でガラス、セラミツク、高分子フイルム等の基
板上に形成させたものであるので、一般に純度の
高い薄膜が得られる。しかしながら、一般に真空
下で形成させた薄膜は欠陥を多数含む多結晶であ
るので、板状の金属と同様、もしくは、板状の金
属より腐蝕しやすい傾向を示すことがある。 薄膜を形成する場合、酸素、アルゴン等を真空
槽内に導入して、薄膜の結晶性等を制御すること
も行われている。 真空下での薄膜形成は、酸素、アルゴン等の異
物質を真空槽内に導入した場合は、蒸着条件によ
りかなり広範囲の特性のものが得られる。なぜな
ら真空中での薄膜形成は、槽内の雰囲気ガスの分
布、蒸発速度、蒸発源の加熱方法、基板の加熱、
冷却、基板の固定、可動、蒸発粒子の斜め蒸着
等、多数の要因がさらに複雑に絡まつて薄膜を形
成するからである。 コバルト薄膜を形成するに際し、本発明では電
子ビーム加熱による真空蒸着法によつて、酸素の
導入量、基板温度、コバルトの蒸発量、斜め蒸着
の入射角等を種々検討した結果、得られた薄膜の
中で、ある特定の薄膜が耐蝕性に優れていること
を見出したものである。 すなわち、得られたコバルト薄膜をホウ砂0.02
M/、ホウ酸0.1M/を含む30℃の水溶液に浸
漬した時に浸漬してから3分経過後のコバルト薄
膜の示す自然電極電位が飽和甘汞電極に対して
(対SCEと一般に略して書かれる)マイナス
0.40Vより正の電位を示すことを特徴とするコバ
ルト薄膜である。 ここで、1の蒸留水中に0.02モル(M)のホ
ウ砂と0.1モル(M)のホウ酸を含む水溶液(以
後、電解質溶液と呼ぶ)は、窒素ガスで10分間程
バブリングして水溶液中に溶解している酸素を窒
素で置換した溶液である。電解質溶液は、コバル
ト薄膜を浸漬している間撹拌せずに静置しておく
ものとする。薄膜の電位を測定する場合は、リー
ド線として金線を用い、導電性塗料で薄膜上に接
触固定させ常温硬化樹脂で金線を固定して測定し
た。 このような薄膜の中で電解質溶液に浸漬した時
に示す浸漬してから3分経過時点での自然電極電
位(対SCE)がマイナス0.40Vより正の電位を示
す薄膜は、60℃、90%相対湿度条件下での防錆試
験に対してマイナス0.40V未満の電位を示す薄膜
より耐蝕性が良好であつた。 真空下での薄膜形成の場合、コバルトは酸素と
結合する能力があるので酸素が真空中に存在して
いれば、そしてコバルトと酸素が結び付く条件が
満たされれば、薄膜の一部が酸素と結合して酸化
されたコバルトになつている。 通常の方法でコバルトを蒸着した場合、後述の
第2図の曲線Bに示すように電解液中において約
1分以内にコバルト金属の自然電極電位である−
0.50V〜−0.55V(対SCE)付近に落ち着いてし
まうものである。この1分以内に示す−0.55Vよ
り高い電位は主としてコバルト薄膜の表面が酸化
状態になつている程度を示すものと思われる。 しかしながら本発明に述べるコバルト薄膜は、
電解液に浸漬後3分経過時点においても−0.4V
(対SCE)より正の電位を示す薄膜である。この
ような薄膜は、特に薄膜である故に表面のみコバ
ルトの酸化状態になつているものとは考えにく
く、薄膜のかなり内部まで酸化状態を形成してい
るものと思われる。このような薄膜は、実際に湿
度環境下の放置試験においても−0.4V未満の値
を示す薄膜よりも耐蝕性が良好なことを見出した
ものである。 このような薄膜は、真空下でのコバルトと酸素
との結びつきに主として依存しているので、真空
槽内での酸素との結合条件に左右される。すなわ
ち、薄膜形成時の基板温度、真空度、酸素導入
量、結晶の形成速度、蒸発物の基板への入射角依
存性、蒸発炉の加熱温度、電子ビームの加速電圧
等の多くの要素に左右される。このように多くの
要素に左右されるので、本発明で述べた薄膜もあ
る条件では得られるが、条件をわずか変えるとま
つたく得られない等、厳密に薄膜形成条件を設定
することはかなり困難である。それ故、本発明で
述べる薄膜を得られた条件の一例を次に述べる
が、真空系内でのコバルト蒸発物と酸素との衝突
状態(反応状態)、その後の薄膜形成状態はよく
わかつていない点が多いので、この一例でのみ本
発明の薄膜が得られる条件を限定するものではな
い。各条件の中でも、酸素導入量、蒸発物の基板
への入射角に特に大きく依存していることから、
真空槽内でのコバルト蒸発物と酸素との反応系、
結晶の形成系に深く関係していることは明らかで
あつた。 種々の条件を検討した中から本発明の特性を有
するコバルト薄膜が得られた一つの条件として
は、第1図に簡単に薄膜形成方法(装置)を示し
たが、基板温度80℃以下、入射角10゜以上、真空
度1×104Torr〜1×106Torr、酸素導入量0.2/
min〜0.6/min、加速電圧10KV以上という条件
であつた。 なお、第1図において、1は巻出しロール2か
らキヤン3の周囲を経て巻取りリール4に巻取ら
れる基板フイルム、5はコバルトの蒸発源、6は
マスク、θは斜め蒸着する場合の入射角である。 第2図に蒸着条件が同一で酸素導入量だけを変
えた場合に得られた二種類のコバルト薄膜の自然
電極電位の時間変化を示す。Aは酸素導入量0.2
/min、Bは残留酸素ガス条件下で得られた試
料である。Aは60℃、90%相対湿度の条件下で、
Bより耐蝕性に優れていた。 本発明の特性を有するコバルト薄膜を得る場
合、酸素雰囲気下で蒸着を行うという公知の条件
は効果はあるが、導入酸素条件のみで決定される
ものではなかつた。導入酸素下で蒸着した場合、
すべて本発明による特性を有するものが作製でき
るとは限らない。すなわち、種々の薄膜形成条件
によつて得られたコバルト薄膜の中で、例えばコ
