JPS5854631Y2 - 吸引式籾乾燥機における籾搬入促進装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吸引排風機の吸引作用を使用して張込ホッパー
内の籾を速かに取出槽内へ搬入して乾燥作業能率の向上
を図った吸引式籾乾燥機における籾搬入促進装置に関す
る。

従来、籾を乾燥機本体内へ所定量の搬入せしめるには乾
燥機本体の後方に立設された昇降機に付設した張込ホッ
パーを介して搬入作業を営ませていた。

そのため籾搬入作業時に際して作業者はいちいち狭い通
路を通って乾燥機本体の裏側に回り乍ら張込ホッパーに
供給する作業を反復しなければならないので籾の搬入操
作に多くの労力と不便が生ずる許ってなく、張込ホッパ
ー内に投入された籾は自重のみで自然落下されるために
落人速度が遅くなり、これが落人速度を早めようとした
際にはホッパーの側壁を急傾斜状にしなければならず、
その結果、張込ホッパーの設置位置が高くなり、かつ収
容容量も少ないものとなる等多くの欠点が生じ、これが
改善を強く望まれていた。

本考案は前記に鑑み、乾燥機本体の最下部に配設した取
出槽の前後壁に吸引排風機と張込ホッパーとを対向する
ように装着して、籾の搬入作業も乾燥機本体前面の広い
場所で容易にできるようにし、然かも張込ホッパーの落
下口位置には吸気口を臨ませ吸引排風機の吸引作用で吸
気口より外気を吸引導入させて、張込ホッパー内に投入
された籾を停滞させることなく速かに取出槽内へ落人さ
せ、もって籾の搬入能率の向上を図る外、籾の搬入終了
後にあっては張込ホッパーや吸気口を閉口させることで
゛、速かなる吸引乾燥作業を的確に遂行させることがで
きる吸引式籾乾燥機における籾搬入促進装置を提供しよ
うとしたものであって、以下に本考案装置の構成を添附
図面に示された好適な一実施例について説明する。

１は全体を略密閉状となるように塑成した乾燥機本体で
あって、該乾燥機本体１内には上部より下部に向けて調
質槽２、通風乾燥胴３および取出槽４を順次立体的に重
設すると共に、通風乾燥胴３内には乾燥機本体１の前面
に配設した熱気発生装置５と連通する噴気枠６と、下側
が取出槽４へ接続せしめた排気枠７とを籾流路８を介し
て複数列縦設する。

そして、上記籾流路８の下部には繰出しロール９を回転
自在に軸架せしめる取出槽４の底部には搬出スクリュー
１０が横架され、その一側は立設された昇降機１１の下
部に接続され、又昇降機１１の上部は調質槽２上方位置
に横設された搬入装置１２と接続されている。

前記取出槽４の前壁１３および後壁１４には供給口１６
に開閉蓋１７を張込ホッパー１５と、吸引排風機１８と
を対向するように装着せしめである。

そして張込ホッパー１５の落下口１９位置には吸引排風
機１８の吸引作用で外気を落下口１９位置を経て取出槽
４内へ吸入せしめる吸気口２０が開口されており、この
吸気口２０は開閉弁２１の開閉調節操作で随時開閉口さ
れるようになっている。

上述した吸気口２０の設定手段は第３図および第４図に
示された第１実施例のように張込ホッパー１５の直下に
配設する場合と、第５図および第６図に示された第２実
施例のように取出槽４の前壁１３と張込ホッパー１５と
の隣接位置に吸気管２２を張込ホッパー１５内にあるよ
う配設して吸気管２２の下端に設けた吸気口２０を張込
ホッパー１５の落下口１９位置に臨ませる場合とが考え
られる。

この場合にあっては上記吸気口２０は開閉蓋１７で開閉
口せられる。

次に本考案の作用について説明する。

今、籾乾燥作業の開始に当り籾を乾燥機本体１内へ搬入
させたい場合には、先ず搬出スクリュー１０、昇降機１
１．搬入装置１２および吸引排風機１８を始動させると
共に開閉蓋１７および開閉弁２１を操作して、供給口１
６と吸気口２０を開口させた状態の下で張込ホッパー１
５内に籾を投入する。

