JPS6135320B2 - - Google Patents
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- JPS6135320B2 JPS6135320B2 JP52142993A JP14299377A JPS6135320B2 JP S6135320 B2 JPS6135320 B2 JP S6135320B2 JP 52142993 A JP52142993 A JP 52142993A JP 14299377 A JP14299377 A JP 14299377A JP S6135320 B2 JPS6135320 B2 JP S6135320B2
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Description
従来、抄紙機による湿式不織布の製造において
は、原料繊維状物としては、水への分散を良くす
るため繊維長の短いものが用いられ、また抄紙機
においては、フエルト、ヤンキードライヤー等で
圧着されるため、乾式不織布に比べて厚みは薄
く、密度が高い。このような原料や製造条件のた
め、得られた不織布の伸びがなく、ドレープ性に
欠ける。従つて、例えば靭皮繊維、木材パルプ、
ガラス繊維、等の天然繊維や無機繊維の夫々の持
つ特徴ある性質を活かした伸度の高い不織布を湿
式法で得ることはできない。そこで種々な試みが
なされて来たが未だ成功していない。例えば、潜
在捲縮性の大きい繊維を混抄した後捲縮を発現さ
せる方法、高伸度繊維を混合して原料繊維の平均
伸度を大きくして抄紙する方法、等に依る場合
は、これらの繊維間の結合が甚だ不充分で不織布
の伸長時に滑脱または剥離して脱落してしまう。
また、このような現象をなくすため、ウレタン樹
脂等の特に伸びのあるバインダーを選んで上記の
如き方法に用いた場合でも、バインダーの抗張力
の方が遥かに糸の強度より強いために、接合部の
バインダーが伸びるよりも先きに、糸が破断して
しまうのである。従つて、低伸度の繊維状物の持
〓〓〓〓〓
つ特徴ある性質を活かした高伸度の湿式不織布の
出現が望まれていた。本発明はこのような要望を
満たすものである。 本発明は、低伸度の繊維状物80〜10重量%と、
伸度100%以上で繊維長10〜25mmの実値的に顕在
捲縮のない熱接着性複合繊維20〜90重量%とを混
合抄紙し、乾燥、加熱して該複合繊維の熱接着に
よつて繊維間の結合を行わしめることを特徴とす
る低伸度の繊維状物を含有する高伸度湿式不織布
の製造方法である。 本発明で用いる熱接着性複合繊維としては、融
点差のある成分から成る複合繊維であつて、加熱
により低融点成分の熱融着によつて接着するもの
であつて、前記伸度、繊維長、無捲縮等の条件を
満足するものであれば、制限なく用いうる。複合
繊維をさらに説明すると10℃以上好ましくは20℃
以上の融点差のある高低両融点成分から成り、低
融点成分が繊維表面の少なくとも一部を占め、好
ましくは繊維断面円周率として50%以上である並
列型または鞘芯型複合構造を有するものが有効に
用いられるのであるが、加熱処理の容易、接着力
の点で、特に好ましく用いられるものを説明す
る。一つは高融点成分としてポリプロピレンを、
低融点成分としてポリエチレンを用いたものであ
る。ポリエチレンとしては高密度品、中低密度品
等何れも用いうる。さらに好ましい複合繊維は、
高融点成分としてポリプロピレンを、低融点成分
としてエチレン−酢酸ビニル共重合体、その任意
の鹸化度の鹸化物、またはこれらとポリエチレン
との混合物を用いたものである。この場合、低融
点成分中の酢酸ビニル成分及び/またはビニルア
ルコール成分は全モノマー成分量に基づいて0.5
〜18モル%が適当である。上記の好ましい複合繊
維の低融点成分の融点は、ポリエチレンの場合は
約105〜135℃の範囲にあり、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等の場合は約50〜130℃の範囲にあつ
て、加熱処理が容易である上接着力も強い。熱接
着性複合繊維としては、抄紙における水中での均
一分散を困難とするような顕在捲縮を有するもの
は当然避けるべきであり、実質的に顕在捲縮のな
いものが最も好ましく用いられる。 本発明に用いる伸度(後に説明する)が100%
以上の高伸度な複合繊維としては、未延伸のまま