バルトと酸素との結合条件が満足された場合等に
よつて本発明の特性を有する薄膜を形成した場合
に、耐蝕性に優れたコバルト薄膜が得られるもの
である。 蒸着条件を変えて作製した自然電極電位の異な
る各サンプルを60℃、90%相対湿度条件下に2時
間放置した結果を次表に示す。
【表】 ほぼ−0.40Vより正の電位を示すサンプルは、
錆の発生程度が小さくなるので実用上たいへん有
利である。 以下に本発明の具体的実施例を示す。 実施例 1 厚さ10μ、長さ300mのポリエステルテープ
を、キヤン温度80℃、斜め蒸着の入射角25゜(第
1図のθの値)、加速電圧10KVの電子ビーム加熱
条件下で蒸着を行ない、100mの長さにコバルト
を真空蒸着させた。次に同一条件下で酸素ガスを
0.3/minの速度で導入してコバルト薄膜を作製
した。最初に作製したコバルト薄膜のホウ砂0.02
M/とホウ酸0.1M/を含む30℃の水溶液にお
ける自然電極電位の3分値は−0.50V(対SCE)
であつた。2度目に作製したコバルト薄膜は、−
0.34V(対SCE)であつた。この二つのコバルト
薄膜を60℃、90%相対湿度雰囲気下に5時間放置
した結果、前者は全体に茶褐色の錆を発生した
が、後者は試料の中心部だけ茶色に着色しただけ
で錆の発生割合は前者より小さかつた。 実施例 2 実施例1と同一ポリエステルフイルムをキヤン
温度60℃、入射角30゜、加速電圧30KV、導入酸
素量0.7/minの条件下で100mの長さにコバル
トを真空蒸着させた。このコバルト薄膜の実施例
1に示した電解質溶液における自然電極電位の3
分値は、−0.52V(対SCE)であつた。このコバ
ルト薄膜を60℃、90%相対湿度雰囲気下に5時間
放置した結果、茶褐色に錆を発生し、部分的に薄
膜がポリエステルフイルムより剥がれており、耐
蝕性が悪かつた。 以上のようにマイナス0.40Vよりプラスの電位
を示すコバルト薄膜は、耐蝕性に優れ、磁性薄
膜、蒸着磁気テープ等の実用上の応用に対して益
するところが大なるものである。 なお、本発明では、電子ビーム加熱によるコバ
ルト薄膜について記したが、単に蒸着法による薄
膜形成法に限定されるものでなく、本発明で述べ
た電解質溶液中での自然電極電位の3分値がマイ
ナス0.40V(対SCE)よりプラスの電位を示す1
気圧より減圧下で形成させたコバルト薄膜であれ
ばよいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるコバルト薄膜を得るため
の一製造装置の要部の概略構成図、第2図は電解
質溶液中でのコバルト薄膜の自然電極電位の時間
依存性を示す図である。 1……基板フイルム、5……コバルトの蒸発
源。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ホウ砂0.02M/とホウ酸0.1M/を含む30℃
    の水溶液に浸漬した時に浸漬してから3分経過後
    の自然電極電位が飽和甘汞電極に対してマイナス
    0.40Vより正の電位を示すことを特徴とするコバ
    ルト薄膜。
JP9131979A 1979-07-18 1979-07-18 Cobalt thin film Granted JPS5616667A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9131979A JPS5616667A (en) 1979-07-18 1979-07-18 Cobalt thin film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9131979A JPS5616667A (en) 1979-07-18 1979-07-18 Cobalt thin film

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5616667A JPS5616667A (en) 1981-02-17
JPS6141985B2 true JPS6141985B2 (ja) 1986-09-18

Family

ID=14023133

Family Applications (1)

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JP9131979A Granted JPS5616667A (en) 1979-07-18 1979-07-18 Cobalt thin film

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5419199A (en) * 1977-07-12 1979-02-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic recording medium porcess

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5419199A (en) * 1977-07-12 1979-02-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic recording medium porcess

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JPS5616667A (en) 1981-02-17

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