JP3228644B2 - 真空処理装置用素材及びその製造方法 - Google Patents

真空処理装置用素材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体ウエハを
処理する真空処理装置用素材及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路を製造するため
にはウエハに対して成膜、エッチング処理等の各種の処
理が施される。この種の処理を行う装置として例えばエ
ッチング装置を例にとって説明すると、例えばアルミニ
ウムにより成形された真空処理容器内に所定の間隙を隔
てて対向電極を配置して、下部電極上に例えばSiより
なる半導体ウエハを載置し、この処理容器内に例えばC
l系のエッチングガスを流しつつ対向電極間に高周波に
よるプラズマを発生させ、生ずる反応性イオンによりウ
エハ表面をエッチングするようになっている。上記エッ
チングガスに使用する例えばCl系の反応ガスは非常に
腐食性が強いことからウエハ表面のみならず容器の側壁
もエッチングしてしまう恐れがあり、そのために処理容
器の材料として上述のようにアルミニウムを用いた場合
には、その耐腐食性を増すために一般にその表面にアル
マイト処理が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体ウエ
ハに対して真空処理を施す場合には、処理開始時におい
て容器中の残留ガスとエッチングガスとの混合を避ける
ために処理前に処理容器内をプロセス圧力よりもはるか
に低い高真空状態、例えば10-5Torr程度まで真空
引きし、その後に、エッチングガスを流してプロセス圧
力を維持しつつエッチング処理が行われている。従っ
て、処理効率を上げるための1つの要因として可能な限
り短時間で高真空状態にもっていくことが要求されてい
る。
【0004】しかるに、上述のように処理容器の内側表
面にアルマイト処理が施されていると、このアルマイト
処理は一般的には硫酸等の酸溶液中において陽極酸化す
ることにより形成され、しかも、その表面の凹凸を少な
くするために加圧蒸気による封孔処理が施されるため
に、アルマイト被膜中に多量の水分が含まれてしまう。
このアルマイト被膜は硬さや耐食性には優れているが、
上述のように水分を含んでいることから容器内が真空引
きされた場合にこの水分が蒸発してガスが放出され、短
時間で高真空状態にもって行くことができないという問
題点があった。
【0005】これを図12及び図13に基づいて具体的
に説明する。図12は表面がアルマイト処理されたアル
ミニウム合金を収容した真空室内の圧力を測定する測定
系を示す図、図13は図12に示す測定系を用いて圧力
を測定した結果を示すグラフである。
【0006】図12中において2はステンレスよりなる
測定用真空室であり、この排気系4には圧力ゲージ6が
設けられると共にその下流側に向けてターボ分子ポンプ
8及びロータリポンプ10が順次介設されて真空引き可
能に構成されている。そして、この測定用真空室2内に
被測定物12を収容し、上記ターボ分子ポンプ8及びロ
ータリポンプ10により真空引きした時の圧力変化を圧
力ゲージ6により測定した。
【0007】被測定物12としては、切削仕上げしたア
ルミニウム合金の表面に厚さ100μmのアルマイト被
膜を形成しただけのものと、これに封孔処理を施したも
の、厚さ50μmのアルマイト被膜を形成しただけのも
のと、これに封孔処理を施したもの及び単に切削仕上げ
しただけのものを用いた。
【0008】図13において曲線Aは厚さ100μmの
アルマイト被膜を形成して封孔処理を施した時の特性、
曲線Bは厚さ100μmのアルマイト被膜を形成して封
孔処理は施さなかった時の特性、曲線Cは厚さ50μm
のアルマイト被膜を形成して封孔処理を施した時の特
性、曲線Dは厚さ50μmのアルマイト被膜を形成して
封孔処理は施さなかった時の特性、曲線Eは切削仕上げ
しただけでアルマイト被膜も封孔処理も行わなかった時
の特性をそれぞれ示す。
【0009】このグラフから明らかなようにアルマイト
被膜を形成した場合には、被膜の厚さ及び封孔処理の如
何にかかわらず、切削仕上げの場合よりもガス放出率は
2〜3ケタ以上大きく、10-5Torr以下の高真空状
態にするまでに多くの時間を要していることが判明す
る。このように硬さ及び耐腐食性を向上させるために容
器内面にアルマイト処理を施すと、短時間で高真空状態
に達することができないという問題があった。
【0010】更には、エッチングプロセス中においては
ウエハ表面のみならず容器内壁面のアルマイト被膜も僅
かに削られることになるが、このためアルマイト被膜中
に含まれる不純物重金属、例えばFe(鉄)、Cu
(銅)、Mn(マンガン)、Mg(マグネシウム)、C
r(クロム)、Zn(亜鉛)等や酸溶液中に含まれてい
たイオウ分が被膜中からたたき出されてウエハ表面に付
着し、メタルコンタミネーションの原因になるという問
題点もあった。例えば、高集積化により、金属汚染度は
1010個/cm2 以下であることが要求されるが、上記
アルマイト被膜にあっては1012個/cm2 程度の汚染
度になってしまう。上記したような問題は、集積回路の
高微細化、高集積化が進んだ今日において早期の解決が
望まれている。
【0011】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は硬くてガス放出量の少ない真空容器素材及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する第1
の発明は、上記問題点を解決するために、純粋アルミニ
ウムを含むアルミニウム合金により真空処理装置用基材
を形成し、この真空処理装置用基材の表面に形成されて
いる自然酸化膜をエッチング処理により除去し、その
後、前記エッチング処理がなされた真空処理装置用基材
の表面に真空雰囲気中にて酸化アルミニウムを堆積する
ように構成したものである。
【0013】請求項2に規定する第2の発明は、上記問
題点を解決するために、純粋アルミニウムを含むアルミ
ニウム合金よりなる真空処理装置用基材を含む真空処理
装置用素材において、前記真空処理装置用基材の表面の
自然酸化膜をエッチングにより除去し、その後、この表
面に真空雰囲気中にて酸化アルミニウムを堆積して酸化
アルミニウム被膜を構成したものである。
【0014】請求項3に規定する第3の発明は、上記問
題点を解決するために、真空処理装置用素材の製造方法
において、純粋アルミニウムを含むアルミニウム合金に
より筒体状に真空処理装置用基材を形成し、次に、前記
真空処理装置用基材の両端を密閉して内部を真空雰囲気
に維持しつつ前記真空処理装置用基材の内壁面に形成さ