用いるか、延伸してもこのような高伸度が残るよ
うに僅かに延伸したものを用いる。繊維長が10mm
より小さいと得られる不織布の伸度が不充分なも
のとなるし、25mmより大きいと、抄紙等の分散が
困難となる。繊度には特に制限はないが、1〜20
デニールが好ましく用いられることが多い。 低伸度繊維状物としては、パルプ、靭皮繊維等
の天然繊維、レーヨン、アセテート等の再生繊維
または半合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維(活性
炭繊維含む)等の無機繊維等がその持つ特性を活
かして好ましく用いられる。この他、それのみで
は高伸度湿式不織布となり得ない各種合成繊維や
合成パルプも原料繊維として用いることができ
る。低伸度繊維状物の繊度は高伸度複合繊維と略
同じ範囲のものが用いられ、繊維長は複合繊維と
同じ範囲は勿論、さらに短かい3mm位までも用い
ることができ、さらにパルプのようにフイブリル
化しているものは3mm以下でも好ましく用いるこ
とができる。 高伸度複合繊維と低伸度繊維状物とは前者が20
〜90%重量、後者が80〜10重量%となるように混
抄される。高伸度複合繊維が余り少なくても得ら
れる不織布の伸度が大きくならないし、低伸度繊
維状物が余り少なくても、それらの特性が発揮で
きない。 抄紙方法は、一般に行われる化合繊の抄紙方法
でよい。抄紙機も傾斜長〓やロートホーマに限ら
ず、短〓、丸〓でも用いることができる。また抄
紙等、ポリビニルアルコール等の水溶性バインダ
ーとの併用も可能である。 加熱処理は熱接着性複合繊維の両成分の融点間
の温度で行う。前記したポリエチレンまたはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、等を低融点成分とす
る複合繊維を用いた場合は、通常用いる抄紙機と
して設備されているヤンキードライヤー等の乾燥
機で加熱処理も兼ねて行えるが、別の加熱装置で
行つてもよい。 かくして得られる不織布は、低伸度繊維状物を
含んでいるにも拘らず、その持つ特徴ある性質、
例えばパルプ、レーヨン等繊維素系繊維の吸水性
ないし吸湿性、炭素繊維の吸着性、ガラス繊維の
耐薬品性や高い強度等を保持して、しかも50〜
300%以上に及ぶ高伸度の性質をも併せ持つ不織
布である。かくの如き高伸長時においても構成繊
維の切断、脱落等はない。さらに湿潤時も伸度が
〓〓〓〓〓
落ちず、引裂強度が大きく、ヒートシールも可能
な特性を有する。このような不織布は、衛生材料
として、或は産業資材として、感触、加工性、取
扱等の点で誠に優れた性質を持ち用途が広い。 以下に実施例を示すが、ここで、本発明におい
て用いている伸度について説明する。 繊維の伸度:JISL 1069(繊維の引張試験方法)
の定速伸長形に準じ、つかみ間隔50mm、伸長速
度1分間当り200%のときの破断時の伸度。 不織布の伸度:JISL 1079(化学繊維織物試験方
法)に準じ、5cm巾のサンプルをつかみ間隔
100mm伸長速度1分間当り100%のときの破断時
の伸度。 実施例1〜5、比較例1〜4 高融点成分がポリプロピレン、低融点成分がエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量
7.53モル%)とポリエチレンとの混合比25:75の
混合物である熱接着性複合繊維であつて繊度が6
デニール(D/F)で伸度と繊維長が各種のもの40
重量%と、3D/F×10mm、伸度20%のレーヨン35
重量%と、パルプ(NBKP)25%とを長〓で抄紙
し、110℃にて加熱処理して目付40g/m2の不織布
を得た。これらの結果を第1表に示す。
は、原料繊維状物としては、水への分散を良くす
るため繊維長の短いものが用いられ、また抄紙機
においては、フエルト、ヤンキードライヤー等で
圧着されるため、乾式不織布に比べて厚みは薄
く、密度が高い。このような原料や製造条件のた
め、得られた不織布の伸びがなく、ドレープ性に
欠ける。従つて、例えば靭皮繊維、木材パルプ、
ガラス繊維、等の天然繊維や無機繊維の夫々の持
つ特徴ある性質を活かした伸度の高い不織布を湿
式法で得ることはできない。そこで種々な試みが
なされて来たが未だ成功していない。例えば、潜
在捲縮性の大きい繊維を混抄した後捲縮を発現さ
せる方法、高伸度繊維を混合して原料繊維の平均
