JPS6133822A - 金属管の内面研摩装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は金属管の内面研摩装置に関し、特に電解研摩
と砥石研摩とを複合して併用する金属管の内面研摩装置
に係るものでおる。

〔従来技術〕

金属管の内面研摩のためには、従来から電解研摩工法と
か、砥石研摩工法などの手段が提案されておシ、殊に同
内面を鏡面仕上げ加工するためには、まず砥石研摩加工
後、続いて電解研摩加工を行なうようにした両加工を併
用する手段が採用されているが、このように砥石研摩、
電解研摩の両加工を各別に併用実施するのでは、加工装
置自体も２組を各別に準備しなければならず、また操作
が煩雑化して相応の熟練を必要とし、このために仕上げ
精度にも問題を生ずるばかシか、作業時間も長くなるな
どの不都合を有しておシ、また金属管に内径差のある場
合には、これらの金属管のすべてに単一の研摩装置を共
通利用させ得ないなど、種々の問題点を有するものであ
った。

〔発明の概要〕

この発明は従来装置のこのような実情に鑑み、研摩工具
を改良工夫することにより、金属管に対する内面の鏡面
仕手げについて、砥石研摩加工と電解研摩加工との両加
工を複合して同時に併用実施できるようにさせ、しかも
これを種々の内径の金属管に適用可能にした研摩装置を
提案するもので、工具本体の円形外周面に、導電性９弾
力性をもつ螺旋条を、またこの螺旋条の蝉旋周面に弾力
性をもつ砥石層をそれぞれに形成した研摩工具と、この
研摩工具を金属管の内周面に沿わせて、自転および公転
駆動させると共に、公転半径を手動的あるいは自動的に
変更し得る手段を備えた駆動装置とから構成する金属管
の内面研摩装置である。

〔実施例〕

以下、この発明に係る金属管の内面研摩装置の一実施例
につき、第１図ないし第４図を参照して詳細に説明する
。

第１図および第２図はこの実施例装置による研摩状態の
概要を示している。すなわち、これらの各図において、
研摩工具１は、円形外周面の剛性周面に所定の蔓巻角度
θで突出するように巻付けられた導電性ならびに弾力性
をもつ螺旋条３と、この螺旋条３の螺旋周面に形成され
た弾力性をもつ砥石層４とからなっており、螺旋条３の
蔓巻角度θは後述する作用を得るのに適合した角度範囲
に選択して設定される。そして’ｆ、　ｆｒ−この研摩
工具１は、駆動源としての電動８！６および変速出力装
置γによる駆動装置５からの回転出力により、支持装置
８および回転装置９を介して、矢印ａに示すように、工
具本体２の軸線すを中心にして自転駆動可能にされ、矢
印Ｃに示すように、被研摩対象金属管３０の軸線ｄを中
心にした回転軌跡ｅ上。

つまり所定の公転半径ｒにより、この金縞管３０の内面
３０　ａ　Ｋ　Ｇわせて公転駆動可能にされている。

そして前記支持装置８および回転装置９は、第３図ある
いは第４図のように構成される。

第３図に示す装置例は、前記変速出力装置７から取出さ
れる管軸状の第１駆動軸１０と、同軸内を経た第２駆動
軸１１とに連繋されるもので、支押装置８は前記研摩工
具１の工具軸１２を回転自在に支持する枢支部１３を有
しており、第１駆動軸１０の軸端に回転円板１４を固定
して中心部から第２駆動軸１１を突出させると共に、こ
の回転円板１４には、前記枢支部１３を摺動自在に支持
する半径方向の摺動長孔１５と、その左右にあって１対
をなす周方向の固定長孔１６ｍ、１６ｂ　ｌ！：”ｔそ
れぞれに形成させである。また前記中心部に突出された
第２駆動軸１１と工具軸１２との間には、移動機構１７
を構成する１対１組づ＼の１節２連リンク１８ａ、１８
ｂおよび１９ａ＋　１９ｂが遊嵌され、駆動軸１１側の
リンク１８ａ＋１８ｂの開き角度を選択することにより
、駆動軸１１に対する工具軸１２の間隔、つまシ工具軸
１２の公転半径ｒｆ任意に設定させると共に、各リンク
１８ｍ、１８ｂｋ前記固定長孔１６ａ＋　１６ｂにボル
ト２０ａ＋２０ｂなどで止着することによって、公転半
径設定位置を維持し得るようになっておシ、さらに前記
第２駆動軸１１に駆動プーリ２２．工具軸１２に被動プ
ーリ２３゜および一方のリンク１８＆、１９＆の節点に
中間ブーリ２４をそれぞれに設けて、これらのプーリ２
２゜２４間と２４．２３間とにそれぞれベルト２５　、
２６を張架して回転装置９を構成させることによって、
公転半径設定位置での回転伝達を継続してなし得るよう
になっている。