れていた自然酸化膜をエッチング処理により除去し、そ
の後、前記内部を真空雰囲気中に維持しつつ前記内壁面
に酸化アルミニウムを堆積するように構成したものであ
る。
【0015】請求項4に規定する第4の発明は、真空処
理装置に用いられる部品であって、ガス噴出孔を有する
シャワーヘッド用の真空処理装置用基材の表面に、溶射
によりセラミック被膜を形成してなる真空処理装置用部
品において、前記シャワーヘッド用の真空処理装置用基
材の前記ガス噴射孔の直径を、前記溶射によるセラミッ
ク被膜により狭められる量を予め見越して最終的目標値
よりも僅かに大きく設定していることを特徴とする真空
処理装置用部品である。
【0016】5の発明は、上記問題点を解決するため
に、純粋アルミニウムを含むアルミニウム合金よりなる
真空処理装置用基材を含む真空処理装置用部品におい
て、前記真空処理装置用基材の表面に、爆発溶射による
セラミック被膜を形成したものである。
【0017】請求項1に規定する第6の発明は、真空
処理装置に用いられる部品であって、ガス噴出孔を有す
るシャワーヘッド用の真空処理装置用基材の表面に、溶
射によりセラミック被膜を形成してなる処理装置用部品
の製造方法において、前記真空処理装置用基材の前記ガ
ス噴射孔の直径を、前記溶射によるセラミック被膜によ
り狭められる量を予め見越して最終的目標値よりも僅か
に大きく設定するようにして真空処理装置用基材を形成
し、次に、この真空処理装置用基材の表面に溶射により
セラミック被膜を形成するように構成したことを特徴と
する真空処理装置用部品の製造方法である。
【0018】
【作用】第1の発明は、自然酸化膜が除去された真空処
理装置用基材の表面に酸化アルミニウムを真空雰囲気中
で堆積させたので、被膜中に水分が含まれることがなく
緻密な被膜を形成でき、エッチングに対する硬さも大き
く、且つ耐腐食性に優れ、しかもガス放出率も少ない真
空処理装置用素材を作ることができる。この場合、自然
酸化膜を除去する方法としては、真空雰囲気中での通常
のエッチングやスパッタエッチングを用いることができ
る。また、酸化アルミニウム被膜の形成方法は真空雰囲
気中でのCVD(Chemical Vapor De
position)等を用いることができる。
【0019】第2の発明は、第1の発明の方法を用いて
真空処理装置用基材の表面に酸化アルミニウム被膜を形
成したので、この被膜の構造を緻密化することができ、
エッチングに対する硬さ及び耐腐食性も向上させること
ができるのみならずガス放出率も大幅に低くすることが
できる。
【0020】第3の発明は、筒体状の真空処理装置用基
材を用いて、自然酸化膜除去用及び酸化アルミニウム被
膜形成用の真空処理室を形成し、その表面に上述した処
理を施すようにしたので、処理専用の真空処理装置を形
成する必要がない。このように内面処理された筒体状の
真空処理装置用基材により、水分が少ない被膜を形成で
きることからガス放出率が少なくて耐腐食性等にも優れ
た真空容器を形成することができる。
【0021】請求項4に規定する第4の発明は、基材の
表面に、プラズマ溶射或いは爆発溶射によりセラミック
被膜を形成してこの表面を研磨することにより平坦に成
形しているので、例えばエッチング時に生成される反応
副生成物が壁面に付着し難くなり、また、付着したとし
てもメンテナンス時にこれを容易に剥がすことができ、
パーティクルの発生を大幅に抑制することができる。
【0022】請求項14に規定する第6の発明によれ
ば、シャワーヘッドのガス噴射孔の直径を目標値の通り
に正確に形成することが可能となる。
【0023】
【実施例】以下に本発明に係る真空処理装置用素材及び
その製造方法の一実施例を添付図面に基づいて詳述す
る。まず、第1及び第2の発明について説明する。図1
は第1の発明に係る真空処理装置用素材の製造方法を説
明するための説明図、図2は第1の発明を実施するため
の処理装置の一例を示す概略構成図である。
【0024】まず、第1の発明を実施するための処理装
置を図2に基づいて説明する。この処理装置は、ステン
レス等により形成された2つの真空処理室、すなわち第
1の真空処理室14及び第2の真空処理室16を有して
おり、これらの間はゲートバルブG1、G2を介して搬
送機能を有するロードロック室18により連結されてい
る。第1の真空処理室14は、本実施例においてはアル
ミニウム合金よりなる真空処理装置用基材にエッチング
処理を施して表面に形成されていた自然酸化膜を除去す
るものであり、第2の真空処理室16は、その表面にC
VDにより緻密な酸化アルミニウムを堆積して成膜する
ものである。
【0025】そのために、第1の真空処理室14は、そ
の内部に所定の間隙を隔てて配置された上部電極20と
載置台としての下部電極22を有しており、この下部電
極22上にはアルミニウム合金よりなる、例えば板状の
真空処理装置用基材24が載置される。ここでアルミニ
ウム合金とは、例えば純度98%以上でアルミニウムを
略100%含有する材料も含み、またJISにおいて規
定されるアルミニウム合金も含むものとする。
【0026】上記上部電極20は、接地されると共にそ
の下面に多数のガス噴出孔26が形成されてガスシャワ
ーヘッドとしての機能を兼ね備えており、このヘッドに
はエッチングガスとして例えばCl系ガスを供給するエ
ッチングガス供給系28が接続されている。そして、こ
のガス供給系28には、開閉弁32、ガスの流量を制御
するマスフローコントローラ30及びエッチングガス源
34が順次介設されている。ここでエッチングガスとし
ては、例えばCl2 、CCl4 、BCl3 等のCl系ガ
スが使用されるが他の反応性ガスを用いてもよい。
【0027】上記下部電極22には、発生するプラズマ
の安定化を図るマッチング回路36を介して例えば1
3.56MHzの高周波電源38が接続されており、上
記上部電極20との間でプラズマを立てるようになって
いる。また、処理室14の底部には、図示しないターボ
分子ポンプやロータリポンプが介在された真空排気系4
0が接続されており、内部を真空引きできるようになっ
ている。
【0028】上記ロードロック室18は、内部に伸縮可
能な搬送アーム42を備えており、第1の真空処理室1
4内にて処理済みの真空処理装置用基材24を第2の真
空処理室16内へ移送し得るようになっている。また、
このロードロック室18の底部にも図示しないターボ分
子ポンプやロータリポンプに接続された真空排気系44
が接続されている。一方、上記第2の真空処理室16
は、その内部に基材24を載置するための載置台46を
有しており、この載置台46には成膜時に基材24を加
熱するための加熱ヒータ48が内蔵されている。
