JPS6139932A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は磁気記録媒体に関し、詳しくは、磁性層上に特
定の保護層を設けるようにした磁気記録媒体に関する。

従来技術 磁気テープ、フロッピーディスク、鉄道の改札券・定期
券、キャッシュカードなどで代表される磁気記録媒体の
多くは、紙やプラスチックフィルムのごとき非磁性支持
体上に磁性粒子及びバインダーを主成分とした磁性層か
設けられたものである。

ところで、この種の磁気記録媒体は、上記からうかがわ
れるように、種々の業務において使用されているか、記
録・再生時に磁気ヘッドあるいはガイド部材に激しく摺
動乃至は接触し、このため、それ程多数回の使用にもか
かわらず、磁性層が摩耗して再生出力か低下し誤作動の
原因を招き易いといった傾向が応々にして認められてい
た。

そうした不都合をできるだけ解消することを意図して、
磁性層中に例えば（（）　８　ｉｏ　、　ＡＩｔｏｓ　
＋Ｏｒ、Ｏ，などの研磨剤を添加して磁気ヘッドの摩耗
を促進させたり、あるいは、（ロ）シリコーン、ワック
スなどの潤滑剤の添加も試みられているか、これら（イ
）（Ｏ）の手段によったのでは磁性層被膜の軟化、ブリ
ードアウト等の現象かあられれやすいことから前記添加
剤の使用量か必然的に制限され、十分な効果をもたらし
得ないのか実情である。

また他の手段として、磁性層上に例えば（ハ）潤滑剤か
らなる保護層、に）樹脂／々インダー中に研層粒子を分
散した保護層、あるいは、（ホ）各種樹脂バインダーの
積層又は混合による保護層を設けることも提案されてい
るが、これらの手段においても依然として良好な結果は
得られていない。即ち、前記（ハ）では保護層の寿命が
短く、前記に）ではヘッドの摩耗が激しく、前記（ホ）
では耐摩耗性はよいものの耐衝撃性が劣っていたり又は
その逆であったり、更には、耐久性かいまだ不十分であ
る。

目　　　　　的　　　　、 本発明は、上記のごとき欠陥を除去し、多数回の記録・
再生によっても再生出力の低下が著しく少なく、かつ、
耐久性にすぐれた良質の磁気記録媒体を提供するもので
ある。

構　　　成 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体上に磁性層か設
けられ、更にその磁性層上にポリアクリル酸エステル共
重合体を主成分とした保護層が設けられていることを特
徴としている。

ちなみに、本発明者はさきの目的を達成するために種々
検討した結果、磁性層上に特定樹脂からなる保護層を設
ければ、磁性層の電磁変換特性を損なうことなくしかも
耐摩耗性、耐衝撃性にすぐれた良質の磁気記録媒体か得
られることを見いだしたのであり、本発明はそうした知
見に基づいて完成されたものである。

以下に本発明をさらに詳細に説明すると、本発明に係わ
る保護層を除いた他の部分即ち非磁性支持体、磁性層自
体は従来のそれと何等異なるところはない。

従って、本発明磁気記録媒体における非磁性支持体とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリゾロピレン、
セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、
ポリイミドなどの樹脂フィルムや紙、合成紙、アルミニ
ウム箔などが例示できる。

磁性層を構成するものの一方である磁性粒子としては、
ｙ　−Ｖｅｔｏ＠　ｇ　Ｆｅ２　ｔＤ４＊　”含有ｒ　
−Ｐｅ！Ｏ１ｖＣｏ含有Ｆｅ１０４　、　Ｃｏ被着ｙ　
−Ｆｅ１０ｇなどか代表例とにあげられる。

磁性粒子とともに磁性層を構成するものの他の一方であ
るノ々インダーとしては、この分野で通常使用されてい
るもの、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共
重合体、ウレタンエラストマー、ポリビニルブチラール
、セルロースアセテートゾチレート、ニトロセルロース
、ポリエステル樹脂、スチレン−ブタジェン共重合体、
ブタジェン−アクリロニトリル共重合体などが用いられ
る。才だ、電子線硬化性バインダーを用いてもよい。電
子線硬化性バインダーを磁性層の形成に用いるようにし
た磁気記録媒体の製造法によれば、磁性塗料（磁性層形
成液）中の固形分の凝固防止及びポットライフの向上、
製造工程の簡略化、省エネルギー等の点で有利である。

