JPS6139467A

JPS6139467A - 電気接触子

Info

Publication number: JPS6139467A
Application number: JP15884284A
Authority: JP
Inventors: 義仁田中
Original assignee: Hirose Electric Co Ltd
Current assignee: Hirose Electric Co Ltd
Priority date: 1984-07-31
Filing date: 1984-07-31
Publication date: 1986-02-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（１）発明の目的　・（産業上の利用分野）本発明は、電気接触子に関し、特に当該電気接触子をプ
リント回路基板のスルーホールに圧入固定し、電気的に
接触する圧入接触部の改良に関するものである。

（従来の技術）この種の電気接触子におけるプリント回路基板のスルー
ホールと接続する圧入接触部の構造の第一の公知の例と
しては第２図のごとく、導電性バネ材料より成る金属板
の圧入接触部となる部分を、長手方向で部分し、かつそ
の厚み方向にずらす剪断加工により形成されたものが挙
げられる。

第２図（Ａ）は、上記圧入接触部を示す斜視図であり、
同図（Ｂ）は、該圧入接触部をプリント回路基板のスル
ーホール嵌挿固定して接触状態にある断面図である。

この電気接触子１にあっては、同図（Ａ）　、　（Ｂ）
にて示すように、中間部に形成されている圧入接触部２
がプリント回路基板３に設けられたスルーホール４に嵌
挿される。この場合、圧入接触部２の横断面は角形とな
っているので、その角形のエツジ部２ａは、スルーホー
ル４の六回に錫めっきまたは半田めっきが施されている
スルーホールめっき層４ｂに深く食い込み、該めっき層
４ｂを破損してしまい、電気接触子１のくり返し挿脱を
困難なものにしてしまう、さらに前記エツジ部２ａは寸
法のバラツキがあるために、嵌挿力が独自の場合、回路
基板３にまでクランク５を生じる危険性がある。クラッ
ク５を防止するためには、回路基板３の材質を非常に高
価で加工困難なガラス繊維入リエポキシ樹脂またはそれ
と同等以上のものを使用せねばならず、コストアップと
なる。

さらに、圧入接触部２のスルーホールめっき層４ｂとの
接触面は、プレス破断面のために凹凸状となっており、
しかも接触面積はバネ材質の板厚さのみであるので非常
に小さく、その結果電気接触抵抗が大きくなってしまう
。

また第二の公知例として第３図に示すごとく、電気接触
子１“の圧入接触部２′のほぼ中央部に開口部２ｂ”を
設けたものが挙げられるが、この電気接触子１゛は第３
図（Ｂ）の断面図にてよく開示されているように圧入接
触部２°の横断面が角形で２箇所のエツジ部２ａ’がス
ルーホール４の内面に形成されたスルーホールめっき層
４ｂに食い込むので、該めっき層４ｂを傷つけると共に
前公知例と同様、回路基板３にクランク５を生じること
となる。

（発明が解決しようとしている問題点）本発明は、上述
したような従来の電気接触□子が有していた問題点を解
消し、接触信頼性が高く、安価な電気接触子を提供する
。

（２）発明の構成（問題点を解決するための手段）本発明は、上述の目的を達成するために、プリント回路
基板のスルーホールに嵌挿され、電気的に該プリント回
路基板の回路に接触する電気接触子を以下のごとく構成
する。

電気接触子は、はぼ円筒形状をなす圧入接触部を有して
いる。該圧入接触部は上記基板のスルーホールに嵌挿さ
れて電気的に接触する部分となる。

このほぼ円筒形状の圧入接触部は、長手方向に延びるス
リ割によって円周方向に分割されていて、その半径が弾
性的に可変となっている。

上記圧入接触部の円筒外周面には、丸味を帯びた複数の
突状部が形成されている。該突状部は、スルーホール内
面のめっき層に食い込むためのものであり、その突出量
はそれに見合った小さなものでよい。

また、上記圧入接触部に、長手方向に複数のスリットを
設けるならば、電気接触子の抜は防止効果を向上させる
ことができる。

さらに、上記圧入接触子の、スルーホールへの導入側に
テーパ部を設け、かつ該テーバ部にまで上記スリ割を延
長するならば、スルーホールへの嵌挿がきわめて円滑に
なされる。

（作用）以上の構成になる本発明の電気接触子を基板のスルーホ
ールに使用するならば、嵌挿時には圧入接触部のスリ割
のために非常に円滑に嵌挿ができ、嵌挿後にあってはス
ルーホールとの接触面積が大となって接触電気抵抗が小
さくなると共に、突状部のために抜は防止がなされる。

