JPS6135241Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車等のウインドーウオツシヤー
のノズルに関する。

従来自動車等に使用されているウインドーウオ
ツシヤーにおいては、第１図に示すようにウオツ
シヤー液が噴射される部分Ａは、ワイパーの払拭
領域Ｂの一部にすぎないので、ウオツシヤー液を
噴射してワイパーを作動させた場合ウオツシヤー
液の噴射されていない部分をワイパーが払拭する
ためにワイパーブレードを傷つけてしまつたり、
ワイパーの払拭領域全体にウオツシヤー液を行き
わたらせるまでに時間がかかる等の欠点があつ
た。

本考案は、以上の点に鑑み、ワイパーの払拭領
域全体に一様にウオツシヤー液を噴射せしめるよ
うにしたウインドーウオツシヤーのノズルを提供
せんとするものであるが、以下図面に示した一実
施例によりこれを説明すれば、第２図において１
は長手方向のほゞ円筒状のボア１ａを有する本体
であつて、該ボア１ａの先端の吐出口１ｂは例え
ば第３図に示した形状を備えており、また下方か
ら該ボア１ａに連通する流入管１ｃが設けられて
いる。２は本体１のボア１ａに吐出口１ｂとは反
対側から嵌挿され且つ図示の位置で回動可能に配
設されている挿入部材であつて、本体１の流入管
１ｃの領域で周囲に環状流路２ａを備えており該
環状流路２ａから先端に向つて外周面に設けられ
た二本の螺旋溝２ｂを有していると共に環状流路
２ａ及び螺旋溝２ｂ以外の外周面が本体１のボア
１ａの内壁に対して液密的に接するようになつて
いる。３は挿入部材２を図示位置で長手方向に固
定し且つ本体１と挿入部材２とにより画成された
流路を外部に対して密閉するための一般にムシと
呼ばれる閉塞部材である。

本案実施例は以上のように構成されているか
ら、これを例えば自動車の前部の適宜の位置に配
置して流入管１ｃにウオツシヤー液を供給すれ
ば、ウオツシヤー液は流入管１ｃから環状流路２
ａに入りここから螺旋溝２ｂを通つて吐出口１ｂ
に達する。この際、螺旋溝及びその出口によるウ
オツシヤー液の慣性により挿入部材２は先端から
見て右回りに回動せしめられる。さらに、ウオツ
シヤー液は吐出口１ｂに設けられた突部１b′（第
４図参照）に当たることにより霧化し、従つて霧
状のウオツシヤー液が吐出口１ｂの形状に従つて
フロントグラスに噴射される。ここで、吐出口１
ｂの形状をワイパーの払拭領域に合わせて形成し
ておけば、フロントグラスのワイパーの払拭領域
全体に亘つて挿入部材の回動により霧状のウオツ
シヤー液が一様に噴射され得るようになる。

上述の如く本考案によれば、ウオツシヤー液を
霧化させてワイパーの払拭領域全体に一様に噴射
させるようにしたから、ワイパーブレードを傷つ
けてしまうことなく迅速にワイパーの払拭領域全
体をきれいにすることができるので、非常に効果
的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のウインドーウオツシヤーの作用
を示す説明図、第２図は本考案によるウインドー
ウオツシヤーのノズルの断面図、第３図は第２図
に示したノズルの吐出口の形状の一例を示す第２
図矢印Ｃ方向から見た図、第４図は吐出口に設け
られた突部の斜視図である。 １……本体、２……挿入部材、３……閉塞部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長手方向のほゞ円筒状のボアと該ボアの先端で
   突部を有し且つワイパーの払拭領域に対応するよ
   うに形成された吐出口と、該ボアに下方から連通
   する流入管とを備えた本体と、該流入管の領域で
   周囲に設けられた環状流路と、該環状流路から先
   端に向つて外周面に設けられた二本の螺旋溝とを
   備えていると共に、該環状流路及び螺旋溝以外の
   外周面が前記ボアの内壁に対して液密的に接する
   ように該ボア内に回動可能に配設された挿入部材
   と、該挿入部材を長手方向に固定し且つ本体と挿
   入部材とにより画成された流路を外部に対して密
   閉する閑塞部材とを含んでいて、流入管を介して
   導入されたウオツシヤー液が挿入部材を回動せし
   めながら螺旋溝を通過して吐出口の突部に当たり
   ここで霧化して吐出口の形状に従つてワイパーの
   払拭領域に噴射せしめられるようにしたことを特
   徴とするウインドーウオツシヤーのノズル。