JPS6141432B2 - - Google Patents

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JPS6141432B2
JPS6141432B2 JP51087727A JP8772776A JPS6141432B2 JP S6141432 B2 JPS6141432 B2 JP S6141432B2 JP 51087727 A JP51087727 A JP 51087727A JP 8772776 A JP8772776 A JP 8772776A JP S6141432 B2 JPS6141432 B2 JP S6141432B2
Authority
JP
Japan
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key
program
computer
register
memory
Prior art date
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Expired
Application number
JP51087727A
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English (en)
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JPS5213745A (en
Inventor
Daburyu Miraa Buratsudorei
Tei Hitsukenroopaa Furankurin
Shii Ururitsuchi Debitsudo
Dei Gotsudofurei Maaru
Emu Kurifuoodo Dagurasu
Eru Jeemusu Retsukusu
Ii Watoson Robaato
Shii Keisu Jon
Shii Moo Aran
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HP Inc
Original Assignee
HP Inc
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Publication date
Application filed by HP Inc filed Critical HP Inc
Publication of JPS5213745A publication Critical patent/JPS5213745A/ja
Publication of JPS6141432B2 publication Critical patent/JPS6141432B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F15/00Digital computers in general; Data processing equipment in general
    • G06F15/02Digital computers in general; Data processing equipment in general manually operated with input through keyboard and computation using a built-in program, e.g. pocket calculators
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/22Microcontrol or microprogram arrangements
    • G06F9/24Loading of the microprogram

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は操作方法及び汎用性において改良され
た特徴を有する卓上型電子計算機に関し、特に自
動スタートを行なうか否かを選択できるようにし
た卓上型電子計算機に関する。 3−1 概要 本発明の一実施例による卓上型電子計算機は融
通性のあるプログラム機能を備えた卓上型電子計
算機(以下プログラマブル卓上型電子計算機と呼
ぶ)である。即ち本計算機にはユーザーの要求に
あわせて別個に拡張可能なリード・ライト メモ
リ及びリード・オンリ メモリが備えられてお
り、プログラム機能及びデータ・ストレージ機能
を自由に追加することができる。また本計算機に
はLSI NMOS中央処理装置が備えられている。
さらに本計算機には前記リード・ライト メモリ
及び前記中央処理装置と多数の入出力装置群との
間の情報を双方向転送可能とするためのLSI
NMOS周辺機器用インターフエイス・アダプタが
備えられている。 前記入出力装置群には複数のアルフアベツトキ
ー及び数字キーを有するキーボード入力装置と、
磁気テープ/本計算機間においてデータ及びプロ
グラムを双方向転送するための「磁気テープ カ
セツトによる読み出し及び記録用装置」と、本計
算機にエントリされたデータと計算結果とアルフ
アベツト及び数字によるメツセージ類とを表示す
るための7セグメント型ガス放電表示管と、計算
結果とプログラム リストとユーザ及び本計算機
により発生されるメツセージ類と本計算機の使用
中に生じた誤動作状態とをプリントするための英
数字用16コラム熱ペン式プリンタとが具備されて
いる。これら上記の入出力装置群はすべて計算機
本体に装着されている。さらに、その他多くの外
付け用入出力装置群を本計算機に装着することが
できる。この外付け用入出力装置群にはX−Yプ
ロツタ、タイプライタ、フオト リーダー、ペー
パー テープ パンチ、デジタイザ、BCD出力
信号付きのデータ収集装置(例えばデジタル電圧
計、周波数シンセサイザ、ネツトワーク アナラ
イザ等)、及び数多くの機器類と本計算機とを接
続するためのユニバーサル インターフエースバ
スが含まれる。 本計算機は、キーボード入力装置を使用者が手
動操作することにより動作される。さらにまた本
計算機は、リード・ライト メモリにストアされ
たプログラムにより自動的に動作される。ここで
プログラムとは計算を実行させ、そしてその結果
を表示させることを内容としたものである。さら
に本計算機はキーボード入力装置からプログラム
をリード・ライト メモリにロードしたり、また
外部磁気テープとリード・ライト メモリ間にお
いてデータ及びプログラムを双方向的に転送する
のに用いられる。ここで前記データ及びプログラ
ムはそれぞれ別個に転送され、あるいは一体とし
て転送される。リード・ライト メモリにおいて
は、プログラムはプログラム領域として確保され
たプログラム ストレージ部へ、またデータ領域
として確保されたデータ ストレージ部へと分離
して記憶される。ところで本計算機が使用される
作業内容に応じてプログラム量とデータ量の比率
は大きく変化する。よつて限られたリード・ライ
ト メモリを有効に使用するため、前述のプログ
ラム ストレージ部とデータ ストレージ部との
境界を動かせる様に構成する。これについての詳
細は以下の「3−4−14.フオームウエア」及び
「3−4−17.キーボード操作法」において説明す
る。さらに外部磁気テープに転送されたデータ及
びプログラムの機密保持のため、本計算機はリー
ド・ライト メモリにストアされたプログラムに
ある特定の命令コードを施すことができる。その
結果、外部磁気テープに記録されているデータ及
びプログラムが計算機本体に再ロードされた際に
も、その各々のプログラム ステツプを表示させ
ることができなくなる。即ち第3者はその内容を
一切知ることができない。また本計算機はリー
ド・ライト メモリにストアされたプログラムの
編集及びプログラム リスト、表、メツセージの
打ち出しを行うことができる。 本計算機は逆ポーランド記法による言語が用い
られる。従つて本計算機の本体にはいくつかのレ
ジスタにより構成された「動作スタツク」が含ま
れる。また本計算機に用いられる各言語には、そ
の機能に対応した特定キーが割りあてられてい
る。その結果、より高級な言語(例えばループを
行わせる等)のもつ機能は前記特定キーの連続し
た作動により実行され、あるいはプログラムとし
てストアされる。また使用される言語には融通性
に富む編集機能が備えられ、本計算機の稼動性を
高めている。さらに言語の配列に論理的誤りがあ
る場合、そのステートメントのエントリが終了し
た時点において自動的に誤りが検出される。同様
に、演算実行中に生じた誤りも各ステートメント
が実行されるたびに自動的に検出される。この言
語の配列に関する論理的誤り及び演算実行中に生
じた誤りは使用者にその内容が表示され(エラー
メツセージとして)、誤りを除去する手間を減少
させている。また本計算機と共に使用される外部
入出力装置群の動作に誤りがあると、使用者にそ
の誤りを表示することもできる。 本計算機は、いくつかのキー・コマンドを単一
の内部命令中に包含せしめるというキーコード上
の手段を用いている。この手段はメモリ装置の効
率よい使用をもたらすものである。 本計算機に用いられた「磁気テープ・カセツト
による読み出し及び記録用装置」はいくつかのプ
ログラム片をつなぎあわせ、あるいはいくつかの
ブロツクにあるデータを個々のブロツクごとに処
理することができる。この事により、実際に使用
可能な限られたメモリを効率よく利用することが
できる。さらに前記テープ カセツト装置のもつ
割り込み機能により、磁気テープ上の現在位置に
ある情報が計算機本体に提供されうる。従つて指
定されたフアイルのアクセスは最小のサーチ時間
で行われる。 3−2 本発明の背景 本発明は卓上型電子計算機及びその改良に関す
るものであるが、殊にプログラマブル卓上型電子
計算機に関して言及されている。ここでプログラ
マブル卓上型電子計算機はキーボード入力装置に
より手動的に制御され、あるいは本計算機にスト
アされたプログラムにより自動的に制御される。
なお前記プログラムは、キーボード入力装置又は
外部磁気記録装置(テープ カセツト)から計算
機本体にロードされるものである。 実際の計算を行う場合、卓上型電子計算機(キ
ー操作による一般の卓上型電子計算機であればプ
ログラム動作が可能であるか否かにはかかわら
ず)又は汎用電子計算機の助けの下に手計算が行
われる。しかし計算問題の解決にあたり、前記の
手計算を行うことは著しい処理時間の遅延化を招
き、実際問題として非実用、高価、人的資源の無
駄使いという欠点をもたらす。さらに計算解決の
手段が他にも存在しうる場合は、なおさらであ
る。 比較的簡単な計算を数多く行う場合、プログラ
ム機能をもたない卓上型電子計算機は手計算に比
較してはるかに効率よい演算処理を行うことがで
きる。しかし、こういつた卓上型電子計算機のキ
ー操作あるいは使用される言語はごく平凡なもの
であるため、一般的な演算に際して数多くのキー
ボード操作を必要とする。一方、プログラマブル
卓上型電子計算機は手計算による方法よりも多く
の演算を何百倍もの速さで処理することができ
る。しかし、前記プログラマブル卓上電子計算機
に用いられるキーボード言語はごく一般的な簡単
なものであるため、一般的演算問題の解決にはや
はり多くのキーボード操作を必要とする。 従来のプログラマブル卓上型電子計算機には
「キー操作に対応したメモリ装置」が用いられて
きた。即ち特定キーを作動させるたびに、該特定
キーに対応するキーコードが一つの記憶場所にス
トアされる訳である。さらに前記プログラマブル
卓上型電子計算機は絶対番地を用いることによ
り、条件/無条件転送ステートメントによつてメ
モリ転送を行うことができる。しかし、こういつ
た技術はステートメント番地変更に際してユーザ
ーに余計な責務を負わせることになる。すなわち
転送ステートメントに関して何らかの編集が行わ
れた場合、他のプログラム番地の修正に労力を要
し、さらに該プログラムに誤りを生じるもととな
る。さらにこういつた先行技術による卓上型電子
計算機には、複雑な問題をプログラムする際に有
用な反復ループ機能をなすための言語がほとんど
具備されていない。 「キー操作に対応したメモリ装置」(既に説明
した)を有する初期の卓上型電子計算機はプログ
ラム リストを印字することができた。しかしそ
のリストを判読するのは非常に困難であつた。と
いうのは、一つのステートメントは数個のキー操
作により形成されており、しかもそれらのキー操
作に対応したリストが各行ごとに別個にプリント
されるからである。 従来のプログラマブル卓上型電子計算機は、メ
モリ容量の制限のために、問題解決の能力に関し
てかなりの限定を受けた。またプログラムを実行
するにあたりある種の卓上型電子計算機には、プ
ログラム及びデータをストアさせるための磁気テ
ープ記憶装置が用いられた。その結果、計算機本
体にあるリード・ライト メモリを実効的に拡大
することができた。しかし、こういつた磁気テー
プ記憶装置を用いたシステムは、比較的長いアク
セス・タイムを要するという欠点があつた。 従来のプログラマブル卓上型電子計算機のう
ち、低価格のものには表示装置に難点があつた。
即ち前記計算機には一般的に、英数字を完全な形
で印字するためのプリンタが具備されていなかつ
た。こういつた計算機には、例えばユーザのフオ
ーマツト指定により自由に英数字をプリントする
ことができる低価格な熱ペン式プリンタが適して
いる。 従来のプログラマブル卓上型電子計算機は電源
をオンした後にスタンバイ モードに設定し、さ
らに計算を実行させるために、キーボード又は磁
気テープカセツト等からプログラムをストアさせ
なければならなかつた。このことは計算機操作に
関する多くの知識をユーザに要求することとなり
不都合である。従つて電源スイツチのオンと共に
外部磁気記憶装置から計算機本体のメモリへの自
動的にロードを行い、さらに引き続いて自動的に
プログラムの実行を開始させることが望ましい。 3−3 本発明の目的 本発明の主たる目的は、従来のプログラマブル
卓上型電子計算機に比してより多くの機能、融通
性を備えたプログラマブル卓上型電子計算機、す
なわちより小形で、価格が安く、基本的関数の計
算に対しても従来のコンピユータ・システムより
能率よく、さらに熟練者でなくとも容易に操作の
行えることを特徴とするプログラマブル卓上型電
子計算機を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、ユーザが「オート スタ
ート モード」に設定された卓上型電子計算機の
電源をオンすることにより、磁気テープ・カセツ
ト装置にあるプログラムを自動的に該計算機本体
のメモリにロードし、次に該プログラムを自動的
に実行することを特徴とするプログラマブル卓上
型電子計算機を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、ユーザが行うプログラム
の編集によつて影響を受けるステツプ番地及びジ
ヤンプ命令の指定番地の修正がすべて自動的に内
部で処理されることを特徴とするプログラマブル
卓上型電子計算機を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、ユーザの行うキー操作に
より指定された位置にプロツタ・ペンを動かすこ
とを目的として、その座標信号をX−Yプロツタ
に供給することを特徴とするプログラマブル卓上
型電子計算機を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、さまざまな周辺装置を接
続するため、ユーザにより単一の汎用入出力リー
ド・オンリ メモリが計算機本体に具備されるこ
とを特徴とするプログラマブル卓上型電子計算機
を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、プログラム記憶エリアと
データ記憶エリアとを有するリード・ライト メ
モリにおいて、ユーザがプログラム情報を前記デ
ータ記憶エリアに書き込もうとしても、前記デー
タ記憶エリアが保護されることを特徴とするプロ
グラマブル卓上型電子計算機を提供せんとするも
のである。 本発明の他の目的は、言語の配列に関する論理
的誤り及び演算実行中に生じた誤りを直ちに表示
し、これら誤りを探し出す手間を除去したことを
特徴とするプログラマブル卓上型電子計算機を提
供せんとするものである。 本発明の他の目的は、プログラム記憶エリアと
データ記憶エリアとを有するリード・ライト メ
モリにおいて、前記両エリアの境界をユーザが自
由に設定、移動することができることを特徴とす
るプログラマブル卓上型電子計算機を提供せんと
するものである。 本発明の他の目的は、キーボード上の各キーに
二つの意味を与え、そして単一の特定キーを作動
させることによつて前記各キーのもつ意味を択一
的に選択することができることを特徴とするプロ
グラマブル卓上型電子計算機を提供せんとするも
のである。 本発明の他の目的は、ユーザがフオーマツト
ステートメントを指定しないにもかかわらず、出
力プリンタにはフオーマツト化された印字が得ら
れることを特徴とするプログラマブル卓上型電子
計算機を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、逆ポーランド記法による
言語を用い、さらにいくつかのキー操作の組み合
わせが一つの内部命令に対応するよう構成されて
いることを特徴とするプログラマブル卓上型電子
計算機を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、分岐ステート メントに
おいて指定されるメモリ内の行き先として、絶対
番地又はラベル番号を指定することができること
を特徴とするプログラマブル卓上型電子計算機を
提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、プログラムをキー・イン
するたびにそのプログラムの印字を行い、一方手
動による演算実行に際しては何の印字をも行わな
い「ノーマル モード」動作機能を有することを
特徴とするプログラマブル卓上型電子計算機を提
供せんとするものである。 本発明の他の目的は、磁気テープ・カセツト装
置に記憶されている情報と計算機内部のメモリに
入つている情報とを1ビツトずつ比較することを
特徴とするプログラマブル卓上型電子計算機を提
供せんとするものである。 本発明の他の目的は、磁気テープ上に新たなブ
ランク フアイルを作成したとき、自動的に古い
フアイルを消去することを特徴とするプログラマ
ブル卓上型電子計算機を提供せんとするものであ
る。 本発明の他の目的は、磁気テープ カセツト装
置に記録されているフアイルのアクセスを速める
ため、該テープ上のカレント ポジシヨンにある
情報が内部メモリにストアされることを特徴とす
るプログラマブル卓上型電子計算機を提供せんと
するものである。 本発明の他の目的は、プリンタ用紙の効率よい
使い方を促進させるため、内部メモリにストアさ
れているプログラムを一つ以上のコラム数で出力
プリンタに印字させることを特徴とするプログラ
マブル卓上型電子計算機を提供せんとするもので
ある。 本発明の他の目的は、プログラム時には実際に
装着されていないが後に計算機本体に装着するこ
とができるプラグイン型リード・オンリ メモリ
に関するコマンドを包含しているプログラムをユ
ーザが書き込み、次に該プラグイン型リード・オ
ンリ メモリに関するコマンド(前もつて選択さ
れている)を包含しているプログラムをリストす
ることができることを特徴とするプログルマブル
卓上型電子計算機を提供せんとするものである。 本発明の他の目的は、デユアル・トラツクを有
する磁気テープ カセツト装置を具備し、更に該
磁気テープに記録されている各フアイルには該ト
ラツク指定の為の情報が含まれていることを特徴
とするプログラマブル卓上型電子計算機を提供せ
んとするものである。 本発明の他の目的は、熱ペン式ドツトマトリク
ス プリンタを具備し、更に該プリンタの電力軽
減のために各ドツトが選択的に印字されることを
特徴とするプログラマブル卓上型電子計算機を提
供せんとするものである。 本発明の他の目的は、ユーザがプログラムをエ
ントリしていく時、実際にプログラムに使えるプ
ログラム エリアの残量を連続的に表示すること
を特徴とするプログラマブル卓上型電子計算機を
提供せんとするものである。 前記した本発明の各目的は本発明の一実施例
(キーボード入力装置と、磁気テープ カセツト
による読み出し及び記録用装置と、ガス放電表示
管と、16キヤラクタ熱ペン式プリンタと、周辺機
器用インターフエイス・アダプタ(PIA)と、メ
モリ装置と、中央処理装置(CPU)とを具備す
る)により達成される。その結果手動動作モード
と、自動動作モードと、プログラム入力モード
と、磁気テープ読み出しモードと、磁気テープ記
録モードと、数字表示及び英数字プリント・モー
ドとを備えた融通性あるプログラマブル卓上型電
子計算機が提供される。 キーボード入力装置には計算機本体にデータを
エントリするための数字データ・キー群と、動作
スタツク内のデータをロール・アツプ/ロール・
ダウン/交換するためのキー群と、さまざまな算
術演算を選択するための機能キー群と、計算機本
体のメモリ内にあるプログラム エリア及びデー
タ エリアの制御を行うためのメモリ制御キー群
と、「磁気テープ カセツトによる読み出し及び
記録用装置」を制御するための制御キー群と、ユ
ーザが自由に関数を定義することができる関数定
義キーとが具備されている。なおプログラムのエ
ントリ時において前記関数定義キーは自動的に別
の機能を果たす。しかし、この機能は、キーボー
ドから手動操作によつて命令を実行させる場合に
は無関係なものとなる。 「磁気テープ・カセツトによる読み出し及び記
録用装置」には「読み出し及び記録用ヘツド」
と、該ヘツドに対向する磁気テープを駆動するた
めの駆動機構と、磁気テープと計算機本体との間
を双方向的に情報を伝送するために前記「読み出
し及び記録用ヘツド」に接続された「読み出し及
び記録用駆動回路」とが具備されている。なお、
ここでいう情報とはキーボードに記載されている
命令あるいはストアされているプログラムの一部
である命令を意味する。 メモリ装置には、計算機システムを作動させる
上でハードウエア的に必要とされるシステム エ
リアと、プログラム及びデータをストアするため
に前記システム エリアから分離されたユーザ
エリアとから成るランダム アクセスリード・ラ
イト メモリが用いられている。そして前記リー
ド・ライト メモリのユーザ エリアは、計算機
本体の大きさを増加させることなく、別個のリー
ド・ライト メモリ モジユールを追加すること
によつてその容量を増大させることができる。そ
して、ユーザ使用のために追加されたリード・ラ
イト メモリは自動的に計算機と一体となり、そ
の結果実際にプログラムすることができるメモリ
エリアの残量あるいは該リード・ライト メモリ
のメモリ容量を越した旨が自動的に表示される。 メモリ装置にはまた、モジユラー形式のリー
ド・オンリ メモリが含まれ、そして該リード・
ライト メモリには、本計算機の有するさまざま
な機能を実行するための言語命令に関する各種ル
ーチン及びサブルーチンがストアされている。さ
らに前記リード・オンリ メモリにストアされて
いるルーチン及びサブルーチンには、各種周辺入
出力装置(周辺I/O装置ともいう)を本計算機
に接続するのに必要なルーチン、あるいはユーザ
が必要とする特定用途の機能を付加するためのル
ーチンを追加させることができる。これらリー
ド・オンリ メモリの追加は、本計算機の裏面パ
ネルに装着されている二つのソケツトのどちらか
にプラグイン型のリード・オンリ メモリ モジ
ユールを差し込むだけでよい。このようにして追
加されたリード・オンリ メモリ モジユールは
自動的に本計算機と一体となり、そして各モジユ
ール固有のセレクト コードによつてアクセスさ
れる。 プラグイン型リード・オンリ メモリ
(ROM)モジユールとして、例えば、プロツタ
ROM、タイプライタ制御ROM、汎用入出力
ROM、BCD入出力ROM及びASCII バス イン
ターフエイスROM等がある。さらに各種外国文
