JPS6137336B2 - - Google Patents

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JPS6137336B2
JPS6137336B2 JP6049579A JP6049579A JPS6137336B2 JP S6137336 B2 JPS6137336 B2 JP S6137336B2 JP 6049579 A JP6049579 A JP 6049579A JP 6049579 A JP6049579 A JP 6049579A JP S6137336 B2 JPS6137336 B2 JP S6137336B2
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JP
Japan
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container
bath
molten
vacuum
metal
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JP6049579A
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Inventor
Yoshikyo Nakagawa
Tetsuyoshi Wada
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPS55154537A publication Critical patent/JPS55154537A/ja
Publication of JPS6137336B2 publication Critical patent/JPS6137336B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/22Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
    • C23C14/24Vacuum evaporation
    • C23C14/246Replenishment of source material

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は大気側から真空槽内部に溶融金属を輸
送する方法および装置に関するものであり、その
詳細は、真空蒸着メツキを施す場合や合金状態の
ものを蒸留分離する場合等において、メツキ金属
あるいは合金状態のものを大気側に設けた容器中
で溶融して、溶融金属とし、こぜを真空槽内部に
設けた容器に連結管を経由して輸送するに際し、
大気側において、溶融金属中に存在するガスを真
空脱ガスを施すことを特徴とする方法および装置
である。
従来、溶融状態のメツキ金属を大気側から真空
室に連結管を通して輸送する手段は特開昭53−
85737号、同53−85738号および特公昭48−41416
号各公報記載のものがある。これ等の方法および
装置においては、溶融状態のメツキ金属中に含有
するガスの除去がなされていないため、真空室に
おいて、蒸着メツキを施すに際して、このガスが
放出されメツキ金属のスプラツシユ現象が発生す
る。このため、鋼板等の被メツキ材にスプラツシ
ユしたメツキ金属が付着しメツキの均一性に欠け
る品質が得られる難点がある。また、ガス放出に
よつてガス分子とメツキ蒸着粒子が衝突して、メ
ツキ蒸気粒子の保有エネルギーの低減または消減
を発生させ、蒸着性能を劣化させたり、ガス分子
とメツキ蒸気粒子が反応して、酸化物のような化
合物を生成し純正に欠けるメツキ皮膜が形成され
る。さらに、これらのガスはメツキ浴表面におい
て酸化物等の皮膜を生成し、メツキ蒸気粒子の蒸
発速度を低減する難点がある。
本発明は、上記の問題点を解決するものであ
り、大気側において、メツキ金属中に含有するガ
スの大部分を除去して清浄化し、これを真空室に
輸送して、蒸着性能を向上させ、優れた品質のメ
ツキ製品を生産することを目的としたものであ
る。さらに本発明を実施し、上記目的を達成する
においては、それが非常に簡単な方法および装置
によつて行うことが可能であり、工業的規模の生
産、操業においても充分適応できるものである。
