JPS6137452Y2 - - Google Patents

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JPS6137452Y2
JPS6137452Y2 JP18845280U JP18845280U JPS6137452Y2 JP S6137452 Y2 JPS6137452 Y2 JP S6137452Y2 JP 18845280 U JP18845280 U JP 18845280U JP 18845280 U JP18845280 U JP 18845280U JP S6137452 Y2 JPS6137452 Y2 JP S6137452Y2
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JP
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cutting edge
land
edge
tip
shape
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JP18845280U
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JPS57108818U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鋼系の被削材に適用されるガンドリ
ルに係り、特に切刃チツプのすくい面形状を改良
することにより、切屑の処理性が向上するように
したものである。
従来、この種のガンドリル加工では、切屑が長
くなる鋼系の被削材に対しては、切屑処理の点で
問題点があつた。
したがつて、これに対処するため、刃先形状を
変更したり、切削油圧を高めたりしているが、こ
れに伴つて切削条件殊に送りに限界をきたしてい
た。
このようなことから、切屑の長くなる鋼系の被
削材の切屑処理に対しては、刃先形状を変更した
だけで、送り値を向上できるようにしたガンドリ
ルの開発が要望されている。
本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、フ
ルートを備えたパイプ本体の先端には、超硬合金
からなる切刃チツプが固定されることにより、正
面切刃稜および外周切刃稜が形成され、またその
後端には、柄部が設けられるようにしたガンドリ
ルにおいて、前記切刃チツプは、そのすくい面が
直径方向断面で連続する略半円弧状の凹凸形状を
なしているとともに、その凹部は、外周切刃稜に
隣接するランドを残して、凹部から始まり、軸中
心付近では、凸部で終るようになつているととも
に、前記正面切刃稜側では、ランドによる直線稜
および凹凸形状による波形稜がそれぞれ形成さ
れ、しかも前記ランドが芯高量を有さず、前記凸
部が芯高量を有することにより、切屑が長くなる
鋼系被削材の切屑処理に対処できるようにしたも
のである。以下、本考案ガンドリルの一実施例に
ついて、図を参照して説明する。
第1図および第22図において、1は、フルー
ト2の形成により3/4円状をなすパイプ本体であ
る。
このパイプ本体1の先端には、超硬合金からな
る切刃チツプ3がろう付けされ、また、その後端
には、柄部4が設けられている。
前記切刃チツプ3は、その正面側では、正面切
刃稜5によつて切刃頂点6が形成され、また、そ
のすくい面には、直径方向断面で連続する円弧的
な凹凸形状が形成される。
この凹凸形状は、外周切刃稜7に隣接された巾
狭のランド8を残して凹部9が始まり、また、前
記軸中心付近では、刃先強度を高めるため凸部1
0で終るようになつているものである。この場
合、前記ランド8は、刃先直径によつても異なる
が、通常0.3mm程度にとられるものである。そし
て、凹凸形状の形成に伴い、前記正面切刃稜5に
は、ランド8による直線稜および凹凸形状による
波形稜が形成される。
このようにして構成された本考案のガンドリル
は、切屑が長くなる鋼系の被削材に対して好適す
る。これは、前記凹部9および凸部10が、切屑
のカールに寄与するためである。したがつて、通
常の送り範囲(0.01〜0.06mm/rev)を越えた高
送り例えば0.05〜0.12mm/revが可能となる。
また、第3図は、変形例を示したもので、凹部
9および凸部10が、それぞれ2個形成されてい
るものである。なお、本考案では、ベベル形の刃
先形状が示されているが、他の刃先形状例えば、
ノツチ形、スタツクポイント形のものにも適用で
きるものである。
このようにして構成された本考案ガンドリル
は、第4図および第5図で示されるような切屑処
理機能を有するものである。すなわち、本考案の
ガンドリルでは、正面切刃稜5には、ランド8に
よる直線稜および凹凸形状による波形稜がそれぞ
れ形成されていることから、これらの形状を転写
した切屑が排出され、従来品にみられた延びがら
みの切屑がなくなる。そして、ランド8付近に生
じる切屑は、凹部9の存在により、曲げモーメン
トを受け、この結果凹部9側に引寄せられ、穴壁