【0029】上記載置台46の上方には、内部に処理ガ
スを導入するためのガスシャワーヘッド48が設けられ
ており、このヘッド48には第1の開閉弁52、第1の
流量制御器50及び処理ガス源54が順次介設された処
理ガス供給系56と、第2の開閉弁60、第2の流量制
御器58及び酸素源62が順次介設された活性酸素供給
系64がそれぞれ接続されている。そして、この供給系
64の途中には例えば13.56MHzの高周波電源6
6に接続された酸素活性器68が配置されており、この
系に流れる酸素を励起して活性化し得るようになってい
る。ここで処理ガスとしてはジメチルアルミニウムハイ
ドライド(DMAH)やトリメチルアルミニウム(TM
A)等を用いることができる。また、この真空室16の
底部にも図示しないターボ分子ポンプやロータリポンプ
に接続された真空排気系70が接続されている。
【0030】次に、以上のように構成された処理装置を
用いて行われる本発明方法について説明する。まず、図
1(A)に示すように、最終的に組み立てられる真空容
器の部品となるように例えば板状のアルミニウム合金を
所定の寸法に切削仕上げして真空処理装置用基材24を
形成し、この表面に脱脂処理を施す。この基材24の表
面には、これが当然に長時間大気中に晒されていたこと
からアルミニウムの自然酸化膜72が形成されている。
尚、これより処理すべき表面は、真空処理装置用組み立
て後において真空雰囲気に晒されることになる表面であ
ることは勿論である。
【0031】このように脱脂処理された基材24は、図
2に示す第1の真空処理室14内の下部電極22上に載
置され、この中を所定の真空雰囲気にした後に高周波電
源38を駆動することにより上部・下部電極20、22
間にプラズマを立て、基材表面にエッチング処理を施し
て、図1(B)に示すように自然酸化膜72を除去す
る。エッチングガスはCl2 、CCl4 、BCl3 等の
Cl系ガスを単独或いは混合させて用いればよく、プロ
セス圧力は数mTorr〜0.5Torr程度の範囲内
で行われる一般的には自然酸化膜72は100〜200
Å程度形成されているので、これを完全に除去するまで
エッチング処理を施す。
【0032】このようにして、エッチング処理を終了し
て自然酸化膜72を除去したならば、この基材24を真
空雰囲気に維持されているロードロック室18を介して
搬送アーム42により同じく予め真空雰囲気になされて
いる第2の真空処理室16の載置台46上に移載する。
すなわち自然酸化膜の形成を阻止するために基材24を
大気中に晒すことなく搬送する。この第2の真空処理室
16においては、まず、純粋アルミニウム及び酸化アル
ミニウムをCVDにより堆積させる。
【0033】まず、加熱ヒータ48により基材24を所
定のプロセス温度、例えば200℃に加熱して維持しつ
つ処理ガスとしてDMAHのみをガスシャワーヘッド4
8より室内に供給し、イニシャルデポジションを行う。
この時、プロセス圧力は例えば10mTorr程度に設
定され、活性酸素供給系64は完全に閉じられて活性酸
素の供給は停止しておく。尚、DMAHと共に所定量の
水素も供給する。これにより図1(C)に示すように基
材24の表面には純度略100%の純粋アルミニウム被
膜74が形成されることになる。この時のAl単結晶の
被膜は下記式により形成される。
【0034】 2(CH32 AlH+H2 →2Al↓+4CH4 ↑ この純粋アルミニウム被膜74を所定の厚さだけ形成し
たならば、次に、処理ガスは前述のように供給した状態
で活性酸素供給系64の第2の開閉弁60を開き、活性
酸素の供給を開始し、この供給量を第2の流量制御器5
8により徐々に増やして行き、図1(D)及び図1
(E)に示すように酸化アルミニウム被膜76を形成す
る。
【0035】このアルミニウム被膜76の形成時当初
は、酸素分が少ないことから酸素が十分に含まれた酸化
アルミニウムAl23 にはならず、酸素が不足気味の
酸化アルミニウム、例えばAl101 等が形成され、酸
素濃度が上昇するに従って、例えばAl92 →Al8
3 → ……Al22 →Al23 のように含有酸素
量が増加して行く。そして、最終的には純度略100%
のAl23 酸化アルミニウム被膜78が形成されるこ
とになる。この時、Al23 被膜は以下の式により形
成される。
【0036】2(CH32 AlH+3O* +H2 →A
23 ↓+4CH4 ↑ (O* は活性酸素を示す) ここで成膜の厚さはAl23 アルミニウム被膜78の
厚みが数μmに対して酸化アルミニウム被膜76全体の
厚みを10μm程度に設定する。
【0037】また、処理ガスと酸素ガスとの混合比は最
終的な混合比が例えば4:3になるように酸素ガス濃度
を少しずつ上げて行く。この場合、第2の真空処理室1
6の容量が例えば5000cm3 とした時に1000Å
/minのデポレート(堆積割合)を得るためには最終
的には数1000SCCMのDMAHの流量を流す。
【0038】このように酸化アルミニウム被膜76を形
成することにより、含有水分がほとんどなく、しかも緻
密な構造となって化学的に安定で十分な硬度を有し、更
には含まれる不純物元素も極めて少ない酸化アルミニウ
ム被膜76を有する真空処理装置用素材80を形成する
ことができる。このように形成した真空処理装置用素材
80を用いて真空容器を組み立てることにより、真空雰
囲気に晒される表面のガス放出率が非常に少ないことか
ら、従来構造のものに比較して短時間で高真空雰囲気に
到達することができる。従って、その分、処理効率が増
大してスループットを向上させることが可能となる。
【0039】また、真空容器としてエッチング処理容器
を形成した場合には、容器表面の酸化アルミニウム被膜
76が非常に硬いことからエッチングされ難い。特に、
活性酸素濃度を次第に増加させることにより被膜中の酸
素成分が次第に増え、緻密性を増すことができることか
ら一層その硬さを増加させることができる。また、エッ
チングされたとしてもこの被膜76中には従来構造の場
合と比較して重金属等の不純物が極めて僅かしか含まれ
ていないので、メタルコンタミネーションの発生を大幅
に抑制することが可能となる。この方法で形成した酸化
アルミニウム被膜76中の不純物を測定した結果、不純
物の量は1010個/cm2 程度となり、良好な結果を得
ることができた。
【0040】上記実施例では自然酸化膜72を除去する
ために、通常のエッチング処理を行ったがこれに限定さ
れず、例えばArガスによるスパッタエッチングを行っ
てもよい。また、酸化アルミニウム被膜76の成膜に際
しては、処理ガスとしてDMAHを用いたがこれに限定
されず、他のAlを含む有機ガス、例えばTMAを用い
てもよいし、またCVD成膜のみならず他の成膜方法、