字を16キヤラクタ熱ペン式プリンタあるいは、出
力タイプライタ(外国文字を印字することができ
るもの)に印字させるため、本計算機内に装着さ
れているプリント回路板にリード・オンリ メモ
リ モジユールを備え付けることができる。 ガス放電出力表示装置はマイナス記号と、小数
点と、表示されたデータ内の特定場所に表示され
るコンマとを備えた16キヤラクタ/7セグメント
型の数字表示装置である。 16キヤラクタの熱ペン式プリンタはエラーメツ
セージと、ユーザが作製したプログラムのリスト
と、ユーザの指定により本計算機がプリント可能
であるキヤラクタ セツトから成るメツセージと
を印字することができる。また、英数字より成る
データはフオーマツト化して前記熱ペン式プリン
タにより、一行に印字することができる。 周辺機器インターフエイス・アダプタ(PIAと
呼ぶ)として、例えば、モトローラ社製
MC6820PIAが用いられる。前記PIAは本計算機
内にある中央処理装置と共に作動する。さらに前
記PIAはデユアル8ビツト並列入出力形式により
フラグ、コントロール、ハンドシエイク及び前記
中央処理装置と本計算機内蔵の入出力装置(前述
したキーボード、プリンタ、表示装置、磁気テー
プ・カセツト装置を含む)とを結びつける割り込
み用ハードウエアに関する情報を伝送する。また
前記PIAは本計算機と複数の周辺入出力装置、例
えばペーパー テープ リーダー、テープパン
チ、XYプロツタ、タイプライタ、及び測定を行
い且つそのデータを送信する測定装置等、とを接
続する機能をもつ。このように外部に入出力装置
を取り付けるには、本計算機の裏面パネルに装着
されている二つの入出力コネクタのうち、どちら
か一方のコネクタを利用すればよい。すなわち前
記コネクタは、外部入出力装置をいくつかの入出
力インターフエイス回路を介して前記PIAに接続
する役目を果たしている。 中央処理装置(CPU)には、例えば、モトロ
ーラ社製MC6800 8ビツト パラレル プロセ
ツサ(1MHzクロツク、65Kアドレス可能)が含
まれている。そして前記プロセツサには二つの8
ビツト アキユムレータ、一つの16ビツトインデ
ツクス レジスタ、一つの16ビツト スタツク
ポインタ 及び一つの6ビツト コンデイシヨン
コード レジスタが含まれている。 本計算機を「ラン モード」に設定して動作さ
せた場合、ユーザが逐次キーボードを作動させる
ことにより得られるキーコードによつて本計算機
が制御される。ここで前記キーボードから送られ
た前記キーコードは直ちに本計算機内で処理さ
れ、そして機械言語として適切な構文上の形態及
び意味を備えているかどうかがチエツクされる。
即ちユーザの作動させたキーボード命令を具現化
するため、本計算機によつて前記キーコードを内
部命令コードに変換発生させる。次にこの内部命
令コードは、リード・オンリ メモリにストアさ
れたルーチンのアドレスを選定するポインタとし
て用いられる。なお前記ルーチンはユーザにより
選択された命令を実行する際に必要となるもので
ある。 本計算機を「プログラム モード」に設定して
動作させた場合、プログラム エントリの最中に
本計算機によつて発生させる内部命令コードは、
コーザ リード・ライト メモリのプログラム記
憶エリア内にあり且つユーザ プログラム ポイ
ンタが指定するアドレスにストアされる。このよ
うにしてストアされた命令がプログラムを構成
し、そして該プログラムはユーザの要求により自
動的に実行される。またプログラム エントリの
最中に、ユーザが選択したキーコード コマンド
のリストを印字させるべく、キーボード スイツ
チにより出力プリンタに命ずることができる。な
お前記リストの印字に際して、関連ある内部命令
コードがストアされているプログラム アドレス
も同時に印字される。更にいくつかのキー操作は
本計算機により一つの内部命令コードに変換され
る。 そして前記内部命令コードのみが本計算機によ
つて実行されるため、ストアされている複雑なプ
ログラムは非常に効率良くまた短時間のうちに実
行されることができる。 ユーザが行うスイツチ選択操作により、本計算
機は「オート スタート モード」に設定され
る。すると磁気テープにストアされたプログラム
は自動的に本計算機にロードされ、次いで実行さ
れる。この機能により本計算機の操作に習熟して
いないユーザにとつてもプログラムを実行させる
ことが容易にできるようになる。また本計算機が
直接操作の不可能な場所に設置されていたり、あ
るいは操作が可能であつてもユーザが不慣れであ
る場合に停電が生じたとき、本計算機を元の動作
状態に復帰させる手段として「オート スタート
モード」が有効である。 以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。 3−4 本発明の一実施例 3−4−1 概説 第1図は、本発明の一実施例によるプログラマ
ブル卓上型電子計算機の前面斜視図である。図に
示す如く本計算機は各種情報をエントリし、ある
いは本計算機の動作を制御するためのキーボード
10と、本計算機本体にストアされている情報を
一つ以上のテープ カートリツジに記録しさらに
磁気テープにストアされている情報を本計算機に
ロードするための「磁気テープ カセツトによる
読み出し及び記録用装置」12を備える。また本
計算機はエントリされたデータと、計算結果と、
選定された英数字メツセージとを表示するための
7セグメント型ガス放電表示装置14を備える。
さらに本計算機は計算結果と、プログラム リス
トと、本計算機システム及びユーザにより発せら
れるメツセージと、本計算機使用中に生じた誤動
作状態とを表示するための16コラム英数字用熱ペ
ン式プリンタ16を備える。そしてこれらすべて
の入出力(I/O)装置は本計算機の本体内に装
着されている。 第2図は本発明の一実施例によるプログラマブ
ル卓上型電子計算機の裏面図である。図に示す如
く本計算機には、I/Oインターフエース コネ
クタ20を差し込むための入出力(I/O)ソケ
ツト18が備えられている。なお前記I/Oイン
ターフエース コネクタ20にはリード・オンリ
メモリ(ROM)モジユールが含まれている。こ
れら前記コネクタ20は本計算機を各種周辺入出
力装置、例えばX−Yプロツタ、タイプライタ、
フオトリーダ、ペーパー、テープパンチ、デジタ
イザ、デジタル電圧計とか周波数シンセサイザと
かネツトワーク アナライザといつたBCD−コ
ンパチブル データ集録装置、多くのバス−コン
パチブル測定器を接続するための汎用インターフ
エース バス等、に接続するときに用いられる。 第4図は本発明の一実施例によるプログラマブ
ル卓上型電子計算機のハードウエア全体を示すブ
ロツク図である。図に示す如くハードウエアには
中央処理装置(CPU)100、基本リード・ラ
イト メモリ102、増設リード・ライト メモ
リ103、基本リード・オンリ メモリ104、
増設リード・オンリ メモリ105、増設プラグ
インI/O ROM110が含まれている。前記
CPU100及び各種メモリ類に対する補助的ハ
ードウエアには、システム クロツク発生器及び
分周器112、サイクル スチール回路群11
4、アドレス及びチツプ選択回路群116、表示
回路14、熱ペン式プリンタ16、キーボード1
0、磁気テープ カセツト装置12、システム
I/O回路群126、周辺機器インターフエース
アダプタ(PIA)106、システム周辺機器制御
選択装置128、入力バツフア回路群130が含
まれる。 CPU100には例えばモトローラ社製
MC6800マイクロプロセツサが用いられる。前記
CPU100は8ビツト双方向性トライ ステー
ト(3状態)インストラクシヨン データ バス
108を介して、基本リード・ライト メモリ1
02、増設リード・ライト メモリ103、基本
リード・オンリ メモリ104、増設リード・オ
ンリ メモリ105及びPIA106と接続してい
る。ここで前記CPU100は16ビツト アドレ
ス バスを介して64Kメモリを直接にアドレスす
ることができる。しかし本計算機は32中アドレツ
サブル メモリのみを使用しているため、15ビツ
トアドレス バス110が用いられている。ま
た、前記CPU100上の第1インターラプト
ポートはPIA106を介してキーボード10
に接続され、同様に第2インターラプト ポート
はPIA106を介して磁気テープ カセツト
装置12に接続されている。さらに前記CPU1
00がダイナミツク オペレーシヨンを行うため
に、前記バス108には二つのクロツク フエー
ズ及びインストラクシヨン−データ同期を必要と
する。 基本ROM104及び増設ROM105には、デ
ータ及び各種命令をCPU100に提供するため
に必要なフアームウエアが含まれている。そして
これらROM104,105は2048×8ビツトか
ら構成される16、384ビツトの容量をもつ。また
前記ROM104,105をアクセスするために
は、二つの信号が同時に発生する必要がある。す
なわち第1に、アドレス バス110の信号が符
号化されてROMチツプに選択信号を供給する。
次に、アクセスされた情報をインストラクシヨン
−データ バス108上にゲートを介して送り出
すため、フエイズド クロツク信号Φに同期さ
れたスタート メモリ信号を用いてROM内にあ
るトライ−ステート(3状態)バツフアの一群を
同期させる。次に、一つ又は二つの増設プラグイ
ンI/O ROM111が計算機本体に差し込ま
れ、その結果、周辺入出力装置を駆動するために
新たなフアームウエアが提供される。これらプラ
グインI/O ROM111は本計算機により、
バツフア入力端子を通してアクセスされる。そし
て前記バツフア入力端子は、周辺入出力装置から
得られるデータをインストラクシヨン−データ
バス108へ送り込む。 基本リード・ライト メモリ102及び増設リ
ード・ライト メモリ103には256×4ビツト
より構成されるスタテイツクNMOSランダム ア
クセス メモリ(RAM)が用いられている。そ
して前記基本リード・ライト メモリ102には
256×8ビツトから成り、本計算機システムに用
いられる基本ページ エリアが含まれる。さらに
前記基本リード・ライト メモリ102にはプロ
グラム及びデータをストアするために、512×8
ビツトから成るユーザ エリアが含まれる。な
お、前記基本ページ エリアすなわちシステムリ
ード・ライト メモリは、本計算機においてスク
ラツチ パツド メモリとして用いられる。また
前記増設リード・ライト メモリ103が本計算
機に装着されると、基本リード・ライト メモリ
のユーザ エリアの容量が1536プログラムステツ
プだけ拡張される。 指定された記憶場所においてCPU100が読
み出し及び書き込みサイクルにあるとき、各種デ
ータは該CPU100とさまざまな入出力装置の
間を転送される。そして前記CPU100の最も
速いインストラクシヨン アドレシング モード
を利用するため、基本リード・ライト メモリ1
02の基本ページ エリアにある四つの記憶場所
が用いられる。その結果、前記四つの記憶場所と
PIA106との間をデータが相互に転送される。
また前記基本ページ エリアにある他の二つの記
憶場所は、本計算機内に装着されている入出力装
置から入力バツフア130を介してデータを
CPUインストラクシヨン データ バス108
へ導入するために用いられる。なお、前記PIA1
06はバス132上に12ビツトのデータを出力す
る。同様に、前記PIA106はバス134上に四
つのコントロール ビツトを送り出す。さらに前
記PIA106はバス136上に4本のハンドシエ
イク ラインを供与し、該ハンドシエイク ライ
ンによつてCPU100とさまざまな入出力装置
との結合を可能ならしめている。 第4図の各ハードウエア ブロツクに示される
信号は後に詳しく説明されるが、次に示される表
1のブール代数による論理定義式を参照すること
により理解の手助けとすることができる。
【表】 3−4−2 システム クロツク信号 第4図に示されるシステム クロツク発生器/
分周器112及びサイクルスチール回路群114
の動作は、これら回路112,114の詳細ブロ
ツク図である第11A図及び第11B図を参照し
て理解することができる。ここで第11A図に示
される基本クロツク発振器には正帰還方式が用い
られ、さらに該基本クロツク発振器には直線的に
バイアスされたTTL回路群が用いられている。
そして4MHzの水晶は基本波以外の高調波を取り
除き、4MHzのクロツク信号を発生させている。
次に前記クロツク信号は四分の一に分周されて
1MHzのシステム クロツク信号となる。このよ
うに作られた1MHzのシステム クロツク信号
は、同時刻において相互に重複することのない位
相をもつ二つの信号に分割される。即ちこれら二
つの信号はΦ、Φと名付けられ、相互のタイ
ミング関係は第12図に示される通りとなる。同
様に、リード・ライト メモリのアクセス中にな
されるサイクル スチール動作は第12図に示さ
れ、そして第11A図の回路により実現される。
というのはメモリ アクセス時間が、クロツク信
号Φの有する500ナノ秒周期より長いからであ
る。次に本計算機内にある各種入出力装置をクロ
ツク駆動及び同期化するため、前記1MHzシステ
ム クロツク信号は第11B図に示される如く分
周される。 3−4−3 中央処理装置(CPU) 第4図に示されるCPU100及びその付属回
路の動作は、その詳細ブロツク図である第13図
を参照して理解することができる。第4図に示さ
れる如く、8ビツト 命令・データ バス108
は何のバツフアもなく直接にリード・ライト メ
モリ102,103、リード・オンリ メモリ1
04,105、PIA106及びトライ・ステート
(3状態)入力バツフア130に接続されてい
る。また第13図に示される如くCPU100の
有する16本のアドレス可能ラインのうち15本のラ
インがトライ・ステート(3状態)非反転バツフ
ア138に接続され、そしてアドレス バス11
0を形成する。 第13図に示される如く、フエイズド クロツ
ク信号Φ及びΦは二組のクロツク ドライバ
140に導入される。そして前記クロツク ドラ
イバ140はCPU100を駆動するに必要な立
ち上り/下り時間をもち且つ必要な電圧レベルを
有するクロツク信号を送り出す。またスタートメ
モリ信号1は一方のフエイズド クロツク
信号Φと、CPU100からの信号VMAと、シ
ステム リセツト/リスタート(マスターパワー
オン)ラインの信号とを用いて発生され
る。さらにテストを行う場合、トライ・ステート
バツフア138に導入される信号と共にCPU
100から出力されるラインの信号は、ラ
インの信号として用いられる。またCPU1
00に具備されている割り込みライン及び
は対ノイズ性向上のため外部レジスタに接続
される。同様に、CPU100に具備されている
リード・ライト ラインR/WはPIA106、リ
ード・ライト メモリ102及び増設リード・ラ
イト メモリ103に結合されている。 3−4−4 リード・オンリ メモリ 第4図に示される基本リード・オンリ メモリ
104及び増設リード・オンリ メモリ105の
動作は、これらの詳細ブロツク図である第16図
を参照して理解することができる。第16図にお
いてROM0〜6には基本リード・オンリ メモ
リ104が含まれ、ROM7には増設リード・オ
ンリ メモリ105が含まれる。そしてこれら
ROM0〜7は、アドレス バス110(第4図
参照)を符号化してROMチツプ選択信号を発生
させることによりアクセスされる。前記チツプ選
択信号は特殊なROMによつてバツフアされ、そ
して+12VをROMに供給するパワー パルス
トランジスタをターン・オンさせるのに用いられ
る。また前記ROM0〜7の中の一つのROMが選
定されるとスタート メモリ信号1が発生
され、そしてアドレス指定されたセルにストアさ
れている情報がゲートを通して命令・データ バ
ス108に送り出される。なお前記ROM0〜7
は本計算機に用いられる他のメモリと異なり、ア
ドレス バス110のビツトA14がハイのとき
のみ選択される。 本計算機に用いられた各リード・オンリ メモ
リに関する選択信号は、第17図に示される通り
の時間的関係を有する。 3−4−5 リード・ライト メモリ 第4図に示される基本リード・ライト メモリ
102及び増設リード・ライト メモリ103の
動作は、これらの詳細ブロツク図である第18図
及び第19図を参照して理解することができる。
また本計算機に用いられているすべてのリード・
ライト メモリにはNMOS256×4 RAMチツプ
が用いられている。そして第18図に示されてい
る6つのチツプが前記基本リード・ライトメモリ
を構成し、また第19図に示されている12のチツ
プが前記増設リード・ライト メモリ103を構
成している。なお前記基本リード・ライト メモ
リ102は、256×8ビツトの基本ページ、即ち
スクラツチ パツド メモリとして用いられるシ
ステム エリアと、518×8ビツトのユーザ エ
リアとに分けられる。さらに第19図に示される
如く、前記増設リード・ライト メモリ103を
構成している12個の256×4ビツトRAMチツプは
全体として、2048×8ワードのユーザ リード・
ライト メモリを提供する。なお本計算機におい
て、前記ユーザ リード・ライト メモリの一部
はシステム ストレージ レジスタとして、ある
いは一時的なI/Oスクラツチ パツドとして用
いられる。 第12図はリード・ライト サイクル スチー
ルを示す時間的関係図であり、また第14図は
RAMチツプ選択回路群を示すブロツク図であ
る。第14図において基本ページ チツプ選択ラ
イン0の信号は、リード・ライト メモリのア
ドレス6〜255がアクセスされている最中、ロ
ーに保たれている。またPIA106がアクセスさ
れる最中及び入力バツフア ポートがライン
の信号によりアクセスされる最中、前
記ライン0及びサイクル スチール起動ライン
の信号は抑止される。次にライン8の信号は他
のRAMチツプ選択ライン1〜7の信号とは
別個に符号化される。何故なら該当するRAMチ
ツプがアクセスされる間、アドレス ビツト信号
A11はハイであり、また他のすべてのRAMチ
ツプがアクセスされる間、該アドレス ビツト信
号A11はローとなるからである。またライン
8の状態は、前記ROMチツプ選択回路群からの
信号RRAMに依存する。また第12図に示され
る如くラインがローのとき、すべてのRAM
チツプ選択動作はスタート メモリ信号のSTM
1によりフエイズド クロツク信号に同期し、そ
してこれらすべてのRAMチツプ選択動作がサイ
クル スチールを開始させる。 第15図は、第4図及び第14図に示されたア
ドレス及びチツプ選択回路群に関するタイミング
ダイヤグラムである。図において、チツプ選択信
号はフエイズド クロツク信号Φの立ち下
りエツジよりも500n秒早く発生される。これは
RAMチツプのデータ ホールド時間を確実にす
るためである。 再び第14図に戻りこれを説明する。図におい
てアドレス バス110の信号に同期しているラ
インAD,HL信号はチツプ選択ラインの信号とし
て用いられ、そしてPIA106に導入される。ま
たライン8と同様に、前記ラインADHLの信号
はアドレス バス110上のすべてのライン信号
に依存している。更にラインADHLの信号とライ
ンBPC信号はごくわずかな相違があるだけであ
る。即ち、前記ラインBPCの信号はフエイズド
クロツクΦに同期しているのに対し、前記ライ
ンADHLの信号は前述した表1に述べられる如
く、アドレス バス110の状態にのみ依存して
いる。 3−4−6 周辺機器インターフエイス アダ
プタ 第4図に示される周辺機器インターフエイスア
ダプタ(PIA)106の動作は、その詳細ブロツ
ク図である第20図を参照して理解することがで
きる。ここで前記PIA106には、例えばモトロ
ーラ社製MC6820周辺機器用インターフエース
アダプタが用いられている。また前記PIA106は
I/O制御情報及びデータを送り出すために用い
られる。更に前記PIA106は本計算機内にある
各種I/O装置並びに本計算機に接続される各種
周辺機器I/O装置をハンドシエイクさせるため
に用いられる。なお前記PIA106に接続されて
いる二つの8−ビツト周辺機器データ バスは双
方向的に情報を伝送するが、前記PIA106がリ
ード サイクルにある間は、CPU100に導入
される情報のみに前記PIA106の制御レジスタ
にストアされているハンドシエイク情報が含まれ
ている。いま本計算機の電源がオンされると、前
記PIA106はマスター パワー オン ライン
によつてリセツトされる。そして本計算
機のフアームウエアは周辺機器データ バス
(PA0〜PA7及びPB0〜PB7)を出力信号とし
てプログラムを行う。また基本リード・ライト
メモリの基本ページ部にあるアドレス0〜3に対
して引き続き生じるPIAのリード/ライトサイク
ルは、それぞれが別個に前記PIA106のAデー
タ レジスタ、Aコントロール レジスタ、Bデ
ータ レジスタ、Bコントロール レジスタに対
して実行される。 第20図に見られる如く、Bデータ レジスタ
にあるすべての8ビツトと、Aデータ レジスタ
にある上位4ビツトとより成る合計12ビツトの周
辺機器データ 出力バス132は、ラインDO0
〜DO11より構成されている。また前記Aデー
タ レジスタの下位4ビツトは、システム周辺機
器制御選択装置128により符号化され、14本か
ら成る周辺機器選択ライン142の信号となる。
また前記PIA106による伝搬遅延及びビツト
スキユーイングのため、前記4ビツトは各PIAア
クセスの後、1マイクロ秒だけラツチされる。こ
の事により前記周辺機器選択ラインの誤つた遷移
を防止することができる。 第21図は、第20図のハードウエアに示され
ている各信号の時間的関係を示すタイミン図であ
る。そしてPIA106に伝送されるすべてのCPU
データは、フエイズド クロツク信号Φの立ち
下りエツジに追従する。ここで前記フエイズド
クロツク信号Φは前記PIA106に対して、イ
ネーブル ライン信号としての働きをする。また
第22図は、第4図におけるアドレス及びチツプ
選択ブロツクの一部詳細ブロツク図である。そし
て第14図及び第22図に示される如く、前記
PIA106用チツプ選択ラインの信号は、アドレ
ス バス110及びCPU100からのVMAライ
ンの信号に同期してデコードされ、その結果、前
記PIA106に対してチツプ選択セツト・アツプ
時間を供給する。前記PIA106のハンドシエイ
ク機能はAコントロール レジスタと、Bコント
ロール レジスタと、該PIA自身から出力される
4本のハンドシエイク ラインCA1、CA2、
CB1、CB2の信号とにより成し遂げられる。こ
こでラインCA1及びCB1は、周辺入出力装置及
び磁気テープ カセツト装置により用いられる入
力ハンドシエイク ラインである。また前記ライ
ンCB1はCPU100の割り込み要求端子に
接続されている出力ライン(PIA106の
出力ライン)を作動させる働きをする。以上の構
成により前記CPU100は、磁気テープ カセ
ツト装置124のテープ終了ハンドシエイクに対
して素早く応答することができるようになる。ま
た前記ラインCA2及びCB2の信号は本計算機の
フアームウエアによつてプログラムされ、そして
出力ライン信号として送り出される。ここで前記
ラインCA2はもつぱら周辺用I/O装置に関す
る制御ラインとして、また前記ラインCB2はシ
ステム データ ストローブラインとして用いら
れる。さらに前記ラインCB2はプリンタ16へ
伝送するデータをクロツクし、表示器14に表示
されるコンマを制御し、そして本計算機に接続さ
れる各種周辺I/O装置に伝送されるデータをク
ロツクする機能をもつ。 ラインの信号は第22図に示される
如く、PIAチツプ選択信号及び入力バツフア
チツプ選択信号を入力信号とする論理和ゲート
によつて符号化されたライン信号である。なお
PIAアクセス又は入力バツフア アクセスの最
中、前記ラインの信号はラインに
対してクロツク信号のサイクル スチールを禁ず
る働きをする。またアドレス バスから直接引き
出される前記ラインの信号は、フエイ
ズド クロツク信号Φと同期していない。 3−4−7 入力バツフア回路 第4図に示される入力バツフア回路130の働
