JPS6138034Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井空間部Ａ内に熱交換コイル１を設
置し、且つ該熱交換コイル１を軸として両側天井
面Ｂに吸込口２および送風機付き吹出口３を各開
口設けてなる冷暖房等空調機において、前記熱交
換コイル１を左右に蛇行屈曲形成せるＷ型状の熱
交換コイルを用いたことを特徴とする天井空間部
を機体とする冷暖房空調機の気流調整装置に関す
るものである。

近時、天井空間部Ａを利用して該空間内に冷暖
房等熱交換コイルを設置して室内に所望の冷暖気
を供給しようとする冷暖房装置が開発されてい
る。

而るに斯かる装置構造は略直線型状の熱交換コ
イルを軸として該両側天井面Ｂに吸込口２および
吹出口３が各開口設けられているがために因みに
天井空間部Ａが広い場合において、天井空間部Ａ
内で気流にバラツキ現象が生じ、故に確実良好な
熱交換が期待得られないと謂う効率上から鑑みて
重大なる欠陥があつた。

本考案は斯かる欠点を解決しようとすることを
その主な目的とするものであつて熱交換コイルの
型状を第２図にて示す如く左右に屈曲形成してな
る恰もＷ型状の熱交換コイル１を天井空間部Ａを
遮閉すべく該空間部Ａ巾間全体に横長に這設配置
したことによつて、天井空間部Ａ内において、吸
入側および送風機付き吹出側における気流の流れ
方向が矢印方向に自然的に調整し以て良好な冷暖
気を室内Ｃに確実に供給することができ得るので
ある。

即ち、熱交換コイル１の型状をＷ型状とする場
合に第３図示の如く直線状イ部分においてはフイ
ンピツチが正規の同一巾間隔であるのに対して屈
曲部ロ部分では一方外側のフインピツチが拡開し
て大であり、その反面内面部が狭小であるがため
に該屈曲部にて気流の抵抗が著るしく増大し、此
れが気流のバラツキを解決して天井空間部Ａ内に
て良好な気流状体を常時確実に保持することがで
き得るのである。

以上の如く本考案に係る天井空間部を機体とす
る冷暖房空調機の気流調整装置は左右に蛇行屈曲
形成せるＷ型状の特殊型状の熱交換コイル１を該
各屈曲内部の吸入面を各吸込口２に、また吹出側
の各凸出部分を各送風機付き吹出口３に対して吸
込口２と送風機付き吹出口３の中間で、而も天井
空間部Ａ巾間全体に横長に這設し配置してなるも
のであるから、吸込口２より天井空間部Ａ内に流
入する気流のバラツキおよび送風機付き吹出口３
近辺のバラツキを前記Ｗ型状熱交換コイル１によ
つて完全確実に調整し、而も熱交換コイル１の型
状が蛇行屈曲型状であるがために、従来直線状の
熱交換コイルの容量に比して容量大なるコイルの
設置が可能と成り、効率大の熱交換が期待得られ
るは勿論、狭小なる天井内空間部分を最も有効に
利用することができ得る等、甚だ有益なる考案で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る冷暖房空調機の気流調整
装置を設置せる室内縦断面図、第２図は同上平面
図、第３図は熱交換コイルの要部拡大図である。 符号の説明、Ａ……天井空間部、Ｂ……天井
面、Ｃ……室内、１……熱交換コイル、２……吸
込口、３……送風機付き吹出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井空間部Ａ内に熱交換コイル１を設置し、且
   つ該熱交換コイル１を軸として両側天井面Ｂに吸
   込口２および送風機付き吹出口３を各開口設けて
   なる冷暖房等空調機において、前記熱交換コイル
   を左右に蛇行屈曲形成せるＷ型状の熱交換コイル
   １とし、吸入側の各屈曲内面を夫々の吸込口２
   に、また吹出側の各凸出部分を夫々の送風機付き
   吹出口３方向に対向位置せしめ、前記吸込口２と
   送風機付き吹出口３の中間で、且つ前記天井空間
   部Ａの巾間全体に這設配置したことを特徴とする
   冷暖房空調機の気流調整装置。