JPS6139387B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6139387B2
JPS6139387B2 JP20856582A JP20856582A JPS6139387B2 JP S6139387 B2 JPS6139387 B2 JP S6139387B2 JP 20856582 A JP20856582 A JP 20856582A JP 20856582 A JP20856582 A JP 20856582A JP S6139387 B2 JPS6139387 B2 JP S6139387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion resistance
alloy
copper
copper alloy
welded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20856582A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59100245A (ja
Inventor
Susumu Kawauchi
Masahiro Tsuji
Kyoaki Nishikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mining Co Ltd filed Critical Nippon Mining Co Ltd
Priority to JP20856582A priority Critical patent/JPS59100245A/ja
Publication of JPS59100245A publication Critical patent/JPS59100245A/ja
Publication of JPS6139387B2 publication Critical patent/JPS6139387B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は優れた耐食性を有する銅合金で復水
器、給水加熱器、蒸留器、冷却器、造水装置など
の熱交換器用の材料として、特に自動車等に用い
られるラジエーターのタンク(容器)、チユーブ
(管)、フイン等の材料として最適な銅合金に関す
るものである。 黄銅は一般に機械的性質や成形性が良好であ
り、そのほかの銅合金にくらべて価格も安いた
め、広範囲の用途で使用されている。熱交換器特
に自動車ラジエーターとしても好んで使用されて
いるが、黄銅は環境によつては脱亜鉛腐食現象が
起き、これが大きな問題となつている。 自動車用ラジエーターはエンジン本体の温度を
調節するために液体を冷却媒体としてエンジンと
ラジエーターとを循環させて熱を放散させるもの
でラジエーターは冷却媒体と常時接触しており、
この冷却媒体により内面から腐食が生じる問題が
ある。また自動車の走行中にラジエーターは排気
ガス、塩分を含む海岸大気、さらには工場大気の
SO2ガス等にさらされている場合には外面からも
腐食される。 従来ラジエーターに使用されている材料として
は銅65wt%、亜鉛35wt%からなる黄銅が用いら
れているが、腐食環境の悪化等により、従来の黄
銅を用いたラジエーターの寿命がが短くなりつつ
ある。 さらにまた、近年、特にラジエーターチユーブ
(管)には、従来のカシメによるロツクシームチ
ユーブにかわつて、コスト低減と生産効率の面か
ら、高周波抵抗溶接または高周波誘導溶接による
銅合金溶接管が採用されるようになつてきた。し
かしながら銅合金溶接管は、その溶接組織の特異
性からその溶接部は他の部分と比較して耐食性が
大巾に劣るという欠点をもつている。このことは
銅合金溶接管の使用上の大きな制約となる。さら
には、銅合金溶接管の製造の際に溶接方法として
高周波誘導溶接もしくは高周波抵抗溶接を用いた
場合、その溶接方法の特徴から特に溶接割れを発
生しやすいという製造上の難点を持つている。 このような状況から熱交換器特にラジエーター
のタンク(容器)、チユーブ(管)、フイン等に耐
食性の向上が要求されると同時に、溶接部位にお
いては耐食性と同時に溶接割れ、感受性の低い材
料の開発が望まれてきた。 本発明はかかる点に鑑み、従来の黄銅を改良
し、熱交換器特にラジエーター用材料として優れ
た耐食性を有する銅合金を提供するものである。 本発明は亜鉛25〜40wt%、りん0.005〜0.070wt
%、錫0.05〜1.0wt%、アルミニウム0.05〜1.0wt
%、さらに鉄0.005〜1.0wt%、鉛0.005〜0.3wt%
の内何れか1種又は2種を合計0.005〜1.3wt%、
残部銅及び不可避的な不純物からなる耐食性に優
れた銅合金並びに亜鉛25〜40wt%、りん0.005〜
0.070wt%、錫0.05〜1.0wt%、アルミニウム0.05
〜1.0wt%、さらに鉄0.005〜1.0wt%、鉛0.005〜
0.3wt%の内何れか1種又は2種を合計0.005〜
1.3wt%、残部銅及び不可避的な不純物からなる
銅合金を最終焼鈍後、3〜20%の加工度で冷間圧
延を旋すことを特徴とする耐食性に優れた銅合金
の製造方法に関する。 次に本発明合金を構成する合金成分及び内容の
限定理由を説明する。鉛と亜鉛は本発明合金の基
本材料となるもので加工性、機械的強度にすぐれ
ていると共に熱伝導性にもすぐれている。亜鉛含
有量を25〜40wt%とする理由は、亜鉛含有量が
25wt%未満では加工性が悪くなること、および
亜鉛含有量が40wt%を超えると銅―亜鉛合金に
おけにるβ相の析出がみられ、耐食性および冷間
加工性が悪くなるためである。りんの含有量を
0.005〜0.070wt%とする理由は、りんの含有量が
0.005wt%未満では耐食性の改善がみられず、逆
にりん含有量が0.070wt%を超えると耐食性は改
善されるが、粒界腐食の超侯が見られるためであ
る。錫の含有量が0.05wt%未満では耐食性、特に
溶接した場合溶接部の耐食性の改善が認められ
ず、また10wt%を超えるとその効果が飽和する
ためである。アルミニウムの含有量を0.05〜
1.0wt%とする理由は、アルミニウムの含有量が