きは、その詳細ブロツク図である第23図を参照
して理解することができる。第23図に示される
如く、増設プラグインI/O ROM110から
の命令及びデータと、システムI/O回路群12
6のI/O入力端子からのデータはトライ・ステ
ート 8ビツト データバス(DM0〜DM7の
ラインより成る)上に多重送信される。また本計
算機内蔵の各種I/O装置から得られるデータ
は、8ビツト オープンコレクタ バス146
(DI0〜DI7)上に多重送信される。そしてDM
バス144及び前記DIバス146は交互に、
CPU命令 データバス108上に多重送製され
る。なお前記DMバス144のアクセスは増設プ
ラグインI/O ROMのアクセス、あるいは基
本リード・ライト メモリ102の基本ページ
アドレス5におけるI/Oデータ読み出しにより
行われる。ここで前記増設プラグインI/O
ROMのアクセス選択信号ライン2のもつ信
号は第22図に示される如くデコードされる。こ
のライン2は増設プラグインI/OROM1
10、及びシステムI/O回路群126内のI/
O入力回路に必要とされるトライ・ステート制御
信号を発生する。また前記DIバス146は、リ
ード・ライト メモリの基本ページ アドレス5
において、周辺装置データ リード サイクルと
してアクセスされる。次に信号は 第22図
に示される如く符号化される。更に前記信号
はDMバス144又はDIバス146のいずれかを
駆動し、そしてCPU命令・データ バス108
上においてアクテイブとなる。 3−4−8 キーボード 第4図に示されるキーボード10の動作は、そ
の詳細ブロツク図である第27図を参照して理解
することができる。図においてマスター パワー
オン信号MPWOがキーボードのスキヤン回路
を起動させ、次にフエイズド クロツク信号Φ
がキー スキヤン カウンタKS及びキー検出カ
ウンタKDをカウント アツプさせる。さらに前
記カウンタKSの出力信号はデコードされて、KS
0〜KS7のラベルを付した8本のラインに変換
される。そして前記ラインKS0〜KS7はキーボ
ード スイツチ マトリクスに接続される。また
前記KDカウンタの出力信号はキー検出マルチプ
レクサ148に導入される。さらに前記キーボー
ド スイツチ マトリクスから引き出された8本
のラインKD0〜KD7も前記キー検出マルチプレ
クサ148に接続されている。次に第28図に示
される波形の如く、キーボード回路群は連続的に
キーボード スイツチ マトリクスをスキヤンし
ていき、ライン上に該スイツチの閉接を検出
する。前記ラインはフエイズド クロツク信
号Φのラインと共にゲートを介してワンシヨツ
ト マルチバイブレータに接続され、更に該マル
チバイブレータの信号はフリツプ フロツプを交
互にトリガする働きをする。その結果CUライン
が禁止される。また前記ラインの信号は
ラインを介してCPU100に割り込みを要求す
る。そして本計算機のフアームウエアによつて割
り込みが発生すると、ラインの信号が有効
となり前記KSカウンタ及びKDカウンタの状態
を、バス146上のラインDI2〜DI7を通して
CPU100に読み込ませる。ここで前記KSカウ
ンタ及びKDカウンタにより、第29図に示され
るキーの作動を確認するために、オクタル キー
コードが発生される。そしてDI5、DI6及びDI
7のライン信号によりオクタルワードを形成す
る。このとき最下位ビツト信号はラインDI5の
信号であり、最高位ビツトはラインDI7の信号
となつている。また前記オクタルワードは、作動
されたキーのオクタル キーコードにおける最高
位桁に対応している。同様に、ラインDI2、DI
3及びDI4の信号によりオクタル ワードを形
成し、該ラインDI2信号が最下位ビツト、該ラ
インDI4信号が最高位ビツトとなつている。前
記オクタル ワードは、作動されたキーのオクタ
ル キーコードにおける最下位桁に対応してい
る。そして信号を取り除くことにより、本
計算機のフアームウエアはキーコードの受領を確
認する。そして本計算機のフアームウエアが前記
キーコードを受領した場合、あるいはキースイツ
チのオープン状態を前記ワンシヨツト マルチバ
イブレータが示している場合にのみ、キーボード
のスキヤンは元に戻る。更に本計算機のフアーム
ウエアは、キーボード10の右端に位置されてい
る二つのトグル スイツチのステータスを周期的
に更新する働きをする。なおこれらトグル スイ
ツチの状態は、バス146上のラインDI7、DI
6、DI5及びDI0を経て、ライン信号の
作用によりCPU100へと読み込まれる。 3−4−9 デイスプレイ 第4図に示される表示回路14の動作は、その
詳細回路図である第24図及び第25図を参照し
て理解することができる。第24図において、表
示器読み取り装置は16桁の高電圧ガス放電表示管
150より構成されている。そして各々のキヤラ
クタ表示は7つのバーセグメント、小数点あるい
はコンマを選択的に駆動することにより得られ
る。即ち希望するキヤラクタの表示を得るために
は、16キヤラクタ位置の一つを指定すると同時
に、適当なバーセグメントを駆動する必要があ
る。ここで前記キヤラクタ位置の指定を行う際
に、ストローブ技術が用いられる。すなわち前記
ストローブ技術とは、ある一定の時刻に唯一のキ
ヤラクタ位置のみが指定されるという方法であ
る。しかしスキヤンするスピードが高速であるた
め、各キヤラクタ位置における表示は同時に点灯
している如く見られる。 表示回路群が駆動されると、ラインDO8〜DO
11に含まれるキヤラクタ位置情報は、ライン
信号の作用によりデコーダ152へ導入さ
れる。これら導入された入力信号は、本計算機の
フアームウエアにより2進符号へと変換され、3
つのデジツト ドライバ154の一つをある一定
の時刻だけ駆動する。前記デジツト ドライバ1
54の出力電圧は通常−45Vであるが、駆動時に
はグランド電圧となる。 第25図に示されるラインDO0〜DO7及び
CB2の信号にはセグメント情報が含まれてい
る。まず、セグメント ドライブ トランジスタ
156がオンされ、次にキヤラクタ位置の指定が
ない場合、セグメント キヤパシタ158は−
55Vまでチヤージされる。この電圧は表示器15
0をイオン化させるほど高電圧でないため、何の
グロウも見られない。前記セグメント ドライブ
トランジスタ156の一つがオフされると、該
当するセグメント キヤパシタ158は直ちに−
200Vの電圧を関連するセグメントに供給する。
またすべてのキヤラクタ位置におけるカソード
セグメントは共通に接続されているため、前記負
電圧は各キヤラクタ位置の該当するセグメント上
に現われる。そしてイオン化及びその結果生じる
グロウ放電は、セグメント(−200V)及びアノ
ード(グランド電圧)間のみに生じる。他のすべ
てのカソード セグメントにも−200Vが印加さ
れているが、該当するアノードには−45Vが印加
されているため、何の放電も生じない。 大規模な計算あるいはプログラム動作が本計算
機によつて行われるとき、ビイジー信号が発生さ
れる。前記ビイジー信号には、表示装置14の各
キヤラクタ位置にある「マイナス表示」を点灯さ
せるための信号が含まれている。また前記ビイジ
ー信号の発生中、第24図に示されるライン
信号は論理状態「1」となり、さらに
5KHz、2.5KHz、1.25KHz及び0.625KHzの方形
波信号がデコーダ152へ供給される。なおキヤ
パシタ セグメント158は−100Vに保持され
るため、マイナス符号を除く全てのキヤラクタ
セグメントは駆動されない。このとき、前記マイ
ナス符号は10Hzの方形波信号によつて駆動され
る。従つて、表示器全体14にわたり、複数の前
記マイナス符号が点灯する。また第25図に示さ
れるマルチバイブレーチは、本計算機が140ミリ
秒以下のビイジー状態である場合に、前記ビイジ
ー信号を抑止する働きをする。 3−4−10 プリンタ 第4図に示される熱ペン式プリンタ16の動作
は、その詳細回路図である第26A,B図を参照
して理解することができる。前記プリンタ16に
は80個のサーマル プリント エレメントを含む
プリンタ チツプ162と、紙送り回路164
と、ペーパーアウト回路166とを含む。そして
プリントされるキヤラクタは5×7ドツト マト
リクスにより構成される。また前記プリンタ チ
ツプ162にある80個のサーマル プリントエレ
メントは水平に配置されている。そして前記サー
マル プリント エレメントを配置してある水平
線上を通過するよう徐々に紙送りを行いながら、
前記ドツト マトリクスの七行にある各ドツトを
順次プリントすることにより、一行のキヤラクタ
がプリントされる。ここで用いられたサーマルプ
リント エレメントは20個のエレメントをグルー
プとして、合計四つのグループより成つている。
そして前記各グループは、第26A図に示される
選択ラインS1〜S4の各一本の信号により制御
されている。また前記プリンタ チツプ162内
にある20ビツト シフト レジスタは、ライン
PDATA及びラインCLKを通してロードされる。
そして前記シフト・レジスタの各ビツトは、前記
プリント エレメントの一つを制御する。 紙送り回路164には、ラインの信号に
よつて制御されるダーリントン スイツチが含ま
れている。そして前記スイツチの働きにより、プ
リンタ ボビンへ電流を供給する。その結果プリ
ンタの紙送り機構は順次待機状態に設定され、次
いで紙送りが実行される。 第26B図に示されるペーパーアウト回路には
発光ダイオード168、フオト トランジスタ1
70及びいくつかの検出回路が含まれている。そ
してプリンタ内にプリンタ用紙が装着されている
場合、前記ダイオード168から発せられた光は
該用紙で反射され、前記フオト トランジスタ1
70に到達する。すると前記フオト トランジス
タの作用により、抵抗器172には電流が流れ
る。前記電流は演算増幅器174により検出され
る。またスイツチ イネーブル ラインSWENの
信号がハイ状態にあるとき、前記プリンタ用紙の
存在を示す情報はラインDI1を介してCPU10
0に伝送される。 3−4−11 周辺入出力(I/O)装置 第4図に示されるシステムI/O回路群126
及び増設I/Oインターフエース カードの動作
は、これらの詳細回路図である第50図〜第53
図を参照して理解することができる。第50図に
示される如く、前記システムI/O回路群126
にはチヤンネル選択ラツチ回路群、ハンドシエイ
ク回路群及び入力バス イネーブル回路群が含ま
れている。 第2図に示されるI/Oソケツト18により、
二つの周辺I/O装置を本計算機に接続すること
ができる。なおこれら二つのソケツトは以下の詳
細な説明において、スロツトA又はチヤンネル
A、あるいはスロツトB又はチヤンネルBなどと
様々に呼ばれている。第51図に示される如く、
I/OチヤンネルA及びI/OチヤンネルBはそ
れぞれI/Oデータ出力バス178及びI/Oデ
ータ出力バス180にデータを送り出す。これら
バスのそれぞれにはラツチされたデータ情報を含
む12ビツトのライン、即ちAD0〜AD11及び
BD0〜BD11が含まれている。なおラインCB
2の信号によりラツチされたデータは、いくつか
の論理回路群を経てデータ ラツチ182の一群
へ伝送される。そして本計算機の電源がオンされ
ると、これらラツチ182はクリアされ、次いで
第50図に示されるマスター パワー オン ラ
イン信号によつてチヤンネル選択ラツチ
184がリセツトされる。同じく第50図におい
て、前記チヤンネル選択ラツチ184、チヤンネ
ルA フラグセンス フリツプ フロツプ186
及びチヤンネルBフラグ センス フリツプ・フ
ロツプ188は、本計算機のフアームウエアに接
続されているライン7信号によつてセツト状
態にされる。そして適当なチヤンネルが選択され
た後に、チヤンネルA制御フリツプ・フロツプ1
90あるいはチヤンネルB制御フリツプ・フロツ
プ192のいずれかが、ライン5信号により
セツト状態とされる。また選択された周辺I/O
装置はライン信号又はライン信号の
いずれかに応答する。かかる応答により前記フラ
グセンス フリツプ・フロツプ186及び188
のうち適当な一つをセツト状態とし、そして前も
つてセツトされていた前記制御フリツプ・フロツ
プ190,192の一つをクリアし、さらに本計
算機のフアームウエアにより質問されるライン
1を駆動する。 第52図は、第4図に示されるI/Oインター
フエース カード176の一部を示す詳細回路図
である。図に示される回路は二つの周辺I/Oチ
ヤンネルの一方を示すものであり、更にもう一方
のチヤンネルは本回路を単に複写したものであ
る。また第50図において、入力バス イネーブ
ルデコーダ194により発生されるライン
1及びライン2の一対の信号の働きによ
り、8ビツト データ バス144が制御され
る。さらに第50図に示されるチヤンネル選択ラ
ツチ184はライン6信号により、あるいは
該ラツチ184をライン7信号によつて零選
択コードに設定することによりクリアされる。ま
た第52図には、本計算機と周辺I/O装置とを
接続するのに必要な各種命令に関するルーチン及
びサブルーチンをストアしておくプラグインI/
O ROM110が示されている。そして固有の
アドレスが15ビツト アドレス バス110にあ
る一定のライン上に置かれると、選択されたI/
Oチヤンネルに関する前記プラグインI/O
ROMがデコーダ196により駆動される。 第53図は、第4図に示されるI/Oインター
フエイス カード176の他の一部を示す詳細回
路図である。そして図には、接続された周辺I/
O装置から直接にデータを受信する入力データ
ラツチ198が示されている。同様に図には、一
群のデータ出力バツフア200が示されている。
即ちバス178に導かれたデータは前記データ出
力バツフア200を経て周辺I/O装置に送られ
る。換言すると第53図はI/OチヤンネルAに
関する回路図である。しかしI/OチヤンネルB
の回路図は第53図を単に複写するだけのもので
ある。そして前記ラツチ198からのデータ及び
接続された周辺I/O装置に関するステータス情
報を伝送するフラグ ラインからのデータは、バ
ス イネーブル回路(ライン1及びライン
2により制御される)202の働きにより
バス144へと送られる。係る動作は、前記バス
144上において同時にマルチプル データ ソ
ースが存在することを妨げるものである。また、
同一のプラグインI/O ROMを使用した二つ
の周辺I/O装置が同時に本計算機に接続される
と、バス178のデータ出力ライン8信号に
より特別な機能が実行される。すなわち前記ライ
ン8のもつビツト信号は、第52図に示され
る如く、二つの前記ROMが同時にアクセスされ
ることのないよう、一方ROMの働きを停止させ
る機能をもつ。 3−4−12 磁気テープ カセツト装置 第4図に示される磁気テープ・カセツト装置の
動作は、その詳細ブロツク図である第30図、第
31図及びその詳細回路図である第32図〜第4
9図を参照して理解することができる。 第30図は、磁気テープ カセツト装置12に
用いられるモータ速度制御システムを示す詳細ブ
ロツク図である。そして前記システムは、出力信
号が基準入力信号にロツクされるよう構成された
周波数ロツク エレクトロニツク サーボ ルー
プを形成するものである。ここで前記モータ速度
制御システムにはシステム クロツク発生器及び
分周器112が含まれている。そして前記システ
ム クロツク発生器及び分周器112は、ゲード
回路204(第32図に詳細回路図が示されてい
る)を通して二つの基準周波数信号Fr,Ffを発
生する。ここで前記基準Frは信号FSTに関連
し、また前記基準信号Ffは信号に関連して
いる。前記信号Frは62.5KHzの周波数を有する
信号であり、該信号により約60インチ/秒のスピ
ードで磁気テープがサーチされる。一方、データ
転送は10.4KHzの信号Ffを用いて実行され、その
結果、10インチ/秒のスピードが達成される。そ
して適当な基準周波数信号、即ちFfはCPU10
0の制御の下に、データ出力バス132のライン
9を経て前記サーボ ループへと導入され
る。 サーボ モータ206はテープ キヤプスタン
を駆動するのに用いられる。そして、モータ軸に
取り付けられている1000ライン光学的タコメータ
208の働きにより、前記キヤプスタンの動きは
周波数フイードバツク情報Ffへと変換される。
前記光学的タコメータ208の付属回路には、速
度前置増幅器及び第2ステージ速度増幅器210
(詳細回路図は第33図に示されている)が含ま
れている。なお前記速度前置増幅器には電流→電
圧変換器を駆動するためのフオト トランジスタ
が含まれている。第33図に示される如く、増幅
されたアナログ信号ATCは、AC結合手段を経て
電圧コンパレータに導入され、その結果TTLレ
ベルの信号Ffに変換される。さらに前記信号Ff
を確実にきれいな波形とするため、正帰還方式が
用いられている。 基準信号Fr及び帰還信号Ffは周波数検出器2
12(詳細回路図は第34図に示される)に導入
される。係る周波数検出器212により前記信号
Fr及びFfが比較され、そして二つのTTLエラー
コレクシヨン ビツトQr及びQfが作り出され
る。ここで周波数の一致、不一致は前記信号Fr
及びFfの立ち上りエツジを基準として決定され
る。もし前記信号Frに含まれる二つの立ち上り
エツジが前記信号Ffの立ち上りエツジを含まれ
ないと検出されたとき、即ちFr>Ffの場合に
は、次の表2に述べる如くエラー表示信号が発生
される。同様に、もし前記信号Ffに含まれる立
ち上りエツジが前記信号Frの立ち上りエツジを
含まれないとき即ちFr<Ffの場合には、次の表
2に述べる如く別のエラー表示信号が発生され
る。このように前記信号Ff及びFfの立ち上りエ
ツジを比較することにより、周波数が一致してい
るか否かを決定することができる。かくして前記
周波数検出器212により位相情報とは無関係に
周波数情報のみを基準として出力信号が発生され
る。次に示す表2には、前記エラー コレクシヨ
ン ビツトQr及びQfの各論理状態とその説明が
述べられている。そして表2においては、論理状
態0は0.4V以上、また論理状態1は2.4V以上の
如く正論理方式が用いられている。
【表】 するには、さらに他の情
報が必要。
磁気テープ カセツト装置12は双方向にテー
プ移動を行うことができる。そしてこのテープの
移動方向は、データ出力バス132のライン
10により決められる。即ちライン10信号
はテープの前進を示し、また該信号(10)
の補数(コンプリメント)は該テープの後進を示
す。更に、前記ライン10信号の働きによつ
てエラー コレクシヨン ビツトQr及びQfは、
マルチプレクサ214(詳細回路図は第35図に
示されている)に関連している多くの制御ライン
のうち選択された一本のライン上に多重送信され
る。第35図において、ライン信号の働き
により前記Qrはソース制御入力ラインSRCに導
入され、また前記Qfはシンク制御入力ライン
SNKに導入される。更にラインREV信号は、前
記Qr及びQfをゲートを介してそれぞれ前記ライ
ンSNKあるいはSRCへ導く働きをする。これら
ラインSNK及びラインSRCは双方向電流源21
6(詳細回路図は第36図に示される)に対する
制御入力ラインとなつている。前記双方向電流源
216は、論理状態1である前記ラインSRC信
号及び論理状態0である前記ラインSNK信号の
状況に応答して電流をラインOAに供給する。そ
して前記ラインOAはフイルタ218に接続され
ている。係る状況において、第36図に示される
トランジスタ220及びトランジスタ222はカ
ツトオフ状態となる。また前記ラインSRC及び
ラインSNKの信号が共に論理状態0であるとき
は周波数が一致しているため、何の修正動作も示
されない。係る場合において、前記ラインOAの
信号は前記双方向電流源216の出力信号をトラ
イ・ステート モードに変換する機能をもつ。そ
してラインTRISTは論理状態1に設定される。
同様に、前記ラインSRC及びラインSNKの信号
は共に論理状態1であるとき、前記トライ・ステ
ート モードが生じる。 フイルタ218(詳細回路図は第38図に示さ
れる)の基本的機能は、方向検知回路226及び
クランプ回路226と相まつて、ラインOAに含
まれる誤差電流信号のノイズ及び高周波成分を除
去せんとするものである。さらに前記フイルタに
よりサーボ ループの安定性及び動作特性が決定
されることは重要である。また前記双方向電流源
216は、前記フイルタ218のコンデンサを充
電したりあるいは放電したりする働きをする。そ
れによつて前記方向検知回路224に供給される
動作電圧信号が作り出される。そして前記動作電
圧信号により、周波数検知器212から得られた
信号のデジタル→アナログ変換が終了する。 ラインOA上のアナログ制御信号は、電圧増幅
回路228(詳細回路図は第39図に示される)
を含む演算増幅器により増幅/バツフアされる。
さらに前記電圧増幅回路228はB級電流増幅回
路230を駆動し、その結果サーボ モータ20
6を動作させる。ここで前記サーボ モータ20
6は、永久磁石を用いた小型の直流モータであ
る。また前記モータ206の両端子に取り付けら
れた1μFコンデンサ232は、高周波ブラシ
ノイズをグランドにバイパスさせることにより該
ノイズを制限せんとするものである。 モータ速度制御システムの動作を分類とすると
加速モード、サーボ ロツク即ち定常状態モー
ド、及び減速モードに分けることができる。 加速モードの期間中サーボ ループは閉じられ
ているが、基準周波数信号にはロツクしていな
い。そして過度の負荷がテープ、サーボモータ、
電源及び磁気テープ カセツト装置の各部品に及
ぶことが無いよう、サーボ ループのゲインを減
少させておく。係るループ ゲインは、双方向電
流源216から出ているラインOAの電流値に直
接比例するものである。この電流値はゲイン選択
器234(詳細回路図は第37図に示される)に
より決定される。そして第37図に示される如く
Dフリツプ・フロツプ236の状態により、トラ
ンジスタ238はカツトオフから飽和状態へと切
り換えられる。もし前記トランジスタ238が飽
和すると、高ゲイン状態となり前記双方向電流源
216からの電流値は最大となる。一方、前記ト
ランジスタ238がカツトオフ状態になると、低
ゲイン状態となり前記双方向電流源からの電流は
減少される。なお前記低ゲイン状態は、加速モー
ドに至る以前に、ラインを通して得られる
CPU100からの信号により決定される。 サーボ ループが基準周波数にロツクすると、
加速モードは終了する。この時点において、サー
ボ ループのゲインを増加させることによつて、
該サーボ ループの帯域幅を増加することが望ま
しい。またラインQfの信号をハイ(Ff>Frを意
味する)にすることにより、再び高ゲイン状態に
戻すことができる。そして減速モードが開始され
るまで、前記高ゲイン状態が持続される。 減速モードの期間中、ライン信号をロー
にすることにより再び低ゲイン状態が選ばれる。
そして減速を制御するにあたり、第38図に示さ
れるコンデンサ240が正にチヤージされるか又
は負にチヤージされるか、更に該コンデンサ24
0が双方向電流源216を通してグランドへ直線
的に放電されるか又は充電されるかを決定するた
めに、該コンデンサ240が検知される。また方
向検知回路224からは、2ビツトの低電力
TTL−コンパチブル出力ラインA及びライ
ンREVAが出されている。もし前記コンデンサ2
40の電圧が+0.3V以上のとき、A=O及び
REVA=Oとなる。もし前記コンデンサ240の
電圧が−0.3V以下のとき、A=1及びA
=1となる。さらに前記コンデンサ240の電圧
がこれらの限界内にあるとき(+0.3V〜−
0.3V)、A=1及びREVA=0となる。また
第34図に示される如く、ラインSTOPの信号が
論理状態ゼロに設定されると、エラーコレクシヨ
ンビツトQr及びQfは共に論理状態0に固定され
る。係る状態において前記ラインA及びライ
ンREVは第35図に示される如く、ゲートを介
してマルチプレクサ214に接続される。その結
果、ラインSRC及びラインSNKの信号が制御さ
