JPH0529813Y2 - - Google Patents

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JPH0529813Y2
JPH0529813Y2 JP1987122917U JP12291787U JPH0529813Y2 JP H0529813 Y2 JPH0529813 Y2 JP H0529813Y2 JP 1987122917 U JP1987122917 U JP 1987122917U JP 12291787 U JP12291787 U JP 12291787U JP H0529813 Y2 JPH0529813 Y2 JP H0529813Y2
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main shaft
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、球形状の軸付砥石に歳差運動を与え
て所定の被研削物を研削する装置に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 この種の歳差運動を利用した研削装置としては
例えば特開昭60−191754号公報によつて開示され
ている。この公報に開示されている構造は、工作
機の駆動軸に結合されて回転駆動される主軸と、
この主軸に対して一定の傾斜角をもつて回転可能
に支持された補助軸とを備えている。そして、こ
の補助軸を主軸の回転に連動させて自転させつつ
主軸の軸芯回りに公転させ、これによつて補助軸
の先端に固定した軸付砥石に歳差運動を与えるよ
うになつている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上記の公報に示されている研削装置は、回転駆
動軸を備えた工作機に用いることが前提であつ
て、このような回転駆動軸を備えていない三次元
測定機やた多関節・多軸工業用ロボツト等への適
応は図れない。
また、上記の補助軸先端に固定された軸付砥石
の周速は、工作機における回転駆動軸の回転数に
よつて決定され、研削装置として独自に砥石の周
速を大きくしたい場合には、使用する工作機その
ものを交換しなければならない。
なおこの種の歳差運動式研削装置は、主軸に対
して前記補助軸が一定の傾斜角をもつて支持され
ているため、主軸の軸芯回りに補助軸が公転する
とき、その重量バランスが悪く、特に高速回転時
において振動が生じ、研削作業に支障をきたすと
ともに装置の寿命低下を招くことになる。
本考案は、このような問題点の解決をその目的
とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 前記課題を解決するために、本考案の歳差運動
式研削装置はつぎのように構成されている。
すなわち所定の支持体10に対して回転可能に
支持された主軸20と、この主軸20と共に回転
するように固定された回転支持部材25に対して
主軸20と一定の傾斜角をもつて回転可能に支持
された補助軸30と、この補助軸30の先端に結
合され、かつその中心が前記主軸20の軸芯延長
線上に位置する球形状の砥石40と、前記支持体
10に対して主軸20と同心となるように固定さ
れたリング状の主歯車14と、前記の補助軸30
に固定されて主歯車14と常に噛合つた従動歯車
34とを備えた歳差運動式研削装置であつて、前
記主軸20に回転を与える動力源50が前記支持
体10に組付けられているとともに、前記回転支
持部材25に対し前記補助軸30の重量とバラン
スするように前記主軸20と一定の傾斜角をもつ
て別の軸60が回転可能に支持され、この軸60
に前記主歯車14と噛合う従動歯車64が設けら
れている。
〈作用〉 上記の構成によれば、支持体10に組付けた動
力源50の駆動によつて前記の主軸20が、これ
に結合されている前記の部材25と共に回転す
る。これにより、部材25に支持されている補助
軸30はその従動歯車34が支持体10の主歯車
14に噛合つた状態で主軸20の軸芯回りに公転
する。すなわち、補助軸30はその軸芯回りに自
転しつつ主軸20の軸芯回りに公転することとな
り、これによつて補助軸30に先端に結合されて
いる前記の軸付砥石40には歳差運動が与えられ
る。このとき前記軸60も補助軸30と同様にそ
の軸芯回りに自転しつつ主軸20の軸芯回りに公
転する。このため研削作業時における重量バラン
スが良好となり、砥石40の高速回転時における
振動が抑制される。
上記主軸20は支持体10に組付けた動力源5
0によつて回転駆動されるため、この歳差運動式
研削装置を、回転駆動軸を備えていない三次元測
定機や多関節・多軸工業用ロボツト等の工作機に
