JPS6139702Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は被乾操穀類を供給側より最終の配穀窓
へ向け順次搬送せしめる過程で多数の配穀窓より
略均等量横長の乾燥機本体内へ配穀せしめて均一
乾燥作業を容易に達成させると共に搬送樋内の清
播の容易化と構成の単純化を図つた穀類乾燥機に
おける穀類装置に関する。

従来、被乾燥穀類を横長の乾燥機本体の上部に
配設した搬入樋を介し配設せしめる際にあつて
は、該穀類が略均平状態をもつて乾燥機本体内へ
配穀させることが以後の循環乾燥作業に際し穀類
を流下ムラや胴割れ現象等発生させずに均一に乾
燥させる上で誠に重要である。

そこで従前のこの種配穀装置は上記目的が達成
されるよう種々工夫されているが、未だに均平配
穀を的確に遂行させることができる装置が提供さ
れていない許りか、従前の装置はその構成が非常
に複雑でかつ高価である上乾燥作業終了時に際し
搬送樋内の清掃作業を簡単に遂行できない欠点が
あり、これが改善を強く望まれていたものであ
る。

本考案は前記に鑑み、横長の乾燥機本体の上部
に設置した搬入樋内に搬送スクリユーを内架して
該搬送スクリユーの回転で搬入樋内に穀類堆積点
を基点として、その左右両側に穀類堆積層と穀類
未堆積層を形成せしめながら供給側より排出側へ
向け搬送する際に、前記搬送樋内における穀類未
堆積層位置側に面した側壁に略等間隔をおいて常
時開口状態に維持された多数の配穀窓を開設し
て、搬送樋内を搬送スクリユーにより供給側から
順次排出側へ向け搬送された過程で、穀類堆積層
より穀類未堆積層に移行された穀類のみ常時開口
された多数の配穀窓から順次均等量宛塵埃や枝梗
と共に乾燥機本体内へ自然落下させ均平状の配穀
作業を簡単な構成の下で達成させることができる
許りか、乾燥作業の終了時には搬送樋内に残留せ
られた穀類を常時開口された多数の配穀窓を使用
して簡単に取出し搬送樋内の清掃化を容易に行う
ことができる穀類乾燥機における配穀装置を提供
しようとしたものであつて、以下に本考案装置の
構成を添附図面に示された好適な一実施例につい
て説明する。

１は穀類が竪流下する間に乾燥熱風を浴びて所
期含水率に乾燥させることのできる横長の乾燥機
本体であつて、上記乾燥機本体１の上部には内部
に回転自在の搬送スクリユー３を軸架した搬入樋
２が水平状に配設せられると共に該搬入樋２の始
端側は乾燥機本体１の一側に立設した張込兼循環
用の昇降機４と接続口５を介して接続されて昇降
機４により揚送された穀類を搬送スクリユー３の
回転作用で搬入樋２内を第３図矢印方向即ち排出
側へ向け搬送させる。そして穀類が搬送スクリユ
ー３により搬入樋２内を第３図に示された矢印方
向即ち排出側に向け順次搬送せられる過程にあつ
ては第４図に示されたように搬送スクリユー３の
回転方向に対し穀類堆積点Ａを基点として左側に
穀類堆積層Ｂが又右側に穀類未堆積層Ｃが夫々形
成せられると共に、上記穀類堆積点Ａは搬送樋２
内を排出側へ向け搬送せられる穀類量の増減に関
係なく略一定位置に維持される。

上述のようにして形成された穀類未堆積層Ｃに
面した搬入樋２の側壁には略等間隔を置いて常時
開口状態に維持された多数の配穀窓６……が開設
せられると共に搬入樋２の最終位置底壁には最終
配穀窓７が開設されている。