れる。かくして前記双方向電流源216により、
前記コンデンサ240(第38図参照)は充電さ
れ、あるいはグランドへ放電される。そして前記
コンデンサ240の電圧が+0.3V〜−0.3Vの範
囲内に減少してきたとき、即ちA=1及び
REVA=0のとき、ラインTRISTはハイ レベル
に設定される。そしてラインSTOP信号がローに
設定されて加速モードに達するまで、前記コンデ
ンサ240の電圧はグランド電圧にクランプされ
ている。また定常状態モードにおける任意な時刻
に、ある特定なテープ カートリツジを使用した
ことによりモータ206に負荷を与えた場合、該
負荷の大きさに拘らずテープの停止距離はほとん
ど一定となる。すなわち重い重荷を与えるとサー
ボ ロツクを保持する為に前記モータ206の端
子電圧は上昇していくという事実に基因してい
る。さらにより重い負荷を与えると、前記モータ
206の端子電圧はより高い電圧となり、該モー
タは停止してしまう。これがために前記負荷及び
電圧に依存することなく、テープはおよそ一定の
距離を動いた後に停止することになる。非回転回
路242は、本計算機がターン・オン サイクル
あるいはターン・オフ サイクルにある最中、サ
ーボ モータ206の動きを抑止する。なお前記
非回転回路242の詳細回路図は第40図に示さ
れる通りである。図において、ラインの
信号が論理状態0に保たれている間、前記モータ
206の回転は禁止されている。 磁気テープ上にあけられた穴は、テープ位置情
報を示すものである。そしてテープ穴検出回路2
44(詳細回路図は第42図に示される)により
係る穴が検出される。第42図に示される如く、
前記テープ穴検出回路には基本的構成要素とし
て、白熱電灯246及びフオト トランジスタ2
48が含まれる。さらに前記フオト トランジス
タ248はローパス フイルタ(受動素子より成
る)を駆動する。なお前記ローパス フイルタ両
端子間の電圧は、演算増幅器250における差動
入力端子の固定スレツシヨルド電圧に関連してい
る。そして前記演算増幅器250は、正帰還回路
を有したコンパレータとして用いられる。さら
に、前記演算増幅器250に後続する論理回路群
はTTL−コンパチブル論理信号HOLを発生す
る。次に前記ラインHOL、カートリツジ ステ
ータス ラインCIN及び書き込み防止ライン
WPRにある信号は反転された後に、それぞれデ
ータ入力バス146のラインD12,D10及び
D11に導入される。係る信号はカセツト ハン
ドシエイク回路群252(詳細回路図は第41図
に示される)により、信号に応答して発生
される。また磁気テープ カセツト装置12から
テープ カートリツジがはじき出されると、前記
ラインCIN信号はローに保たれる。更に磁気テー
プ上にあけられた穴が検出されると、前記ライン
HOL信号はハイに保たれる。これら各状況のう
ち一つの変化でも生ずると、割り込みラインCB
1上に信号が発生する。 第31図は、磁気テープ カセツト装置12に
関する読み出し−書き込み用回路群の詳細ブロツ
ク図である。ここで情報伝達に用いられる磁気ヘ
ツド254は、デユアル トラツク及びデユアル
センター タツプを有している。なお前記磁気
ヘツド254は、電流源及び書き込み防止回路2
56(詳細回路図は第44図に示される)によつ
て駆動される。また第44図おいて、トランジス
タ258は電流源として用いられている。ここで
ヘツド ラインの一つがオープン状態からロー状
態へ切り換えられると、磁気テープへの書き込み
が行われる。また前記電流源256から流れ出た
電流が前記センター タツプを経て選択されたヘ
ツド ラインへ流れ込むと、ヘツド キヤツプに
磁界が生じる。更に選択されたトラツクに関する
第2のヘツド ラインは、少々の時間経過後オー
プン状態からロー状態へと切り換えられる。これ
と同時に、前もつて切り換えられていた前記ヘツ
ド ラインはオープン状態へ復帰する。係る状況
において、電流は前記センサー タツプを経て、
ロー状態が保たれているヘツド ラインへと流れ
込む。そしてヘツド キヤツプに生じていた前記
磁界は反転され、その結果として磁気テープは逆
極性に飽和される。こういつた磁界の反転によ
り、磁気テープ上への書き込みが終了する。即
ち、選択されたトラツクに関するヘツド ライン
の状態をロー又はハイへと交互に切り換えること
により、磁気テープに情報が書き込まれていく。 一群のアナログ スイツチ260により磁気ヘ
ツド ラインの切り換えが行われる。これらスイ
ツチ及び該スイツチに関連する論理回路の詳細回
路図は第43図に示されている。第43図に示さ
れる如く、データ出力バス132のライン1
1の信号に含まれる入力データ群を符号化するた
め高電圧オーブン コレクタ出力端子を備えた2
進−10進デコータ262が用いられている。また
前記デコーダ262はトラツク選択ラインTKB
及び書き込み用ラインWRTの信号を符号化す
る。なお第44図に示される如く、本計算機の電
源がオン又はオフされるとき、あるいはライン
WRTの信号がローに保たれるときに、電流源2
56の機能は停止される。 読み出し動作時には最大の信号レベルを得るた
め、磁気ヘツド254の全トラツク幅が使用され
る。しかし前記ヘツド254のセンター タツプ
は用いられない。そして、選択されたトラツクの
磁気ヘツド信号は、アナログ スイツチ260の
ゲートを経て差動前置増幅器264(詳細回路図
は第45図に示される)の反転入力端子及び非反
転入力端子に導入される。次に書き込み動作時に
は、第43図に示される二進−十進デコーダ26
2により前記アナログ スイツチ260が制御さ
れる。また前記差動前置増幅器264は、最大の
コモンモード除去特性をもつよう設計されてい
る。また前記前置増幅器のゲインは、各ヘツド特
性の差異を補償するよう調整されている。以上の
如く構成された各ブロツクにおいて、動いている
テープ上の磁界の反転信号により、前記磁気ヘツ
ドの電流が逆転する。こういつた電流の逆転現象
は、差動前置増幅器264の出力ラインAHD上
にあたかも正又は負の電圧パルスがあるが如き現
象を呈する。なお前記ラインAHD信号の公称電
圧値は136ミリボルト(ピーク値間)である。 第2ステージ増幅器/フイルタ266は、読み
出し信号電圧を更に20倍増幅する。前記第2ステ
ージ増幅器/フイルタ266の詳細回路図は第4
6図に示されている。そして前記増幅器266は
ノイズ除去をより良く行う為に、低入力インピー
ダンス特性となつている。更にコモンモード除去
特性を改善する為に、前記第2ステージ増幅器/
フイルタ266のラインAHD上の信号に対する
ゲインと、反転入力端子上の各種信号に対するゲ
インとは等しくなるよう設計されている。また単
一極を有するフイルタ(約40KHz)により、高
周波成分は減衰される。このようにして得られた
前記第2ステージ増幅器/フイルタ266におけ
る出力ラインAHD2の出力電圧は公称2.6V(ピ
ーク間)である。 第2ステージ増幅器/フイルタ266の出力端
子は積分器268(詳細回路図は第47図に示さ
れる)に接続されている。また第47図において
演算増幅器270の反転入力端子は仮想グランド
である。従つて積分コンデンサ272のグランド
に対する電位は、入力ラインAHD2における信
号の面積に比例するよう大幅に調節することがで
きる。抵抗器274はDCバイアスを目的とした
帰還路を提供する。またコンデンサ276は前段
増幅器のDCオフセツト電圧を妨げ、そして前記
積分器268に対して一倍のDCゲインをもたら
す。以上の構成により低周波ノズルを減衰させる
ことができる。同様に前記積分器268は高周波
ノイズを減衰させる。というのも積分器というも
のは本来、信号の面積に応答するからである。磁
気テープが加速あるいは減速されるとき、磁気ヘ
ツドの信号レベルはその周波数と同様に増加ある
いは減少する。これ故に電圧パルスの面積は比較
的一定なものとなる。従つて前記積分器268の
出力信号は、ラインINTにおける出力信号の公称
レベルからわずかな変動を生じるだけで、テープ
のスピード変動に追従することができる。 積分器268は入力信号の面積を問題として該
面積の大きさに応答する。従つて前記入力信号の
面積変動は、ラインINTの信号における直流分に
対して大きな変動をもたらす。更に前記積分器2
68には、抵抗器274をバイアスすることによ
り生じるロスが含まれる。この問題を軽減するた
めラインINTの信号はグランド レベルの上下に
わたつて、DCトラツキング回路278(詳細回
路図は第48図に示される)によりサンプルされ
る。そして第48図に示される如く、低電圧ター
ン・オン特性を有するがためにゲルマニウム ダ
イオードが用いられる。従つてサンプリング信号
は、入力ラインINTの信号と位相が一致する。ま
た一対のコンデンサ280にはサンプルされた電
圧レベルが保たれる。二つの抵抗器282は、電
圧フオロアとして構成されている演算増幅器28
4の合成入力端子として用いられる。また前記抵
抗器282は、引き続いて生じる電圧ピークをサ
ンプリングするため、前記コンデンサ280を充
電又は放電する機能を果たす。 コンパレータ286(詳細回路図は第49図に
示される)には積分器268からのラインINT及
びDCトラツキング回路278からのラインDCL
が接続される。前記ラインDCLの信号は前記ラ
インINTにおける信号の直流分に追従するため、
前記コンパレータ286は基本的に、TTL−コ
ンパチブル出力端子を有する相対的ゼロ クロツ
シング スイツチとして働く。またノイズ除去に
有効なヒステリシスを作り出すため、インバータ
を通して前記コンパレータ286の各入力端子へ
正帰還が行われる。さらに電圧ヒステリシスの量
を決定するため、電圧分割が行われる。 第31図に示した周波数ダブラ288の詳細回
路図は第49図に示されている。図において抵抗
器290及びコンデンサ292は、排他的論理和
ゲート294の一方の入力端子に対して、わずか
な時間遅れを生じさせる。しかし前記排他的論理
和ゲート294の残りの端子には、何の時間遅れ
も生じない。従つてコンパレータ出力ラインにお
ける信号の各立ち上りエツジ又は立ち下りエツジ
は、前記排他的論理和ゲート294の出力端子に
一つのパルスを生じさせる。このように各パルス
の立ち上りエツジは、前記コンパレータ286の
出力信号におけるエツジと一致している。そして
前記立ち上りエツジは、ラインCA1(PIA10
6に接続されている)の立ち下りエツジとなる。 3−4−13 電源部 本計算機のハードウエアに電力を供給する電源
部の動作は、その詳細回路図である第54図〜第
59図を参照することにより理解することができ
る。電源スイツチ22(第1図及び第54図参
照)がオンの位置に設定されると、トランス29
8の一次側巻線にある一対のスイツチを経て、
ACライン電圧が該一次側巻線に印加される。こ
れら一対のスイツチにより、四種のACライン電
圧を前記トランス298に印加することができ
る。すなわち100V、120V、220V、240Vの四種が
使用可能である。また前記トランスの二次側には
フイルタが設けられており、ACラインに含まれ
るノイズを減少させている。次にブリツジ型全波
整流回路により、一対のライン+RAW及び−
RAW上に、約25Vの正負電圧が出力される。 第55図は、ライン+RAWから+5Vを得るた
めのスイツチング レギユレータに関する詳細回
路図である。 第56図は、ライン+RAWから安定化電圧+
12V及び+5Vを得るための詳細回路図である。こ
こで+15Vを得るために、電流制限回路を有する
シリーズ パス レギユレータ300が用いられ
る。また抵抗器302を調整することにより出力
電圧を14.7V〜15.9Vの範囲内で変化させること
ができる。 第57図はライン−RAWから、−5V及び−12V
を得るための詳細回路図である。同様に本回路に
はシリーズ パス レギユレータが用いられてい
る。 第58図は、−100Vの電源部及びこれに付属す
るパルス整形回路の詳細回路図である。前記パル
ス整形回路304には、システム クロツク発生
器/分周器112からの20KHz方形波が導入さ
れる。係るパルス整形回路304により作られた
20KHzの狭幅パルス列は前記−100V電源部に導
入される。なお前記−100V電源部はタイマ30
6により制御されている。そして前記パルス整形
回路304から得られる負パルス列は、前記タイ
マ306のピン2に導入される。このパルス列が
前記タイマ306をトリガし、その結果抵抗器R
1を通してコンデンサC1が充電される。これと
同時に前記タイマ306のピン3がハイとなり、
トランジスタQ1をオンさせる。そしてピン6及
び7の電圧が内部レベル電圧若しくはピン5の帰
還電圧に達するまで、前記タイマ306の状態は
保たれる。その後ピン3の出力電圧はターン・オ
フされ、さらにピン6及び7の電圧はグランド電
圧にクランプされる。かくして前記コンデンサC
1は放電される。こういつた状況は、次の負パル
スがピン2上に現われるまで保持される。 トランジスタQ1がオンに反転すると、コイル
L1の両端には15Vが印加される。そして前記コ
イルL1の巻数比は1:4であるため、コンデン
サC3に印加される電圧は60Vとなる。 コイルL1のコアが飽和する前に、タイマ30
6が反転して該コアの飽和を停止させる。すると
前記コイルL1の両端に高いフライバツク電圧が
発生する。そしてトランジスタQ1のコレクタ電
圧が増加するにともない、ダイオードD3が順方
向にバイアスされるまでコンデンサC3の電圧が
減少していく。このことによりリンギング電圧は
クランプされ、そしてコンデンサC4にエネルギ
ーが蓄積される。ダイオードD1はトランジスタ
Q1の出力電圧をクランプするために用いられ
る。この事により、前記トランジスタQ1は負の
リンギングによつて破壊されることがなくなる。
また前記コンデンサC4両端の出力電圧が−
100Vに達すると、ダイオードD4は導通し始め
る。このように前記ダイオードD4が導通する
と、タイマ306のピン5における電圧は内部基
準電圧より低下していく。次に前記ピン5の電圧
が減少するにつれ、前記タイマ306がオンして
いる時間も同様に減少していく。以上の動作によ
り前記コイルL1に蓄積されていたエネルギーは
減少し、結果として−100Vの安定化出力電圧が
得られる。なお抵抗器R3は、帰還コンデンサC
2への充電電流を制限するために設けられてい
る。 第59図は、本計算機に電力が供給されている
か否かを検出するために設けられた電源オン検出
回路の詳細回路図である。そして第59図に示さ
れる如く、ライン+RAWが本回路に接続されて
いる。まず+5Vを供給する電源部の出力電圧が
規定電圧に達した後、ラインにはRC時定
数を有するパルスが発生される。また本計算機に
供給される電力がオフされると、まず前記ライン
+RAWの電圧が初めに無くなる。従つて前記ラ
イン+RAWの状況が本回路により検出され、そ
してラインに別のパルスが発生される。
なお前記ラインは、本計算機内(ハード
ウエア)の各部において、各回路群を始動させる
目的に使用されている。 3−4−14 フアームウエア 本計算機のフアームウエアに関する動作は、第
5図〜第10図を参照して理解することができ
る。また本計算機のリード・オンリ メモリにス
トアされているルーチン及びサブルーチンに関す
るフアームウエアのリステイングと、該ルーチン
及びサブルーチンに関する流れ図は第60図〜第
69M図に示されている。 第5図は本計算機のフアームウエアを単純化し
て示したブロツク図である。図中には基本リー
ド・オンリ メモリ104(第4図参照)を含む
ROM0〜ROM6と、増設リード・オンリ メモ
リ105(第4図参照)を含むROM7と、増設
プラグインI/O ROM110(第4図参照)
を含む二つのI/O ROMとが示されている。 システム制御ROMとも呼ばれるROM0中に
は、第6図に示される如くスーパバイザー(監
督)ルーチンと、リンケージ テーブルと、シン
タツクス テーブルが含まれている。またROM
1〜ROM6には、第6図に示される如くさまざ
まなROM実行ルーチンが含まれている。さらに
本計算機の能力を拡張するため、追加した各命令
に関するルーチン及びサブルーチンをROM7中
にストアすることができる。第5図に示される増
設プラグインI/O ROM1及び2には、本計
算機と各種周辺装置とを接続するための命令に関
するルーチン及びサブルーチンが含まれている。 ROM0及びROM3〜6にストアされている命
令に関するルーチン及びサブルーチンの詳細なリ
ステイングと、代表的な二つのプラグインI/O
ROMにストアされるルーチン及びサブルーチ
ンのリステイングは以降にその一部が示されてい
る。さらにこれらルーチン及びサブルーチンの詳
細な流れ図はそれぞれ第60図〜第69M図に示
されている。しかしROM2にストアされている
浮動小数点演算ルーチン及び座標変換アルゴリズ
ム ルーチンに関するリステイングは示されてい
ない。というのもこれらルーチンは、コンピユー
タ論理回路に明るい技術者によつて容易に実施さ
れるからである。 第7図は、増設プラグイン I/O ROMの
メモリ割付けを示すブロツク図である。図におい
て各アドレスは16進法で示されている。 第8図は、本計算機全メモリの割り付けを示す
メモリ アロケーシヨン マツプである。図にお
いて各アドレスは16進法で表示されている。 第9図は、基本リード・ライト メモリ102
(第4図参照)の基本ページ即ちシステム リー
ド・ライト部に関する詳細なメモリ マツプであ
る。この基本ページには、本フアームウエアで用
いられる情報に関したいくつかのワードがストア
される。即ち本フアームウエアにより用いられる
ステータス ストレージ エリアと、ユーザ サ
ブルーチンのリターン アドレスをストアするた
めのサブルーチン ベクトル スタツクと、一時
的なリード・ライト メモリ即ちスクラツチ パ
ツド メモリと、本計算機及びプリンタにより用
いられるバツフア レジスタと、X、Y、Z、T
レジスタより成るユーザ動作スタツクと、キーコ
ード バツフア レジスタと、五つのユーザ デ
ータ ストレージ レジスタ A〜Eと、プラグ
イン I/O ROMに関するポインタと、本フ
アームウエアにより用いられるさまざまなポイン
タが含まれている。 第10図は、基本リード・ライト メモリ10
4(第4図参照)のユーザ部に関する詳細なメモ
リ マツプである。図には、データ ストレージ
部からユーザ リード・ライト メモリのプログ
ラム ストレージ部を分離させる役目を果たすポ
インタEOPMが示されている。この様に境界位置
を設定するポインタEOPMは、第60図に示す様
に本計算機に電源を投入した直後のパワー・オ
ン・シーケンスの過程において標準値に初期設定
される。このポインタは第9図に示されたメモリ
マツプのアドレスOBから始まる16ビツト・ポイ
ンタEOPM(つまりアドレスOB及びOCによりポ
インタEOPMが構成されている)であるため、第
8図のメモリマツプからわかる様にこのポインタ
はリード・ライト メモリ上に置かれている。従
つてポインタEOPMは書換え可能に設定されてい
る。つまり本計算機の動作中にプログラムによつ
て、またコマンドによつて書換えることは自由に
なし得る。その際の操作法は以下の「3−4−17
キーボード操作法」において説明する。ここでユ
ーザの判断とは、以降に説明する如く、キーボー
ドからエントリした命令を実行し、又はプログラ
ムの実行により前記ポインタEOPMを移動させる
ことである。以上の構成により、リーボ・ライト
メモリをより効率よく使用することができる。
従つてプログラム ストレージ部及びデータ ス
トレージ部の大きさを迅速かつ容易に調節するこ
とができるため、ユーザの要求に合致することが
できるようになる。 3−4−15 各種命令に関するルーチン及びサ
ブルーチンの詳細なリステイング 本計算機に用いられる各種命令のルーチン及び
サブルーチンに関して、これらルーチンの完全な
アセンブリ言語は以下にリステイング(付表1)
として添付されている。このリステイングには、
基本リード・オンリ・メモリ104(第4図参
照)のROM0及びROM3〜ROM6にストアさ
れている全てのルーチン及びサブルーチン、並び
に汎用プラグイン I/O ROM及びプロツタ
プラグインI/O ROMにストアされている
全てのルーチン及びサブルーチンが含まれるべき
である。しかしリステイングの全てを添付するこ
とは不必要に本明細書を増大させ、且つ要旨を不
明瞭とする。従つて付表1として添付するリステ
イングにはその一部のみを示し、残り多数のリス
テイングは省略する。 基本リード・オンリ メモリ又は増設プラグイ
ンI/O ROMにストアされているルーチン又
はサブルーチンに関する各命令及び定数は、二文
字又は四文字又は六文字から成る16進アドレス表
示により、左から第3列目及び第4列目に示され
ている。これら各命令をさらに詳しく知るにはモ
トローラ社製MC6800マイクロプロセツサに関す
る出版物を参照されたい。また各命令及び定数が
ストアされている前記ROMのロケーシヨンは、
16進アドレス表示により左から第2列目に示され
ている。 リステイング(付表1)の左から第5行目に
は、シンボリツク アドレスあるいは名前の役割
を果たす記憶補助ラベルが示されている。また左
から第6行目には、各命令の記憶補助コードが示
されている。さらに、CPU100にある二つの
アキユムレータのどちらを指定するかを示すため
に、左から第7列にA又はBの文字が表示されて
いる。また左から第8列目にはオペランド(各イ
ンストラクシヨンに関連したラベル又は文字)が
示されている。更にリステイングの右端には、各
インストラクシヨンに対する説明的コメントが付
け加えられている。 3−4−16 本計算機の操作法に関する一般的
説明 本計算機により実行される全ての動作は、キー
ボード入力装置によつて制御されあるいは始動さ
れる。また本計算機により実行される全ての動作
は、キーボード入力装置、磁気テープカセツト装
置及び周辺I/O装置から本計算機に導入される
キーコードによつて、制御されあるいは始動され
る。更に本計算機により実行される全ての動作
は、リード・ライト メモリのプログラム貯蔵部
にストアされているキーコード(プログラム ス
テツプとして変形されてはいるが)によつて、制
御されあるいは始動される。そして本計算機の操
作法は、特に断わりのない限り、第1図に示され
る本計算機全体の斜視図及び第3図に示されるキ
ーボードの平面図をもとに説明していく。 本計算機は逆ポーランド記法による言語を使用
している。従つて本計算機では、動作スタツクと
呼ばれる四つのレジスタ(X、Y、Z、Tレジス
タ)が用いられている。即ち簡単な演算を行う場
合には、前記Xレジスタ及びYレジスタに置数を
行つた後に、演算機能キーを作動させる。すると
演算結果は前記Xレジスタにストアされる。 キーボード10からエントリされた数字データ
及び演算結果は、16キヤラクタのデイスプレイ1
4によつて表示される。また次々と表示されるデ
ータを16コラム熱ペン式プリンタにより印字する
ことができる。更にこれらデイスプレイ14及び
熱ペン式プリンタは、プログラムを行うに際して
有益な手助けとなる。 本計算機の演算可能な範囲は−9.999999999×
1099〜+9.999999999×1099である。そして演算中
にこの範囲を越えた場合にはOVERFLOW(オー
バ フロウ)と印字される。また演算は全て12桁
まで行われるが、その正確さは実行される演算の
種類によつて異なる。しかし、通常の演算(+、
−、×、÷)の場合には、12桁目(最下位の桁)で
1カウント以内の正確さとなる。 動作スタツクを構成している四つのレジスタ
X、Y、Z、Tの他に、標準仕様の本計算機には
10個の固定レジスタ及び472ステツプのプログラ
ム メモリがある。前記プログラム メモリは、
本計算機にリード・ライト メモリを追加するこ
とにより、2008プログラム ステツプまで拡張す
ることができる。なおこのデータ ストレージ
レジスタは、ユーザの希望により、いつでも増設
することができる。 磁気テープ カセツトによる読み出し及び記録
用装置12に収納される外付け磁気テープ カー