例えばPVD成膜等を用いてもよい。更には、本実施例
では、2つの真空処理室14、16を用いて全体の処理
を行ったが、これに限定されず、1つの真空処理室内に
てエッチング処理と酸化アルミニウム成膜処理を行うよ
うにしてもよい。
【0041】また、形成された真空処理装置用素材80
を用いて組み立てる真空容器としては、真空処理装置の
みならず、真空雰囲気に晒される容器、例えばロードロ
ック室、カセット室、クラスターツールの構成材料のみ
ならず、容器内の構造物、例えばアルミニウム製のガス
シャワーヘッド、載置台等に広く適用することができ
る。尚、上記実施例においては例えば板状の真空処理装
置用基材を真空処理室内へ収容し、この基材の表面にエ
ッチングや成膜処理を施す場合について説明したが、こ
れに限定されず、次に説明するように例えば最終的に真
空容器となるべき筒体状の真空処理装置用基材を用いて
処理すべき真空処理室を形成し、この内壁面にエッチン
グ処理及び成膜を施すようにしてもよい。
【0042】これを図3に基づいて説明する。尚、図2
に示す装置と同一部分については同一符号を付す。図中
24は純粋アルミニウム或いはアルミニウム合金により
筒体状に成形された真空処理装置用基材であり、この基
材24の内面に対してエッチング処理及び酸化アルミニ
ウムの成膜処理を施すことになる。
【0043】そのために、この筒体状の真空処理装置用
基材24の両端には、Oリング等のシール部材82を介
して蓋体84、86が内部を密閉可能に設けられてお
り、処理容器が構成される。一方の蓋体84には、ター
ボ分子ポンプ88等を途中に介設した真空排気系70が
接続され、他方の蓋体86には、多数のガス噴出孔26
を有するガス供給ノズル90及び活性酸素供給ノズル9
2がそれぞれ気密に挿通されている。
【0044】上記ガス供給ノズル90は、接地されてい
ると共にこれにはガス供給系94が接続される。このガ
ス供給系94には、エッチングガス用開閉弁32、マス
フローコントローラ30及びCl系のエッチングガス源
34を順次介設してなるエッチングガス供給系28と、
第1の開閉弁52、第1の流量制御器50及びDMAH
を貯留する処理ガス源54を順次介設してなる処理ガス
供給系56と、不活性ガス開閉弁98、不活性ガス流量
制御器96及び例えばN2 等の不活性ガスを貯留する不
活性ガス源100を順次介設してなる不活性ガス供給系
102がそれぞれ接続されている。
【0045】一方、上記活性酸素供給ノズル92には、
酸素活性器68、第2の開閉弁60、第2の流量制御器
58及び酸素源62を順次介設してなる活性酸素供給源
64が接続されている。そして、上記酸素活性器68に
は酸素を活性化させるエネルギ源として例えば13.5
6MHzの高周波電源66及びこれをオン・オフするた
めの第1のスイッチ104が接続されている。
【0046】また、上記真空処理装置用基材24にはマ
ッチング回路36及びプラズマ発生用の例えば13.5
6MHzの高周波電源38及びこれを開閉する第2のス
イッチ106が順次接続されており、この基材24を外
部電材とし、上記ガス供給ノズル90を内部電極として
これらの電極間にプラズマを発生させるようになってい
る。そして、上記真空処理装置用基材24の周囲には加
熱ヒータ48が巻回されており、この加熱ヒータ48に
は加熱電源108及び第3のスイッチ110が順次接続
され、成膜時にはこの基材24自体を加熱するようにな
っている。
【0047】次に、以上のように構成された装置を用い
て行われる真空処理装置用素材の製造方法について説明
する。まず、筒体状の真空処理装置用基材24の内壁面
をエッチング処理する場合について説明する。まず、エ
ッチングガス供給系28のエッチングガス用開閉弁32
を開き、エッチングガス源34から第1の発明と同様に
Cl系ガスを流量制御しつつエッチングガスとして内部
に供給すると同時に内部を真空排気系70により真空引
きし、所定の処理圧力に維持する。
【0048】尚、このエッチング処理時には、第1の開
閉弁52、不活性ガス開閉弁98及び第2の開閉弁60
はそれぞれ閉じ、DMAH、不活性ガス及び酸素を容器
内へ供給しないようにする。また、第3のスイッチ11
0も開放状態にして加熱ヒータ48を停止状態としてお
く。そして、このような状態において第2のスイッチ1
06をオンにして筒体状の真空処理装置用基材24とこ
の中心のガス供給ノズル90との間に高周波電圧を印加
し、容器内部にプラズマを発生させて基材24の内壁面
全体をエッチング処理し、自然酸化膜を除去する。この
時のプロセス条件は第1の発明の場合と略同様であり、
このエッチング処理は図1(A)及び図1(B)に対応
する。
【0049】このエッチング処理が終了したならば、次
にアルミニウム酸化膜の成膜処理に移行する。まず、第
2のスイッチ106をオフにしてプラズマの発生を停止
し、更にエッチングガス用開閉弁32を閉じてエッチン
グガスの供給を停止すると共に不活性ガス開閉弁98を
開く。これにより、N2 の如き不活性ガスを不活性ガス
源100から不活性ガス供給系102を介して容器内へ
導入し、この容器内に残留するエッチングガスと置換さ
せる。エッチングガスの置換が終了したならば、不活性
ガス開閉弁98を閉じて不活性ガスの供給を停止すると
共に第3のスイッチ110を閉じて加熱ヒータ48に通
電し、真空処理装置用基材24を所定のプロセス温度、
例えば200℃まで昇温し、この温度を維持する。
【0050】そして、第1の開閉弁52を開くことによ
り、処理ガス源54から成膜用のDMAH及び水素ガス
を処理ガス供給系56を介して容器内へ導入し、アルミ
ニウム被膜の成膜を行う。この成膜初期の段階では第1
の発明の場合と同様に活性用酸素は流さないようにす
る。これにより、エッチングされた基材内壁面全面には
純粋アルミニウム被膜が形成される。この時の状態は図
1(C)に示すと同様である。
【0051】このようにして厚さ数μm程度の純粋アル
ミニウム被膜が形成されたならば、次に第2の開閉弁6
0を開いて酸素源62から酸素を流すと同時に第1のス
イッチ104をオンにして酸素活性器68を駆動し、活
性化された酸素を流量制御しつつ活性酸素ノズル92か
ら容器内へ供給する。これによりCVD操作が行われて
上記純粋アルミニウム被膜上に酸化アルミニウム被膜が
次第に形成されることになる。
【0052】この時、第1の発明の場合と同様に、活性
酸素の流量は次第に増加させるようにして供給し、酸化
アルミニウム被膜の形成初期においてはアルミニウムに
対する酸素含有量を低く押さえ、CVD操作が進行する
に従って、酸素含有量を増加させ、最終的に所定の厚さ
のAl23 酸化アルミニウム被膜を形成させる。この
時の状態は図1(D)及び図1(E)に示す場合と同様