との接触が減少して、いわゆる切屑巾が縮まるよ
うに作用する。
第6図は、ブリネル硬さ(HB)200〜300を有
する中炭素鋼からなる被削材について、本考案品
および従来品の切削性能を比較したものである。
この場合、本考案品は、実線で示され、凹凸形状
のない従来品は点線で示されている。
そして、第6図から明らかなように、1回転当
りの送り(mm/rev)については、ハツチングで
好適範囲が示されているが、従来品の約2倍の高
送りが可能になつている。
また、1分間当りの送り(mm/min)について
は右下りの実線および点線で示され、本考案品
は、従来品に対し、約2倍の高送りが可能になつ
ている。この場合、切削速度については、送りの
多少から、本考案品が70m/min、従来品が90
m/minとした。
さらに、前記ランド8の巾について、各種の切
削試験をした結果から、刃先直径によつても異な
るが、通常0.2〜1.0mmの範囲が好適する。これ
は、0.2mm未満では、刃先強度を低下させるこ
と、また、1.0mmを越えると凹部9による切屑に
対する曲げモーメントの影響が少なくなり、いわ
ゆる引き寄せ効果が少なくなるからである。
第7図は、前記ランド8について、芯高量δの
有無に基づく切屑形状の比較をしたものである。
この場合、比較品は、図示のようにV字型のすく
い面を有し、かつ芯高量δを有するもので、例え
ば実開昭55−41276号公報に開示されているもの
である。
この比較結果から解るように、本考案品による
切屑は、略C字状を呈するように分断されてい
る。この場合凸部10の芯高量はδ=0.05とした
ものである。これに対し、比較品は、長く連続し
た切屑が発生し、また送りを0.07mm/revにあげ
たときには、図示のような切屑詰まりの状態を示
した。
本考案は、以上説明したようにパイプ本体の先
端に固定される切刃チツプについて、そのすくい
面は巾狭のランドを残して略半円弧状の凹凸形状
を連続させるように構成し、またランドが芯高と
ならないようにしたものであるから、切屑のカー
ルを促進させ、分断された切屑を発生させる。ま
たランド8および凹部9の存在から切屑巾を縮め
るように作用するものであるから、特に、従来品
の2倍程度の高送りでも深穴加工が可能であると
いう利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案ガンドリルの一実施例を示す
正面図、第2図は、拡大した底面図、第3図は、
変形例を示す同じく拡大した底面図、第4図は、
切屑の排出状況を示す斜視図、第5図は、同じく
変形例における切屑の排出状況を示す要部の斜視
図、第6図は、本考案品および従来品における切
削性能を示す説明図、第7図は、本考案品および
芯高状のV字すくい面を有する従来品における切
屑形状の比較を示す説明図である。 1……パイプ本体、3……切刃チツプ、8……
ランド、9……凹部、10……凸部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 フルート2を備えたパイプ本体1の先端には、
    超硬合金からなる切刃チツプ3が固定されること
    により、正面切刃稜5および外周切刃稜8が形成
    され、また、その後端には、柄部4が設けられる
    ようにしたガンドリルにおいて、 前記切刃チツプ3はそのすくい面が直径方向断
    面で連続する略半円弧状の凹凸形状をなしている
    とともに、その凹凸は、外周切刃稜7に隣接する
    ランド8を残して、凹部9から始まり、軸中心付
    近にある凸部10で終るようになつているととも
    に、前記正面切刃稜5側では、ランド8による直
    線稜および凹凸形状による波形稜がそれぞれ形成
    され、しかも前記ランド8が芯高量を有さず、前
    記凸部10が芯高量を有していることを特徴とす
    るガンドリル。
JP18845280U 1980-12-26 1980-12-26 Expired JPS6137452Y2 (ja)

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JP18845280U JPS6137452Y2 (ja) 1980-12-26 1980-12-26

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JPS57108818U JPS57108818U (ja) 1982-07-05
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JPS6020U (ja) * 1983-06-17 1985-01-05 東芝タンガロイ株式会社 ガンドリル

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JPS57108818U (ja) 1982-07-05

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