トリツジにはプログラムが記録されている。そし
て前記プログラムによつて本計算機が動作され
る。なお前記外付け磁気テープ カートリツジに
は既に工場出荷時に記録されているプログラム、
あるいはユーザが書き込んだプログラムのいずれ
かが含まれている。 本計算機の裏面パネルに装着されている二つの
スロツトのうち、一方又は両方のスロツトに増設
プラグインI/O ROMを差し込むことができ
る。この増設プラグインI/O ROMの差し込
み動作により、一つ以上の周辺I/O装置と本計
算機が接続される。ここでいう周辺I/O装置と
は、例えば、ヒユーレツト・パツカード社製
9862A(X−Yプロツタ)、同社製9863A(紙テ
ープ リーダ)、同社製9884A(紙テープ パン
チ)、同社製9864A(デジタイザ)及び同社製
9866A(ライン プリンタ)等である。更に本計
算機はほとんどのBCD出力付き測定器と接続す
ることができる。またヒユーレツト・パツカード
社製ユニバーサル インターフエイス バスを使
用することにより、ほとんど全てのバス・コンパ
チブル測定器と接続することが可能である。 3−4−17 キーボード操作法 第3図はキーボードのレイアウト図である。そ
して図には各キーに対応する記号又は意味が示さ
れている。また多くのキーは、それぞれの各キー
に二つの機能を有している。即ち第1の機能は各
キーの表面に記されているものであり、第2の機
能は該キーの上部に記されている。しかし
ENTERキーと、小数点キーと、キーボードの左
下に位置されている一群のA〜Oキーは例外であ
り、これらキーの第2の機能は該キーの下側に記
されている。以上述べた第2の機能を使用する場
合には、前記A〜Oキーを除き、右上に位置され
ているブランクキー(何も書かれていないキー)
をまず初めに作動させ、次に希望する第2の機能
を有するキーを作動させる。また前記A〜Oキー
の下に記されている第2の機能は、全てプログラ
ミング機能を意味している。そして本計算機がプ
ログラム モードに設定されているとき、単にこ
れらのキーを作動させるだけで前記プログラミン
グ機能がエントリされる。即ち前記A〜Oキーの
第2の機能をエントリする場合、最初に前記ブラ
ンクキーを作動させる必要がない。 本計算機がALPHA(アルフア)モードに設定
されているとき、いくつかのキーの下に記されて
いる文字は該キーの作動により印字され、また自
動的に本計算機にエントリされる。なおALPHA
モードは後に詳しく説明する。 キーボードの右端にある二つのスイツチは、プ
リンタ及び動作モードを制御する。即ちプリンタ
スイツチをALLにセツトすると、キーボード
の操作が全て自動的に印字される。またプリント
用紙を使用したくない場合には、前記プリンタス
イツチをOFFにセツトしておけばよい。また前
記プリンタ スイツチをNORMにセツトする
と、プログラムをキー・インするたびに、そのス
テツプをリストすることができる。しかし演算実
行中は何も印字されないため、いちいちプリンタ
スイツチをOFFしてやる必要がない。本計算機
は、前記プリンタ スイツチがどこに設定されて
いても種々のメツセージを印字する。これら印字
されたメツセージには周辺I/O装置の状態を示
すメーセージと、誤動作を示すエラーメツセージ
とがある。なお前記エラー メツセージのリスト
は後に示されている。またキーボードから直接に
演算を実行させる場合、あるいはリード・ライト
メモリにストアされたプログラムを実行させる
場合には、動作モード スイツチをRUNに設定
しておく。 時間の要するキーボード操作をしている場合、
あるいはプログラムを実行している場合に、本計
算機が動作中であることを示す表示が16桁デイス
プレイ14上に得られる。ここで得られる表示と
は、全てのキヤラクタ位置(16桁全部)にハイフ
オンを点灯させ、全体として破線の如き表示を得
るものである。また前記デイスプレイ14に表示
されている数値を印字させる場合には、何時でも
PRINTキーを単に作動させればよい。 数値キーは、一般の加算機と同じ配列となつて
いる。数値は左から右の順に、各桁を順次キー・
インしていき、小数点を含む場合は該当する位置
で小数点キーを押す。次に第2の数値を置数する
前に、ENTERキーを押すと第1の数値は内部に
保存される。また負数をキー・インする場合に
は、数値をキー・インした後 +〓− キーを押
す。更に、演算結果の符号を単に反転したい場合
にも前記 +〓− キーが用いられる。浮動小数
点表示による数値の置数は、非常に大きな数をキ
ー・インする場合に便利である。そして前記浮号
小数点表示による置数は、まず仮数をキー・イン
し、次にE EX(Enter EXponent)キーをキ
ー・インし、さらに指数をキー・インすることに
より行われる。 数値をキー・インしている最中でも、CLXキ
ーを作動させることにより、Xレジスタがクリア
される。またCLEARキーは、動作スタツクの四
つのレジスタ全てをクリアする場合に用いられ
る。更にRESETキーは、プログラム モードに
おいてキー・インの完了していないステツプの命
令をキヤンセルする場合に用いられる。 2数間の四則演算を行う場合には、まず最初の
数値をキー・インした後、ENTER↑キーを押し
てこれをYレジスタに記憶する。次に第2の数値
をキー・インし、最後に希望する演算キーを押
す。すると演算結果はXレジスタに入れられ、該
Xレジスタの内容が表示される。 連続計算(一つ以上の演算)を行うには、まず
最初の数値をキー・インし、次いでENTER↑キ
ーを押してYレジスタに記憶する。その後は、引
き続く数値と演算キーを押していくだけで希望す
る演算が行われる。即ちENTER↑キーを押して
記憶しなければならないのは最初の数値だけであ
り、演算キーのすぐ後にキー・インされた数値は
自動的に記憶される(自動的にENTER↑キーの
働きが行われる)。 演算キーを作動させる直前にキー・インされた
数値は、LAST Xと呼ばれるレジスタに自動的
に記憶される。そして前記レジスタLAST Xに
記憶された数値は、いつでもXレジスタに呼び出
すことができる。即ち演算キーの後に、BLANK
キーを押し、次にLAST Xキーを押せばよい。
このようにレジスタLAST Xの呼び出しを行う
と、任意の演算キーを作動させた後に数値をキ
ー・インする場合と同様に、自動的にENTER↑
キーの機能が実行される。なお前記レジスタ
LAST Xの内容は、CLEARキー又はCLXキーを
押してもクリアされない。 以上述べた如く、簡単な算術演算には動作スタ
ツクのうちXレジスタ及びYレジスタのみが用い
られる。さらに複雑な計算には、動作スタツクの
うちZレジスタあるいはTレジスタが用いられ
る。即ち動作スタツクを構成している四つのレジ
スタは、下方から上方にかけてX、Y、Z、Tレ
ジスタという順に、縦に並べられている。そして
数値をキー・インすると、それは自動的に前記X
レジスタに入れられる。更に引き続いてENTER
↑キーを押すと、前記Xレジスタの内容は前記Y
レジスタに複写され、一方前記Yレジスタにスト
アされていた内容はZレジスタに移され、更に前
記Zレジスタにストアされていた内容は前記Tレ
ジスタに移される。また前記Tレジスタにストア
されていた内容は失われる。このようにENTER
↑キーの作動により、各レジスタの内容をシフト
アツプさせることができる。四則演算は前記Xレ
ジスタと前記Yレジスタ間で行われ、その演算結
果は前記Xレジスタに残る。このとき自動的にシ
フト・ダウンが行われ、前記Zレジスタの内容は
前記Yレジスタに移され、また前記Tレジスタの
内容は前記Zレジスタに移されると共に前記Tレ
ジスタにもそのまま残る。 動作スタツクを構成している各レジスタの内容
は、特定のキー操作により移動させることができ
る。まずX〓Yキーは、Zレジスタ及びTレジス
タの内容に変化を与えることなく、Xレジスタの
内容とYレジスタの内容とを入れ換える働きをす
る。またR↓(ロール ダウン)キーは、スタツ
ク内の数値を失うことなく各レジスタの内容を下
に回転移動する。従つてXレジスタの内容はTレ
ジスタに移される。同様にR↑(ロール アツ
プ)キーにより、各レジスタの内容を上に回転移
動する。また、BLANKキーに次いでSTACKキ
ーを押すと、各レジスタの内容が印字される。そ
して印字される数値は、上から順番にT、Z、
Y、Xレジスタの内容となる。 印字又は表示される数値は、通常小数点以下2
桁の固定小数点表示形式となつている。そして新
たに小数点以下の桁数を指定する場合には、まず
BLANKキーを押し、次にFIXキーを押し、更に
0〜9までの数字キーの一つを押す。ここで0〜
9の数字キーは、小数点以下の桁数を表わす。し
かし、演算結果あるいはキー・インされた数値が
指定されたフオーマツトを越える場合には、自動
的に浮動小数点形式のフオーマツトに変更され
る。 ユーザは印字又は表示に際して、「標準的な浮
動小数点表示形式」あるいは「特殊な浮動小数点
表示形式」のいずれかを選ぶことができる。この
「標準的な浮動小数点表示形式」を指定するに
は、まずBLANKキーを押し、次にSCIキーを押
し、更に数字キーの一つを押す。ここで数字キー
は、固定小数点表示形式の場合と同様、小数点以
下の桁数を示す。また前記「特殊な浮動小数点表
示形式」を指定するには、まずBLANKキーを押
し、次にSCI3キーを押し、更に数字キーの一つ
を押す。この「特殊な浮動小数点表示形式」が指
定されると、印字又は表示に際して、指数部は常
に3の整数倍(−6、−3、0、3、6等)とな
る。 本計算機には10個の「固定データ ストレージ
レジスタ」があり、演算の途中結果などをスト
アしておくことができる。これら「固定データ
ストレージ レジスタ」にXレジスタの内容をス
トアするにはまずSTOREキーを押し、次にアル
フアベツトキーA〜Jの一つを押せばよい。また
これら「固定データ ストレージ レジスタ」の
内容をXレジスタに呼び出すにはまずRECALL
キーを押し、次にアルフアベツト キーA〜Jの
一つを押せばよい。またユーザの希望により「増
設データ ストレージ レジスタ」を割り当てる
ことができる。 電源をONした場合、設定されているデータ
ストレージ レジスタの内容は全てクリアされ
る。そしてA〜Jまでの「固定データ ストレー
ジ レジスタ」のみをクリアするにはまず
STOREキーを押し、次いでCLEARキーを押
す。また前述した「増設データ ストレージ レ
ジスタ」をクリアするには数値のゼロをストアす
るか、又は後に述べる「データエリアの再設定」
を行う。 Xレジスタの内容と上記データ ストレージ
レジスタの内容との演算は、該データ ストレー
ジ レジスタの内容を呼び出すことなく、直接行
われる。そして演算結果は、Xレジスタの内容を
破壊することなく、前記データ ストレージ レ
ジスタにストアされる。以上の直接番地指定によ
る演算を行うにはまずSTOREキーを押し、次に
希望する演算キーを押し、更にデータ ストレー
ジ レジスタの指定番地(アルフア ベツトキー
A〜J又は数字キー)を示すキーを押す。 間接番地指定による定数のストアと呼び出し操
作は、定数をストアするレジスタを直接番地指定
する代りに中間番地を指定して、その中間番地の
レジスタの内容で最終番地を指定する方法であ
る。この方法は直接番地指定のキー操作と似てい
るが、番地指定キーを押す前に、RECALLキー
を押す点が異つている。なお間接番地指定におけ
る最終番地は、指定番地(中間番地)レジスタに
ストアされている数値の絶対値の整数値で決ま
る。即ち、指定番地レジスタ内の数値の符号及び
小数部分は無視される。 データ ストレージ レジスタにおける間接演
算は、間接番地指定で決まる最終番地レジスタの
内容を呼び出すことなく、Xレジスタの内容との
間で直接演算を行い、結果をその最終番地のレジ
スタにストアする機能である。またこの演算後
も、Xレジスタの内容は変化せずにそのまま残
る。この操作を行うにはまずSTOREキーを押
し、次に希望する演算キーを押し、更に
RECALLキーを押し、最後に指定番地(アルフ
アベツトキーA〜J又は数字キー)を示すキーを
押す。即ち、データ ストレージ レジスタの指
定が間接番地指定の方法で行われることを除け
ば、直接演算の場合と全く同じである。 既に述べた「増設データ ストレージ レジス
タ」はユーザにより、自由に割り当てられる。即
ちプログラム命令が入つていないユーザ リー
ド・ライト メモリの一部を前記「増設データ
ストレージ レジスタ」として使用することがで
きる。このようなデータ エリアの割り当てを行
うには、まず必要とする「増設データ ストレー
ジレジスタ」の総数を表す数字キーを押し、次に
BLANKキーを押し、更にSTOREキーを押す。
なおデータ エリアの割り当てが大き過ぎてメモ
リ容量を越えてしまつた場合にはその指定は無視
されて、エラーメツセージMEMORY
OVERFLOW(メモリ オーバフロウ)が印字さ
れる。以上述べた「増設データ ストレージ レ
ジスタ」の割り当ては、レジスタの割り当て数が
変更されるか、あるいは電源がOFFされるま
で、そのままの状態を保つている。また新たにデ
ータ エリアの割り当てを行う場合でも、既に割
り当てられているデータ エリアがその内に含ま
れるような場合には、既に割り当てられているデ
ータ エリアの内容は何ら変更されない。もし本
計算機に増設リード・ライト メモリ103(第
4図参照)が装着されていると、250個までのデ
ータ エリアを割り当てることができる。そし
て、これらデータ エリアのレジスタは000から
249までのラベル名が付けられる。また前記ユー
ザ リード ライト メモリ103のうちデータ
ストレージ レジスタとして割り当てられてい
る以外のメモリは、プログラム ステツプをスト
アするメモリとして用いられる。以上の如く構成
されたリード・ライト メモリは、固定されたプ
ログラム ストレージエリア及び固定されたデー
タ ストレージ エリアを有する電子計算機ある
いは卓上型電子計算機に比べてより良い使用効果
をもたらすものである。更に以上述べられたキー
操作により、手動計算機のみならずプログラム制
御時にもデータ エリアの割り当てを可能ならし
め、その結果、何時といえどもユーザの要求に適
合するよう前記ユーザ リード・ライト メモリ
103を再構成することができる。このようにデ
ータ エリアの大きさを自由に増減させることに
より、従来の卓上型電子計算機又は電子計算機に
見られた大きすぎるプログラム エリアと小さす
ぎるデータ エリアから生じる問題を解決するこ
とができる。 ユーザによるデータ エリアの設定という便利
さに加えて、本計算機は各ストレージ エリアを
完全に保護する。即ち、データ ストレージ レ
ジスタとして未だ割り当てられていないストレー
ジ レジスタに、ユーザが誤つてデータをストア
することを妨げる働きをする。同様に、データ
ストレージ レジスタとして割り当てられている
ストレージ レジスタに、ユーザが誤つてプログ
ラム ステツプをストアすることを妨げる働きを
する。もしユーザが誤つて未だ割り当てられてい
ないデータ ストレージ レジスタにデータをス
トアしようとすると、エラー メツセージ
ILLEGAL ADRESS(アドレス指定が不適当)
が印字される。 一連のデータ ストレージ レジスタを一度削
除した後再設定すると、さきに削除したデータ
ストレージ レジスタをクリアすることができ
る。例えば、いまデータ ストレージ レジスタ
000〜024が割り当てられているとする。次
にこのレジスタのうち010〜024のみをクリ
アしたい場合には、まずレジスタ000〜009
を設定し、次に再びレジスタ000〜024を設
定する。するとこの操作によりレジスタ010〜
024はクリアされるが、レジスタ000〜00
9は影響を受けないでそのまま残つている。 本計算機は四則演算の他に、簡単なキーボード
操作で直接計算のできる24種類の関数機能を備え
ている。これら演算を行う為の一群のキーは、キ
ーボード上の右端、即ちプリンタ スイツチ及び
モード切り換えスイツチの左端に位置されてい
る。これらの関数機能はいずれも、表示されてい
るXレジスタの内容あるいはXレジスタとYレジ
スタの内容に関して、指定された演算を行う。そ
してこれらの関数キーは、所謂ダブル フアンク
シヨン(一つのキーに2つの関数機能を定義)に
なつており、各キーのすぐ上方のパネルに表示さ
れている機能を実行する場合には、初めに
BLANKキーを押し、次に該当するキーを押す。
しかし、これらキーに直接記載されている機能を
実行する場合には前記BLANKキーを押す必要は
なく、単に希望するキーを作動させればよい。ま
た関数機能のうちあるものは、各キーに表示され
ている関数の逆関数として定義されている。逆関
数として定義されている機能を実行する場合に
は、該当する関数キーを押す前にプレフイツクス
キーf-1キーを押した後、該当する関数キーを
押す。例えばLNキーだけを押すと、そのキーに
表示されているIn xの機能が実行されるが、f-1
キー、LNキーの順に押すとIn xの逆関数である
xの機能が実行される。このように、逆関数演
算の実行が、逆関数を指示する記号をキートツプ
あるいはその近傍に付した逆関数キーと既存の関
数キーとの組み合わせにより可能となる。従つ
て、このような卓上型電子計算機で関数演算を行
なう場合は、1つの関数とその逆関数という自然
な対を1つのキーに対応付けているため、目的と
する関数を実行させるためのキーを捜しやすくな
る。また、逆関数の演算を指示するための操作が
直観的に理解しやすくなる。そのため、使いはじ
めの段階からまごつくことがなく、更に短時間の
うちに操作に慣れることができるという利点があ
る。 三角関数や座標変換などのように角度が関係す
る関数計算では角度の単位を十進表示の度、又は
ラジアン、グラードの3つのうちのいずれかに任
意に設定することができる。前記3つの角度単位
の間には次の関係がある。 360゜=2πラジアン=400グラード 度単位の設定を行うにはBLANKキー、数字キ
ー1という順に押す。またラジアン単位の設定を
行うにはBLANKキー、数字キー2の順に押す。
更にグラード単位の設定を行うにはBLANKキ
ー、数字キー3の順に押す。そして設定した角度
単位は、再設定をするか又は電源をOFFしない
限り、そのままの単位が維持される。なお電源を
ONした場合には、自動的に度単位が設定され
る。 本計算機は、60進法の度分秒から成る角度と10
進法表示の角度(度、ラジアン、グラード)とを
交互に変換する機能を有する。いずれの場合も、
表示されているXレジスタの内容に対して該当す
る変換が行われる。そして変換後、それまでXレ
ジスタにあつた数値は変換値に置換されて失われ
る。なお度分秒単位の表示形式は、度の位のすぐ
後に小数点が付き、続いて2桁の分と2桁の秒の
値が続く。ここで10進の角度から60進の角度への
変換は、まずBLANKキーを押し、次に→D.MS
キーを押す。また60進の角度から10進の角度への
変換は、まずBLANKキーを押し、次にD.MS→
キーを押す。 3−4−18 プリンタ制御法 CALL ALPHAキーを2度続けて押すと
ALPHAモードが設定され、これに続いて任意の
キーを押すとそれぞれのキーに定義されている文
字を印字することができる。そして前記ALPHA
モードが設定されると、表示右端のところに
ALPHAの文字が現われる。1行16文字をキー・
インすると、自動的にその行がプリントされる。
しかし1行が16文字に満たない場合には、前記
ALPHAモードが解除されるまでその行はプリン
トされない。最後にCALL ALPHAキーを一度押
すと、設定されているALPHAモードは解除さ
れ、そのとき初めて印字されないで内部に残つて
いた文字が印字される。またALPHAモードが設
定された状態で操作したキーは全て、文字又は次
に述べるアルフア制御機能として定義されてお
り、各キーの持つ本来の動作は行われない。従つ
てスタツク レジスタ及びデータ ストレージ
レジスタ ブログラム メモリには何の変化も与
えない。 アルフア モードが設定されているときは、次
の各キーにはそれぞれ文字の代りにアルフア制御
機能が定義されている。例えばENTER↑キーは
NEW LINE制御キーとして働く。即ちこのキー
の作動によりプリントされないで内部に残つてい
る文字を印字させる。また残つている文字がない
場合には、押す度びに一行づつ紙送りを実行す
る。次に X〓Y キーは、アルフア モードに
おいてSPACE制御キーとして働く。即ち、文字
と文字との間に空白を挿入する場合に前記〓〓キ
ーが用いられる。またアルフア モードが設定さ
れた状態でPRINTキーを押すと、アルフア メ
ツセージ中に、そのときのXレジスタの数値を、
そのとき設定されている表示形式でプリントする
ことができる。印字された数値は同一ライン内に
おいて右揃えとなり、メツセージは左揃えで印字
される。これはラベルと演算結果を同一行に印字
する場合に便利である。しかしメツセージと数値
を同一ラインに印字するためには、両者の字数が
合せて16文字及びそれ以下であることが必要であ
る。もし数値の桁数が大きくなつて全体で16文字
を越えると、あふれてしまつた数値のプリント全
体が自動的に次の行に移る。 手動操作でメツセージの印字を行つているとき
間違つた文字をキー・インしてしまつた場合には
キーボードの右下にあるモード スイツチを一度
プログラム モード(PRGM)にした後、再び
RUNに戻すとキー・インした文字をプリントし
ないでアルフア モードを解除できる。このとき
CALL ALPHAキーを押してアルフア モードを
解除すると、キー・インした文字が印字されてし
まう。なお前記モード スイツチの移動によつて
も、動作スタツクを構成している四つのレジスタ
(X、Y、Z、T)の内容は何ら影響を受けな
い。 3−4−19 プログラミング キーボードからキー・インされる命令によつて
行われる手動演算のほかに、本計算機はユーザリ
ード・ライト メモリにストアされているプログ
ラムに基づいて自動的に演算を行うことができ
る。ここで使用されるプログラムは、各キー(第
29図参照)に対応するキーコードを修正したも
のである。また従来の卓上型電子計算機のあるも
のはそのキーの一部のみしかプログラミングに使
用されないのに対し、本計算機においては、今ま
で手動で操作してきたキーボード上の各キーのそ
れぞれが、そのままプログラム命令となる。そし
てキーボード上には、サブルーチンへの分岐及び
ラベリング キー、条件判断キー、自動的にプロ
グラムを重複実行するためのループ キーが含ま
れている。これらプログラム制御キーは、キーボ
ードの左端三分の一を占めている。またこれらキ
ーのうち、アルフア ベツト キーA〜Oのすぐ
下側には別のプログラム機能が記載されている。
また基本リード・ライト メモリは0000番地〜
0471番地までの472プログラム ステツプをスト
アする容量をもつている。更に増設リード・ライ
ト メモリを追加することにより、プログラムを
ストアする容量を2008ステツプとすることができ
る。そして一つのステツプには通常一つのプログ
ラム命令が入る。前記プログラム命令には単一の
キー操作の場合(例えば+キー、PRINTキー
等)と組み合わせキー操作(例えばSTORERキ
ーを押した後にアルフアベツトキーAを押す、又
はBLANKキーを押した後にSINキーを押す等)
の場合がある。そしてプログラムがエントリされ
ると、適切なキー操作が自動的に組み合わせられ
る。また全体の組み合わせを表わす単一の命令コ
ードがユーザ リード・ライト メモリにストア
される。この命令コードはフアームウエアのシン
タツクス(syntax)テーブルを直列に接続する
ことにより、内部的に作られる。ここで前記テー
ブルは、対応する命令コードと共に何時でも有効
な一群のキー組み合わせを決めるものである。以
上述べた如く、キー操作によつてメモリ内に別個
の記憶場所を占有するという従来の卓上型電子計
算機とは異つた方式が提供される。即ち本計算機
は、一定のメモリ容量内により大きなプログラム
をストアするのに都合よい方式を提供する。同様
に、前記プログラムを実行する際に多くのシンタ