である。この場合にも、DMAHと酸素の最終的な流量
比は、第1の発明と同様である。このようにして酸化ア
ルミニウム被膜の成膜を完了し、真空処理装置用素材を
形成する。
【0053】そして、このように形成した筒体状の真空
処理装置用素材を用いて真空処理装置やロードロック室
や、カセット室等の真空容器を製造することになる。こ
れにより、緻密で硬い、しかも重金属不純物が少ないの
みならずガス放出率も少ない酸化アルミニウム被膜を有
する真空処理装置用素材を形成することができる。この
ような方法によれば、最終的に形成すべき真空処理装置
等の筒体状の真空処理装置用基材を用いてエッチング及
び成膜用の真空処理装置を形成し、自身の内壁にエッチ
ング処理及び成膜処理を施すようにしたので、エッチン
グ及び成膜用の特別の真空処理装置を用いることが不要
となる。上記した真空処理装置用素材を用いた真空処理
装置によれば、従来装置と比較して10-5Torrの高
真空状態まで短時間でもって行くことができ、また、エ
ッチング時におけるメタルコンタミネーションの程度も
大幅に改善することができた。
【0054】尚、上記実施例にあっては、基材の表面に
純粋な酸化アルミニウム被膜を形成することにより、耐
腐食性や耐久性を向上させたが、次に説明するように酸
化アルミニウムに替えて爆発溶射によりセラミック被膜
を形成して耐腐食性等を向上させるようにしてもよい。
【0055】次に、基材表面に爆発溶射によるセラミッ
ク被膜を形成した第4乃至第6の発明に係る真空処理装
置用素材及びその製造方法について添付図面を参照して
説明する。
【0056】図4は第4及び第5の発明に係る真空処理
装置用素材を用いて組み立てた真空処理装置を示す断面
図、図5は図4に示す装置に用いる上部電極を示す斜視
図、図6は図4に示す装置に用いる側壁保護板を示す斜
視図、図7は爆発溶射によるセラミック被膜のコーティ
ング方法を説明するための説明図、図8は上部電極の取
付部を示す部分拡大断面図、図9は上部電極のガス噴射
孔を示す部分拡大断面図、図10は側壁保護板の取付部
を示す部分拡大断面図である。本実施例においては真空
処理装置としてエッチング装置を例にとった場合につい
て説明する。
【0057】このエッチング装置120は、例えばアル
ミニウム等により円筒状或いは方形状に成形された処理
容器122を有しており、この処理容器122の内部に
は、被処理体である例えば半導体ウエハWを載置するた
めの下部電極としてのサセプタ124が処理容器底部上
に絶縁体126を介して設置されている。
【0058】このサセプタは接地されていると共にこの
上面の載置面の周辺部には載置されたウエハWの周縁部
を機械的に保持するためのクランパ128が設けられて
おり、ウエハWを確実にサセプタ124上に固定するよ
うになっている。上記処理容器122の底部には、図示
しない真空ポンプに接続された排気系130が接続され
て内部を真空引き可能にしていると共にその側壁には、
ウエハWを搬出・搬入時に開閉するゲートバルブ132
が設けられている。
【0059】また、処理容器122の天井部123に
は、上記サセプタ124と対向させてシャワーヘッド構
造になされた例えばアルミニウム製の上部電極132が
設けられており(図5参照)、この上部電極132に
は、マッチングボックス136を介して例えば13.5
6MHzの高周波電源138が接続されて、サセプタ1
24との間で高周波電圧を印加してプラズマを立てるよ
うになっている。また、この上部電極132の下面には
導入されたガスを処理室内に向けて噴出するための多数
のガス噴出孔131が形成されている。
【0060】この上部電極132は下方向へ凸状に成形
されて内部に中空室139が設けられ、この中空室には
エッチングガスを供給するエッチングガス供給路140
が接続される。また、この中空室139内には導入され
たエッチングガスを平面方向に拡散させるために、多数
の通気孔を有する例えば2枚の拡散板142、142が
設けられている。
【0061】また、処理空間Sを囲むように、処理容器
122の側壁の内側には、図6にも示すような断面L字
状のリング状側壁保護板144が設けられており、処理
容器内壁を腐食性のエッチングガスから保護している。
この保護板144の水平フランジ部144Aには、多数
の連通孔146が形成されており、これを介して処理空
間S内の雰囲気を効率的に排気系130へ導くようにな
っている。また、ゲートバルブ132に対応する上記側
壁保護板144には図示しない搬送アーム及びウエハを
搬出入させるための搬送用長孔148が形成されてい
る。
【0062】この搬送用長孔148が形成されている側
壁保護板144の下方には、上記搬送用長孔148を開
閉するために昇降可能になされたシャッタ部材150が
設置されている。このように構成されるエッチング装置
の処理空間Sに接する多くの真空処理装置用素材(部
品)、例えば上部電極134、側壁保護板144、シャ
ッタ部材150、処理容器側壁等の表面には、爆発溶射
により形成された本発明の特長とするセラミック被膜が
形成される。すなわち下部電極134の下面の略全体、
側壁保護板144の表面の略全体、シャッタ部材122
の内側面及び処理容器の内側壁には、それぞれセラミッ
ク被膜152A、152B、152C、152Dが付着
されている。セラミック被膜としては、Al23 、A
lN系セラミック等を用いることができる。
【0063】ここで爆発溶射について説明すると、図7
に示すように中空の銃身154に、燃焼熱の高い例えば
アセチレンガスと酸素を供給してこれらの混合ガスをス
パークプラグ156により爆発させ、これによって生じ
る高速燃焼エネルギを利用して、供給されたセラミック
粉末材料を基材158の表面に付着する。銃身154内
で混合ガスが爆発すると、このガス温度は約3300℃
に昇って燃焼ガスは音速の約10倍の速度で銃口に向か
い、これによりセラミック粉末は半溶融状態になって音
速の約2倍の速さで基材158に激突してこの表面に厚
さ数100ミクロンの頑強なコーティング被膜を形成す
ることができる。従って、この基材158として、真空
処理装置用基材、例えば上部電極形成用基材、側壁保護
板用基材、シヤッタ部材用基板、処理容器用基材を用い
ることにより、各基材に上記したようなセラミック被膜
を形成することができる。
【0064】各セラミック被膜は、被膜形成後、研磨処
理が可能な程の平坦性を有している基板の場合にはその
表面を研磨処理して平滑処理するのが好ましいし、ま
た、セラミック被膜の厚みは最終的には10〜400μ
mになるように設定し、気孔率はパーティクルの発生を
極力抑制するために、2%以下に設定する。また、セラ
ミック被膜中のセラミックの純度は、好ましくは99.
