JPS6141657Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装と運輸を兼用した台車に関する。

大形かつ大重量の製品を包装箱に収納する作業
及び運搬する作業に於いて、特に製品の高さ方向
が横幅、奥行又は直径に比し、極めて大きい縦長
であり且包装箱へは製品縦方向からしか収納出来
ない様な場合、収納後フロアー高さ、トラツクへ
の横込、輸送等の関係から、横向きにしなければ
ならない時がある。この様な場合従来は包装箱を
縦に置きその上部より製品を縦に収納した後、包
装箱ごと吊上げ90゜回転させ横向きにし、台車の
上へ吊下げしかる後運搬していた。しかしこの方
法であると包装箱自体に吊り上げ用フツクを取り
付けたり、吊り上げ時の変形破壊を防止する為包
装箱自体の強度も増す必要があり、必然的に包装
箱の価格が上昇する上包装箱自体を吊上げ回転さ
せる作業の為、包装箱の形状により作業方法が異
なり、常に危険が伴ない安全面にも問題があつ
た。

本考案はかかる欠点を除去する為に考えられた
もので以下図を参照して説明する。第１図は本考
案に依る台車の概略図であり、１，２は例えば、
溶接構造より成るＬ字形アングル枠３に互い垂設
し固着された台板である。台板１、台板２は直方
体の包装箱が充分積載可能な様製作されており本
図に於いては台板２の長手方向が包装箱長手方向
当接面となる。台板１，２にはそれぞれ複数個の
フツク４，４′が螺着もしくは溶接等に依り固着
されている。５，５′はキヤスターであり、Ｌ字
形アングル枠３の外側二面もしくは台板１，２の
裏面にそれぞれ３個以上本台車が容易に移動出来
る様取付けられている。６は補強板であり、アン
グル枠３の強度を増す為設けられている。又該補
強板６は作業性を考慮にいれ、アングル枠３より
取り外し可能となつている。かかる構造を有する
台車で実際の包装作業を行なう場合を以下第２図
〜第４図を参考にし、順を追つて説明すれば、第
２図は包装箱７に製品８を収納する所であり包装
箱７の長手方向（縦方向）は台板１に対し垂設さ
れた台板２に当接した状態で台板１上に載置され
ている。製品８はチエーンブロツク９で垂直に支
持した状態からチエーンブロツク９を操作するこ
とにより包装箱７の中へ垂下し包装箱７の所定位
置に持着される。第３図は製品収納済の包装箱を
縦向きから横向きにする途中工程を示した図であ
る。台車及び台車に載積された包装箱７はフツク
４、及びフツク４′に掛けられた２個のチエーン
ブロツク９，９′の操作により、台車ごと浮いた
遊動状態となりチエーンブロツク９，９′の長さ
を調節することによつて容易90゜回転可能とな
り、第４図の如く製品収納済の包装箱を縦向きか
ら横向きにすることが出来る。

以上の如く本考案による台車を利用すれば包装
箱自体にフツクを取り付ける必要もなく強度もさ
ほど必要となくなる。又、Ｌ形アングル枠の両面
にキヤスターが具備されている為、包装箱を縦向
き、横向きいずれに積載しても容易に運搬出来る
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による台車の斜視図、第２図、
第３図、第４図は該台車の実用状態図である。 図に於いて、１，２は台板、３はＬ形アングル
枠、４，４′はフツク、５，５′はキヤスター、６
は補強板、７は包装箱、８は製品である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｌ字形アングル枠の内側に縦台板と横台板とを
   固着し、縦台板と横台板の端部にそれぞれ複数個
   のフツクを設けると共に、縦台板と横台板のフツ
   クを設けた反対側の面にそれぞれ３個以上のキヤ
   スタを設けたことを特徴とする包装兼運搬用台
   車。