ツクス チエツクを必要としないため、プログラ
ムの実行がより効率よく行われるという便利さを
有する。以上述べた事実は、プログラムがキー・
インされそしてそれらキーの組み合わせが単一の
内部命令コードに変換されるときに、一部のシン
タツクス チエツクが事実上行われるということ
に由来するものである。 データ ストレージ レジスタあるいは動作ス
タツク レジスタの内容に影響を与えることな
く、ユーザ リード ライト メモリのプログラ
ム記憶部分だけを全部クリアすることができる。
もちろん前記クリア動作は、新しいプログラムを
キー・インする以前に行うことができる。まず本
計算機のモードスイツチ(キーボード右端)を
PRGMに設定する。次にMEMORY(K)キーを押
し、更にDELETE(N)キーを押せば前記クリ
アが完了する。なおデータ ストレージ レジス
タ及び動作スタツクを含む全てのメモリをクリア
する場合には、一度電源スイツチをOFFにすれ
ばよい。 本計算機に内蔵されているプログラム カウン
タは、プログラム命令がストア又は実行されるス
テツプ番地を制御する内部機構である。そしてこ
のプログラム カウンタの動作は、多くのプログ
ラミング キー及び各命令により制御される。そ
の結果、ユーザはプログラムのロード、編集、実
行あるいはカートリツジへの記録を自由に行うこ
とができるようになる。即ち本計算機をPRGMモ
ードに設定し、次にGOTOキーを押し、その後
任意のプログラム ステツプ番地の数字キーを押
すと前記プログラム カウンタを任意のステツプ
番地に設定することができる。この操作はデータ
ストレージ レジスタを割り当てるのと同様で
ある。なおステツプ番地を指定する場合、
GOTOキーの後には四桁の数字キー、又は三桁
以内の数字キーに続く小数点キー、又はラベル名
を表わすキーを押す。 手動操作によるプログラム カウンタへの番地
指定は、RUNモードで行う。即ちGOTOキーに
続いて指定番地をキー・インする。例えば、前記
プログラム カウンタを0025番地に設定するに
は、次の操作を行う。まずモード スイツチを
RUNモードに設定する。次にGOTOキーを押
し、更に数字キー0025又は数字キー25、小
数点キーを押す。最後にモード スイツチを
PRGMモードに戻し、デイスプレイ14(第1図
参照)に表示されている内容を確認する。即ち、
前記デイスプレイ14にはプログラム カウンタ
の現在番地と、ユーザ リード・ライト メモリ
に残つているプログラム ステツプ数が表示され
る。一般に、プログラム ステツプのストア又は
実行が行われると、前記プログラム カウンタは
自動的に1ステツプ進み、すぐ次に続くステツプ
番地に設定される。これに対して前記プログラム
カウンタの設定番地を手動で移動する場合には
STEPキー又はBKSTEP(Back Step)キーを押
す。そして前記STEPキーを押すと前記プログラ
ム カウンタは1ステツプずつ進み、また前記
BKSTEPキーを押すと1ステツプずつ後に戻
る。また次の3つの場合には、前記プログラム
カウンタは自動的に0000番地にリセツトされる。 (イ) RUNモードでENDキーを押したとき、(ロ)
電源を一度OFFにしたとき、(ハ) ユーザ リ
ード・ライト メモリのプログラム記憶部(プロ
グラム メモリ)をクリアした場合。 プログラム カウンタを希望するステツプ番地
に設定し、次にモード スイツチをPRGMに切り
換え、その後に各プログラム ステツプを順次キ
ー・インする。すると内部メモリにストアされた
ステツプがプリンタにリスト出されると共に、プ
ログラム カウンタは自動的に進められて、次の
番地に設定される。全てのステツプをキー・イン
した後、最終ステツプとしてENDキーを押す。 プリンタ スイツチがNORMモードに設定さ
れている場合、各プログラム ステツプのキー・
インが完了するたびにそのステツプ番地とそこに
ストアされた命令がプリント アウトされる。ま
たモード スイツチがPRGMモードに設定されて
いるとき、プログラム カウンタが手動操作によ
つて先の番地に進むたびに、すぐ前の番地にスト
アされているプログラム ステツプがプリントア
ウトされる。更にストアされているプログラムの
任意な部分をリストするには、まずプログラム
カウンタを希望するステツプ番地に設定する。次
にLISTキーを押せばよい。またリステイングを
途中で止めたい場合にはRUN STOPキーを押
す。またプログラム中のEND命令によりこのリ
ステイングは自動的に停止される。 プログラムがキー・インされた後、該プログラ
ムを実行するには、まずモード スイツチを
RUNモードに設定する。次にプログラム カウ
ンタを前記プログラムのスタート番地に設定す
る。そしてRUN STOPキーを押せばよい。そし
てこのプログラムはSTOP命令又はEND命令に出
会うまで続けて実行される。またユーザはRUN
STOPキーを押すことにより、いつでもプログラ
ムの実行を停止させることができる。 ラベルはプログラム中の特定のステツプ番地を
間接的に記号で表わす場合に用いる。そして、こ
のラベルは指定したいステツプ番地のすぐ直前に
設定する。そしてGO TO命令などでラベル番地
が指定されると、0000番地から指定ラベルのサー
チが行われる。このようにして該当するラベルが
見付かると、プログラム カウンタは自動的に、
該当するラベルのすぐ次の番地に設定される。以
上の如くラベルを使用すると、絶対番地のいかん
に拘らず任意のプログラム ステツプが記号番地
として指定される。従つて、プログラムの編集な
どによつて絶対番地に変更が生じてもGO TO命
令などのジヤンプ命令に続く指定番地を変更する
必要がなくなる。更にプログラム デパツクなど
で特定のルーチンの呼び出しを行う場合にも、修
正のたびに変動してしまう該当ステツプの絶対番
地をその都度チエツクして指定するわずらわしさ
が不要になり、効率のよい操作が可能となる。な
おプログラムが完全に動作した時点で、該当する
ラベル番地を絶対番地に変更することも可能であ
る。 ラベルをキー・インするには、まずLABELキ
ーを押し、次にラベル番地を指定する為のアルフ
アベツト キー又は数字キーを押す。例えば、
0050番地においてラベル01を指定する場合には、
まずプログラム カウンタを該当する番地に設定
し、次にLABELキーを押し、最後に数字キー01
を押せばよい。そしてプログラム中にラベルが設
定されている場合には、該プログラムの制御によ
つて実行を開始させるか、あるいはキーボードの
手動操作によつて設定されているラベル番地を呼
び出し、そして該当するルーチンを実行すること
ができる。いまラベル06のルーセンをキーボード
操作により呼び出して実行する場合には、GO
TOキー LABELキー、数字キー6、RUN
STOPキーの順で各キーを押していく。 無条件ジヤンプ命令を実行することによりプロ
グラム カウンタを指定したステツプ番地に指定
することができる。すると前記プログラム カウ
ンタの指定番地から自動的にプログラムが連続し
て実行される。この無条件ジヤンプ命令 GO
TOには、直接番地指定を行う絶対ジヤンプと、
Xレジスタの数値で指定される番地にジヤンプす
る算定ジヤンプの2種類がある。そして各ジヤン
プの各々に関して、絶対番地指定とラベル番地指
定が行える。なお前記算定ジヤンプの場合には、
Xレジスタの絶対値の整数部分で指定される番地
へのジヤンプとなる。また前記絶対番地指定の場
合、プログラム カウンタはGO TO命令に続く
指定番地に直接設定される。設定された絶対番地
にジヤンプさせるには、まずGO TOキーを押
し、次に指定番地を示す数字キーを押せばよい。
また指定されたラベル番地にジヤンプさせるには
GO TOキー、LABELキーと続けて押した後に、
ラベル名を示すアルフアベツト キー又は数字キ
ーを押せばよい。 算定ジヤンプを行うと、プログラム カウンタ
は、Xレジスタに示されるステツプ番地に設定さ
れる事は既に述べた通りである。そして前記算定
ジヤンプを行うにはGO TOキー、Xキーを押す
か、又はGO TOキー、LABELキー、Xキーを連
続して押せばよい。このようなキー操作は、従来
の卓上型電子計算機における算定ジヤンプに比べ
て便利な点を有する。即ち従来においては、算定
ジヤンプ命令の指定番地には一定の制限が加えら
れていたため、ユーザはこの限界を前もつて知る
必要があり、その後に使用可能なアドレスを計算
しなければならなかつた。これに対し本計算機で
はGO TOキーを押した後、指定番地であるXレ
ジスタの内容を単にメモリさせればよい。更に本
計算機の算定ジヤンプ命令において、そのジヤン
プ先はXレジスタの数値で指定される絶対番地で
もよいし、又Xレジスタの数値で指定されるラベ
ル番地でもよいという融通性を有する。 IF命令はXレジスタとYレジスタの数値の大
小関係、Xレジスタの数値の状態(ゼロ、正又は
負)あるいは、設定されているフラグの状態(後
に説明する)を判定する条件判断命令である。そ
して条件が成立(条件が真)ならばすぐ次に続く
ステツプの命令を実行し、もし不成立(条件が
偽)の場合にはすぐ次に続くステツプの命令をス
キツプして実行を継続する。そして条件の判定
後、ジヤンプを行うのが普通であるため、IF命
令に続くステツプは通常GO TO命令である。し
かし必ずしも前記GO TO命令である必要はな
い。次に示す表3には8つのIF命令と該命令に
対応するキー操作が示されている。
【表】 同一プログラム中で繰り返して何回も使用され
る特定のルーチンは、サブルーチンの形でストア
しておくと、必要なときプログラム内の別の場所
から何度でもそのルーチンを呼び出して実行する
ことが可能になる。前記サブルーチンへの分岐は
GOSUB命令で行ない、該サブルーチンの最終ス
テツプにはRETURN命令が入る。このGOSUB命
令を実行すると前記プログラムは指定された番地
のサブルーチンへジヤンプするが、このとき
GOSUB命令に続くすぐ次の番地がリターン番地
として内部に記憶される。そして指定されたサブ
ルーチンを実行し、その最終ステツプである
RETURN命令を実行すると、プログラムは自動
的に先に記憶したリターン番地(GOSUB命令の
すぐ次の番地)に戻る。そしてGOSUB命令には
絶対ジヤンプによるGOSUBと、算定ジヤンプに
よるGOSUB命令とに分類することができる。更
に前記絶対ジヤンプによるGOSUB命令は、指定
番地のサブルーチンへのジヤンプ(GOSUBキー
+<指定番地>)と、ラベル指定のサブルーチン
へのジヤンプ(GOSUBキー+LABELキー+<ラ
ベル名>)とに分けられる。また前記算定ジヤン
プによるGOSUB命令は、Xレジスタの数値で指
定される番地のサブルーチンへのジヤンプ
(GOSUBキー+Xキー)と、Xレジスタの数値
で決まるラベル指定のサブルーチンへのジヤンプ
(GOSUBキー+LABELキー+Xキー)とに分け
られる。また本計算機はサブルーチンの中でサブ
ルーチンを呼び出す動作(所謂ネステイング)を
行うことができる。即ち一つのサブルーチンの中
で第2のサブルーチンの呼び出しを行い、さらに
第2のサブルーチンの中で第3のサブルーチンの
呼び出しを行うという形で、それぞれのサブルー
チンの実行が完了する(RETURN命令を実行す
る)前に、その中で別のサブルーチンの呼び出し
を行う多重呼び出しの方法をネステイングとい
う。 本計算機では最大7個までのリターン番地を記
憶できるため、7個までのサブルーチンを同時に
ネステイングすることができる。そして前記ネス
テイングの解除はラスト・イン、フアースト・ア
ウト方式で行われる。従つてサブルーチンの呼び
出し順序とは逆に、最後に記憶されたリターン番
地から順番にリターンされる。 FOR−NEXT命令は、連続したプログラムス
テツプを任意の回数だけ繰り返して実行させる場
合に用いる。そしてFOR命令とNEXT命令で囲
まれたプログラム ステツプがループを構成す
る。またFOR−NEXTループを実行する前に
は、指定された特定の定数レジスタにループ定数
を初期設定する必要がある。FOR A ……
NEXT AのループではレジスタAとF、FORB
…… NEXT BのループではレジスタBと
G、FOR C …… NEXT Cのループではレ
ジスタCとH及びDが、それぞれこの目的のため
に指定されている定数レジスタである。前記レジ
スタA、B、Cはループ カウンタで、ループ計
数を開始する初期値を初めにストアしておく。そ
してループを1回通過するごとに前記レジスタA
とBは1ずつ増加され、また前記レジスタCは前
記レジスタDの数値ずつ増加される。即ち、前記
ループAとBの増加分は固定された1であるが、
前記ループCの場合には前記レジスタDに正又は
負の任意の数をストアすることにより、増加分を
自由に指定できる。また前記レジスタF、G、H
にはそれぞれ、ループの最終値(ループから抜け
出すときの前記ループ カウンタの最終値)をス
トアしておく。以上の如く前記ループ カウンタ
が増加されて、その値が設定されている前記最終
値を越えると自動的にFOR−NEXTループから
抜け出る。更に、FOR−NEXTループもネステ
イングが可能である。この場合、一組のFOR−
NEXTループの間に他のFOR−NEXTループが
入るようにプログラムを作製する必要がある。な
お本計算機は3組のループを有するため、ネステ
イングは3重まで行うことができる。 フラグは、どのプログラム ルーチンを実行す
るかを計算機自身に決定させたり、又ユーザにプ
ログラムの状態を知らせたりする場合に用いられ
るプログラム インジケータである。そして各フ
ラグは、セツト又はクリアの2つの状態のうち、
いずれか一方の状態を示している。前記フラグの
状態(セツト又はクリア)はそれぞれ、手動又は
プログラム中で任意に設定できる。そしてEND
キーを押したとき、プログラム中でEND命令が
実行されたとき、あるいは電源スイツチを一度
OFFにした場合には、全てのフラグがクリア状
態となる。本計算機には、フラグ1〜8までの8
個のフラグがある。このうち、フラグ1〜4は任
意の条件の設定に使用できる汎用のフラグであ
り、またフラグ5〜8はそれぞれ特定の意味をも
つフラグである。フラグの一般的使用法として
は、まずプログラム中においてフラグをセツト
し、次に該プログラムの後続ステツプ番地におい
て該フラグの状態を判断してそれぞれ異なつた動
作をさせるものである。フラグ1〜4をセツト状
態に設定するには、まずSFG CFGキーを一度押
し、続いて数字キーを押せばよい。更にこれらフ
ラグをクリアするには、まずSFG CFGキーを2
度続けて押し、その後にクリアしたいフラグ名を
示す数字キーを押せばよい。またフラグ5及び6
を用いることにより、エラーメツセージの一部を
印字させないようにすることができる。即ち前記
フラグ6がセツトされていると、OVERFLOWの
如き特定のエラーが生じたときに発生するエラー
メツセージの印字を禁止することができる。また
前記フラグ5は、特定のエラーが発生したときに
自動的にセツトされるものである。更にフラグ7
はSTOP命令が実行されると、自動的にセツトさ
れる。なおプログラム実行前にデータのキー・イ
ンが行われると前記フラグ7はクリアされ、逆に
プログラム実行前に何のデータもキー・インされ
ないときはセツト状態を保つている。またプログ
ラム実行中にSFG CFGキーを押すと、フラグ8
の状態を反転(セツトされているときはクリア、
クリアされているときはセツト)することができ
る。 ユーザ リード・ライト メモリにストアされ
ているプログラムの編集を行うには、キーボード
上に配置されているいくつかのキーが用いられ
る。そしてプログラムが期待通りに実行されない
場合、まず該プログラムのリステイングを調べて
みる必要がある。前記プログラム全体のリステイ
ングを得るには、プログラム カウンタを該プロ
グラムのスタート番地に設定し、次にLISTキー
を押せばよい。また前記プログラムのうち一部だ
けをリストしたい場合には、まずプログラム カ
ウンタを希望する番地に設定し、次にLISTキー
を押す。そしてこのリステイングを途中で停止さ
せるにはRUN STOPキーを押せばよい。 正常に動作しないプログラムを点検するための
一手段として、プログラムを1ステツプずつ順次
実行させながら検査を行う方法がある。このこと
を行うには、まず本計算機をRUNモードに設定
し、次にプログラム カウンタをプログラムのス
タート番地に設定した後、STEPキーを連続して
押していく。すると各STEPキーを押すたびに1
ステツプずつプログラムが実行され、そして前記
プログラム カウンタが1番地ずつ増加していく
と共に、そのステツプにおける演算結果がXレジ
スタに表示される。 プログラム ステツプ命令の変更は、次の手順
で行う。まずプログラム カウンタを希望する番
地に設定(GO TOキー+<修正番地>)し、次
にモードスイツチをPRGMに設定する。それから
正しい命令をキー・インし、最後に本計算機を
RUNモードに戻しておく。修正前に1ステツプ
だつた命令を2ステツプの命令に変更すると、該
当するステツプに続く各ステツプの番地が自動的
に1つずつくり下ると共に、それによつて影響を
受けるジヤンプ命令の指定番地も新しい番地に自
動的に修正される。また修正前に2ステツプだつ
た命令を1ステツプの命令に変更する場合にも、
同様な修正が自動的に行われる。 プログラム命令の削除は次の手順で行う。まず
プログラム カウンタを削除しようとする番地に
設定(GO TOキー+<削除番地>)し、次にモ
ード スイツチPRGMに設定する。それから
DELETEキーを押し、最後に本計算機をRUNモ
ードに戻しておく。以上の如くプログラム ステ
ツプの削除を行うと、該当するステツプ以降に続
く各ステツプの番地が自動的に繰り上ると共にそ
れによつて影響を受けるジヤンプ命令の指定番地
も新しい番地に自動的に修正される。また一連の
続き番地のステツプを削除する場合には、必要な
だけDELETEキーを続けて押す。なおステツプ
の削除を行うと、プリンタ スイツチがOFFで
ない限り、すぐ下から繰り上つて来たステツプの
命令が自動的に印字される。 1つ以上のプログラム命令をプログラム中に挿
入するには、まず新たな命令を挿入しようとする
ステツプ番地にプログラム カウンタを設定する
(GO TOキー+<挿入番地>)。次に本計算機の
モードスイツチをPRGMに設定し、次にINSERT
キーを押し、更に挿入すべき新しい命令をキー・
インする。そして本計算をRUNモードに戻す
か、あるいはMEMORYキー、DELETEキーを除
く他の編集キーの一つを押すことにより、この挿
入動作が終了する。以上の如くプログラム ステ
ツプの挿入を行うと、挿入したステップの後に続
く各ステツプの番地が自動的に繰り下ると共に、
それによつて影響を受けるジヤンプ命令の指定番
地も、挿入動作が終了した時点で自動的に新しい
番地に修正される。 ユーザ リード・ライト メモリのうちプログ
ラム エリア(データ エリアを除く)のみをク
リアする場合には、まず本計算機をPRGMモード
に設定し、次にMEMORYキー、DELETEキーを
続けて押せばよい。この動作により、プログラム
エリアにはNOP命令(ノー オペレーシヨ
ン:何も実行しない)が記憶される。また前記
NOP命令は、キーボード上のNOPキーを押すこ
とにより、プログラム中に記憶させることができ
る。更に前記NOP命令は、後日のプログラム変
更のためにブランクのプログラム エリアを確保
する手段としても有効である。 英数字メツセージの各ステツプも、基本的には
今まで述べてきた方法で編集できる。しかし若干
の相違がある。それは、文字の変更と挿入は必ず
ALPHAモード(3−4−18、プリンタ制御法参
照)が設定された状態で行うことと、文字の削除
は必ずALPHAモードが設定されていない状態で
行われるという点である。さもないとDELETE
キーを押した場合に、アルフアベツト文字Nがス
トアされてしまうことになる。 3−4−20 テープ カートリツジ操作法 本計算機に内蔵されている磁気テープ カセツ
ト装置12を用いることにより、磁気テープ カ
ートリツジにプログラム及びデータを自由に記録
することができる。そして必要に応じて、記録し
ておいたプログラム及びデータをテープ カート
リツジから再び本計算機の内部メモリにロード
し、プログラム処理が行える。この磁気テープ
カセツト装置12に関する5つの制御キーは、キ
ーボード上の左端にまとめられており、いずれも
プログラムの命令として使用できる。これら5つ
の制御キーとはLOADキー、REWINDキー、
RECORDキー、LISTキー、LD&GOキーであ
る。また前記磁気テープ カートリツジは、
96000プログラム ステツプ、又は約1200データ
レジスタを記録できる容量をもつている。更
に、各テープ カートリツジに設けられているプ
ロテクト・タブ(RECORDと書かれている)は
大切な情報を誤つて消去することのないよう設け
られたもので、RECORD命令の実行を抑止する
働きをする。 テープ カートリツジの情報を内部メモリにロ
ードする場合に、情報の転送が正しく行われたか
どうかを内部で自動的にチエツクするシステムに
なつている。そしてデータ又はプログラムのロー
ド時にエラーが検出されると、もう一度初めから
指定フアイルのロードをやり直す。これを3回繰
り返しても正しくロードされないときは、そのロ
ーデイング動作は停止され、そしてCHECKSUM
EROORのエラーメツセージが印字される。前記
チエツクサム エラーの発生する主な原因として
は磁気テープに汚れや摩耗がある場合、テープが
部分的に消去されている場合、あるいはテープヘ
ツドが汚れている場合などがある。 新しいテープ カートリツジにプログラム又は
データを記録する場合には、テープ上に必要なサ
イズのブランク フアイルを必要な個数だけ作成
する必要があり、この操作をテープのマーキング
という。そして一つの磁気テープの上下を正のト
ラツクと負のトラツクに分け2チヤンネルとして
用いることができる。この正のトラツクには正の
フアイル番号が、また負のトラツクには負のフア
イル番号が指定されている。磁気テープにおいて
各フアイルの頭に設けられたブランク エリア
は、フアイルとフアイルの境界を示すものであ
る。また前記ブランク エリアの次に記録されて
いるフアイル アイデンテイフアイア(フアイル
ヘツド)にはフアイル番号、フアイル タイプ
(プログラム、データなど)、フアイル サイズ
(ステツプ数)、使用ステツプなどの情報が含まれ
ている。更に各フアイルの一部を占め(前記フア
イル ヘツドの次に記録されている)、そしてフ
アイル ボデイとも呼ばれる部分には実際のプロ
グラム及びデータが記録されている。なおテープ
のマーキイング時に指定されるフアイルのサイズ
とは、このフアイル ボデイのサイズを指してい
る。 テープのマーキングを行うにはまずBLANKキ
ーを押し、次にMARKキーを押せばよい。この
操作により、磁気テープの指定されたトラツクに
指定されたフアイル番号から、指定されたフアイ
ル サイズの空のフアイルを、指定された数だけ
マークすることができる。そしてこの操作を行う
前に、動作スタツクの各レジスタに次の指定値を
設定しておく、但し各指定値はいずれも整数部分
だけが有効であり、小数部分は無視される。また
フアイル サイズは、ステツプ数で指定しなけれ
ばならない。従つてデータをフアイルする場合、
1レジスタ当り8ステツプで換算する(例えば10
レジスタの指定サイズは8×10=80ステツプとな
る)。 指定された数のフアイルのマーキングが終了す
ると、自動的にもう一つの補助フアイルがマーク
され、そして磁気テープはその補助フアイルのす
ぐ前で停止する。この補助フアイルは、後日別の
フアイルを追加するためにマークされるものであ
り、フアイル ボデイをもたないフアイルであ
る。そしてマークされたフアイルにはいつでも自
由に、プログラム又はデータを記録することがで
きる。また補助フアイルの位置から続けて、いつ
でも別の新しいフアイルのマーキイングを行うこ
とができる。なおこれらフアイルは、正のトラツ
クにおいてはフアイル0から、また負のトラツク
においてはフアイル−0から順次マークされてい