5%以上とし、その時のビッカース硬さは900以上と
する。また、セラミック被膜の表面を研磨処理する場合
には、副生成物の付着の困難性や付着物の除去の容易性
を考慮すると研磨面の表面粗さを3μm以下に設定する
のが好ましい。
【0065】また、上部電極134を例にとると、図8
に示すように処理容器の側壁上端部と接合される上部電
極134の下面の周縁部の処理は比較的難しいことか
ら、まず、上部電極134の下面周縁部に側壁上端部接
合幅よりもやや幅広に予め従来方法と同様に硬質アルマ
イト160を形成しておく。尚、この部分に硬質アルマ
イト160を形成するには、上部電極134の下面全体
に硬質アルマイトを形成し、次に、上記した硬質アルマ
イト160のみを残して他の部分のアルマイトを切削処
理により取り除くようにしてもよいし、該当部分のみに
選択的に硬質アルマイトを形成するようにしてもよい。
【0066】次に、上部電極134の下面に、硬質アル
マイト160の部分を除いた全域に上述した方法で爆発
溶射によるセラミック被膜152Aを形成する。この場
合、硬質アルマイト160の端部にて、僅かな距離L
1、例えば数mm程度だけ重ね合わせるようにセラミッ
ク被膜152Aを形成する。このように処理することに
より、上部電極134を構成するアルミニウムの地肌が
直接、処理空間Sに晒されることを防止することができ
る。
【0067】そして、サセプタ124と対向する上部電
極134の下面は非常に平坦性が高いことから研磨処理
を施し易く、従って、この下面に付着したセラミック被
膜152Aに研磨処理を施す。例えば、当初300μm
程度のセラミック被膜を固着させ、この表面を100μ
m程度研磨することにより最終的に200μm程度のセ
ラミック被膜を形成する。このように研磨によりセラミ
ック被膜の平滑性を高めることにより、この部分にエッ
チング時の副生成物が付着し難くなり、また、付着して
もメンテナンス時に容易に剥離させることが可能とな
る。
【0068】また、上部電極134の下面全体に硬質ア
ルマイトを施してこの上よりセラミック被膜152Aを
付着することも考えられるが、硬質アルマイト上にセラ
ミック被膜152Aを付着するとその密着力が弱く剥が
れ易くなって好ましくない。また、硬質アルマイトを切
削処理してアルミニウムの地肌を露出させた場合、直ち
にこの面にセラミック被膜を付着させるのではなく、グ
ラスショット等によりアルミニウム表面を荒らして密着
力を強くするようにした後にセラミック被膜を付着する
ようにしてもよい。
【0069】また、図9に示すように下部電極134の
下面に多数形成したガス噴出孔131は、ここに付着さ
れるセラミック被膜152Aによりその直径が僅かに狭
められるので、ガス噴出孔131の直径L2を、最終的
目標値よりも僅かに大きく設定しておくのが好ましい。
例えば、ガス噴出孔131の直径の最終的目標値を0.
5mm程度とすると、セラミック被膜152Aにより狭
められる量を考慮して、直径L2を例えば0.8mm程
度に大きく設定しておく。
【0070】更に、側壁保護板144に関しては、例え
ば図10にも示すように垂直部分よりも水平フランジ部
144Aの部分のセラミック被膜の方がプラズマによる
ダメージを受け易いので、特にこの水平フランジ部14
4Aのセラミック被膜144Aの厚みL3を十分に厚く
し、例えば200μm程度に設定する。また、側壁保護
板144の外側面と処理容器側壁との間の距離L4は、
一般的には0.5mmに設定されるが、この僅か0.5
mmの隙間部にもプラズマが入り込んでダメージを受け
るので、図10に示すように側壁保護板144の外側面
側及び水平フランジ部144Aの下面側にもセラミック
被膜144Aを付着形成するのが好ましい。
【0071】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、エッチング処理を行う場
合には、サセプタ124の上面の載置面にウエハWを載
置してこれをクランパ128により保持固定し、処理容
器122内に所定のエッチングガスを導入しつつ内部を
所定の減圧雰囲気に維持し、サセプタ124と上部電極
134との間に高周波電圧を印加する。この場合、エッ
チングガスとしては塩素系ガス、フッ素系ガス等が使用
される。また、シャッタ部材150は上昇されて側壁保
護板144の搬送用長孔148を塞いでおり、ゲートバ
ルブ132が腐食されることを防止している。
【0072】このように高周波電圧を印加することによ
り、サセプタ124と上部電極134との間の処理空間
Sにはプラズマが立ち、発生した活性種によってウエハ
表面がエッチング処理される。この時、特に処理空間S
に晒されている上部電極134の下面、側壁保護板14
4の全表面、シャッタ部材150の内側面、処理容器の
側壁等は、本発明の特長とする爆発溶射によるセラミッ
ク被膜152A、152B、152C、152Dが付着
されているので、従来装置に用いられていた硬質アルマ
イト被膜よりも耐久性及び耐腐食性を向上させることが
できる。
【0073】従って、プラズマによって削られることを
大幅に抑制することができ、パーティクルの発生及びア
ルミニウム地肌の露出に伴う異常放電の発生を大幅に減
少させることが可能となり、製品の歩留まりも向上させ
ることができる。特に、例えば上部電極134のように
これに付着したセラミック被膜152Aの表面を滑らか
に研磨処理することにより、プラズマ処理時に発生する
副生成物がこれに付着し難くなり、また、付着したとし
てもメンテナンス時に拭き取り操作等によりこれを容易
に除去することができる。このようにセラミック被膜の
研磨処理は、上部電極に限らず、セラミック被膜を形成
した全ての部材を対象として処理するのが好ましい。特
に、セラミック被膜の表面を研磨処理する場合には、爆
発溶射により形成した被膜のみならず、イオンプラズマ
溶射によって形成したセラミック被膜を研磨処理する場
合にも上述したと同様に副生成物の付着防止や、付着し
た生成物の除去の容易化を図ることができるという機能
を発揮することができる。
【0074】ここで、本発明に用いた爆発溶射によるセ
ラミック被膜、従来用いられていた硬質アルマイト被膜
やプラズマ溶射によるセラミック被膜の断面図について
比較を行う。図11(A)は本発明の爆発溶射によるセ
ラミック被膜の断面図を示し、図11(B)は硬質アル
マイト被膜の断面図を示し、図11(C)はプラズマ溶
射によるセラミック被膜の断面図を示す。図から明らか
なように図11(B)、図11(C)に示す被膜の場合
は、気孔率はかなり大きく、特に、図11(C)に示す
プラズマ溶射による被膜の場合には最大4.0%(体積
%)にも達して好ましくない。これに対して、本発明の
爆発溶射によるセラミック被膜の場合は、気孔率は最大