（実施例）次に、添付図面の第１図に基づいて本発明の実施例を詳
細に説明する。

第１図（Ａ）は、本発明の電気接触子の圧入接触部の拡
大斜視図であり、同図（Ｂ）は該圧入接触部をスルーホ
ールに嵌挿した際の拡大断面図である。

本実施例において、電気接触子１０の圧入接触部１）は
スリ割１２を有したほぼ円筒形状となっており、該圧入
接触部１）の円筒外周面には丸味を帯びた複数個の突状
部１３が設けられ、突状部１３と突状部１３の間には長
手方向のスリット１４が形成されている。該円筒の外径
はスルーホールの内径より大きく設定されている。

圧入接触部１）の下部（左側）には円錐状のテーパ部１
５を有し、該テーパ部１５の下部には半田付またはラッ
ピング結線等するための結線部１６が連なっている。さ
らに圧入接触部１）の上部（右側）には、スルーホール
２１の上部に係＝正するためのストッパ部１７が形成さ
れている。

一方プリント回路基板２０には、既述の公知のものと同
様にスルーホール２１の内側に錫めっきまたは半田めっ
きが施されたスルーホールめっき層２１ｂが形成されて
いる。

このように形成さているプリント回路基板２０のスルー
ホール２１への上記電気接触子１０の嵌挿は、電気接触
子１０の結線部１６の先端より行う。その際、スルーホ
ール２１にテーパ部１５が当接してスリ割部１２にもと
づくバネ性が生じ、先ずテーパ部１５そして次いで圧入
接触部１）が縮径されながらスルーホール２１に進入す
る。その結果、第１図（Ｂ）のごとく圧入接触部１）の
外周面は、スルーホールめっき層の内周面にぴったりと
接触すると共に、圧入接触部１）の外周に設けられた突
状部１３は、錫めっきまたは半田めっきが軟質であるた
めに、スルーホールめっき層２１ｂに食い込む。この場
合突状部１３は該めっき層２１ｂ内に留まっていて、ま
たその断面は、小さなＲ形状であるので、プリント回路
基板２０にクランク等の不具合を生じさせるような圧力
を生じさせることはない。

（３）発明の効果以上のように、本発明の電気接触子は、その圧入接触部
１）の外側と回路基板２０のスルーホール２１の内面と
は、全面的に接触するため接触面積が大となり接触抵抗
値が小となる。

また、圧入接触部１）の外周面に設けられた丸味を帯び
た複数の突状部１３のために圧入接触部１）は回転を阻
止されると共に前述のごとくめっき層２１ｂ内に留まっ
ているので、プリント回路基板２０にクラック等の不具
合を発生させない。

さらに、圧入接触部１）にはスリ割部１２及びスリット
１４を有するため、該圧入接触部１）の半径方向の弾力
性が大きくなり、圧入接触部１）をスルーホール２１ａ
に嵌挿する際、その嵌挿が容易であるが、嵌挿後の使用
時においては該スリ割部１２やスリット１４の中に前述
のめっき層よりめっきが入り込み、大きな抜き抵抗が生
じて抜は防止効果が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の電気接触子を示し、同（Ａ）図
は圧入接触部の拡大斜視図、同（Ｂ）図はスルーホール
に嵌挿した際の圧入接触部の拡大断面図、第２図は従来
例を示し、同（Ａ）図は圧入接触部の斜視図、同（Ｂ）
図はスルーホールに嵌挿した際の圧入接触部の断面図、
第３図は他の従来例を示し、同（Ａ）図は圧入接触部の
斜視図、同（Ｂ）図はスルーホールに嵌挿した際の圧入
接触部の断面図である。１）・・・・・・・・・圧入接触部１２・・・・・・・・・スリ割１３・・・・・・・・・突状部１４・・・・・・・・・スリット１５・・・・・・・・・テーパ部２１・・・・・・・・・スルーホール特許出願人　　　　　　ヒロセ電機株式会社代　理　人
　　弁理士　　澗　　岡　　　敬第１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）プリント回路基板のスルーホールに嵌挿され、電
気的に該プリント回路基板の回路に接触する電気接触子
において、該電気接触子の圧入接触部は、長手方向のスリ割によって分割されたほぼ円筒形状をなし、該圧入
接触子の外周面には丸み形状の複数の突状部を形成した
ことを特徴とした電気接触子。
（２）電気接触子の圧入接触部には、長手方向に複数の
スリットを有する特許請求の範囲第（１）項記載の電気
接触子。
（３）電気接触子の圧入接触部の嵌挿側には、スリ割部
を有するテーパ部が形成されている特許請求の範囲第（
１）項記載の電気接触子。