JPH0529814Y2 - - Google Patents

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JPH0529814Y2
JPH0529814Y2 JP1987122918U JP12291887U JPH0529814Y2 JP H0529814 Y2 JPH0529814 Y2 JP H0529814Y2 JP 1987122918 U JP1987122918 U JP 1987122918U JP 12291887 U JP12291887 U JP 12291887U JP H0529814 Y2 JPH0529814 Y2 JP H0529814Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えばボールエンドミルによつて切
削加工された金型のキヤビテイ等を、球形の砥石
に歳差運動を与えて研削する構成の研削装置に関
するものである。
〈従来の技術〉 この種の歳差運動を利用した研削装置として
は、例えば特開昭60−191754号公報によつて詳細
な構造が開示されている。つまり、この公報に開
示されている研削装置は、所定の工作機の駆動軸
から回転力を受ける主軸と、これに対して一定の
傾斜角をもつて回転可能に支持された従動軸とを
備えている。そして、この主軸の回転により、従
動軸をその軸芯回りに自転させつつ主軸の軸芯回
りに公転させ、これによつて従動軸の先端に固定
した軸付砥石に歳差運動を与えるようになつてい
る。
また、これとは異なる構造の二軸回転式の球面
研削装置としては、例えば実開昭60−131348号公
報で開示されているように、互いの軸線が直交す
る主軸及び横軸と、この主軸の延長上において横
軸と平行な回転軸回りに回転する砥石とを備え、
主軸の回転によつてベベルギヤの噛合いを通じて
横軸を回転させ、この横軸の回転によつて砥石が
その軸線回りに回転し、同時にこの砥石は主軸の
軸線回りにも回転する構成となつている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 上記の二軸回転式研削装置は、砥石による研削
精度が優れているものの、その構造が複雑である
ため、一般には上記の特公昭60−191754号公報に
開示されている歳差運動式の研削装置が用いられ
る。
しかしながら、この歳差運動式の研削装置は主
軸に対して従動軸が一定の傾斜角をもつて支持さ
れているため、主軸の軸芯回りに従動軸が公転す
るとき、その重量バランスが悪く、特に高速回転
時においては振動が大きくなつて研削作業に支障
をきたす場合がある。また、研削作業時の振動に
伴い、各部に繰返し応力が発生し、装置の寿命低
下を招くといつた問題も生じる。
本考案は、このような問題点の解決をその目的
とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 前記課題を解決するために、本考案の歳差運動
式研削装置はつぎのように構成されている。
すなわち支持体20に対して回転可能に支持さ
れた主軸24と、この主軸24に固定された回転
支持部材30に対して主軸24と一定の傾斜角を
もつて回転可能に支持された従動軸33とを備
え、この従動軸33の先端に球形の砥石41をそ
の中心が前記主軸24の軸線延長上に位置するよ
うに結合し、かつこの従動軸33の基端に前記の
支持体20に固定されたリング状の主歯車23と
常に噛合つた従動歯車37を固定し、主軸24の
回転によつて従動軸33をその軸芯回りに自転さ
せつつ主軸24の軸芯回りに公転させる構成の歳
差運動式研削装置であつて、前記の回転支持部材
30において少なくとも前記主軸24の軸芯を境
とする前記従動軸33の対称位置に、この主軸2
4に対し従動軸33と同じ傾斜角をもつて補助軸
50が回転可能に支持され、この補助軸50の基
端に対し前記従動軸33の従動歯車37と同じ歯
車比で前記主歯車23と噛合つた従動歯車54が
固定されている。
〈作用〉 上記の構成によれば、主軸24の回転によつて
