JPH0131161Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は浴槽の洗浄装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、風呂の入浴準備作業のうち浴槽への注水
から設定温度の加熱までは既に自動化が為されて
いるが、浴槽の洗浄は依然として人手に頼らなけ
ればならないものであつた。一般に浴槽を洗浄す
るために洗浄水を浴槽内面に当てて、付着した汚
れを洗い落せば良いのであるが、自動的に洗浄を
行う為には浴槽内部にノズルを設置しておかなけ
ればならない。

（考案が解決しようとする問題点） しかるに浴槽内部にこのようにノズルを設置し
ておくと浴槽の利用空間がせまいものとなり、入
浴の邪魔になるという問題がある。本考案はかか
る問題を解決して実用的な洗浄装置を提供せんと
するものである。

（問題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために本考案では、浴槽
内面に凹部を形成し、この凹部内にノズルを収納
すると共にこのノズルを通水圧を受けて浴槽内に
突出するように設けて突出時に浴槽内面に向う噴
水路を形成するようにしてある。

（作用） 通水時、即ち洗浄時ノズルは通水圧を受けて浴
槽内に突出し、噴水路がノズルから浴槽内面に向
つて形成されるので浴槽内面に付着している汚物
はこの噴水により除かれる。一方非通水時、例え
ば入浴時にはノズルは凹部に収納されている。

（実施例） 第１図において、１は浴槽で側壁に凹部２が形
成されている。３は凹部２底部に取付けた一端開
口が浴槽１内と連通し、他端が図示しない水路例
えば湯沸器の給湯路と接続されるノズルケース
で、該ノズルケース３内にはノズルシヤフト４を
摺動自在に嵌挿し、該ノズルシヤフト４の基端側
に取着した受圧板４ａとノズルケース３内壁間に
ノズルシヤフト４を基端側に弾発付勢するバネ５
を取付けてある。又ノズルシヤフト４外壁面とノ
ズルケース３内壁面間には通水路６を形成すると
共に、ノズルシヤフト４の先端側には凹部２より
若干小径で鍔状のノズル７を一体形成してある。

この例では通水を行うと受圧板４ａが通水圧を
受けてノズルシヤフト４がバネ５圧に抗して浴槽
内方へスライドしてノズル７が浴槽１内に突出し
（破線）、通水流が通水路６を通つてノズル７に案
内されて浴槽内面に向つて噴出され、洗浄が行わ
れる。通水を停止するとバネ５圧によりノズルシ
ヤフト４は元位置に復帰してノズル４は凹部２内
に収納される。

第２図は他の実施例を示し、ノズルシヤフト８
並びにノズル９を内部に通水路６を有する中空体
で構成すると共にノズル９の周壁には浴槽１内面
に傾斜したノズル孔１０を穿設してある。

かかる例においても上記の例と同様に通水圧を
ノズルシヤフト８の基端側の圧受部８ａが受けて
該シヤフト８がスライドし、ノズル孔１０から浴
槽１内面に噴水される。尚この例ではノズル孔１
０を傾斜させることにより常に噴水が浴槽内面に
当るようにしてあり、よつて浴槽上部への噴水の
飛び出しを防止する効果がある。

（考案の効果） 以上実施例で説明したように、本考案によれば
浴槽の洗浄は洗剤を混入した洗浄水の通水を制御
して行えるので例えば湯沸器の給湯路に電磁弁、
ポンプを介設しこの電磁弁、ポンプを制御するこ
とで洗浄の自動化が可能となる。しかも非洗浄時
においてはノズルが浴槽凹部に収納されるもので
あり、従つて入浴時にこのノズルが邪魔になるこ
ともなく、ノズルの破損が生じることもなく、外
観上も優れたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
２図は他の実施例を示す縦断面図である。 １……浴槽、２……凹部、７……ノズル、９…
…ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽内面に凹部を形成し、当該凹部内に通水圧
   を受けて浴槽内に突出し浴槽内面に向う噴水路を
   形成するノズルを収納したことを特徴とする浴槽
   洗浄装置。