対して容易に適応させることが可能となる。
また、動力源50の選定によつては軸付砥石4
0の周速を大きくして研削、研摩の効率を高める
ことも可能である。
〈実施例〉 次に本考案の実施例を図面によつて説明する。
第1実施例 歳差運動式の研削装置を断面で表わした第1図
において、この装置の主軸20を回転可能に支持
している支持体10は、この主軸20と同軸線上
においてアーバ11を有し、このアーバ11は図
示しない所定の工作機に取付可能となつている。
また、支持体10には主軸20と同芯となるよう
にリング状の主歯車14が形成されている。
上記の主軸20は支持体10の軸支部12に対
し、上下のラジアル軸受21及び上下のスラスト
軸受22によつて回転可能に支持されている。そ
して、主軸20には各スラスト軸受22の外側に
おいて止め輪23がそれぞれ固定されており、こ
れによつて支持体10の軸支部12に対する主軸
20の軸方向の位置決めがなされている。
上記主軸20の下端には継手24によつて回転
支持部材25が結合されている。この回転支持部
材25はその両側に筒状の軸支部26,27を備
えている。そして、一方の軸支部26には補助軸
30が前記の主軸20に対して一定の傾斜角をも
つて回転可能に支持されている。つまり、この補
助軸30は軸支部26に対し、上下のラジアル軸
受31及び上下のスラスト軸受32によつて支持
されている。なお、補助軸30には各スラスト軸
受32の外側において止め輪33が固定され、こ
れによつて補助軸30の軸方向の位置決めをなし
ている。
上記補助軸30の上端には従動歯車34が固定
され、この従動歯車34は前記支持体10の主歯
車14に対して常に噛合つている。また、補助軸
30の下端にはスリーブ状の結合保持部35が一
体に形成されていて、ここには球形状の軸付砥石
40の軸41がボルト36によつて連結されてい
る。そして、この軸付砥石40の中心点は前記主
軸20の軸芯を延長した線上に位置している。
なお、上記回転支持部材25の他方の軸支部2
7はバランスウエイトとして機能するもので、こ
こには前記補助軸30と類似する構成によつて軸
60が回転可能に支持されている。つまり、この
軸60は軸支部27に対し、前記の補助軸30と
同様に、上下のラジアル軸受61及びスラスト軸
受62によつて回転可能に支持され、かつ止め輪
63によつて軸方向の位置決めがなされている。
また、軸60の上端には支持体10の主歯車14
に噛合う歯車64が固定されている。
上記支持体10において、主軸20と同芯状に
形成されたステー部13の内部には、主軸20に
回転を与える動力源としての高周波モータ50が
組込まれている。つまり、この主軸20は研削装
置が取付けられる工作機(図示しない)の回転駆
動とは関係なく、高周波モータ50によつて回転
駆動されるのである。
なお、支持体10の下部は前記の回転支持部材
25及びこれに対して回転可能に支持されている
補助軸30,軸60及びこれらの関連部材を覆う
ように安全カバー15が設けられている。
上記のように構成した研削装置において、支持
体10に組付けられている高周波モータ50を駆
動させることにより、前記の主軸20が回転支持
部材25と共に回転する。これにより、回転支持
部材25の一方の軸支部26に回転可能に支持さ
れている前記の補助軸30は、その従動歯車34
を支持体10の主歯車14に噛合わせた状態で、
主軸20の軸芯回りに公転する。このため、補助
軸30はその軸芯回りに自転しつつ、主軸20の
軸芯回りに公転することとなる。なお、このとき
の主軸20の回転数(つまり補助軸30の公転
数)n1と、補助軸30の自転回転数n2との関係
は n2=n1(1−R1/R2) で表すことができる。ここで、R1は主歯車14
のピツチ円半径であり、R2は従動歯車34のピ
ツチ円半径である。
上記のように補助軸30が自転しつつ公転する
ことにより、その先端に結合されている軸付砥石
40は、主軸20及び補助軸30のそれぞれの軸
芯を回転中心とする運動、つまり歳差運動を行な
い、これによつて軸付砥石40は所定の被研削物
を研削することとなる。そして、この歳差運動に
よつて研削する軸付砥石40は、上記主軸20の
軸芯延長線上においても一定の周速が得られ、そ
の部分での研削も可能である。
なお、上記主軸20の回転に伴い、前記の回転
支持部材25において補助軸30とは反対側に位
置する軸支部27がバランスウエイトとして機能
し、かつこの軸支部27に支持されている軸60
も補助軸30と同様に自転しつつ公転する。この
ため、補助軸30の自転及び公転は円滑な状態に
維持され、軸付砥石40による研削はより良好と
なる。
また、本実施例では研削装置の支持体10に組
付けた高周波モータ50によつて軸付砥石40に