また、電子線硬化性ノ９インダーと熱硬化性ノ々インダ
ーとの組み合わせたものも有効に使用しつる。

前記の電子線硬化性ノ々インダーの代表例としては、エ
ステル骨格、エーテル骨格、ウレタン骨格、エポキシ骨
格等を有する化合物具体的にはアクリロイル基、メタア
クリロイル基のごときを有するオリゴマー或いはゾレポ
リマー、例えばウレタンアクリレートオリゴマー、ポリ
エステル／アクリレートプレポリマー、ポリエーテル／
アクリレートプレポリマー、エポキシ／アクリレートプ
レポリマー、ポリエステル／ウレタン／アクリレートプ
レポリマーなどがあげられる。

前記の熱硬化性バインダーとしては、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、繊維素系樹脂あるいはこれらと塩化ビニル
樹脂、塩化ビニリデン樹脂等との混合物などがあげられ
る。

本発明の磁気記録媒体にあっては、こうした磁性層上に
特定の保護層か設けられたものである０ この保護層はポリアクリル酸エステル共重合体を主成分
として、磁性層へのすぐれた接着性、耐摩耗性、耐衝撃
性を有する被膜を形成するものである。

ポリアクリル酸エステル共重合体の市販品（自己架橋性
を有する水溶性エマジョン）には日本紬薬社製のシュリ
フ　−８ＥＫ１０１，１０２，１０３などかある。

本発明の磁気記録媒体をつくるには、別々に磁性層形成
液（磁性塗料）、保護層形成液（前記の自己架橋性を有
する水溶性ポリアクリル酸エステル共重合体エマルジョ
ンを水に希釈し適当な濃度にしたもの）を調製しておき
、これらを支持体上に順次塗布し乾燥（保護層の形成で
は乾燥に続き加熱硬化）せしめればよい。

磁性塗料のために使用される溶剤としては、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサン、’ｔｈｅエチル
、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタンなどが例示
できる。

塗布方法としてはグラビアコート、リノ々−ス１、ロー
ルコート、バーコード、ナイフコート等が適宜採用でき
る。

磁性層の厚さは１〜２０ｐ程度であり、この分野で通常
使用される分散剤、帯電防止剤、潤滑剤、研磨剤、硬化
剤などが適宜添加されていてもよい。一方、保護層の厚
さは０．５〜５μ程度である。

次に実施例及び比較例について説明する。なお、部はす
べて重量部である。

実施例 ｒ　−Ｐｅ５ｏ、粉末７５部、Ｌ／　’／’ｔ　７３　
部、ｋＺｈ　ヒー塩ピービニルアルコール共重合体１ｏ
部、ポリウレタンエラストマー１０部およびトルエン・
メチルエチルケトン混合溶媒（容量比１：１）１８０部
からなる混合物をボールミルで２４時間分散した後、こ
れにポリイソシアネート化合物（日本ぼりウレタン社製
コロネートＬ）３部を添加し混練して磁性塗料を調製し
た。

１８８μ厚のポリエステルフィルム（基体）上に上記の
磁性塗料を塗布し乾燥して、約１３μ厚の磁性層を形成
した。

更に、この磁性層上に下記組成からなる塗料を塗布乾燥
後、熱処理して約３μ厚の保護層を形成し、得られた磁
気記録媒体を規定寸法に裁断し磁気カードとした。

ポリアクリル酸エステル共重合体（日本紬薬社製シュリ
フ−１０１）　　　　　　　　　　　５０部水　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００部比較例 実施例の保ｔｉＭ層の代りにポリエチレンワックスによ
る厚さ約３μの保護層を設けて磁気カードをつくった。

これら２種の磁気カードについて耐摩耗性、耐衝撃性、
耐薬品性の試験を行なったところ、表−１のごとき結果
か得られた。

表　　−１ 組）　　５００１荷重でステンレスチップによる強制摩
耗テストを行ない、保機層が部分的に剥離するまでの回
数で表示した。

［２）　　２００　Ｆ荷重でステンレスチップによる同
一個所落下テストを行ない、保護層か剥離する才での回
数で表示した。

効　　　果 以上から明らかなように、本発明の磁気記録媒体はとく
に耐摩耗性、耐衝撃性にすぐれたものとなっている。こ
れは表面保睦層が特定樹脂の架橋構造となっているため
と考えられる。また、本発明によれば、保護層か水系の
／々インダーで形成されることから、磁性層上に保護層
形成液を塗工した際、磁性層表面が荒されることがない
等の効果もある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、非磁性支持体上に磁性層が形成され、更にその上に
   、ポリアクリル酸エステル共重合体を主成分とした保護
   層が設けられていることを特徴とする磁気記録媒体。