伸度を大きくして抄紙する方法、等に依る場合
は、これらの繊維間の結合が甚だ不充分で不織布
の伸長時に滑脱または剥離して脱落してしまう。
また、このような現象をなくすため、ウレタン樹
脂等の特に伸びのあるバインダーを選んで上記の
如き方法に用いた場合でも、バインダーの抗張力
の方が遥かに糸の強度より強いために、接合部の
バインダーが伸びるよりも先きに、糸が破断して
しまうのである。従つて、低伸度の繊維状物の持
〓〓〓〓〓
つ特徴ある性質を活かした高伸度の湿式不織布の
出現が望まれていた。本発明はこのような要望を
満たすものである。 本発明は、低伸度の繊維状物80〜10重量%と、
伸度100%以上で繊維長10〜25mmの実値的に顕在
捲縮のない熱接着性複合繊維20〜90重量%とを混
合抄紙し、乾燥、加熱して該複合繊維の熱接着に
よつて繊維間の結合を行わしめることを特徴とす
る低伸度の繊維状物を含有する高伸度湿式不織布
の製造方法である。 本発明で用いる熱接着性複合繊維としては、融
点差のある成分から成る複合繊維であつて、加熱
により低融点成分の熱融着によつて接着するもの
であつて、前記伸度、繊維長、無捲縮等の条件を
満足するものであれば、制限なく用いうる。複合
繊維をさらに説明すると10℃以上好ましくは20℃
以上の融点差のある高低両融点成分から成り、低
融点成分が繊維表面の少なくとも一部を占め、好
ましくは繊維断面円周率として50%以上である並
列型または鞘芯型複合構造を有するものが有効に
用いられるのであるが、加熱処理の容易、接着力
の点で、特に好ましく用いられるものを説明す
る。一つは高融点成分としてポリプロピレンを、
低融点成分としてポリエチレンを用いたものであ
る。ポリエチレンとしては高密度品、中低密度品
等何れも用いうる。さらに好ましい複合繊維は、
高融点成分としてポリプロピレンを、低融点成分
としてエチレン−酢酸ビニル共重合体、その任意
の鹸化度の鹸化物、またはこれらとポリエチレン
との混合物を用いたものである。この場合、低融
点成分中の酢酸ビニル成分及び/またはビニルア
ルコール成分は全モノマー成分量に基づいて0.5
〜18モル%が適当である。上記の好ましい複合繊
維の低融点成分の融点は、ポリエチレンの場合は
約105〜135℃の範囲にあり、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等の場合は約50〜130℃の範囲にあつ
て、加熱処理が容易である上接着力も強い。熱接
着性複合繊維としては、抄紙における水中での均
一分散を困難とするような顕在捲縮を有するもの
は当然避けるべきであり、実質的に顕在捲縮のな
いものが最も好ましく用いられる。 本発明に用いる伸度(後に説明する)が100%
以上の高伸度な複合繊維としては、未延伸のまま
用いるか、延伸してもこのような高伸度が残るよ
うに僅かに延伸したものを用いる。繊維長が10mm
より小さいと得られる不織布の伸度が不充分なも
のとなるし、25mmより大きいと、抄紙等の分散が
困難となる。繊度には特に制限はないが、1〜20
デニールが好ましく用いられることが多い。 低伸度繊維状物としては、パルプ、靭皮繊維等
の天然繊維、レーヨン、アセテート等の再生繊維
または半合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維(活性
炭繊維含む)等の無機繊維等がその持つ特性を活
かして好ましく用いられる。この他、それのみで
は高伸度湿式不織布となり得ない各種合成繊維や
合成パルプも原料繊維として用いることができ
る。低伸度繊維状物の繊度は高伸度複合繊維と略
同じ範囲のものが用いられ、繊維長は複合繊維と
同じ範囲は勿論、さらに短かい3mm位までも用い
ることができ、さらにパルプのようにフイブリル
化しているものは3mm以下でも好ましく用いるこ
とができる。 高伸度複合繊維と低伸度繊維状物とは前者が20
〜90%重量、後者が80〜10重量%となるように混
抄される。高伸度複合繊維が余り少なくても得ら
れる不織布の伸度が大きくならないし、低伸度繊
維状物が余り少なくても、それらの特性が発揮で
きない。 抄紙方法は、一般に行われる化合繊の抄紙方法
でよい。抄紙機も傾斜長〓やロートホーマに限ら
ず、短〓、丸〓でも用いることができる。また抄
紙等、ポリビニルアルコール等の水溶性バインダ