歳差運動を与える構造であるから、高周波モータ
50の周波数を変えることによつて任意の回転数
を得ることができ、効率の良い研削が可能とな
る。つまり、軸付砥石40の回転数を、一般の工
作機における回転駆動軸の回転数に依存している
場合、軸付砥石40の回転数は工作機の回転駆動
軸の回転数以上に設定することは不可能である
が、本実施例においてはこれを自由に選定するこ
とができる。しかも、研削装置の構造としては基
本的には前記の主歯車14とこれに噛合う従動歯
車34とを用いた簡単な構造であるため、故障が
少なくその耐久性も高い。
第2実施例 第2図で示す実施例は、支持体10に形成され
ている主歯車14のピツチ円半径を第1図の場合
と比較して小さく設定し、その外周に補助軸30
の従動歯車34及び軸60の歯車64を噛合わせ
たものである。これにより、主軸20の回転数
(つまり補助軸30の公転数)n1と、補助軸30
の自転回転数n2との回転比を変えることができ
る。なお、これらn1とn2との関係は n2=n1(1+R1/R2) で表すことができ、ここでR1は主歯車14のピ
ツチ円半径であり、R2は従動歯車34のピツチ
円半径である。
なお、この第2図で示す実施例において第1図
で示す第1実施例と同一もしくは均等構成と考え
られる部分には図面に同一符号を記入して重複す
る説明は省略する。
〈考案の効果〉 このように本考案は、主軸を回転させることで
砥石を備えた補助軸に歳差運動を与えるための動
力源が、この主軸を回転可能に支持している支持
体そのものに組付けられているため、回転駆動軸
をもたない三次元測定器や多関節工業用ロボツト
等の工作機に対して研削装置を使用可能であり、
しかも前記駆動源の選定によつて砥石の周速を調
整でき、効率のよい研削作業が実現される。
また本考案は、研削作業時において前記補助軸
とは別の軸をこの補助軸と同様に自転させつつ公
転させることにより、、研削作業時における重量
バランスが良くなり、砥石の高速回転時における
振動が抑制される。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は歳差運
動式研削装置の断面図、第2図は第2実施例の歳
差運動式研削装置の断面図である。 10……支持体、14……主歯車、20……主
軸、25……主軸に固定された部材、30……補
助軸、34……従動歯車、40……軸付砥石、5
0……動力源(高周波モータ)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 所定の支持体に対して回転可能に支持された主
    軸と、この主軸と共に回転するように固定された
    回転支持部材に対して主軸と一定の傾斜角をもつ
    て回転可能に支持された補助軸と、この補助軸の
    先端に結合され、かつその中心が前記主軸の軸芯
    延長線上に位置する球形状の砥石と、前記支持体
    に対して主軸と同心となるように固定されたリン
    グ状の主歯車と、前記の補助軸に固定されて主歯
    車と常に噛合つた従動歯車とを備えた歳差運動式
    研削装置であつて、 前記の主軸に回転を与える動力源が前記支持体
    に組付けられているとともに、前記回転支持部材
    に対し前記補助軸の重量とバランスするように前
    記主軸と一定の傾斜角をもつて別の軸が回転可能
    に支持され、この軸に前記主歯車と噛合う従動歯
    車が設けられていることを特徴とする歳差運動式
    研削装置。
JP1987122917U 1987-08-11 1987-08-11 Expired - Lifetime JPH0529813Y2 (ja)

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JPS6430153U JPS6430153U (ja) 1989-02-23
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60191754A (ja) * 1984-03-07 1985-09-30 Nippon Kentetsu Co Ltd 曲面研摩装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60191754A (ja) * 1984-03-07 1985-09-30 Nippon Kentetsu Co Ltd 曲面研摩装置

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JPS6430153U (ja) 1989-02-23

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