JPS59142745A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は磁気記録媒体に関し、詳しくは、電子線硬化型
磁気記録媒体の改良に関する。

従来技術 磁気テープ、フロッピーディスク等で代表される磁気記
録媒体には、プラスチックフィルムのごとき非磁性支持
体上に磁性粒子（例えばｒ−ＦｓｌＯ，など）及び電子
線硬化、性バインダーを主成分とする磁性層を設けたも
のが知られている。この種の磁性記録媒体は支持体上に
前記バインダーを含む磁性塗料を塗布した後、その表面
に電子線を照射して塗膜を硬化させることによつ【つく
られる。こうした電子線硬化性バインダーを磁性層の形
成に用いるよう圧した磁気記録媒体の製造法は、磁性塗
料中の固形分の凝固防止及びポットライフの向上、製造
工程の簡略化、省エネルギー等の点で一般に有利である
とされている。

しかしながら、従来のこのようＫして製造された電子線
硬化型磁気記録媒体は、磁性層に要求される性能、特に
記録再生時に表面の磁性層が磁気ヘッドあるいはガイド
部材と激しく摺接するために要求される耐摩耗性や耐久
性が十分とは言えなかった。

目　　的 本発明は上記問題を解決するためになされたもので、そ
の目的は耐久性や耐摩耗性罠優れた磁気記録媒体を提供
する所罠ある。

構成 本発明は、非磁性支持体上に磁性粒子及び電子線硬化性
バインダーを主成分とした磁性層を設けた磁気記録媒体
において、シリコン変性の電子線硬化性／ぐインダーと
多官能電子線硬化性上ツマ−とからなる保護層を磁性層
表面に設けたことを特徴とするものである。

本発明は、こうした保護層、磁性層及び支持体の三層構
造でおって、以下に順次各層の構成素材について詳述す
る。

（１）保護層 保護層において使用さｎるシリコン変性の電子線硬化性
バインダーの好ましいものは、下記一般式で表わされる
ものである。

（式中、Ｗは−Ｈ又は−Ｃｌ□ＴＤＩは２，４−トリレ
ンジイソシアネート、ＨＥＭは２−ヒドロキシエチルア
クリレートを示し、χ＝５０〜１００．）””３〜６で
ある。）該バインダーは、被膜性に優れているため均一
で薄い被膜を良好に形成することができ、又シリコン官
能基を有しているため潤滑効果もあって耐摩耗性、耐久
性に優れている。

保護層には、耐摩耗性、耐久性の他、磁性層との密着性
を十分ならしめるため忙多官能電子線硬化性七ツマ−を
使用する。該モノマーは前記バインダーの架橋促進剤と
して作用し、複雑で高密度の架橋構造が形成される＠該
モノマーの具体例としては、トリメチロールプロパント
リアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサトリアクリレート等が挙げら
れる。

上記モノｉ−は、シリコン変性電子線硬化性／々インダ
ー１００重量部に対し、２０〜５０重量部添加すること
が好ましい。この下限未満では架橋効果が減少し磁性層
との密着性が低下する。又、上限を超えると表面の潤滑
効果、耐摩耗性及び耐久性が低下する。

なお、保護層の膜厚は、０．３〜１．５μの範囲が好ま
しい。

（１１）　　磁性層 磁性粒子としては採出力が約３００〜２．・３００エル
ステツドの半硬磁性ないし硬出性材料の粒子であればい
かなるものでもよく、例えば酸化鉄、Ｃｏ含有酸化鉄；
　Ｃｒｙ、　；Ｆｅ、　Ｎｔ及びＣｏの少くとも１ｍを
含むＦｓ−Ｃｏ、　Ｆｅ−Ｃｏ−Ｎｉ。

Ｎ１−Ｃｏ等の合金、”ＭｎＢ等の粒子が挙げられる。

更に特開昭５７−３２２６号公報、同５７−７４８２８
号公報等に例示されているものも含む。これらの磁性粒
子はシラン系のカップリング剤、チタン系のカップリン
グ剤、アルミニウム系のカップリング剤等で表面処理さ
れていてもよい。才たＳｔＯ，尋の顔料で表面処理され
ていてもよい。

電子線硬化性バインダーとしては分子中にアクリロイル
基及び／又はメタクリ四イル基を１個以上、好ましくは
２個有する分子量約５００〜約７０，０００　　のプレ
ポリマー又はポリ！−が使用される。例えばポリエステ
ル系ポリウレタンやポリエーテル系ポリウレタンの末端
水酸基にジイソシアネート化合物を介してヒドロキシア
ルキル（メタ）アクリレートを結合せしめた末端（メタ
）アクリロイル化ボリクレメンがある。その他、特開昭
５２−２１０３５号公報、同５３−５７０２３号等に記
載される電子線硬化性バインダーも使用できる。これら
は磁性粉末の分散性、支持体との接着性、磁性粉との接
着性、バインダーの樹脂特性等を考慮して単独で、又は
２′ａ以上混合して使用されるが、更に他の熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、反応性樹脂等を併用してもよい。い
ずれにしても電子線硬化性バインダーの使用量は磁性粉
１重量部当り４〜０゜０５重量部が適当である。