なお、本発明はメツキ金属に限定するものではな
く、合金状態のものを熱溜分離する場合、大気側
で溶融、脱ガスし、真空室へ輸送する際等にも適
用することができる上記の方法および装置を提供
するものである。
すなわち本発明は、 (1) 第1の容器中に大気と非接触状態で貯留され
た溶融金属中へ連続的に所要量の前記溶融金属
と同組成の金属を供給してこれを溶解させ、こ
の液面の上昇を抑える量の前記溶融金属を第1
の真空雰囲気中へ吸上げて該溶融金属を脱ガス
させ、この脱ガスされた溶融金属を第2の容器
中に大気と非接触状態で滞留している脱ガスさ
れた溶融金属中へ一旦吐出し、続いて該脱ガス
された溶融金属を第2の真空雰囲気中へ、該雰
囲気中での蒸発減量を補う量づつ吸上げること
を特徴とする溶融金属の輸送方法、および (2) 金属の溶融浴と、該浴の表面上に形成された
大気や前記溶融浴と反応し難い化合物の溶融層
を収容し、前記溶融浴と同組成の金属を供給す
る設備を備え、さらに前記収容物を加熱保持す
る手段を備えた第1容器と、該第1容器と併設
され、脱ガスされた前記金属の溶融浴と、前記
化合物の溶融層とを収容し、さらにこれら収容
物を加熱保持する手段を備えた第2容器と、第
1容器および第2容器よりその圧力差に応じた
液柱高さだけ高い位置にそれぞれ設置されて
各々排気ポンプに接続された配管を備えた真空
脱ガス室とその内部に前記溶融浴を収容する容
器を備えた真空室と、上端を前記真空脱ガス室
に接続し、下端を前記第1容器および第2容器
内の溶融浴中に浸漬された2本の連結管、およ
び上端を前記真空室内の前記容器に接続し、下
端を前記第2容器内の前記溶融浴中に浸漬され
た連結管を備えたことを特徴とする溶融金属の
輸送装置。
に関するものである。
また、上記(1)に記載の本発明方法において、 (i) 第1、第2の容器のそれぞれを窒素ガス、そ
の他の不活性ガスで加圧したり、 (ii) 第1の真空雰囲気中へ水素ガスのような脱ガ
スを促すガスを吹込みながら溶融金属の脱ガス
を行なうこともでき、さらに上記(2)に記載の本
発明装置において、 (iii) 第1、第2容器にそれぞれのガス圧を制御す
る手段を設けたり、 (iv) 第1容器と真空脱ガス室を結ぶ連結管、およ
び第2容器と真空室を結ぶ連結管のそれぞれに
液面制御ポンプを取り付け、真空脱ガス室と真
空室をそれぞれ第1、第2容器より各液面制御
ポンプの圧力を加算した圧力差に応じた液柱高
さだけ高い位置に設置する、 こともできる。
以下、本発明の方法と装置を真空蒸着メツキに
適用する場合に基づいて詳細に説明する。
本発明においては、先ず大気中に設置した容器
すなわち第1の容器に溶融状態のメツキ金属浴を
収容し、さらにこの浴面上に溶融状態の化合物の
層を形成してメツキ金属浴と大気を遮断し、真空
脱ガス室に接続する連結管の先端をメツキ金属浴
中に浸漬し、真空脱ガス室の圧力を大気圧より低
い適正な圧力に保持することによつて、メツキ金
属浴を真空脱ガス室に輸送してメツキ金属浴中に
存在するガスの大部分を真空脱ガスする。真空脱
ガスしたメツキ金属は、真空脱ガス室に接続する
上記とは別の連結管によつて大気中に設置した容
器(上記と様な構成にした別容器)すなわち第2
の容器に輸送し収容する。このようにして脱ガス
し収容したメツキ金属浴は、この浴中から真空室
内部に設置した容器に接続する連結管によつて輸
送し、真空室内において真空蒸着メツキ処理に使
用されるものである。
本発明において、大気中に設置したメツキ金属
を収容する第1の容器においては、メツキ金属浴
面上に溶融状態の化合物、例えばB2O3の層を形
成させ、水気とメツキ金属浴面との接触を防止す
ることによつて、大気とメツキ金属との酸化反応
等を阻止すると共に大気の侵入をも阻止する。例
えば、大気中の第1の容器内部にメツキ金属とし
て亜鉛を収容して、溶融し、この浴面上にB2O3
の溶融層を形成し、両者の温度を600℃に保持し
た状態について簡略的に考察すれば以下のようで
ある。
すなわち、生成反応の自由エネルギは、 (1)4/3B(S)+O2(G)=2/3B2O3(L) △〓=−167748cal/mol(概略) (2)B(S)+1/2N2(G)=BN(S) △〓=−17782cal/mol(概略) となり、BとO2との反応がBとN2の反応より強