く。 中古テープにマーキイングを行う場合には、新
しいテープにマークする場合と同一方法を用いれ
ばよい。しかし、既に使用したことのあるテープ
をマークする場合には、必要なフアイルをマーク
した後、残りの部分にある古いフアイルを全てク
リアして置いたほうが安全である。なお新しいマ
ーキイングによつて古いフアイルが全て重ねてマ
ークし直されている場合には問題ない(古いフア
イルは消去される。)またテープのマーキイング
を行うとき、Yレジスタの指定フアイル数を負に
設定すると、指定されたトラツクに指定された数
のフアイルをマークした後、該当するトラツクの
残りの部分は全てクリアされる。従つてそこに残
つていた古いフアイルは全て消去されて失われ
る。例えばYレジスタに−1がストアされると、
単一のフアイルがマークされた後、残りのトラツ
クは全て自動的に消去される。 フアイルの識別を行うにはまずBLANKキーを
押し、次にIDENTキーを押せばよい。このこと
によりXレジスタの数値で指定されるフアイルを
サーチし、そのフアイル ヘツドの情報を動作ス
タツクの各レジスタにロードする。即ち上記のキ
ー操作前に、識別したいフアイル番号をXレジス
タにストアしておくと、該キーの操作後Yレジス
タにはフアイル サイズ、Zレジスタには使用ス
テツプ数、Tレジスタにはフアイルタイプがそれ
ぞれストアされる。なおフアイル番号はXレジス
タにそのまま残つている。そして各フアイルタイ
プは表4に示される如く、0〜6に分類されてい
る。上述の操作によつてフアイル タイプに関す
る情報を得て、フアイルがプログラムかあるいは
データか、またセキユア フアイル(すなわち、
使用可能であるが内容を人間が読むことはできな
いフアイル)か等のフアイルの形式に関する情報
を簡単に知ることができるため、誤つたフアイル
操作等の防止に有効である。
【表】 キーボード操作によりフアイルの識別命令を実
行すると、動作スタツクの各レジスタに含まれて
いるフアイル ヘツドの情報が印字される。この
ときユーザの便利さを考えて、アルフア ベツト
文字FILE、TYPE、USED、MAXも同時に印字
される。 指定されたスタート番地からEND命令までの
プログラム(ユーザ リード・ライト メモリの
プログラム エリアにストアされている内容)
を、指定されたフアイル番号に記録するには
RECORDキーが用いられる。もしプログラム中
にEND命令がない場合には、指定されたスター
ト番地から以降に続くプログラム ステツプ(ユ
ーザ リード・ライト メモリにストアされてい
る)が全て記録される。なお前記RECORD命令
を実行する前に、スタート番地をYレジスタ、フ
アイル番地をXレジスタにストアしておかなけれ
ばならない。もし指定されたフアイルのサイズが
小さ過ぎるか、又はテープ カートリツジがプロ
テクトされている場合、前記RECORD命令はキ
ヤンセルされ、そしてエラーメツセージが印字さ
れる。 磁気テープ上の指定されたフアイルに記録され
ているプログラム及びデータを、ユーザ リー
ド・ライト メモリにロードするためにLOAD命
令が実行される。そして前記LOAD命令を実行さ
せるにはLOADキーを押せばよい。なおプログラ
ムのロードあるいはデータのロードのどちらが実
行されるかは、そのとき指定されたフアイルに記
録されているフアイル タイプにより決定され
る。同様に前記LOADキーを押す前に、メモリの
スタート番地をYレジスタ、フアイル番号をXレ
ジスタにストアしておかなければならない。もし
指定したフアイルのフアイル タイプに誤りがあ
つたり、又はリード・ライト メモリの容量が小
さ過ぎた場合には、前記LOAD命令はキヤンセル
され、そしてエラーメツセージが印字される。 指定されたフアイルに記録されているプログラ
ムを、指定されたスタート番地から以降の各ステ
ツプにロードし、しかもそのスタート番地から自
動的にプログラムの実行を開始させるにはLD&
GO(ロード アンド ゴー)命令を用いる。こ
の命令を実行するには、まずスタート番地をYレ
ジスタにストアし、フアイル番号をXレジスタに
ストアし、次にLD&GOキーを押せばよい。また
非常に長いプログラムは分割してセグメント化
し、そしてこれらを各々のフアイルに記録してお
くことができる。そして各プログラム セグメン
トの終りにLD&GO命令を付加することにより、
各プログラム セグメントの呼び出しと実行を自
動的に連続して行うことができる。 データの記録はまずBLANKキーを押し、次に
RECORD DATAキーを押すことにより実行され
る。即ち指定された番地から指定された数だけ、
各レジスタにストアされている数値を、指定され
たフアイルに記録することができる。この命令を
実行する前に、Zレジスタにレジスタ数を、Yレ
ジスタにスタート レジスタ番地を、Xレジスタ
にフアイル番号をストアしておく必要がある。し
かし指定した番地のレジスタが割り当てられてい
ない場合、又はフアイルのサイズが小さすぎる場
合、又はフアイル タイプに誤りがある場合、又
はテープ カートリツジがプロテクトされている
場合にはデータの記録は実行されないでその命令
はキヤンセルされ、そしてエラーメツセージがプ
リントされる。 既に述べた如くLOAD命令は、データをロード
する場合にも又プログラムをロードする場合にも
用いられ、そしてプログラムのロード又はデータ
のロードのどちらが実行されるかは、そのとき指
定されたフアイル タイプにより決められる。ま
たデータをロードさせる前に、Yレジスタにデー
タ ストレージ レジスタのスタート番地を、X
レジスタにフアイル番号をストアさせておかなけ
ればならない。そしてLOAD命令の実行により、
指定されたフアイルに記録されているデータを、
指定された番地のレジスタから順番にロードして
いく。もし指定されたフアイルのフアイル タイ
プがデータ フアイルでない場合、あるいは設定
されているデータ エリアのレジスタ数が少な過
ぎる場合には、データのロードは実行されないで
その命令はキヤンセルされ、エラー メツセージ
が印字される。 VERIFY(ベリフアイ)命令はまずBLANKキ
ーを押し、次にVERIFYキーを押すことにより実
行される。即ち、指定されたフアイルに記録され
ている情報(プログラム又はデータ)と、内部メ
モリに入つている情報を比較するのがこの
VERIFY命令である。そしてプログラム フアイ
ルに関するVERIFY命令を実行させる前に、Yレ
ジスタにはスタート番地を、Xレジスタにはフア
イル番号をストアしておかなければならない。ま
たデータ フアイルに関するVERIFY命令を実行
させる前に、Yレジスタにはスタートレジスタ番
地を、Xレジスタにはフアイル番号をストアして
おかなければならない。前記VERIFY命令は、ロ
ード又は記録を行つた直後に実行すると便利であ
る。即ちロード又は記録のの直後には、前記
VERIFY命令の実行に必要な指定データがXレジ
スタ、Yレジスタにそのまま残つているからであ
る。そして前記VERIFY命令を実行したとき、も
し指定フアイルに入つている情報がユーザ リー
ド・ライト メモリに入つている情報と一致しな
い場合には、VERIFY FAILED又は
CHECKSUM ERRORのエラーメツセージが印
字される。またこのとき、自動的にフラグ5がセ
ツトされる。しかし、もしフラグ5がセツトされ
る。しかし、もしフラグ6がセツトされている
と、前記いずれのエラー(VERIFY FAILED又
はCHECKSUM ERROR)が発生してもエラー
メツセージの印字は行われず、またプログラムの
実行は停止されない。 RECORD SECURED命令(セキユア プログ
ラムともいう)は、磁気テープにプライベート
プログラムを記録するための命令であり、まず
CALLキーを押し、次にRECOREキーを押すこ
とにより実行される。即ち指定されたスタート番
地からEND命令までのプログラムを、指定され
たフアイルにセキユア プログラムの形で記録す
る。そして記録がセキユア(フアイル タイプ=
1)の形で行われる以外は全て、通常のプログラ
ムの記録の場合と同じである。この命令を実行す
る前にYレジスタにはスタート番地を、Xレジス
タにはフアイル番号をストアしておく。なおセキ
ユア プログラムの記録を行つた後も、内部にメ
モリされているプログラムは全く影響を受けな
い。前記セキユア プログラムのロードと実行
は、通常のプログラムの場合と全く同じである。
しかし内部メモリにロードされた前記セキユア
プログラムは、プログラムのリスト作成、記録、
編集のいずれをも行うことはできず、もし行えば
SECURED MEMORYのエラーメツセージが印
字される。また前記セキユア プログラムが内部
にロードされると、メモリにストアされている他
の全てのプログラムも自動的に保護されてしま
う。但し、データ ストレージ レジスタはこの
影響を受けない。セキユアの状態をクリアする場
合には全てのプログラム メモリ エリアをクリ
アするか(MEMORYキー+DELETEキーを押
す)、あるいは電源スイツチを一度OFFする。 本計算機が自動スタート モードに置かれてい
ると、電源スイツチ22をONしたときテープ
フアイル0のプログラムが自動的にロードされ、
続いて実行される。ここで自動スタート モード
は、キーボードの右端にあるモード スイツチを
AUTO STARTに設定することにより選択され
るものである。このモード スイツチのもつ機能
は本計算機のフアームウエアによりチエツクされ
る。そして前記モード スイツチがAUTO
STARTに設定されると、フアイル0を求めてテ
ープがサーチされる。次にフアイル0が検出され
ると、そのフアイル タイプがチエツクされる。
もし前記フアイル0のフアイル タイプが0又は
1であるとき、該フアイルは本計算機のメモリに
自動的にロードされ、引き続き0000番地から実行
されていく。もしこのフアイルがロードされてい
る最中に何らかのエラーが生じると、自動スター
ト モードはキヤンセルされ、そしてエラーメツ
セージが印字され、更に本計算機はRUNモード
に復帰される。この自動スタート モードを用い
ると、プログラム カウンタの番地指定などが全
て自動的に行われるため、本計算機に不慣れなユ
ーザにとつても便利である。更にこの自動スター
ト モードにより、例えば電源、電圧の復帰に供
つてプログラムの実行を自動的に再開始させる場
合などにも便利である。なお、第60図のフロー
チヤートには、電源投入時の動作が示されてお
り、その下部には自動スタート モードか否かを
判定して磁気テープ カセツト装置からフアイル
0中のプログラムをロードすることが説明されて
いる。そしてプログラムのロード完了に引き続い
てRUN命令がセツトされ、第61D図中のフロ
ーチヤートに示されたプログラム実行ループのエ
ントリ・ポイントEXEC7に制御が移される。 アルフアベツト キーA〜Oはスペシヤル フ
アンクシヨン キーとして用いることができる。
このスペシヤル フアンクシヨン キーA〜Oに
は、任意の関数あるいはサブプログラムをそれぞ
れ定義することができる。そして定義された関数
又はサブプログラムは、該当するキーを押すと直
ちに実行される。前記スペシヤル フアンクシヨ
ンはいずれもラベル指定のサブルーチンとして定
義され、プログラム メモリにロードされる。こ
れらのフアンクシヨンは事実上、いずれも各キー
の名前のラベルで始まり、その最終ステツプには
RETURN命令が入つている。なおスペシヤル
フアンクシヨンを定義した場合には、付属してい
るブランクのキー・オーバーレイに、どのキーに
何の関数を定義したかを記入し、キーボードにか
けて使用することができる。そして各々の定義さ
れた関数は、これらキーを単に押すだけで実行さ
れる。更にプログラム中で実行される場合には、
GO SUB命令を用いることにより任意の関数を
呼び出すことができる。 各スペシヤル フアンクシヨンを定義するに
は、希望する定義関数を内部メモリにキー・イン
しなければならない。なお定義された各関数に
は、ラベル名とRETURN命令が記されていなけ
ればならない。この事は既に述べたサブルーチン
における場合と同様である。そして定義された関
数は、ユーザ リード・ライト メモリの希望す
るステツプ番地から順次ストアされていく。また
スペシヤル フアンクシヨンのプログラムは、基
本的にはラベル指定のサブルーチンである。従つ
てスペシヤル フアンクシヨンのネステイング
は、サブルーチンの場合と全く同じで通常のサブ
ルーチンも含めてスペシヤル フアンクシヨンの
ネステイングは7重まで可能である。なおネステ
イングにより関数を呼び出す前に、ネステイング
カウンタをリセツトさせる役割を果たすEND
キーを押しておかなければならない。 キー操作や、プログラム命令が適切でない場合
や、不条理な計算を行うと、エラーメツセージが
印字されてその事をユーザに知らせる。従来の卓
上型電子計算機のエラーメツセージには、数字に
よりそのエラー状態を示すものがあつた。しかし
この数字による表示を解読するため、その都度対
照表を用いる必要があつた。これに対して本計算
機は、発生したエラー状態が一目で判るように、
エラーメツセージを文章で印字することができ
る。従つて、従来の計算機に見られたように、エ
ラーメツセージの解読に要する時間と手間を除去
することができる。なお各エラーメツセージに対
応しているASCIIキヤラクタは本計算機内のメモ
リにストアされている。そしてROM実行ルーチ
ンにより、エラーの検出及び対応するエラー番号
の選択が行われる。するとエラー出力ルーチンの
働きにより、前記エラー番号に対応するエラーメ
ツセージを構成するASCIIキヤラクタがプリンタ
へ伝送される。不適当な計算機動作の結果生じる
エラーメツセージのリストは表5に示してある。
なお表5において、エラーメツセージの左端に付
いているアスタリスク(*マーク)は、フラグ
(既に説明した)の使用によつて印字を省略する
ことのできるメツセージである。 表5 エラーメツセージ *OVERFLOW:演算結果が演算範囲を越えた。 *SQRT OF NEG#:負の数に対する平方根を
計算。 *DIVISION BY ZERO:分母がゼロの割り算。 *LOG OF# <=0:負又はゼロに対する対
数計算。 *NO I/O DEVICE:周辺機器が接続されて
いない。 ILLEGAL ADDRESS:ステツプ番地又は定数レ
ジスタの番地が適切でない。 ILLEGAL ARGUMENT:演算に適切でない数
値を使用した。 MEMORY OVERFLOW:プログラム ステツ
プ、データ ストレージ レジスタの設定及び
カートリツジからロードされたプログラムが使
用できるメモリの範囲を越えた。 LABEL NOT FOUND:指定したラベルが設定
されていない。 GOSUB OVERFLOW:サブルーチン(スペシ
ヤル フアンクシヨンを含む)のネステイング
が7重を越えた。 MISSING GOSUB:対応するGOSUB命令がない
のにRETURN命令を実行した。 KEY NOT DEFINED:関数が定義されていな
いのに、スペシヤル フアンクシヨン キーを
押した。 IMPROPER SYNTAX:FIX/−+キー、SCI/
E EXキー、SCI3/CL Xキー、CALL・
ALPHAキー、SFG・CFGキー、D/FORキ
ー、E/NEXTキー、F/IFキーの使用が正し
くない。 MISSING FOR STMT:対応するFOR命令がな
いのにNEXT命令を実行した。 *CHECKSUM ERROR:本計算機にロードさ
れたプログラム又はデータが、フアイル内容と
等しくない。 FILE TOO SMALL:フアイルが小さすぎる。 *VERIFY FAILED:フアイルに入つているプ
ログラム又はデータが、本体メモリの内容と等
しくない。 *WRONG FILE TYPE:ブランク フアイ
ル、補助フアイル又はバイナリ フアイルをロ
ードしようとした。あるいは補助フアイルに記
録しようとした。 FILE NOT FOUND:指定したフアイルがな
い。 END OF TAPE:マーク動作の途中でテープが
終つてしまつたか、又はテープに損傷あるいは
欠陥がある。 CARTRIDGE OUT:テープ カートリツジが入
つていない。 PROTECTED TAPE:カートリツジがプロテク
ト(RECORDタブが左側一杯の位置に設定)
されている。 SECURED MEMORY:セキユア プログラム
をリスト、編集及び記録しようとした。 PAPER OUT:プリンタ用記録紙が空になつ
た。 3−4−21 プロツタ用プラグイン型I/O
ROM 本計算機の裏面パネルには、プロツタ用I/O
ROMを差し込むための周辺装置I/Oソケツ
ト18が二つある。そして前記ソケツト18を介
して、X−Yプロツタ(例えばヒユーレツト・パ
ツカード社製9862A)と本計算機とが接続され
る。このように前記X−Yプロツタと本計算機と
の組み合わせから成るシステムは、複雑な問題に
対して視覚に訴えるグラフ的解決法を提供する。
前記プロツタの各機能は、キーボードから直接キ
ー・イン又はプログラム動作によつて実行される
各種命令に基づいて制御される。そして関数を表
わす曲線のプロツト、ヒストグラム又はチヤート
の作図、英数字及び特殊文字の印字を行うため
に、前記プロツタは従来の方法を以つて操作する
ことができる。更に前記プロツタと本計算機の組
み合わせにより、デジタイザとして用いることが
できる。このデジタイザとしての機能は、従来の
プロツタ/卓上型電子計算機システムには見られ
なかつたものである。即ちデジタイザ モードが
設定されると、プロツト エリア内の任意の点の
X、Y座標を読み取ることができる。そしてこの
X、Y座標は本計算機のスタツク レジスタにス
トアされ、線の長さや図形の面積計算に用いられ
る。 デジタイザ モードが設定されると、キーボー
ド上の方向キーを押すことによりプロツト エリ
ア内の任意な点にプロツタ ペンを位置させるこ
とができる。ひとたび前記プロツタ ペンが希望
する点に正確に位置されると、その座標情報がプ
ロツタから本計算機へ伝送される。そして前記座
標情報は本計算機において長さの計算、面積の計
算、該座標情報に基づく各種パラメータの計算な
どに用いられる。 プロツト エリアはプロツタ上の
GLAPHLIMITツマミ及びSCALE命令(後に説
明する)により設定される。そして前記プロツト
エリアの縦横方向とも、それぞれ「1000スケー
ル単位」に分割することができる。例えば、いま
10インチ平方のプロツト エリアが設定されてい
るとすると、デジタイジングによる分解能は0.01
インチとなる。またデジタイジングにより得られ
た各座標値は動作スタツクの各レジスタに入れら
れ、その後前記SCALE命令で指定された座標値
に変換される。 SCALE命令を用いると、プロツタ エリア
(プロツタにあるGLAPH LIMITツマミにより自
由に伸縮される)の四隅の座標をユーザが任意に
設定できる。即ちXmin、Xmax、Ymin、Ymax
の各数値は前記プロツタ エリアの横座標、縦座
標にそれぞれ正確に対応する。また前記SCALE
命令は、プロツト エリアの内外に拘わらず、座
標系の原点を設定することができる。 SCALE命令を実行させる前に、希望する
Xmin、Xmax、Ymin、YmaxをそれぞれT、
Z、Y、Xレジスタにストアさせておく。次に
CALLキー、数字1キー、アルフアベツトFキー
を続けて押すと前記SCALE命令が実行される。
そして一度設定されたスケールは、再設定を行う
か又は本計算機の電源をOFFするまで有効であ
る。また前記Xmin、Xmax、Ymin、Ymaxの各
数値は、それぞれ正しいスタツク レジスタにス
トアすることが大切である。もしそうでないと、
エラーメツセージILLEGAL ARGUMENTが印
字される。なお本計算機の電源がONされると、
次のスケールが自動的に設定される。Xmin=
Ymin=0、Xmax=Ymax=9999。もちろんこれ
ら自動的に設定されたスケール値は、前記
SCALE命令を新たに実行することによつて変更
することができる。 デジタイザ モードを設定するには、次の4通
りのキー操作のいずれかを行う。 CALLキー、数字1キー、アルフアベツトEキ
ー CALLキー、数字1キー、アルフアベツトJキ
ー、 CALLキー、数字1キー、アルフアベツトNキ
ー CALLキー、数字1キー、アルフアベツトOキ
ー ひとたびデジタイザ モードが設定されると、
方向キーE、J、N、Oのいずれかを押すだけで
プロツタ ペンを上下左右に移動させることがで
きる。そして前記方向キーを押すたびに、プロツ
タ ペンは指定された方向に「1スケール単位」
ずつ移動する。更に前記方向キーを押し続けてい
ると、プロツタ ペンはスピードを増しながらよ
り多くの「スケール単位」を移動する。このよう
にしてプロツタ ペンを希望する点に効率良く近
づけることができる。 アルフアベツトMキー又はRUN STOPキーを
押すとデジタイサ モードは終結され、その時、
プロツタ ペンが位置している点の座標がX、Y
レジスタにストアされる。またプログラム中でデ
ジタイザ モードが設定されている場合、プログ
ラムを再スタートさせる(デジタイザ モードを
終結させ、そして座標をX、Yレジスタにストア
させる)には前記Mキーを用いる。このとき
RUN STOPキーを使用すると、プログラムが停
止してしまうからである。 EXIT命令により、その時ペンが位置している
点の座標を、X及びYレジスタにストアすること
ができる。前記EXIT命令を実行させるには
CALLキー、数字1キー、アルフアベツトMキー
を連続して押せばよい。この命令はデジタイザ
モードとは別個(独立した)な働きをするもので
ある。しかしペンが位置しているX座標、Y座標
を知りたいときには、いつでもその現在位置を知
ることができるため、便利な命令であるといえ
る。 第24図に示されるメイン ルーチンには、5
つのエントリ ポイント(Eキー、Jキー、Mキ
ー、Nキーと呼ばれる)が含まれている。そして
これら5つのエントリ ポイントは将来における
リフアレンスのために、等価キーコードを作り上
げている。更にこれら5つのエントリ ポイント
は、さまざまなポインタを始動させるのに役立て
られる。また前記ルーチンにおいて前記Mキーが
押されると(EXIT命令)、プロツタ レジスタ
にある情報をもとに該ルーチンは、ペンが現在位
置されているX座標及びY座標を直ちに計算し始
める。次に前記ルーチンはフラグRSFLGのステ
ータスを変更することなくコントロールを本計算
機に戻す。もし前記キーE、J、N、Oのうちの
いずれかがエントリされるとプロツタ ペンは持
ち上げられ、次に演算がXレジスタで行われるよ
う動作スタツクが上方にシフトされる。またルー
チンSETUPが呼び出されると、プロツタ ペン
のステツプ強加分が10プロツタ単位に設定され、
次に初期待ち時間が約0.5秒に設定され、更にキ
ーコードによつて指定されるステツプの方向が設
定され、最後にさまざさなフラグがルーチンに設
定される。その後未だエントリ キーは押し下げ
られた状態にあるか、又は新たに別のキーが押さ
れているかどうか前記ルーチンSETUPによつて
チエツクされる。もし前記エントリ キーが押し
下げられたまま0.5秒の待ち時間を越えると、現
在位置しているペン座標にステツプ増加分が付け
加えられ、更に該待ち時間は約1秒に延長され
る。そして指定方向へのステツプ数のカウントが
開始される。このようにして同一方向へ25ステツ
プの移動が行われると、次にステツプ増加分は
100単位あるいはプロツト エリアの1%へと割
り増しされていく。かくして前記キーが押し下げ
られている限りループは継続され、この間前記ペ
ンは新たに指定された位置に向つて移動し続け
る。もし与えられたステツプ分だけペンが移動し
たとき該ペンがプロツト エリアからはみ出した
場合、適当な境界座標が用いられる。次に前記キ
ーがリリースされると(キーから手を離す)、入
力バツフアはクリアされ、そして前記ルーチンは
別のキーが押されるまで待機状態となる。もし次
に押されたキーがRUN STOPキーである場合、
前記ペンが現在位置されている点の座標が計算さ
れ、そしてそれぞれがXレジスタ、Yレジスタに