また、第４図に示す装置例は、前例における手動的な公
転半径ｒの設定を、この公転に伴って研摩工具１に働く
遠心力の利用により、この研摩工具１が常時金属管３０
の内面３０．に適度の接圧力で接し得るようにしたもの
であ夛、前記固定長孔１６ａ＋１６ｂとボルト２０ｍ　
、　２０１）によるリンク１８ａ。

１８ｂの手動設定を廃止し、これに代えてリンク１８ａ
＋１８ｂと１９ａ、１９ｂと間に、遠心力に見合って釣
合う張力の引きバネ２７を張架し、この引きバネ２７に
より前記移動機構１７に公転半径ｒを小さくする方向の
弾圧力を常時負荷させるようにしたものである。

すなわち、これらの各装置例から明らかなように、前記
研摩工具１は、第２駆動軸１１からの回転駆動力により
、回転装置２１を介して自転駆動されると共に、第１駆
動軸１０からの回転駆動力により、支持装置８を介して
公転駆動され、またその公転半径ｒが、移動機構１７の
位置設定重着て手動的に、移動機構１７への張力負荷を
介添えにした回転遠心力で自動的に、それぞれ調整し得
るのである。

しかして前記構成の実施例装置による金属管の内面研摩
作業は次のようにして実行される。

まず、第４図の装置を適用する場合にはそのま＼でよい
が、第３図の装置を適用する場合には、被研摩対象であ
る金属管３０の内径に対応して公転半径ｒの設定を々し
ておく。ついでこの金属管３０の内部に研摩工具１を挿
入させることにより、第３図の装置を、適用する場合に
は、金属管３０の被研摩内面３０ａと、研摩工具１の研
摩面、つまり砥石層４の砥石外面４ａとが軽く摺接する
対向位置、すなわちこ＼では回転軌跡ｅ上に位置され、
第４図の装置を適用する場合には、研摩工具１が軸線ｄ
側に最も引寄せられて位置される。続いて金属管９の内
部には、多数の微粒子からなる砥粒３２を含んだ電解液
３１を充填して準備する。

そしてとの状態で通常の電解研摩におけると同様に、金
属管３０側を陽極、導電性ならびに弾力性を有する螺旋
条３側を陰極として、これらの間に電解研摩に適当する
所定電圧を印加させ、かつ駆動装置５を回転駆動させる
ことにより、研摩工具１は、第３図の装置を適用する場
合、そのま＼で、第４図の装置を適用する場合には、こ
の回転に伴なう遠心力で回転軌跡ｅ上に移動位置されて
、金属管３０の内面３０．に沿い、全周に亘って自転。

公転駆動される。

従ってこの研摩工具１の作動により、金属管３０の内面
３０．に対して、電解研摩本来の電解溶出による研摩は
勿論のこと、弾力性をもった砥石層４の砥石外面４ａに
よる摺接研摩と、これらの内面３０ａ、砥石外面４８間
への砥粒３２の介入による擦過研摩との複合研摩作用が
なされ、同時に回転に伴なって生ずる螺旋条３での移送
作用により砥粒３２を含んだ電解液３１が強制的に攪拌
流動されるととになって、との砥粒３２を効果的に始終
入換えると共に、研摩粉末を常時研摩部分から取除く作
用を生じ、また同時に電解液３１による研摩部分の間断
ない冷却作用が果され、これらの各作用の相乗効果によ
り目的とする金属管３０の内面研摩、つまり同内面の効
果的な鏡面仕上げ加工をなし得るのである。