く、B2O3の生成が優先的に生じBNの生成は生じ
難い。従つて(1)によつて生成したB2O3のO2濃度
は飽和に達して平衡状態となり安定する。よつ
て、この状態のB2O3は大気中の窒素ガスおよび
酸素ガスと反応せず、これ等のガスの侵入も生じ
ない。次に、B2O3の層とZnの間の反応状態につ
いて考察すると、 (3)2Zn(L)+O2(G)=2ZnO(S) △〓=−124350cal/mol(概略) であり、NnOの生成反応よりB2O3の生成反応が
強い。従つて、亜鉛浴中のZnOのOまたは遊離の
O2がB2O3が平衡に達していない場合にはB2O3
に反応する傾向があるが、通常はB2O3が平衡に
達して安定しているためB2O3と亜鉛浴との間に
反応現象はない。
以上の説明のように亜鉛浴の浴面上にB2O3
溶融層を形成させることによつて、亜鉛浴と大気
の反応を阻止し、大気中のガスの侵入をも防止す
ることが可能となる。従つて、メツキ金属浴の浴
表面の酸化防止と真空脱ガスしたメツキ金属浴を
密閉して収容する効果がある。
次に、メツキ金属浴の輸送について述べる。
本発明においては、外部からメツキ金属の供給
を受けてこれを溶融浴とし、この浴面上に前記
B2O3のような性質を有する化合物の溶融層を形
成する第1の容器と、真空脱ガスしたメツキ金属
浴を収容し、この浴面上に上記と同様にB2O3
ような化合物の溶融層を形成する第2の容器、さ
らに、メツキ金属浴中に存在するガスの大部分を
除去するための真空脱ガス室、メツキ金属を蒸着
するための真空室等の各設備によつて構成されて
おり、メツキ金属を輸送するために各設備に連結
管が設けられている。これらの連結管の一端はそ
れぞれ各設備に固定して接続されているが、他の
一端はそれぞれ上記の第1、第2の容器内部に収
容したメツキ金属浴中に浸漬している。この構造
は、各設備間に拘束がなく、熱設備に発生し易い
熱膨張による熱歪をメツキ金属浴が吸収するた
め、各設備の拘束によつて発生する変形、破損等
が生じない利点があり、設備の単順化、小形化、
軽量化が計れる効果がある。メツキ金属浴の輸送
は、サイホンおよび大気圧と真空室内部の圧力差
によつて行なうため、輸送のための動力は必要と
しない。しかし、浴面制御を精度良く行う場合等
には、必要に応じてメカニカルポンプ、電磁ポン
プあるいは大気中のメツキ金属浴を収容する第
1、第2の容器に加圧室を設けメツキ金属浴に圧
力を加えて輸送する等の手段を適用すればよい。
次に、添付図面を用いて本発明の方法と装置を
具体的に説明する。
第1図において、1は大気側に設置した容器で
あり、その内部には仕切り壁2があつて第1容器
3および第2容器4に区分けする。これ等の内部
には溶融状態のメツキ金属5および6と化合物7
および8を収容し、所定の適正な温度に加熱保持
するための加熱設備(図示していない)を併設し
ている。容器3にはワイヤー状メツキ金属を供給
する設備9から必要量に応じてメツキ金属10を
供給する。従つて、メツキ金属浴5は脱ガスが施
されていない。11は真空脱ガス室であり、この
内部は脱ガスを行うために必要な所定の適正な圧
力に保持する。例えば、メツキ金属浴の温度に平
衡する、飽和蒸気圧程度の圧力に保持する。この
ため配管12から排気ポンプ(図示していない)
によつて、雰囲気ガスを吸引排気する。13は真
空脱ガス室11にメツキ金属浴5を輸送する連結
管であり、真空脱ガス室11からメツキ金属浴5
中に浸漬している。14は真空脱ガス室11にお
いて脱ガスされたメツキ金属を容器4に輸送する
連結管であり、真空脱ガス室11から金属浴6の
浴中に浸漬している。2のメツキ金属の輸送手段
は第1容器3の浴面レベルと真空脱ガス室11の
内部の浴面レベルがその真空度に応じた浴面レベ
ル差を形成している場合、第1容器3の浴面レベ
ルと第2容器4の浴面レベルの差によつて自然に
輸送される。例えば、真空脱ガス室11の内部圧
力と大気圧の差によつて真空脱ガス室11の内部
にメツキ金属が収容され、圧力差に応じた適当な
浴面が形成されている場合、そして容器3の浴面
レベルが容器4の浴面レベルより高い場合、これ
ら浴面レベルが同じ高さに保持されようとして、
メツキ金属は容器3から連結管13、真空脱ガス
室11、連続管14を各々経由して容器4に流動