ストアされる。 3−4−22 プラグイン型汎容I/O ROM プラグイン型汎用I/O ROMは、本計算機
の裏面パネルにある二つのソケツト18のうち、
いずれか一方に差し込むことができる。前記汎用
I/O ROMは8ビツト パラレル キヤラク
タ シリアルの入出力フオーマツトにより、多く
の周辺I/O装置と本計算機とを結びつける役割
を果たす。また前記汎用I/O ROMはデータ
をハーフ デユプレツクス方式で転送し、そして
データを構成する各キヤラクタ又はバイトに対し
てバツフア ストレージの役割を果たしている。
本計算機はASCIIコード情報のみしか取り扱うこ
とができないが、前記汎用I/O ROMはどの
ような8ビツト バイナリ コードでも転送する
ことができる。これらバイナリ コードは、その
後変換プログラムによりASCIIコードに変換され
る。 汎用I/O ROMに関して用いられるいくつ
かの命令を以下に説明する。これら各種命令は、
キーボード操作あるいはプログラム制御により実
行されるものである。またこれらの命令は、前記
汎用I/O ROM自身にストアされているルー
チン及びサブルーチンを含んでいる。そしてこれ
ら命令は、「付表1フアームウエアのリステイン
グ」を参照して理解することができる。更に前記
汎用I/O ROMに関する各種命令と本計算機
ハードウエアとの関係において、その動作の理解
を手助けするために、第4図 第20図〜第23
図 第50図〜第53図及びこれらの図面に対す
る説明(既に述べられている)を参照されたい。
また本計算機の裏面パネルに差し込まれている各
プラグイン型I/O ROMは「セレクト コー
ド」と呼ばれる特別なアドレスを持つている。従
つて、各命令に対してどのインターフエースが応
答するかを指定できるわけである。このセレクト
コードは1桁の数字であり、各インターフエイ
スの操作には必ず含まれる必要がある。なお前記
I/O ROMのセレクト コードは「2」に設
定されている。しかし本発明の属する技術の分野
における技術者は、前記セレクト コードを変更
することが可能である。 DATA命令によつて、I/Oデータ ライン
を正論理レベル又は負論理レベルのいずれかに選
択することができる。前記DATA命令は、CALL
キー、数字2キー(セレクト コード)、数字0
キーと連続してキー・インすることにより実行さ
れる。なおこの正負論理レベルの選択は、Xレジ
スタ内の数値の符号を設定すべき論理レベルに指
定(符号が正ならば正論理)して行う。そして論
理レベルの設定が終了してから前記DATA命令
を実行させる。なお本計算機の電源投入時には、
自動的に負論理レベルが設定されている。 FLGラインで用いられるハンドシエーク モ
ード及び論理レベルは、FLAG命令を使用して設
定することができる。ここで前記FLAG命令は、
CALLキー、数字2キー(セレクト コード)、
アルフアベツトNキーと連続してキー・インする
ことにより実行される。Xレジスタにゼロをスト
アし、次に前記FLAG命令を実行するとハンドシ
エイク制御ラインは無効(ハンドシエーク
モードが解除される)となる。同様にXレジス
タに1をストアし、次に前記FLAG命令を実行す
ると、前記ラインは有効(ハンドシエーク
モードが設定される)となる。なお本計算機の
電源投入時には、前記ラインは自動的に有
効となつている。また前記FLAGラインの論理レ
ベルは、前記FLAG命令が実行される前にストア
されたXレジスタの符号によつて決められる。即
ちXレジスタの符号が正ならば正論理に、負なら
ば負論理に設定される。なお本計算機の電源投入
時には、自動的に負論理レベルが設定されてい
る。 WRITE命令により、Xレジスタ内にある符
号、数字、小数点を周辺I/O装置へ伝送するこ
とができる。前記WRITE命令はCALLキー、数
字2キー(セレクト コード)、アルフアベツト
Cキーを連続してキー・インすることにより実行
される。また数字は右端がそろえられ且つ現在設
定されているフオーマツト(FIX、SCI又は
SCI3)に従つてプリント範囲内(フイールと呼
ばれる)に出力される。更に数字の出力された
後、CR/LF(CARRIGE RETURN/LINE
FEED)文字が自動的に伝送される。 WRITE X命令は数値出力の後にCR/LF文字
が伝送されない点を除くと、WRITE命令と同じ
である。前記WRITE X命令はCALLキー、数字
2キー(セレクト コード)、アルフアベツトA
キーを連続してキー・インすることにより実行さ
れる。 デリミタ(delimiter)とは、キヤラクタ列に
おいてある数字を他の数字と区別する(データを
区切る)ために用いられるキヤラクタである。ス
ペース及びCR/LF文字はWRITE命令と共に自
動的に出力されるデリミタである。ここで前記ス
ペーサはデータ フイールドを埋めるために使用
され、また前記CR/LF文字はデータ フイール
ドを終結させるために用いられるものである。 FIELD命令は、WRITE命令又はWRITE X命
令に用いられるデータ フイールド幅を設定する
ために使用される。前記FIELD命令はCALLキ
ー、数字2キー(セレクト コード)、アルフア
ベツトDキーを連続してキー・インすることによ
り実行される。このデータ フイールド幅は、本
計算機の電源がONされると自動的に16キヤラク
タに設定される。そしてフイルード幅を変更する
には、希望するフイールド幅をXレジスタにスト
アし、次にFIELD命令を実行する。ここで設定
できるフイールド幅数は1〜127である。もし
WRITE命令又はWRITE X命令によつて伝送さ
れる数字が設定されているフイールドに対して大
きすぎる場合には、$キヤラクタがフイールドの
幅だけ伝送される。 WRITE ALPHA命令によりI/O ALPHA
モードを設定することができる。このI/O
ALPHAモードは、本計算機が単独で動作してい
るときに用いられるALPHAモードによく似た動
作モードである。前記WRITE ALPHA命令は
CALLキー、数字2キー(セレクト コード)、
CALLキー、希望するキヤラクタ キーの列、
CALLキーを連続してキー・インすることにより
実行される。そしてWRITE ALPHA命令によつ
て指定されたキヤラクタに対応するASCIIキヤラ
クタが周辺I/O装置に伝送される。 READ X命令は、周辺I/O装置から得られ
る一つのデータをXレジスタにストアする役割を
果たす。前記READ X命令はCALLキー、数字
2キー(セレクト コード)、アルフアベツトB
キーを連続してキー・インすることにより実行さ
れる。そして前記データは、DELIM命令(次に
説明する)によつて特別なデリミタが指定されて
いる場合を除いて、フリー フイールド フオー
マツト(free field format)という形式で表現さ
れる。 DELIM命令により、どのようなASCIIキヤラ
クタでも3個まで追加の入力デリミタとして指定
できる。即ち前記DELIM命令はREAD X命令に
より本計算機へ導入される入力データに関する命
令である。そして前記DELIM命令はCALLキ
ー、数字2キー(セレクト コード)アルフアベ
ツトEキーを連続してキー・インすることにより
実行される。なお指定されたデリミタにはそれぞ
れ1〜3のラベルが付けられ、これらはXレジス
タ、Yレジスタ、Zレジスタにストアされなけれ
ばならない。もし追加指定するデリミタとして3
個も必要としない場合、使用しないスタツク レ
ジスタにはゼロをストアしておかなければならな
い。また前記デリミタ1がXレジスタに読み込ま
れると、プログラム フラグ4がセツト状態に設
定される。従来の卓上型電子計算機は、デリミタ
が固定されているという制限のために、データの
インプツト能力に関してさまざまな制約があつ
た。これに対して本計算機ではユーザが自由にデ
リミタを指定できるため、数字データの入力に関
してかなりの融通性と操作性が得られるようにな
つた。従つて長さの不明なデータ ブロツクを入
力する場合には、前記デリミタ1を本計算機が識
別することにより前記プログラム フラグ4がセ
ツト状態に設定される。そこでユーザは単にその
デリミタによつて該データ ブロツクを分離して
やればよい。このことにより、例えば、不要なデ
ータ待ちによる計算遅延を避けることができる。 WBYTE(Write BYTE)命令は、Xレジスタ
にストアされている整数値(デシマル)を、これ
と等価な8ビツト バイナリに変換して出力す
る。前記WBYTE命令はCALLキー、数字2キー
(セレクト コード)、アルフアベツトFキーを連
続してキー・インすることにより実行される。こ
のとき前記整数値として、0〜255の範囲のもの
を用いることができる。 RBYTE(Read BYTE)命令は、指定した周
辺I/O装置から得られた8ビツト バイナリ信
号を10進数に変換した後にXレジスタにストアす
る。前記RBYTE命令はCALLキー、数字2キー
(セレクト コード)、アルフアベツトGキーを連
続してキー・インすることにより実行される。 AND命令により、XレジスタとYレジスタに
ストアされている各数値を8ビツト バイナリ
コードに変換し、次に両者の対応する各ビツトご
とに論理積を求め、更に該論理積の値(バイナ
リ)を10進数に再変換した後に再びXレジスタに
ストアすることができる。前記AND命令はCALL
キー、数字2キー(セレクト コード)、アルフ
アベツトHキーを連続してキー・インすることに
より実行される。 OR命令により、XレジスタとYレジスタにス
トアされている各数値を8ビツト バイナリ コ
ードに変換し、次に両者の対応する各ビツトごと
に論理和を求め、更に該論理和の値(バイナリ)
を10進数に再変換した後に再びXレジスタにスト
アすることができる。前記OR命令はCALLキ
ー、数字2キー(セレクト コード)、アルフア
ベツトIキーを連続してキー・インすることによ
り実行される。 ROTATE命令により、Xレジスタにストアさ
れている数値(デシマル)の等価8ビツト バイ
ナリ コードを1ビツトずつ右へ回転移動し、そ
の後に再び10進数に戻してXレジスタにストアす
ることができる。前記ROTATE命令はCALLキ
ー、数字2キー(セレクト コード)、アルフア
ベツトJキーを連続してキー・インすることによ
り実行される。 DUMP PROGRAM命令により、ユーザ リー
ド・ライト メモリのプログラム エリアにスト
アされているプログラム命令を出力することがで
きる。このとき出力されるプログラム命令の範囲
は、Xレジスタ内の数値で示されるスタート番地
からEND命令までである。そして前記DUMP
PROGRAM命令はCALLキー、数字2キー(セレ
クト コード)、アルフアベツトMキーを連続し
てキー・インすることにより実行される。 LOAD PROGRAM命令により、周辺I/O装
置からプログラム命令を本計算機の内部メモリに
ロードすることができる。このロード動作は、X
レジスタ内の数値で示されたステツプ番地からス
タートし、END命令がロードされるまで続行さ
れる。前記LOAD PROGRAM命令はCALLキ
ー、数字2キー(セレクト コード)、アルフア
ベツトLキーを連続してキー・インすることによ
り実行される。このLOAD PROGRAM命令がプ
ログラム制御の下に実行された場合、新しいプロ
グラムが周辺I/O装置からロードされるのに引
き続いて、該LOAD PROGRAM命令の直後のス
テツプが自動的に実行される。 LIST命令によりプログラムのリステイングを
出力することができる。このリステイングはプロ
グラム カウンタが位置している場所から始ま
り、そしてEND命令で停止する。また前記LIST
命令はCALLキー、数字2キー(セレクト コー
ド)、アルフアベツトKキーを連続してキー・イ
ンすることにより実行される。なお前記リステイ
ングは50ステツプの4コラム形式で出力されるた
め、ページ幅のラインプリンタも使用することが
できる。前記リステイングは各200ステツプが印
字されると、いつたん停止する。そして前記リス
テイングを続行するには、ユーザが新たにKキー
を押してやる必要がある。なお前記LIST命令は
キーボードからキー・インすることによつてのみ
実行され、プログラムすることはできない。 REMOTEモードを設定するには、まずXレジ
スタに±2をストアし、続いてCALLキー、数字
2キー(セレクト コード)、アルフアベツトN
キーをキー・インする。そして前記REMOTEモ
ードは、該当する周辺I/O装置に関する各命令
が出されるたびに、本計算機をしてこれら各命令
の実行を一時待機させる機能をもつ。REMOTE
モードはこの機能をもつが故に有効な動作モード
であるといえる。即ち通常は、計算機本体がI/
O命令を発生し、その後該当する周辺I/O装置
が送り出して来る動作完了信号を待ち受ける。こ
の動作完了信号は、周辺I/O装置がFIGライン
をローに引き下げることにより判断される。その
後、前記周辺I/O装置は計算機本体から発せら
れる命令を待ち続けることになる。またこの
REMOTEモードは、一方の計算機でデータ集録
を行い、他方の計算機でそのデータ処理を行わせ
ようとするシステムにおいても有効である。即ち
これら計算機は汎用I/O ROMを介して接続
されている。そしてデータ集録用の計算機は、デ
ータの伝送準備(他方の計算機にデータを転送す
る)が整うたびにREMOTEモードに設定され
る。このように一方の計算機が両方の計算機の
I/O動作を制御するシステム、即ちプロセツサ
として二つの計算機が用いられるシステムによ
り、著しく融通性に富んだデータ集録システムを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例によるプログラマ
ブル卓上型電子計算機の全体斜視図である。第2
図は、第1図に示したプログラマブル卓上型電子
計算機の裏面パネル図である。第3図は、第1図
のプログラマブル卓上型電子計算機におけるキー
ボードを示す平面図である。第4図は、第1図の
プログラマブル卓上型電子計算機のハードウエア
を示す簡略ブロツク図で、10:キーボード、1
2:磁気テープ カセツト、14:表示回路、1
6:熱ペン式プリンタ、100:中央処理装置、
102:基本リード・ライト メモリ、103:
増設リード・ライト メモリ、104:基本リー
ド・オンリ メモリ、105:増設リード・オン
リ メモリ、106:周辺機器インターフエース
アダプタ(PIA)、111:増設プラグイン
I/O ROM(一方のチヤンネルのみを示す)、
112:システム クロツク発生器/分周器、1
14:サイクル スチール回路、116:アドレ
ス/チツプ選択回路、126:システムI/O回
路群、128:システム周辺機器制御選択装置、
130:入力バツフア、176:増設I/Oイン
ターフエース カード(一方のI/Oチヤンネル
のみを示す)である。第5図は、第1図のプログ
ラマブル卓上型電子計算機のフアームウエアを示
す簡略ブロツク図である。第6図は、第5図に示
したシステム制御ROM及びROM1〜6に関する
簡略ブロツク図である。第7図は、第5図のI/
O ROM1及び2に関する代表的フオマツトを
示した簡略ブロツク図である。第8図は、第4図
及び第5図に示したシステム リード・ライト
メモリ、ユーザ リード・ライト メモリ、基本
ROM、増設ROM及びプラグインI/O ROM
に関するメモリ マツプである。第9図は、第4
図、第5図及び第8図に示したシステム リー
ド・ライト メモリの詳細メモリ マツプであ
る。第10図は、第4図、第5図及び第8図に示
したユーザ リード・ライト メモリの詳細メモ
リ マツプである。第11A図〜第11B図は、
第4図に示したシステムクロツク発生器/分周器
及びサイクル スチール回路群の詳細回路図であ
る。第12図は、第4図及び第11A図〜第11
B図に示したシステム クロツク発生器/分周器
のもつ信号波形に関するタイミング図である。第
13図は、第4図に示した中央処理装置
(CPU)の詳細回路図である。第14図は、第4
図に示したアドレス/チツプ選択ブロツクの一部
詳細回路図である。第15図は、第4図及び第1
4図に示したアドレス/チツプ選択ブロツクの信
号波形に関するタイミング図である。第16図
は、第4図に示した基本リード・オンリ メモリ
及び増設リード・オンリ メモリの詳細回路図で
ある。第17図は、第4図及び第16図に示した
基本リード・オンリ メモリ及び増設リード・オ
ンリ メモリの信号波形に関するタイミング図で
ある。第18図は、第4図に示した基本リード・
ライト メモリの詳細回路図である。第19図
は、第4図に示した増設リード・ライト メモリ
の詳細回路図である。第20図は、第4図に示し
た周辺機器インターフエース アダプタ
(PIA)、システム周辺機器制御選択装置及びこれ
らに関連するバツフア及びタイミング回路群の詳
細回路図である。第21図は、第4図及び第20
図に示したシステム周辺機器制御選択装置の選択
信号波形に関するタイミング図である。第22図
は、第4図に示した周辺機器インターフエース
アダプタに関連するアドレス/チツプ選択ブロツ
クの一部詳細回路図である。第23図は、第4図
に示した入力バツフアの詳細回路図である。第2
4図は、第4図に示した表示回路の一部詳細回路
図である。第25図は、第4図に示した表示回路
のうち第24図に示された部分以外の詳細回路図
である。第26A図〜第26B図は、第4図に示
された熱ペン式プリンタに用いられているドライ
バ回路群と、紙検出回路群の詳細回路図である。
第27図は、第4図に示したキーボード回路群の
詳細回路図である。第28図は、第4図及び第2
7図に示したキーボード回路群の選択信号波形に
関するタイミング図である。第29図は、第3図
に示したキーボード上の各キーに関して、その固
有のキーコードを示す一覧図である。第30図
は、第4図に示した磁気テープ カセツト装置の
一部ブロツク図である。第31図は、第4図に示
した磁気テープ カセツト装置のうち第30図に
示された部分以外のブロツク図である。第32図
は、第30図に示したゲート回路群の詳細回路図
である。第33図は、第30図に示した速度前置
増幅器及び第2ステージ速度増幅器の詳細回路図
である。第34図は、第30図に示した周波数検
出器の詳細回路図である。第35図は、第30図
に示したマルチプレクサの詳細回路図である。第
36図は、第30図に示した双方向電流源の詳細
回路図である。第37図は、第30図に示したゲ
イン選択器の詳細回路図である。第38図は、第
30図に示したフイルタ、方向検知回路及びクラ
ンプ回路の詳細回路図である。第39図は、第3
0図に示した電圧増幅回路及び電流増幅回路の詳
細回路図である。第40図は、第30図に示した
非回転回路の詳細回路図である。第41図は、第
30図に示した磁気テープ カセツト ハンドシ
エイク回路群及び第31図に示したトラツク選択
器の詳細回路図である。第42図は、第30図に
示したテープ穴検出回路の詳細回路図である。第
43図は、第31図に示した書き込み及びスイツ
チ制御回路とアナログ スイツチの詳細回路図で
ある。第44図は、第31図に示した電流源及び
書き込み防止回路の詳細回路図である。第45図
は、第31図に示した差動前置増幅器の詳細回路
図である。第46図は、第31図に示した第2ス
テージ増幅器/フイルタの詳細回路図である。第
47図は、第31図に示した積分器の詳細回路図
である。第48図は、第31図に示したDCトラ
ツキング回路の詳細回路図である。第49図は、
第31図に示したコンパレータ及び周波数ダブラ
の詳細回路図である。第50図は、第4図に示し
たI/O制御ブロツクの一部を構成するI/O制
御及びハンドシエイク回路群の詳細回路図であ
る。第51図は、第4図に示したI/O出力ブロ
ツクの一部を構成するI/Oデータ出力ラツチの
詳細回路図である。第52図は、第4図に示した
増設プラグインI/O ROMと、I/O入力ブ
ロツクに関連する入力バツフアの詳細回路図であ
る。第53図は、第4図に示したI/O入力ブロ
ツク及びI/O出力ブロツクの一部を構成する
I/Oデータ入力ラツチ及び出力バツフアの詳細
回路図である。第54図は、第1図に示した卓上
型電子計算機に用いられる電源部の一部詳細回路
図である。第55図は、第1図に示した卓上型電
子計算機に用いられる+5Vスイツチング レギ
ユレータ電源部の詳細回路図である。第56図
は、第1図に示した卓上型電子計算機に用いられ
る+12V及び+15V電源部の詳細回路図である。
第57図は、第1図に示した卓上型電子計算機に
用いられる−5V及び−12V電源部の詳細回路図で
ある。第58図は、第1図に示した卓上型電子計
算機に用いられる−100V電源部の詳細回路図で
ある。第59図は、第1図に示した卓上型電子計
算機に用いられる電源ON/OFF検出回路の詳細
回路図である。第60図は、第5図に示した監督
ルーチンの一つを含む電源ONルーチンを表わす
フローチヤートである。第61A図〜第61E図
は、第5図に示した監督ルーチンの一つを含む監
督制御ルーチンを表わすフローチヤートである。
第62図は、第5図に示した監督ルーチンの一つ
を含むキーボード割り込みルーチンを表わすフロ
ーチヤートである。第63図は、第5図に示した
監督ルーチンの一つを含む表示器駆動ルーチンを
表わすフローチヤートである。第64図は、第5
図に示したエラー ルーチンのフローチヤートで
ある。第65A図〜第65L図は、第5図に示し
たアルフア ルーチンのフローチヤートである。
第66A図〜第66G図は、第6図に示した
ROM3にストアされているプリンタ駆動ルーチ
ンのフローチヤートである。第67A図〜第67
Z図は、第6図に示したROM3にストアされて
いるカセツト駆動ルーチンの一部を表わすフロー
チヤートである。第68A図〜第68J図は、第
6図に示したROM3にストアされているカセツ
ト駆動ルーチンのうち第67A図〜第67Z図に
示される部分を除いたフローチヤートである。第
69A図〜第69M図は、第6図に示したROM
4にストアされているプログラム リストルーチ
ンのフローチヤートである。第70図は、X−Y
プロツタを第1図に示した卓上型電子計算機と共
に用いるとき、該X−Yプロツタにより描かれる
キヤラクタを示した図である。
【表】
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 キーボードと、 前記キーボードから入力されたプログラムを記
    憶するメモリ手段と、 前記メモリ手段中に記憶されたプログラムを実
    行する処理手段と、 前記メモリ手段との間でプログラムを転送する
    磁気記憶手段と、 電源スイツチ手段と を設けた卓上型電子計算機において、 自動スタートを行なうか否かを設定するモード
    選択スイツチ手段を設け、 前記処理手段は前記電源スイツチ手段によつて
    電源が投入された時、 前記モード選択スイツチ手段が自動スタートを
    行なうように設定されていた場合には前記磁気記
    憶手段中のプログラムを前記メモリ手段に転送し
    て該プログラムの実行を開始させ、 前記モード選択スイツチ手段が自動スタートを
    行なわないように設定されていた場合には前記キ
    ーボードからの入力待ちになる ことを特徴とする卓上型電子計算機。
JP51087727A 1975-07-21 1976-07-21 Electronic calculator Granted JPS5213745A (en)

Applications Claiming Priority (1)

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US05/597,957 US4089059A (en) 1975-07-21 1975-07-21 Programmable calculator employing a read-write memory having a movable boundary between program and data storage sections thereof

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