0.05wt%未満では耐食性、特に溶接した場合溶接
部の耐食性の改善が認められず、また1.0wt%を
超えるとその効果が飽和するためである。鉄の含
有量を0.005〜1.0wt%とする理由は、鉄の含有量
が0.005wt%未満では耐食性のの改善が認められ
ず、また1.0wt%を超えるとその効果が飽和する
ためである。鉛の含有量を0.005〜0.3wt%とする
理由は、鉛の含有量が0.005wt%未満では耐食性
の改善が認められず、また0.3wt%を超えると加
工性が劣化するためである。以上のようにりん、
鉄、鉛の添加によつて素材に耐食性を付加し、錫
とアルミニウムを添加することによつて素材およ
び特に溶接した場合溶接部に耐食性を付加するも
のである。また本発明合金を最終焼鈍したのち3
〜20%の加工度で冷間圧延をほどこす理由は、冷
間圧延をほとこすことにより本発明合金のはんだ
付け性が向上するためであるが、加工度が3%未
満でははんだ付け性の向上が認められず、また20
%を超えると機械的強度が高くなり成形性特にラ
ジエーターチユーブ加工時の成形性が劣化するた
めである。 このような本発明合金は、良好な耐食性を示す
とともに、はんだ付け性も良好な合金であるため
熱交換器用、特にラジエーター用銅合金として適
した材料である。 (実施例) 第1表に示す諸組成の合金を溶製し、800℃に
て熱間圧延を行い、厚さ8mmの板とした。次に酸
洗処理の後、冷間圧延で厚さ2mmの板とした。さ
らに500℃にて1時間の焼鈍を旋した後、冷間圧
延で厚さ1mmの板とした。最終的に、第2表に示
す種々の温度で1時間焼きなましを加えた。 耐食性試験に供する溶接部材は前記1mm厚さの
諸組成の合金を突き合わせTIG溶接することによ
つて作製した。耐食性試験は1の蒸留水に 炭酸水素ナトリウム 1.3g/ 硫酸ナトリウム 1.5g/ 塩化ナトリウム 1.6g/ を各々溶かした液を液温88℃に保持し、毎分100
mlの空気を吹き込み、その液の中に500時間浸漬
した。その時発生した脱亜鉛腐食深さを溶接部お
よび母材部について測定し、これをもつて耐食性
を評価した。その結果を第3表に示した。さらに
前記1mm厚さの合金を第4表に示す加工度で冷間
圧延を加えたのちはんだ付け性試験に供した。は
んだ付け性試験は直径φ80mm、深さ60mmの円筒形
ルツボにSn20wt%―Pb80wt%からなるはんだを
320℃に加熱して溶湯を作り、その中に降下速度
25mm/secでサンプル(表面を清浄にした巾10
mm、長さ50mmの形状)を浸漬したときはんだ浴か
らサンプルが受ける浮力とはんだ浴に引き込まれ
る力が平衡に達するまでの時間(ぬれ平衡時間)
を測定し、これをもつてはんだ付け性を評価し
た。その結果を第5表に示した。 第3表および第5表からわかるように本発明合
金は、脱亜鉛腐食に対して素材および溶接した場
合、溶接部が優れた耐食性を示すとともにはんだ
付け性も良好な合金であることが判明した。 すなわち、比較合金(試料番号1〜6)では最
大脱亜鉛腐食深さが素材で203μ〜358μ、溶接部
で538μ〜781μに達するのに対し本発明合金(試
料番号7〜23)は素材で最低値12μ〜最高値83
μ、溶接部で最低値30μ〜最高値164μであり、
耐脱亜鉛腐食に優れていることが分かる。 また本発明合金は、上記のように耐脱亜鉛腐食
性に優れているが、これに加えて加工度3〜20%
の冷間圧延を旋したもの(試料番号8〜14,17〜
23)は、同冷間圧延を旋していないもの(試料番
号7,15,16)のはんだ付け性の評価(はんだ浴
からサンプルが受ける浮力とはんだ浴に引き込ま
れる力が平衡に達する時間による)において、
1.60秒、1.63秒、1.55秒と比較的長時間かかるの
に較べて、より短時間に平衡に達し、はんだ付け
性に優れている。 以上本発明合金は熱交換器用、特にラジエータ
ー用銅合金として極めて優れた特性を有するもの
である。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 亜鉛25〜40wt%、りん0.005〜0.070wt%、錫
    0.05〜1.0wt%、アルミニウム0.05〜1.0wt%、さ
    らに鉄0.005〜1.0wt%、鉛0.005〜0.3wt%の内何
    れか1種又は2種を合計0.005〜1.3wt%、残部銅
    及び不可避的な不純物からなる耐食性に優れた銅
    合金。 2 亜鉛25〜40wt%、りん0.005〜0.070wt%、錫
    0.05〜1.0wt%、アルミニウム0.05〜1.0wt%、さ
    らに鉄0.005〜1.0wt%、鉛0.005〜0.3wt%の内何
    れか1種又は2種を合計0.005〜1.3wt%、残部銅
    及び不可避的な不純物からなる銅合金を最終焼鈍
    後、3〜20%の加工度で冷間圧延を施すことを特
    徴とする耐食性に優れた銅合金の製造方法。
JP20856582A 1982-11-30 1982-11-30 耐食性に優れた銅合金及びその製造方法 Granted JPS59100245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20856582A JPS59100245A (ja) 1982-11-30 1982-11-30 耐食性に優れた銅合金及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20856582A JPS59100245A (ja) 1982-11-30 1982-11-30 耐食性に優れた銅合金及びその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26723885A Division JPS61199043A (ja) 1985-11-29 1985-11-29 耐食性に優れた銅合金及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59100245A JPS59100245A (ja) 1984-06-09
JPS6139387B2 true JPS6139387B2 (ja) 1986-09-03