2.0%(体積%)と低く、良好な結果となっている。
更に、硬さについては、図11(C)に示すプラズマ溶
射による被膜の場合にはビッカース硬度は700程度で
あるが、図11(A)に示す本発明の被膜の場合は、ビ
ッカース硬度は1000程度であり、耐久性を大幅に向
上できたことが判明する。尚、図11(B)に示す硬質
アルマイトの硬さは、プラズマ溶射による被膜の半分程
度であり、かなり劣っている。
【0075】また、本実施例では処理容器122の側壁
を、これを保護する側壁保護板144の両方にセラミッ
ク被膜を形成したが、側壁保護板144の保護機能が十
分ならば、処理容器側壁にセラミック被膜を形成しなく
てもよいのは勿論である。更には、上記実施例では処理
容器内に収容される部品としては、側壁保護板144、
シャッタ部材150、クランパ128を一例として挙げ
てこれらの表面に爆発溶射によるセラミック被膜を形成
する場合について説明したが、これらに限定されず、例
えばサセプタ124の表面或いは図示しないフォーカス
リング等の表面にも爆発溶射によるセラミック被膜を形
成するようにしてもよい。
【0076】尚、上記実施例にあっては、上部電極13
4に高周波電圧を印加する形式のプラズマエッチング装
置を例にとって説明したが、これに限定されず、例えば
サセプタに高周波電源を印加する形式のものや、或いは
上下の両電極に高周波電源を印加する形式のもの等あら
ゆる形式のものに適用することができる。更には、プラ
ズマ処理装置としては、エッチング装置に限定されず、
プラズマCVD装置、プラズマアッシング装置、プラズ
マスパッタ装置、プラズマイオン注入装置等にも適用す
ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の真空処理
装置用素材(部品)及びその製造方法によれば、次のよ
うに優れた作用効果を発揮することができる。第1の発
明によれば、真空雰囲気中で自然酸化膜をエッチング処
理した後に真空雰囲気中でCVDにより成膜することに
より酸化アルミニウムを堆積させるようにしたので、陽
極酸化によるアルマイト処理をなくすことができ、従っ
て緻密で耐食性に優れるのみならず、不純物金属が少な
く、しかも含有水分の非常に少ない酸化アルミニウム被
膜を有する真空処理装置用素材を形成することができ
る。第2の発明によれば、不純物金属の少ない、しかも
ガス放出率の少ない酸化アルミニウム被膜を有する真空
処理装置用素材を形成することができる。従って、この
ような真空処理装置用素材を用いて真空容器を形成した
場合には、高真空状態まで短時間で真空引きでき、しか
もメタルコンタミネーションを減少させることができ
る。第3の発明によれば、最終的に形成すべき真空容器
の筒体状の真空処理装置用基材を用いて真空容器を形成
し、真空雰囲気で自然酸化膜をエッチング処理し、更に
CVDにより成膜処理を行うようにしたので、エッチン
グや成膜用の特別な真空処理装置を用いることなく不純
物金属の少ない、しかもガス放出率の少ない、酸化アル
ミニウム被膜を有する真空処理装置用素材を形成するこ
とができる。 第4及び第6の発明によれば、シャワーヘ
ッドのガス噴射孔の直径を目標値の通りに正確に形成す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る真空処理装置用素材の製造方
法を説明するための説明図である。
【図2】第1の発明を実施するための処理装置の一例を
示す概略構成図である。
【図3】第3の発明を実施するための処理装置の一例を
示す概略構成図である。
【図4】第4及び第5の発明に係る真空処理装置用素材
を用いて組み立てた真空処理装置を示す断面図である。
【図5】図4に示す装置に用いる上部電極を示す斜視図
である。
【図6】図4に示す装置に用いる側壁保護板を示す斜視
図である。
【図7】爆発溶射によるセラミック被膜のコーティング
方法を説明するための説明図である。
【図8】上部電極の取付部を示す部分拡大断面図であ
る。
【図9】上部電極のガス噴出孔を示す部分拡大断面図で
ある。
【図10】側壁保護板の取付部を示す部分拡大断面図で
ある。
【図11】爆発溶射によるセラミック被膜、プラズマ溶
射によるセラミック被膜及び硬質アルマイト被膜を示す
断面図である。
【図12】表面がアルマイト処理されたアルミニウム合
金を収容した真空室内の圧力を測定する測定系を示す図
である。
【図13】図12に示す測定系を用いて圧力を測定した
結果を示すグラフである。
【符号の説明】
14 第1の真空処理室 16 第2の真空処理室 18 ロードロック室 20 上部電極 22 下部電極 24 真空処理装置用基材 28 エッチングガス供給系 38 高周波電源 56 処理ガス供給系 64 活性酸素供給系 68 酸素活性器 72 自然酸化膜 74 純粋アルミニウム被膜 76 酸化アルミニウム被膜 78 Al23 酸化アルミニウム被膜 80 真空処理装置用素材 92 活性酸素供給ノズル 102 不活性ガス供給系 120 エッチング装置 122 処理容器 124 サセプタ(下部電極) 128 クランパ 134 上部電極 144 側壁保護板 150 シャッタ部材 152A〜152D セラミック被膜 158 基材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−301062(JP,A) 特開 平4−239130(JP,A) 特開 昭56−156777(JP,A) 特開 平4−229619(JP,A) 特開 平5−214505(JP,A) 特開 昭63−5528(JP,A) 特開 昭64−39728(JP,A) 特開 昭63−254731(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23C 16/509 H01L 21/205

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 純粋アルミニウムを含むアルミニウム合
    金により真空処理装置用基材を形成し、この真空処理装
    置用基材の表面に形成されている自然酸化膜を真空雰囲
    気中でエッチング処理により除去し、その後、前記エッ
    チング処理がなされた真空処理装置用基材の表面に真空
    雰囲気中にて酸化アルミニウムをCVDにより堆積する
    ように構成したことを特徴とする真空処理装置用材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 純粋アルミニウムを含むアルミニウム合
    金よりなる真空処理装置用基材を含む真空処理装置用素
    材において、前記真空処理装置用基材の表面の自然酸化