従動軸33がその軸芯回りに自転しつつ主軸24
の軸芯回りに公転するため、この従動軸33の先
端に結合されている前記の砥石41に歳差運動が
与えられる。このとき、上記の補助軸50も従動
軸33と同様にその軸芯回りに自転しつつ主軸2
4の軸芯回りに公転する。このため、研削作業時
における従動軸33の重量バランスが良好な状態
に保たれ、上記砥石41の高速回転時における振
動が抑制される。
〈実施例〉 次に本考案の実施例を図面によつて説明する。
第1実施例 歳差運動式の研削装置を断面で表した第1図に
おいて、この装置の主軸24を回転可能に支持し
ている支持体20は、可動基板13の下面に固定
されている。この可動基板13は、上記の主軸2
4と同軸線上においてアーバ11を備えた固定基
板10に対し、主軸24の軸線に沿つた方向(第
1図の上下方向)への変位量を制御するエアシリ
ンダ43によつて結合されている。
なお、固定基板10の下面にはその複数箇所に
おいてスリーブ状のガイド12が形成され、かつ
可動基板13の上面にはこれらスリーブ状のガイ
ド12に対してそれぞれスライド可能に挿入され
たロツド状のガイド14が形成されている。これ
らのガイド12,14により、前記エアシリンダ
43の制御による可動基板13の上下方向の移動
が、円滑にかつ直線的な動作となるように保持さ
れる。また、上記の支持体20には主軸24と同
芯となるようにリング状の主歯車23が一体に形
成されている。
上記の主軸24は支持体20の軸支部21に対
し、上下のラジアル軸受25及びフラスト軸受2
6によつて回転可能に支持されている。そして、
主軸24には各スラスト軸受26の外側において
止め輪27がそれぞれ固定されていて、支持体2
0の軸支部21に対する主軸24の軸方向の位置
決めがなされている。
上記の支持体20において、主軸24と同芯状
に構成されたステー部22の内部には、主軸24
に回転を与える動力源としての高周波モータ40
が組込まれている。つまり、主軸24は研削装置
が取付けられる所定の工作機(図示しない)の回
転駆動軸とは関係なく、この装置の高周波モータ
40によつて回転駆動されるのである。
上記主軸24の下端には、継手28によつて回
転支持部材30が結合されている。この回転支持
部材30には、前記主軸24の軸芯を境とした対
称位置において筒形状の軸支部31,32がそれ
ぞれ形成されている。そして、一方の軸支部31
には従動軸33が前記の主軸24に対して一定の
傾斜角をもつて回転可能に支持されている。つま
り、この従動軸33は軸支部31に対し、上下の
ラジアル軸受34及びスラスト軸受35によつて
支持されている。なお、この従動軸33について
も各スラスト軸受35の外側において止め輪36
が固定され、これによつて従動軸33の軸方向の
位置決めをなしている。
上記従動軸33の上端(基端)には従動歯車3
7が固定され、この従動歯車37は前記支持体2
0の主歯車23に対し、その内周側から常に噛合
つている。また、従動軸33の下端(先端)には
スリーブ状の結合保持部38が一体に形成されて
いて、ここには球形状をした軸付砥石41の軸4
2がボルト39によつて連結されている。なお、
この軸付砥石41の中心点は前記主軸24の軸線
延長上に位置している。
上記回転支持部材30の他方の軸支部32に
は、前記の従動軸33と同様の支持構造により、
補助軸50が主軸24に対して従動軸33と同じ
傾斜角をもつて回転可能に支持されている。そし
て、この補助軸50も軸支部32に対し、上下の
ラジアル軸受51及びスラスト軸受52によつて
回転可能に支持され、かつ止め輪53によつて軸
方向の位置決めがなされている。
上記補助軸50の上端(基端)には、支持体2
0の主歯車23に対し、前記従動軸33の従動歯
車37と同じ歯車比で噛合つた従動歯車54が固
定されている。また、補助軸50の下端(先端)
は前記軸付砥石41の中心に向けて延長している
ものの、その先端は軸付砥石41の外周面に干渉
しない程度の隙間をもたせた位置で止めている。