ーとの併用も可能である。 加熱処理は熱接着性複合繊維の両成分の融点間
の温度で行う。前記したポリエチレンまたはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、等を低融点成分とす
る複合繊維を用いた場合は、通常用いる抄紙機と
して設備されているヤンキードライヤー等の乾燥
機で加熱処理も兼ねて行えるが、別の加熱装置で
行つてもよい。 かくして得られる不織布は、低伸度繊維状物を
含んでいるにも拘らず、その持つ特徴ある性質、
例えばパルプ、レーヨン等繊維素系繊維の吸水性
ないし吸湿性、炭素繊維の吸着性、ガラス繊維の
耐薬品性や高い強度等を保持して、しかも50〜
300%以上に及ぶ高伸度の性質をも併せ持つ不織
布である。かくの如き高伸長時においても構成繊
維の切断、脱落等はない。さらに湿潤時も伸度が
〓〓〓〓〓
落ちず、引裂強度が大きく、ヒートシールも可能
な特性を有する。このような不織布は、衛生材料
として、或は産業資材として、感触、加工性、取
扱等の点で誠に優れた性質を持ち用途が広い。 以下に実施例を示すが、ここで、本発明におい
て用いている伸度について説明する。 繊維の伸度:JISL 1069(繊維の引張試験方法)
の定速伸長形に準じ、つかみ間隔50mm、伸長速
度1分間当り200%のときの破断時の伸度。 不織布の伸度:JISL 1079(化学繊維織物試験方
法)に準じ、5cm巾のサンプルをつかみ間隔
100mm伸長速度1分間当り100%のときの破断時
の伸度。 実施例1〜5、比較例1〜4 高融点成分がポリプロピレン、低融点成分がエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量
7.53モル%)とポリエチレンとの混合比25:75の
混合物である熱接着性複合繊維であつて繊度が6
デニール(D/F)で伸度と繊維長が各種のもの40
重量%と、3D/F×10mm、伸度20%のレーヨン35
重量%と、パルプ(NBKP)25%とを長〓で抄紙
し、110℃にて加熱処理して目付40g/m2の不織布
を得た。これらの結果を第1表に示す。
【表】
【表】
実施例 6
高融点成分がポリプロピレン、低融点成分が高
圧法ポリエチレンと中低圧法ポリエチレンとの等
量混合ポリエチレンである熱接着性複合繊維(3
D/F×15mm、伸度350%)30重量%と、パルプ
(NBKP)30重量%と、レーヨン(2D/F×7
mm、伸度20%)40重量%とを短〓で混抄し、125
℃にて加熱処理して目付16g/m2の不織布を衛材
用原反として造つたこの不織布は乾燥時210%、
湿潤時190%の伸度を持ち、柔軟性があり、ヒー
トシールも可能であり、衛材用原反として誠に好
適である。 実施例 7 高融点成分がポリプロピレン、低融点成分がエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル12.2モ
ル%)の鹸化物(鹸化度80%)の熱接着性複合繊
維(3D/F×20mm、伸度150%)20重量%と ガ
ラス繊維(4D/F×10mm、伸度2%)80重量%と
の混合繊維100部と、抄紙用ポリビニルアルコー
ルバインダー(1.5D/F×5mm)10部とを混抄
し、105℃の加熱処理をして目付100g/mのガラ
ス繊維の不織布を得た。このものは、伸度90%と
云うガラス繊維を主体とする不織布としては驚く
べき延びを有するものであり、しかも引き裂きに
も強く、建築用材等に好適である。
圧法ポリエチレンと中低圧法ポリエチレンとの等
量混合ポリエチレンである熱接着性複合繊維(3
D/F×15mm、伸度350%)30重量%と、パルプ
(NBKP)30重量%と、レーヨン(2D/F×7
mm、伸度20%)40重量%とを短〓で混抄し、125
℃にて加熱処理して目付16g/m2の不織布を衛材
用原反として造つたこの不織布は乾燥時210%、
湿潤時190%の伸度を持ち、柔軟性があり、ヒー
トシールも可能であり、衛材用原反として誠に好
適である。 実施例 7 高融点成分がポリプロピレン、低融点成分がエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル12.2モ
ル%)の鹸化物(鹸化度80%)の熱接着性複合繊
維(3D/F×20mm、伸度150%)20重量%と ガ
ラス繊維(4D/F×10mm、伸度2%)80重量%と
