JPS6134098A - スケ−ル洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は熱交換器等のスケール洗浄剤に関し、特に硬質
のシリカスケール、カルシウムスケール及び、それらの
混合スケールの洗浄に効果的な洗浄剤組成物に関するも
のである。

従来技術と問題点 熱交換器の効率を改善するには、熱交換率を高める必要
があるが、長期の使用に亘るものでは、冷却水中のシリ
カ成分、カルシウム成分等が伝熱表面に付着し、これが
硬質シリカスケール、硬質カルシウムスケールとなって
熱交換率を低下させる原因となっていた。

従来のシリカスケールとカルシウムスケールの除去方法
は、２度洗い方法が一般に行われており、フッ素系の洗
浄剤でシリカスケールを除去し、酸性洗浄剤でカルシウ
ムスケールを除去するものであった。

ところが、上記２度洗い方法では、洗浄時間が長く、経
費も高くつく上に、長時間洗浄を行う関係上１洗浄剤に
よる機器、配管の侵食作用に起因する損傷が増大する欠
点を有していた。

そこで、まず７ツ化水素アンモニウムを使用して硬質シ
リカスクールを除去し、次いで、塩酸を使用して硬質カ
ルシウムを除去する方法がとられるようになった。

この方法には、冷却水全体に洗浄剤を混入するものと、
別設したポンプにより、濃い洗浄剤を循環させるものと
があるが、通常は、後者のポンピング洗浄法が行われて
いる。

このようなポンピング洗浄法は、上記冷却水全体に洗浄
剤を混入する方法に比較すれば、洗浄時間は稍々短縮さ
れるものの、未だ洗浄時間は６〜８時間を要し、コンデ
ンサー表面の洗浄剤による侵食はまぬがれない。

しかも、２段洗浄を行うものであるから、シリカ成分ス
ケールとカルシウム成分スケールの両方を除去するには
、上記の２倍の洗浄時間、即ち１２〜１６時間の洗浄時
間が必要であった。従って、コンデンサー表面の損傷も
時間と共に増大する。

発　　明　　の　　目　　的 本発明は、上記欠点を解消し、シリカスケールとカルシ
ウムスケールの両方を同時に洗浄できる洗浄剤組成物を
提供することを目的とするものである。

問題を解決するための手段 以下、本発明を実施例と共に詳細に説明する。

前記、従来技術の欠点を改善するには、シリカ成分とカ
ルシウム成分とを同時に洗浄すればよいわけである。

ところが、両者を同時に洗浄するために、前記７ツ化水
素アンモニウムと塩酸の混合物を洗浄剤として使用した
場合、シリカスケールは除去されるが、カルシウムスケ
ールは溶解しなくなるのである。

そこで、同時洗浄可能な洗浄剤を得べく、柿々研究、実
験を重ねた結果、７ツ化水素アンモニウムと塩酸の混合
液に硼酸を配合することにより、同時洗浄が可能となる
ことが判明したのである。

更に、実験を重ねた結果、硼素化合物に塩酸等の無機酸
とフッ素化合物の混合液を配合したものは、いずれも５
〜３０分で完全にシリカ成分スケールとカルシウム成分
スケールの同時洗浄が可能であった。特に、この洗浄剤
組成における主要な成分は、硼素化合物であって、従来
の如何なる洗浄剤を使用しても硼素化合物の存在なくし
ては、シリカ成分スケールとカルシウム成分スケールの
同時洗浄は不可能である。

本発明の実施例として各種化合物の使用実験例は、次の
通りである。

硼素化合物としては、硼酸（ＲＢＯ３）、過硼酸す）　
ＩＪウム（ＮｄＢＯ！−４ルＯ）、硼酸亜鉛、硼酸カリ
ウム（Ｋ２　Ｂ４０ｆ・５迅Ｏ）、硼酸カルシウム（Ｃ
ｃＬＢ４０ｑ　”６Ｈｓ　Ｏ）　、硼酸マグネシウム（
Ｍ！１　（ＢＯ２）　＊＠８Ｈ２０）、硼酸ナトリウム
（Ｎａ＆　ｏｙ　＠　１０Ｈ２０）、硼酸マンガン（Ｍ
ルＢ４０．−８Ｈ２０）、硼酸リチウム（ＬｉＢ４Ｏ７
・５ＨｔＯ）、を使用し、無機酸としては塩酸（Ｈ（Ｊ
）を使用し、フッ素化合物としては、酸性７フ化アンモ
ニウム（ＮＨ４・ＨＦ）を使用し、硼素化合物の各３！
（重量ｇ）に対し、塩酸２５０！！（重量ｙ）と酸性７
ツ化アンモニウム５０！Ｉ（重量ｙ）の３５％濃度混合
液を配合した洗浄剤組成物の中に、試料としてシリカと
カルシウムの混合スクール２ｇを投入した結果、すべて
の洗浄剤組成物について５〜３０分で試料は完全に溶解
した。

また、硼素化合物として硼酸（Ｈｓ　ＢＯｓ　）’を使
用し、無機酸に塩酸を使用し、フッ素化合物として酸性
７ツ化アンモニウム（ＮＨ４Ｆ・ＨＦ）、７７化水素（
ＨＦ）　、７フ化アンモニウム（ＮＨ４Ｆ）、を使用し
、硼酸３ｙ（重量ｙ）に対し、塩酸２５０！Ｉ（重ｊ１
ダ）と各フッ素化合物５０ｙ　（重量！りとの混合液を
配合した洗浄剤組成物の中に、試料として、前記同様に
シリカとカルシウムの混合スケール２！ｉを投入した結
果、やはりすべての洗浄剤組成物について５〜３０分で
試料は完全に溶解した。

なお、塩酸の代りに塩化アンモニウム（ＮＨ，（Ｊ）や
過塩素酸（Ｈ（Ｊ４　）を使用した実験においても同様
の結果を得ることができたが、硼素化合物を使用しない
場合は、どのような混合組成液を使用しても同時洗浄効
果は認められなかった。表１、表２に前記実験における
洗浄組成物の組合せの一例を示す。

表　　　　　２ 以上の実験結果から判るように、同時洗浄は、硼素化合
物の存在が必須の要件であり、それに、フッ素化合物と
塩酸や硫酸のような無機酸との混合液を配合することに
より、はじめてシリカ成分スケールとカルシウム成分ス
ケールの同時洗浄効果を得ることができるのである。

発明の効果 本発明によれば、従来、困難とされていたシリカ成分ス
ケールとカルシウム成分スケールとの同時洗浄が可能と
なり、洗浄時間も短縮され、被洗浄槽の洗浄液による悪
影響も解消することができるという優れた効果を奏する
ものである。

なお、洗浄剤組成物における各洗浄剤混合液は洗浄すべ
き対象物の汚れの状態に応じて、それらの量や濃度を適
宜変更、調整することにより、現状に応じた洗浄効果を
得ることができるものである０

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）硼素化合物を主成分とするスケール洗浄剤組成物
   。
2. （２）硼素化合物にフッ素化合物と無機酸の混合液を配
   合して成るスケール洗浄剤組成物。