    膜を真空雰囲気中でエッチングにより除去し、その後、
    この表面に真空雰囲気中にて酸化アルミニウムをCVD
    により堆積して酸化アルミニウム被膜を構成したことを
    特徴とする真空処理装置用素材。
  3. 【請求項3】 真空処理装置用素材の製造方法におい
    て、純粋アルミニウムを含むアルミニウム合金により筒
    体状に真空処理装置用基材を形成し、次に、前記真空処
    理装置用基材の両端を密閉して内部を真空雰囲気に維持
    しつつ前記真空処理装置用基材の内壁面に形成されてい
    た自然酸化膜をエッチング処理により除去し、その後、
    前記内部を真空雰囲気中に維持しつつ前記内壁面に酸化
    アルミニウムをCVDにより堆積するように構成したこ
    とを特徴とする真空処理装置用素材の製造方法。
  4. 【請求項4】 真空処理装置に用いられる部品であっ
    て、ガス噴出孔を有するシャワーヘッド用の真空処理装
    置用基材の表面に、溶射によりセラミック被膜を形成し
    てなる真空処理装置用部品において、前記シャワーヘッ
    ド用の真空処理装置用基材の前記ガス噴射孔の直径を、
    前記溶射によるセラミック被膜により狭められる量を予
    め見越して最終的目標値よりも僅かに大きく設定してい
    ることを特徴とする真空処理装置用部品。
  5. 【請求項5】 純粋アルミニウムを含むアルミニウム合
    金よりなる真空処理装置用基材を含む真空処理装置用部
    品において、前記真空処理装置用基材は前記真空処理装
    置の処理容器内に収容される側壁保護板であり、該側壁
    保護板の表面に、溶射によりセラミック被膜を形成し、
    前記側壁保護板の水平フランジ部分のセラミック被膜の
    厚さが垂直部分のセラミック被膜よりも厚くなされてい
    ることを特 徴とする真空処理装置用部品。
  6. 【請求項6】 前記溶射により形成されるセラミック被
    膜の厚さは、10〜400μmの範囲内であることを特
    徴とする請求項4又は5記載の真空処理装置用部品。
  7. 【請求項7】 前記セラミック被膜の気孔率が2%以下
    であることを特徴とする請求項4乃至6記載の真空処理
    装置用部品。
  8. 【請求項8】 前記セラミック被膜のビッカース硬度が
    900以上であることを特徴とする請求項4乃至7記載
    の真空処理装置用部品。
  9. 【請求項9】 前記セラミック被膜を形成する前に前記
    真空処理装置用基材の表面が荒されていることを特徴と
    する請求項4乃至8のいずれかに記載の真空処理装置用
    部品。
  10. 【請求項10】 前記セラミック被膜は、その表面が平
    坦に研磨されていることを特徴とする請求項4乃至9の
    いずれかに記載の真空処理装置用部品。
  11. 【請求項11】 前記セラミック被膜の研磨後の表面粗
    さは3μm以下に設定されていることを特徴とする請求
    項10記載の真空処理装置用部品。
  12. 【請求項12】 前記溶射はプラズマ溶射或いは爆発溶
    射であることを特徴とする請求項4乃至11のいずれか
    に記載の真空処理装置用部品。
  13. 【請求項13】 前記真空処理装置用部品は、プラズマ
    処理装置の電極用部品であることを特徴とする請求項4
    に記載の処理装置用部品。
  14. 【請求項14】 真空処理装置に用いられる部品であっ
    て、ガス噴出孔を有するシャワーヘッド用の真空処理装
    置用基材の表面に、溶射によりセラミック被膜を形成し
    てなる真空処理装置用部品の製造方法において、 前記真空処理装置用基材の前記ガス噴射孔の直径を、前
    記溶射によるセラミック被膜により狭められる量を予め
    見越して最終的目標値よりも僅かに大きく設定するよう
    にして真空処理装置用基材を形成し、次に、この真空処
    理装置用基材の表面に溶射によりセラミック被膜を形成
    するように構成したことを特徴とする真空処理装置用部
    品の製造方法。
  15. 【請求項15】 真空処理装置の処理容器内に収容され
    る側壁保護板である真空処理装置用部品の製造方法にお
    いて、 純粋アルミニウムを含むアルミニウム合金により前記側
    壁保護板用の真空処理装置用基材を形成し、次に、前記
    真空処理装置用基材の表面に、溶射によりセラミック被
    膜を形成すると共に前記側壁保護板の水平フランジ部分
    のセラミック被膜の厚さが垂直部分のセラミック被膜よ
    りも厚くなされているように構成したことを特徴とする
    真空処理装置用 部品の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記セラミック被膜の厚さは、10〜
    400μmであることを特徴とする請求項14又は15
    記載の真空処理装置用部品の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記セラミック被膜の気孔率が2%以
    下であることを特徴とする請求項14乃至16に記載の
    真空処理装置用部品の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記セラミック被膜のビッカース硬度
    が900以上でであることを特徴とする請求項14乃至
    17のいずれかに記載の真空処理装置用部品の製造方
    法。
  19. 【請求項19】 前記セラミック被膜を形成する前に前
    記真空処理装置用基材の表面が荒されていることを特徴
    とする請求項14乃至18のいずれかに記載の真空処理
    装置用部品の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記セラミック被膜は、その表面が平
    坦に研磨されていることを特徴とする請求項14乃至1
    9のいずれかに記載の真空処理装置用部品の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記セラミック被膜の研磨後の表面粗
    さは3μm以下に設定されていることを特徴とする請求
    項20記載の真空処理装置用部品の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記真空処理装置用部品は、プラズマ
    処理装置の電極用部品であることを特徴とする請求項1
    4に記載の真空処理装置用部品の製造方法。
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