なお、前記第３図および第４図に示す支持装置８および
回転装置９の構成は一例であって、同様に研摩工具１を
自転、公転駆動可能な態様で、その公転半径ｒｆ変更調
整できるものであればどのような機構々成であってもよ
く、例えば、公知のインターナルギア、プラネタリギア
の組合せ々どをも応用できる。

〔発明の効果〕

以上詳述したようにこの発明によるときは、工具本体の
円形外周面に、導電性１弾力性の螺旋条を形成させ、か
つ同螺旋条の螺旋周面に弾力性の砥石層を形成した研摩
工具と、この研摩工具を回転駆動させる駆動装置とを用
い、被研摩対象金属管内にあって、砥粒を混在させた電
解液による電解研摩工法の下で、研摩工具を被研摩内面
に軽く摺接させた状態で回転駆動させるようにしたので
、電解研摩作用によって果される本来の電解溶出による
研摩は勿論のこと、弾力性をもった砥石層による摺接研
摩と、電解液中に混在された砥粒の介入による擦過研摩
とによる複合研摩作用が達成され、しかも研摩工具の回
転に伴なう電解液の強制的な攪拌流動によって、被研摩
内面への砥粒の入換え作用と、被研摩内面からの研摩粉
末の除却作用と、被研摩内面での電解液による冷却作用
とが間断なく加えられ、これらの相乗効果によ多金属管
内面の鏡面仕上げ加工を、良好かつ適切に短時間で行な
い得られる。また研摩工具を自転、ならびに公転駆動可
能な状態で半径方向に位置移動させる移動機構を設けた
ので、この研摩工具の位置移動を手動的に設定すること
で、金属管の内径に対応するようにして公転半径を容易
に変更でき、さらに移動機構に公転半径を小さくする方
向の弾圧力を常時負荷させておき、研摩工具の公転に伴
なう回転遠心力を利用することによっても、同様に研摩
工具の公転半径を金属管の内径に対応して自動的に調整
でき、従って種々の内径の金属管に対し、同一の研摩装
置を簡単に適応させて、目的とする金属管内面の鏡面仕
上げ加工を行なわせ得るなどの優れた特長を発揮できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面はこの発明に係る内面研摩装置の一実施例を示
しており、第１図および第２図はこの実施例装置を適用
した金属管内面の研摩状態の概要を示す説明用斜視図お
よび断面図、第３図および第４図は同上支持２回転装置
部分の各別例による詳細構造を示すそれぞれ正面図であ
る。 １・・・・研摩工具、２・・・・工具本体、３・・・・
螺旋条、４・・・・砥石層、４８　・・・・砥石外面、
５・・・・駆動装置、６・・・・電動機、８・・・・支
持装置、９・・・・回転装置、１Ｔ・・・・移動機構、
３０・・・・金属管、３０゜・・・・金属管の被研摩内
面、３１・・・・電解液、３２・・・・砥粒、ａ・・・
・研摩工具の自転方向、ｂ・・・・研摩工具の軸線、Ｃ
・・拳・研摩工具の自転方向、ｄ・・・・金属管の軸線
、ｅ・・・・研摩工具の公転軌跡、ｒ・・・・研摩工具
の公転半径。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電解研摩と砥石研摩とを複合して併用する金属管の内面
   研摩装置であつて、工具本体の円形外周面に、導電性、
   弾力性をもつ螺旋条を、またこの螺旋条の螺旋周面に弾
   力性をもつ砥石層をそれぞれに形成した研摩工具と、回
   転駆動出力を得る駆動装置と、前記研摩工具を回転自在
   に支持する枢支部を有していて、この枢支部を半径方向
   に位置移動させる移動機構を設けると共に、前記駆動装
   置によつて回転される支持装置と、前記枢支部を介して
   研摩工具を回転させる回転装置とを備え、前記移動機構
   により公転半径が設定される研摩工具を、前記金属管の
   内周面に沿い、回転装置および支持装置により自転およ
   び公転駆動させて、金属管の内面を鏡面仕上げし得るよ
   うに構成したことを特徴とする金属管の内面研摩装置。