JPS6139946B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6139946B2
JPS6139946B2 JP5686578A JP5686578A JPS6139946B2 JP S6139946 B2 JPS6139946 B2 JP S6139946B2 JP 5686578 A JP5686578 A JP 5686578A JP 5686578 A JP5686578 A JP 5686578A JP S6139946 B2 JPS6139946 B2 JP S6139946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
benzene
alcohol
phthalide
water
bis
Prior art date
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Expired
Application number
JP5686578A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54148773A (en
Inventor
Kazuhisa Nakajima
Kazumasa Hirata
Akira Yamashita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP5686578A priority Critical patent/JPS54148773A/ja
Publication of JPS54148773A publication Critical patent/JPS54148773A/ja
Publication of JPS6139946B2 publication Critical patent/JPS6139946B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 フタライドは抗うつ病剤等の医薬あるいは抗生
物質の化学修飾剤等の各種医薬中間体として有用
な化合物である。しかして、該フタライドの代表
的な製造方法として、無水フタル酸法、フタ
ルイミド法、1・2−ビス(ジハロメチル)ベ
ンゼン法等が挙げられる。かかる方法の中では
高圧下における水添反応であり、設備負担が非常
に大であること、は反応工程が数段階に及びそ
の工程管理面で操作負担が高いこと等の問題点が
ある。 そこで本発明者等は1・2−ビス(ジハロメチ
ル)ベンゼンを出発原料とするフタライドの製造
法について研究を行なつた。上記原料はO−キシ
レンをハロゲンでハロゲン化することにより安価
に又容易に得られる化合物であるので、その工業
的価値は非常に大きいと考えられる。 従来、1・2−ビス(ジハロメチル)ベンゼン
からフタライドを製造する方法としては、例えば
Ann.Chim.(Paris)〔11〕、181、211(1934)
に、1・2−ビス(ジブロモメチル)ベンゼンと
それの3倍量の濃硫酸とを120℃前後の高温で加
熱する方法、Ber.18、2880に、1・2−ビス(ジ
クロロメチル)ベンゼンを水の存在下に封管中で
200〜210℃に加熱する方法等が知られている。し
かしながら、かかる方法はいずれも過酷な製造条
件を必要とするので工業的な製造法として採用す
ることは困難である。 そこで本発明者等は比較的温和な反応条件下
で、1・2−ビス(ジハロメチル)ベンゼンから
フタライドを製造することを目的として鋭意研究
を重ねたところ、水−アルコール混合溶媒中で
1・2−ビス(ジクロロメチル)ベンゼンあるい
は1・2−ビス(ジブロモメチル)ベンゼン等の
1・2−ビス(ジハロメチル)ベンゼンとアルカ
リとを反応させて、2−ヒドロキシメチル安息香
酸のアルカリ塩を生成させ、次いで酸処理をする
場合、容易に目的が達成出来ることを見出し本発
明を完成するに至つた。 本発明の第1の特徴は1・2−ビス(ジハロメ
チル)ベンゼンとアルカリとの反応を水−アルコ
ール混合溶媒中で行なうことである。水又はアル
コール単独系ではいずれの場合もフタライドの収
率が非常に低く実用に供し得ない。又、本発明に
おいて水とアルコールとの混合比は容量基準で
水/アルコール=1/0.5〜2好ましくは1/0.6
〜1であり、かかる混合比の場合、最も収率が高
くなる。使用出来るアルコールとしてはメチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアル
コール、iso−プロピルアルコール、n−ブチル
アルコール、イソブチルアルコール等が挙げら
れ、エチルアルコールが好適に使用される。勿論
本発明の趣旨を損わない範囲内で、水、アルコー
ル以外の水と相溶性のある他の溶剤を存在せしめ
ることも可能である。 本願の第2の特徴は1・2−ビス(ジハロメチ
ル)ベンゼンとアルカリとを加熱反応させること
である。アルカリとしては普通水溶性のアルカリ
が用いられ、その例としては水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等が挙げられる。アルカリの使用
量は1・2−ビス(ジハロメチル)ベンゼン1モ
ルに対して7〜15モル好ましくは8〜10モルの範
囲が適当である。加熱温度は50℃以上から還流温
度の範囲、又反応時間は20〜80時間好ましくは50
時間前後の範囲からそれぞれ選ばれる。 反応は混合溶媒中で1・2−ビス(ジハロメチ
ル)ベンゼンとアルカリを加熱すれば良いのであ
るが、原料の仕込みは通常、アルカリは水に溶解
した水溶液とし、一方、1・2−ビス(ジハロメ
チル)ベンゼンはアルコールに溶解した溶液とし
て別途に調製し、それらを反応器に仕込む方法が
採用される。前記説明した如く1・2−ビス(ジ