さすれば、吸引排風機１８の吸引作用で吸気口２０より
は大量の外気が張込ホッパー１５の落下口１９位置を通
って取出槽４内に吸気された後、吸引排風機１８で機外
へ集中排出される作用を営む。

その結果、張込ホッパー１５内に投入された籾は落下口
１９位置を強制的に流通する外気の流通風で停滞される
ことなく速かに取出槽４内に落人されるので張込ホッパ
ー１５の底壁を緩傾斜状として大量の籾を収容できるよ
うに形成した場合にあっても籾の滞留現象も発生させず
迅速に取出槽４内へ落人させることができる。

上述のようにして取出槽４内へ張込ホッパー１５より落
人された籾は、搬出スクリュー１０、昇降機１１．およ
び搬入装置１２を経て調質槽４、籾流路８内へ充填され
る。

そして所定量の充填作業が終了したら張込ホッパー１５
への籾投入作業を停止すると同時に供給口１６と吸気口
２０を開閉蓋１７と開閉弁２１で開口し、熱気発生装置
５と繰出しロール９を始動させる。

さすれば、熱気発生装置５により超酸された熱気は吸引
作用で吸入される外気と混合し乾燥熱風となって噴気枠
６、籾流路８、排気枠７を経て取出槽４に流通される間
に繰出しロール９で順次堅流下する籾に浴びせられ乾燥
作用が遂行され、乾燥された籾は取出槽４を経て、搬出
スクリュー１０、昇降機１１．搬入装置１２で調質槽４
に循環返送されると共に乾燥に供された以後の排熱風や
塵埃は吸引排風機１８で機外へ集中排塵される。

要するに本考案は、前記のように乾燥機本体１の最下部
に配設した取出槽４の前後壁１３．１４に吸引排風機１
８と張込ホッパー１５とを対向するように夫々装着する
と共に、張込ホッパー１５の落下口１９位置には吸引排
風機１８の吸引作用で外気を吸入せしめる吸気口２０を
臨ませたので、籾の搬入作業を広い場所である乾燥機前
面において容易に行うことができる許りか、張込ホッパ
ー１５内に投入された籾を落下口１９位置を流通する外
気の吸入流通作用゛で停滞させることなく迅速に取出槽
４内へ落人させて籾の搬入能率の′促進と張込ホッパ−
１５設定位置を低位化させる・と同時に大量の籾を収容
することができる張込ホッパー１５を容易に塑成できる
外、張込ホッパー１５の供給口１６と吸気口２０を夫々
開閉蓋１７と開閉弁２１で閉口させることで外気の進入
を確実に防止し、乾燥熱風を籾流路８中を竪流下する籾
に浴びせて円滑なる吸引乾燥作業を行うことができる効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すものであって、第１
図は縦断面図、第２図は同側面図、第３図は第１実施例
における一部切欠した拡大正面図、第４図は同縦断側面
図、第５図は第２実施例における一部切欠した拡大正面
図、第６図は同縦断側面図である。 １・・・・・・乾燥機本体、４・・・・・・取出槽、１
３・・・・・・取出槽の前壁、１４・・・・・・取出槽
の後壁、１５・・・・・・張込ホッパー、１６・・・・
・・張込ホッパーの供給口、１７・・・・・・開閉蓋、
１８・・・・・・吸引排風機、２０・・・・・・吸気口
、２１・・・・・・開閉弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 乾燥機本体の最下部に配設した取出槽の前後壁に吸引排
   風機と供給口に開閉蓋を設けた張込ホッパーとを対向す
   るように夫々装着し、上記張込ホッパーの落下口位置に
   は吸引排風機の吸引作用で外気を吸入せしめる吸気口を
   臨ませると共に前記吸気口は開閉弁若しくは開閉蓋の開
   閉調節操作で開閉口せしめたことを特徴とする吸引式籾
   乾燥機における籾搬入促進装置。