の混合繊維100部と、抄紙用ポリビニルアルコー
ルバインダー(1.5D/F×5mm)10部とを混抄
し、105℃の加熱処理をして目付100g/mのガラ
ス繊維の不織布を得た。このものは、伸度90%と
云うガラス繊維を主体とする不織布としては驚く
べき延びを有するものであり、しかも引き裂きに
も強く、建築用材等に好適である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 低伸度の繊維状物80〜10重量%と、伸度100
%以上、繊維長10〜25mmの実質的に顕在捲縮のな
い熱接着性複合繊維20〜90重量%とを混合抄紙
し、乾燥、加熱して該複合繊維の熱接着によつて
繊維間の結合を行わしめることを特徴とする低伸
度の繊維状物を含有する高伸度湿式不織布の製造
方法。 2 熱接着性複合繊維は高融点成分としてポリプ
ロピレンを、低融点成分としてポリエチレンを用
いたものである、特許請求の範囲第1項に記載の
製造方法。 3 熱接着性複合繊維は、高融点成分としてポリ
プロピレンを、低融点成分としてエチレン−酢酸
ビニル共重合体、その鹸化物またはこれらとポリ
エチレンとの混合物を用いたものである、特許請
求の範囲第1項に記載の製造方法。 4 低伸度の繊維状物として天然繊維を用いる特
許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 5 天然繊維はパルプまたは靭皮繊維である特許
請求の範囲第4項に記載の製造方法。 6 低伸度の繊維状物として再生繊維または半合
成繊維を用いる特許請求の範囲第1項に記載の製
造方法。 7 低伸度の繊維状物として無機繊維を用いる特
許請求の範囲第1項に記載の製造方法。 8 無機繊維はガラス繊維または炭素繊維である
特許請求の範囲第7項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14299377A JPS5477703A (en) | 1977-11-29 | 1977-11-29 | Wet producing method of nonwoven fabric |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14299377A JPS5477703A (en) | 1977-11-29 | 1977-11-29 | Wet producing method of nonwoven fabric |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5477703A JPS5477703A (en) | 1979-06-21 |
JPS6135320B2 true JPS6135320B2 (ja) | 1986-08-12 |
Family
ID=15328437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14299377A Granted JPS5477703A (en) | 1977-11-29 | 1977-11-29 | Wet producing method of nonwoven fabric |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS5477703A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Citations (1)
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JPS50154530A (ja) * | 1974-05-31 | 1975-12-12 |
-
1977
- 1977-11-29 JP JP14299377A patent/JPS5477703A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS50154530A (ja) * | 1974-05-31 | 1975-12-12 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5477703A (en) | 1979-06-21 |
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