ハロメチル)ベンゼンとアルカリとを水−アルコ
ール溶媒中で反応させると系中には中間体として
2−ヒドロキシメチル安息香酸塩が生成する。そ
の中間体を塩酸等の鉱酸で処理すると容易に目的
とするフタライドが収得出来る。酸処理は上記反
応終了液に直接、酸を添加しても良いが、フタラ
イドの品質面を考慮すると、次の様な操作を採用
することが望ましい。すなわち2−ヒドロキシメ
チル安息香酸塩の水−アルコール混合溶液に、ア
ルコールとは相溶性があるが水とは相溶性を有し
ない有機溶媒例えば酢酸エチル、ベンゼン等を加
えて有機溶媒層と水層とに分離すると2−ヒドロ
キシメチル安息香酸塩は水層部に移行するのでこ
れに塩酸等の適当な鉱酸をPHが1程度になる様に
添加すれば、2−ヒドロキシメチル安息香酸塩が
フタライドに変化する。この際収率を向上させる
ために必要であればPH調整後、数時間程度、系を
還流下に加熱することも可能である。生成フタラ
イドの採取に際しては、同時に使用酸に対応する
無機塩が副生しており単に水溶液を蒸発乾涸した
のではフタライド中に無機塩が混入し、フタライ
ドの精製が不可欠となるので、通常は、ベンゼ
ン、酢酸エチル、エチルエーテル等の水と相溶性
がなく、しかもフタライドは溶解するが無機塩は
溶解しない有機溶媒を用いてフライドを抽出分離
する。この抽出液中の有機溶媒を留去すれば目的
とするフタライドの結晶が高純度で得られる。 かくして得られるフタライドは純度が高く高品
位のものであるが、必要であれば更に再結晶等の
適当な精製操作を実施することによつて、品質を
より向上させることが出来る。 次に実例を挙げて本発明の方法を更に詳しく説
明する。 実施例 1 300mlの反応容器に、水酸化ナトリウム16g
(0.4ル)を水100mlにとかした溶液を仕込んだ。
更にエチルアルコール60mlに1・2−ビス(ジク
ロロメチル)ベンゼン12.2g(0.05モル)を溶解
した溶液を追加し撹拌下に56時間加熱還流させ
た。次いで反応液からエチルアルコールを蒸留で
追い出した後、室温まで冷却し酢酸エチル50mlを
加え水層部を酢酸エチル−エチルアルコール混合
層から分離した。 上記水層に35%塩酸を系のPHが1となるまで添
加し、更に1時間加熱還流し、2−ヒドロキシメ
チル安息香酸ナトリウムをフタライドに変化させ
た。次いで該液にベンゼン100mlを添加してフタ
ライドを抽出した。抽出液からベンゼンを留去す
るとフタライドの粗結晶4.8g(1・2−ビス
(ジクロロメチル)ベンゼンに対する収率は71.6
%)を得た。粗結晶をイソプロピルアルコールに
て再結晶して、精製フタライド4.2gを得た。該
フタライドの融点は72〜74℃であつた。 実施例2〜9、対照例1〜2 次表に示す如き条件で実施例1に準じて実験を
行つた。その結果を表に示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水−アルコール混合溶媒中で1・2−ビス
    (ジハロメチル)ベンゼンとアルカリとを反応さ
    せて2−ヒドロキシメチル安息香酸のアルカリ塩
    を生成させ、次いで酸処理をすることを特徴とす
    るフタライドの製造方法。 2 水とアルコールとの混合容量比が水/アルコ
    ール=1/0.5〜2である混合溶媒を使用するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造
    方法。
JP5686578A 1978-05-12 1978-05-12 Preparation of phthalide Granted JPS54148773A (en)

Priority Applications (1)

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JP5686578A JPS54148773A (en) 1978-05-12 1978-05-12 Preparation of phthalide

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JP5686578A JPS54148773A (en) 1978-05-12 1978-05-12 Preparation of phthalide

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Publication Number Publication Date
JPS54148773A JPS54148773A (en) 1979-11-21
JPS6139946B2 true JPS6139946B2 (ja) 1986-09-06

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ID=13039307

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JP5686578A Granted JPS54148773A (en) 1978-05-12 1978-05-12 Preparation of phthalide

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CN105418577A (zh) * 2015-11-26 2016-03-23 苏州黄河制药有限公司 一种以邻苯二甲醛为原料合成盐酸多塞平的方法

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Publication number Publication date
JPS54148773A (en) 1979-11-21

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