Family

ID=16558284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20856582A Granted JPS59100245A (ja) 1982-11-30 1982-11-30 耐食性に優れた銅合金及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59100245A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016508186A (ja) * 2014-01-03 2016-03-17 嘉興艾迪西暖通科技有限公司 ビスマスとケイ素を含まない低鉛黄銅

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE602005026527D1 (de) * 2004-05-05 2011-04-07 Luvata Oy Aus einer zinn-messing-legierung hergestelltes wärmeübertragungsrohr
WO2015151720A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 株式会社栗本鐵工所 水道部材用低鉛黄銅合金

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016508186A (ja) * 2014-01-03 2016-03-17 嘉興艾迪西暖通科技有限公司 ビスマスとケイ素を含まない低鉛黄銅

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59100245A (ja) 1984-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6139387B2 (ja)
JPS5934222B2 (ja) ラジエ−タ−用銅合金
JPS646266B2 (ja)
JPH03193849A (ja) 結晶粒が微細でかつ低強度な銅合金及びその製造方法
JPS61199043A (ja) 耐食性に優れた銅合金及びその製造方法
JPS646265B2 (ja)
JPS593531B2 (ja) 耐食性銅合金およびそれを用いた熱交換器
JPS59153854A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS6082635A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59150045A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS6082630A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JP3243479B2 (ja) 熱交換器用銅基合金
JPS59118841A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59153856A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59118842A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59153855A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59126744A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59107051A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS6082634A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59104445A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS6082631A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59118840A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS6082633A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59150044A (ja) 耐食性に優れた銅合金
JPS59118839A (ja) 耐食性に優れた銅合金