磁性層には以上の成分の他、この分野で通常、使用され
る分散剤、潤滑剤、研摩剤等の添加剤を加えることがで
きる。

なお、磁性層の膜厚は、５〜２０μの範囲が好ましい。

（Ｉｌｌ）　　非磁性支持体 非磁性支持体としてはポリエチレンテレフタレートのよ
うなポリエステル；ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン、セルローストリアセテート、セルロー
スジアセテート等のセルロース誘導体；ポリカーゼネー
ト；ポリ塩化ビニル；ポリイミド；芳香族ポリアミド等
のプラスチック；　Ａ４．　Ｃｕ等の金属；紙等が使用
される。形態はフィルム、テープ、シート、ディスク、
カード、ドラム等いずれでもよい。また支持体表面はコ
ロナ放電、放射線、紫外線等で処理されていても。

或いは適当な樹脂でプレコートされていてもよい。

本発明の研気記録媒体を作るＫは、非磁性支持体上に磁
性粒子、電子線硬化性バインダーを主成分とする磁性塗
料を塗布乾燥し電子線照射により硬化して磁性層を形成
し、更にシリコン変性電子線硬化性バインダーと多官能
電子線硬化性モノマーからなる保護層塗料を塗布し、１
００〜１２０℃にて低沸点溶媒を乾燥後、電子線照射に
より塗膜中のバインダーを硬化させれば良い。なお電子
線照射は加速電圧１００〜７５０ＫＶ、好ましくは１５
０〜３００Ｋｖの電子線加速器を用いて吸収線量が２〜
２０　Ｍｒａｄ　Ｋなるように行なわれる。

以下に本発明を実施例によって説明する。

実施例 く磁性層形成液〉 γ−Ｆａ１０３　　　　　　　　　　　　　　　ｉｏｏ
重量部ラウリン酸　　　　　　　　　　　　４　〃シリ
コーンオイル　　　　　　　　　６　〃よりなる混合物
をゼールミルで１５時間分散した。ついで、この分散液
に を加えゼールミルで１５時間分散した。更にこの分散液
に カーゼンブラック　　　　　　　　　　　　７　〃を加
えゼールミルで約１５時間分散して磁性層形成液とした
。

〈保護層形成液〉 メチルエチルケトン　　　　　　　　　　５０　〃トル
エン　　　　　　　　　　　　　　　　５０重量部をミ
キサーで強く攪拌して保護層形成液とした。

前記磁性層形成液を、ドクターブレードを用いてポリエ
ステルベースフィルム（厚さ１８０〜１９０μｍ）上に
塗布し、１００〜１２０℃で乾燥して溶媒を除去した後
、加速電圧３００訝、ビーム電流１０〜１５ｍＡのＥＳ
Ｉ　（カーテンタイプ方式）の電子線加速器を用いて、
吸収線量が３〜１０Ｍｒａｄの範囲で電子線照射を行な
い、バインダーを硬化させて約１５６μｍ厚の磁性層を
形成した。更に、前記保護層形成液を同様にして塗布乾
燥及び電子線照射による硬化を行って約１μｍ厚の保護
層を形成して磁気記録媒体（Ａ３）を作製した。

他に、保護層の多官能モノマーを４重量部とした記録媒
体（Ａ２）、同モノマーを１４重量部とした記録媒体（
Ａ４）及び保護層を全く設けない記録媒体（Ａ１）を作
製した。

こうして得られた４つのサンプルの性能をテストした所
、下表に示すような結果が得られた。

棗１）シリコン変性ウレタンアクリレートに対するモノ
マー量るものを＠多く剥離の認められるものを△とした
。

＊３）サンプルを裁断し市販の摩擦測定器（東洋精器社
製）により測定しｔム測定値はｔａｎθの値である。

＊４）サンプルを円盤状托して市販のテーパ一式スクラ
ッチテスノ効果 以上の説明から明らかなように、シリコン変性の電子線
硬化性バインダーと多官能電子線硬化性モノーーからな
る保護層を設けることＫよって、耐久性、耐摩耗性の向
上が図れ表面の摩擦係数が低減される。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、非磁性支持体上に磁性粒子及び電子線硬化性バイン
   ダーを主成分とした磁性層を設けた磁気記録媒体におい
   て、シリコン変性の電子線硬化性バインダーと多官能電
   子線硬化性モノマーとからなる保護層を磁性層表面に設
   けたことを特徴とする磁気記録媒体。