する。この間において、メツキ金属が真空脱ガス
室に滞溜している間に脱ガスが施される。従つ
て、メツキ金属浴6は脱ガスされた浴である。真
空脱ガス室11と連結管13および14は、メツ
キ金属を凝固させないため適正な温度に保持する
加熱保持設備(図示していない)を併設してい
る。15は真空室であり、この内部は真空蒸着メ
ツキが可能な所定の適正な圧力に保持する。この
ため配管16から排気ポンプ(図示していない)
によつて雰囲気ガスを排気する。17は蒸着メツ
キのために必要なメツキ金属蒸着発源容器であ
り、この容器17内部に脱ガスしたメツキ金属浴
6をこの浴6中から蒸発源容器17に連らなる連
結管18を通じて輸送する。輸送手段は、真空室
15と第2容器4との圧力差を利用するものであ
り、蒸発源容器17内の浴面位置が該浴の真空度
に応じた液柱高さだけ第2容器4内の金属浴6の
液面より高い位置に保持されようとして容器17
からのメツキ金属の蒸発減量を補う量の溶融金属
が真空室15内へ吸上げられることになる。さら
に連結管18には真空蒸着時のメツキ金属の蒸発
温度を制御するための加熱冷却設備(図示してい
ない)を併設しており、同時に蒸発源容器17に
も温度制御設備(図示していない)を併設してい
る。以上のような方法および設備構成によつてメ
ツキ金属は矢印19のような蒸気粒子となつて鋼
板等の基板20に凝縮して蒸着メツキが施され
る。上記の連結管14と18をメツキ金属浴6中
に浸漬せず、両者を直接連結する構造としても本
発明と同様な効果があるかもしれないが、この場
合においては各装置部品間の熱膨張による歪等熱
的諸性質についての対策を講じる必要がある。従
つて本発明のように各設備をメツキ金属浴5およ
び6に連結し、これによつて熱歪を吸収し、さら
に必要に応じてベローズB等を使用し、拘束をで
きる限り低減する方が効果的である。
メツキ金属浴の輸送量制御については、前述の
説明の通り、大気圧と各真空室11および15の
内部圧力の差による方法では、メツキ金属浴の輸
送量は真空室15の内部におけるメツキ金属浴の
蒸発量が支配的であるため、各真空室11および
15の圧力を一定に保持していると各室11およ
び15の浴面レベルは次第に低下する。このた
め、各真空室11および15の浴面レベルを一定
に保持するためには、メツキ金属層10を蒸発量
に見合う量を制御しながら常に供給すれば良い。
なお、メツキ金属浴の輸送量の制御について
は、次に述べる二方法も有効である。該二方法を
第2図によつて説明する。第2図において、第1
図と同一作用効果を示す装置部品には同一符号を
記す。
先ず、第1の方法は、容器3および/または4
の化合物の溶融層7および8の上部に、上蓋21
およびベローズB1,B2,B3さらにメツキ金属供
給管22によつて密閉した加圧室23および24
を設け、これに窒素ガス等の不活性ガスを供給管
N1およびN2から供給し、排気管N3およびN4から
排気する構造とする。これらの供給管N1,N2
よび排気管N3,N4には制御バルブV1,V2,V3
V4が接続している。これらのバルブV1〜V4は、
真空室15内のメツキ金属蒸発源容器17および
真空脱ガス室11の内部に設置した浴面レベル検
知器(図示していない)からの信号によつて開閉
する構造であり、例えば、蒸発源容器17の浴面
レベルが基準値より低位にある場合は、V1が開
いてV3が閉じた状態となり、窒素ガスを加圧室
24の内部に供給して、この内部の圧力を上昇さ
せ、メツキ金属浴6を真空室15に輸送する。浴
面レベルが高位にある場合は、上記と逆になり、
V1は閉じV3が開いて加圧室24を減圧して、真
空室15から容器4にメツキ金属を逆流させて制
御する。真空脱ガス室11の場合も上記と同様で
ある。
第2の方法は、電磁ポンプおよびメカニカルポ
ンプ等のポンプ25および26を連結管13およ
び18に併設するものであり、上記と同様に蒸発
源容器17および真空脱ガス室11の内部に設置
した浴面レベル検知器からの信号によつてこれら
のポンプが連結管13および18の内部のメツキ
金属溶を正流または逆流させ、各真空室11およ
び15の浴面レベルを制御するものである。
上記第1および第2の方法を適用する場合の浴
面レベルに関する説明を前述の第1図に示した例
と比較しながら以下に述べる。真空脱ガス室11