前記した最終配穀窓７の開口下縁は穀類堆積点
Ａよりも下位置となるよう設けて夫々の配穀窓６
から均等量宛の穀類が順次乾燥機本体１内へ供給
せられるようにする。

次に本考案の作用について説明する。

今、昇降機４および搬送スクリユー３を共に始
動させると共に昇降機４より接続口５を介して穀
類を搬入樋２の始端側へ投入すれば、該穀類は矢
印方向に向け回転せられる搬送スクリユー３で穀
類堆積点Ａを基点として第４図に示されたように
左側に穀類堆積層Ｂが、右側に穀類未堆積層Ｃが
夫々形成された状態の下で排出側へ向け順次搬送
せられる。

ところで穀類未堆積層Ｃの位置に面した搬入樋
２の側壁には等間隔をおいて常時開口状態に維持
された多数の配穀窓６……が開設されていると共
に穀類堆積点Ａは穀類の堆積層の増減に関係なく
略一定位置を維持することからして搬送中におい
て穀類堆積層Ｂより穀類未堆積層Ｃに移行された
穀類は夫々の配穀窓６……から略均等量宛乾燥機
本体１内へ落下配穀される外、最終の穀類は最終
配穀窓７より乾燥機本体１内へ落下供給される。

その結果、多数の配穀窓６……から穀類が順次
搬送作業に順応して落下されるので乾燥機本体１
内には均平状態の下に穀類が充填せられるは勿論
のこと穀類中に混入されている塵埃や枝梗も略平
均に配穀窓６から乾燥機本体１内へ供給されるた
めに塵埃や枝梗等が一方に片寄つた状態の下で堆
積されることなく充填されるものである。従つて
充填された穀類が略均平状態であるので、該穀類
は総て均一に乾燥機本体１内を竪流下され、総て
の穀類を乾燥熱風により均一に乾燥させることが
できる。そして乾燥作業の終了時に際しては搬入
樋２内に残留された穀類や塵埃等は速かに多数の
配穀窓６より手或は適当な清掃具を挿入して迅速
に除去清掃させることができる。

要するに本考案は、横長の乾燥機本体１の上部
に設置した搬入樋２内に搬送スクリユー３を内架
し、該搬送スクリユー３の回転で穀類を供給側よ
り排出側へ向け搬送させて搬入樋２内に穀類堆積
点Ａを基点として、その左右両側に穀類堆積層Ｂ
と穀類未堆積層Ｃを形成したものであつても、前
記搬入樋２内における穀類未堆積層Ｃ位置側に面
した側壁に略等間隔をおいて常時開口状態に維持
された多数の配穀窓６を開設したので、搬入樋２
内を搬送スクリユー３で搬送される過程で、穀類
堆積層Ｂより穀類未堆積層Ｃに移行された穀類の
みを均等量宛多数の配穀窓６から、乾燥機本体１
内へ順次均等量宛落下供給せしめて均平配穀作用
を簡単な構成のもとで営ませると共に穀類中に混
入した塵埃や枝梗も平均に落下させ、流下ムラや
胴割れ現象等発生させず穀類を均一に乾燥させる
ことができる許りか、常時開口状態に維持された
多数の配穀窓６を使用して搬入樋２内部の清掃化
を容易に達成し、もつて安価な穀類装置を提供さ
せることができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すものであつ
て、第１図は一部を切欠した正面図、第２図は第
１図の側面図、第３図は一部を切欠した縦断側面
図、第４図は第３図Ｉ−Ｉ線矢視方向の断面図で
ある。 １……乾燥機本体、２……搬入樋、３……搬送
スクリユー、６……配穀窓、Ｃ……穀類未堆積
層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横長の乾操機本体の上部に設置した搬入樋内に
   搬送スクリユーを内架し、該搬送スクリユーの回
   転で穀類を供給側より排出側へ向け搬送させて搬
   入樋内に、穀類堆積点を基点として、その左右両
   側に穀類堆積層と穀類未堆積層を形成したものに
   おいて、前記搬入樋内における穀類未堆積層位置
   側に面した側壁に略等間隔をおいて常時開口状態
   に維持された多数の配穀窓を開設したことを特徴
   とする穀類乾操機における配穀装置。