および真空室15を排気して、この圧力と大気圧
の差によつて浴面レベルa,a′またはb,b′を保
持する。ここでaは真空脱ガス室11の内部に、
a′は真空室15の内部に設置している蒸着源容器
17の内部にそれぞれ浴面が形成されいる状態を
示す(すなわち、第1図に示した例の場合)もの
であり、またbは連結管13,14の塗中に、
b′は連結管18の塗中にそれぞれ浴面が形成され
ている状態を示すものである。b,b′の浴面レベ
ルは第1図の場合よりも真空脱ガス室11および
真空室15を高い位置に設置した場合に形成され
るもので、この場合、前記第1の方法の加圧室2
3,24あるいは前記第2の方法のポンプ25,
26の各作用によつてa,a′のように真空脱ガス
室11および真空室15の蒸発源容器17の内部
に浴面レベルを上昇させる必要がある。
この方法によれば、連続メツキライン等でメツ
キ金属の蒸発を一時的に停止させたい場合におい
て、通常は真空各室の圧力を大気圧程度まで上昇
させるか、またはメツキ金属が蒸発しない温度ま
で冷却する方法をとるため、停止、再開に長時間
を要し非能率的であるのに対し、単に加圧室2
3,24の圧力を大気圧まで低減させたり、ポン
プ25,26の駆動を停止してa,a′まで上昇し
ていた浴面を計b,b′まで低下させるだけでよ
い。即ち、操業真空圧力を保持した状態で真空脱
ガス室11および真空室15からメツキ金属を除
去させることが可能であり、蒸発メツキ金属量を
低減させる効果(連結管の断面積が小さいため蒸
発量は低減する)があり、蒸発再開においては加
圧室23,24の圧力の上昇、ポンプ25,26
の駆動開始で、すみやかに復旧する利点がある。
第3図は、真空脱ガスの他の方法を示したもの
である。第3図において、同一作用効果の装置部
品については第1および第2図と同一符号を記
す。真空脱ガス時において、メツキ金属浴面下の
浴中に、水素ガスのような真空脱ガスによつて放
出しやすいガスを噴出するガス吹込み装置Pを設
置し、この装置Pからのガス吹込みによる脱ガス
効果の向上と、脱ガス後のメツキ金属浴中に残留
するガス成分の水素ガス成分量の増大を計る。す
なわち、浴中に水素ガスを吹込むことによつて、
浴中の水素ガス分圧を上げ、同時に既に浴中に含
有している酸素および窒素ガスの分圧を下げる。
この結果、浴中の酸素および窒素ガス成分は水素
ガスを吹込まない場合むり低減し、水素ガス成分
が多くなる。水素ガスは蒸着時において酸素ガス
のようにメツキ金属蒸気粒子を酸化せず、また窒
素ガスのようにメツキ蒸気粒子と衝突してメツキ
蒸気粒子の保有エネルギの低減または消滅を生じ
させ難いため、残留ガスとしては水素ガスが有利
である。なお、このような真空脱ガス法において
は浴中からメツキ金属浴のスプラツシユが生じや
すいため、これを受けとめる遮蔽板Cを設けるこ
とが望ましい。
以下、本発明の実施例を挙げ本発明の効果を具
体的に述べる。
実施例 第1図に沿つて、容器1を仕切壁2によつて区
分けた区分3および4の容器のそれぞれに適当量
のB2O3を収容し、これを加熱して600℃の溶融状
態で保持した。次に、これらの容器3,4の内部
に亜鉛を適当量投入して、同様に600℃の溶融状
態の亜鉛として保持した。この時の状態は溶融し
た亜鉛5および6の浴面の上部に溶融したB2O3
の層7および8が形成された状態となる。なお、
連結管13,14および18の内部にB2O3の層
を形成させないため、先ず配管12および16か
らガス吹込管(図示していない)により窒素ガス
を吹込み、この系の圧力を上昇させ、これらの連
結管13,14,18中のB2O3を吐出し除去し
た。この吐出しが完了すると窒素ガスの吹込みを
やめ、上昇した系の圧力を大気圧まで下げる。こ
の状態で各連結管13,14,18内部は亜鉛浴
のみが存在しており、これらの浴面は窒素ガスと
接触しているため亜鉛の酸化物等は存在しない。
この状態で亜鉛の溶融量を増大するために棒状亜
鉛10を徐々に浴中5に挿入して溶解し適当な浴
面レベルに保持した。次に、配管12および16
に接続する排気ポンプ(図示していない)を駆動
させ、真空脱ガス室11および真空室15の内部
圧力を10Torrに保持して、亜鉛浴5および6を
真空脱ガス室11および真空室15内の蒸発源容
器17内部に輸送し、それぞれ適当な浴面レベル
を形成させた。この操作段階までが亜鉛浴を真空
室に輸送するための初期段階であり、従つて亜鉛
浴6および真空室15内の蒸発源容器17の内部
の亜鉛浴は充分脱ガスが行われていない。これ
は、浴表面の脱ガスは余り時間を要しないが、浴
内部の脱ガスは時間を要するからである。このた
め、しばらくこの状態に保持して、亜鉛浴6およ
び蒸発源容器17の亜鉛浴を内部まで充分脱ガス
した。その後、真空室15内部の圧力を3×
10-4Torrに保持して亜鉛の蒸発粒子19を飛散
させ、鋼板20の表面に蒸着メツキした。なお、
真空室15内においては、鋼板20が保管できる
構造としており、蒸着メツキ終了と同時に新たな
鋼板20に蒸着できるものである。このようにし
て次々と蒸着メツキを施し、各々のメツキ製品に
ついてメツキ性能を確認した。また、メツキ性態
評価の比較として脱ガスを施さないもの、また第
3図のように脱ガス室で水素ガスを吹込んだもの
についても行つた。
上記の結果、脱ガスを施さないものについて
は、時おり亜鉛のスプラツシユが発生したりメツ
キ層が灰色となつて密着性に欠け、製品として実
用性に乏しいものであつたが、本発明の脱ガス処
理または水素吹込みと脱ガスを施したものは、ス
プラツシユがなく亜鉛特有の色彩を呈し密着性に
優れた実用的な製品が得られた。
なお、上記の実施例は真空室15の内部圧力と
大気圧の圧力差によつて亜鉛浴を輸送したもので
あり、この場合の輸送量は蒸発源容器17から蒸
発する亜鉛量が支配的に作用して輸送は期待通り
行われた。また、第2図に沿つた加圧式方式なら
びに電磁ポンプ方式による輸送も同様に効果があ
り期待通りであつた。
浴面レベルの制御は、第1図に沿つた圧力差方
式においては、棒状亜鉛の供給量を精度良く行う
程、一定に保持できることが判明した。なお、実
施に際しては多少の浴面レベル変動を生じたが、
実用上問題にならない程度であつた。第2図に沿
つた加圧室方式ならびに電磁ポンプ方式について
は、制御調節器の応答性によつて異なると考えら
れるが、実施結果は良好であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法と装置の一実施態様例を
示す説明図、第2図は本発明の方法と装置の他の
実施態様例を示す説明図、第3図は真空脱ガス法
の一実施態様例を示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の容器中に大気と非接触状態で貯留され
    た溶融金属中へ連続的に所要量の前記溶融金属と
    同組成の金属を供給してこれを溶解させ、この液
    面の上昇を抑える量の前記溶融金属を第1の真空
    雰囲気中へ吸上げて該溶融金属を脱ガスさせ、こ
    の脱ガスされた溶融金属を第2の容器中に大気と
    非接触状態で滞留している脱ガスされた溶融金属
    中へ一旦吐出し、続いて該脱ガスされた溶融金属
    を第2の真空雰囲気中へ、該雰囲気中での蒸発減
    量を補う量づつ吸上げることを特徴とする溶融金
    属の輸送方法。 2 金属の溶融浴と、該浴の表面上に形成された
    大気や前記溶融浴と反応し難い化合物の溶融層を
    収容し、前記溶融浴と同組成の金属を供給する設
    備を備え、さらに前記収容物を加熱保持する手段
    を備えた第1容器と、該第1容器と併設され、脱
    ガスされた前記金属の溶融浴と、前記化合物の溶
    融層を収容し、さらにこれら収容物を加熱保持す
    る手段を備えた第2容器と、前記第1容器および
    第2容器よりその圧力差に応じた液柱高さだけ高
    い位置にそれぞれ設置されて各々排気ポンプに接
    続された配管を備えた真空脱ガス室とその内部に
    前記溶融浴を収容する容器を備えた真空室と、上
    端を前記真空脱ガス室に接続し、下端を前記第1
    容器および第2容器内の溶融浴中に浸漬された2
    本の連結管、および上端を前記真空室内の前記容
    器に接続し、下端を前記第2容器内の前記溶融浴
    中に浸漬された連結管を備えたことを特徴とする
    溶融金属の輸送装置。
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