このように補助軸50は従動軸33と類似する構
造であり、この補助軸50をその素材の選定など
により、従動軸33の重量とバランスする質量に
設定している。
なお、上記支持体20の下部は前記の回転支持
部材30及びこれに対して回転可能に支持されて
いる従動軸33、補助軸50ならびにこれらの関
連部材を覆うように安全カバー29が設けられて
いる。
上記のように構成した研削装置において、支持
体20に組付けられている高周波モータ40を駆
動させることにより、前記の主軸24が回転支持
部材30と共に回転する。これにより、回転支持
部材30の一方の軸支部31に回転可能に支持さ
れている前記の従動軸33は、その従動歯車37
が支持体10の主歯車23に噛合つた状態で主軸
24の軸芯回りに回転する。つまり、従動軸33
はその軸芯回りに自転しつつ、主軸24の軸芯回
りに公転することとなる。なお、このときの主軸
24の回転数(つまり従動軸33の公転数)n1
と、従動軸33の自転回転数n2との関係は n2=n1(1−R1/R2) で表すことができる。ここで、R1は主歯車23
のピツチ円半径であり、R2は従動歯車37のピ
ツチ円半径である。
上記のように従動軸33が自転しつつ公転する
ことにより、その先端に結合されている軸付砥石
41は、主軸24及び従動軸33のそれぞれの軸
芯を回転中心とする運動、つまり歳差運動を行な
い、これによつて軸付砥石41は所定のワークを
研削することとなる。そして、この歳差運動によ
つて研削をなす軸付砥石41は、上記主軸24の
軸線延長線においても一定の周速が得られ、その
部分での研削も可能である。
さて、上記主軸24の回転時にあつては、従動
軸33と類似する構造をもつ前記の補助軸50
も、その従動歯車54が支持体20の主歯車23
に噛合つた状態で主軸24の軸芯回りに回転す
る。したがつて、研削作業中においては補助軸5
0もその軸芯回りに自転しつつ主軸24の軸芯回
りに公転する。そして、この補助軸50は常に従
動軸33の重量とバランスするように機能してい
るため、従動軸33の自転及び公転が円滑な状態
に保たれ、その高速回転時における振動が制御さ
れる。これにより、砥石41による高速回転研削
が可能になるとともに、振動に基づく繰返し応力
を避けることができ、各部の疲労強度の向上が図
れる。また、砥石41がワークに接触したまま振
動するといつたことが防止されるため、このよう
な振動に伴う研削不良が防止され、これによつて
も良好な研削が行なえる。
なお、上記の補助軸50は従動軸33の重量と
バランスする範囲において複数個設けることも可
能である。
上記の軸付砥石41による研削作業中におい
て、固定基板10と可動基板13とを結合してい
る前記のエアシリンダ40に供給される圧縮エア
を制御することにより、固定基板10に対する可
動基板13の上下方向の位置が調整される。これ
によつて研削作業中のワークに対する前記軸付砥
石41の押付力がコントロールされる。そして、
この軸付砥石41の押付力をコントロールするこ
とで、ワークの研削量がコントロールされ、例え
ば軸付砥石41の摩耗やその半径の寸法誤差を吸
収することができる。
また、本実施例では研削装置の支持体10に組
付けた高周波モータ40によつて軸付砥石41に
歳差運動を与える構造であるから、高周波モータ
40の周波数を変えることによつて任意の回転数
を得ることができ、効率の良い研削が可能とな
る。つまり、軸付砥石41の回転数を、一般の工
作機における回転駆動軸の回転数に依存している
場合、軸付砥石41の回転数は工作機の回転駆動
軸の回転数以上に設定することは不可能である
が、本実施例においてはこれを自由に選定するこ
とができる。
第2実施例 第2図で示す実施例は、支持体20に形成され
ている主歯車23のピツチ円半径を第1図の場合
と比較して小さく設定し、その外周側から前記従
動軸33の従動歯車37及び補助軸50の従動歯
車54を噛合わせたものである。これにより、主
軸24の回転数(つまり従動軸33の公転数)と
従動軸33の自転回転数との回転比を変えること
ができるとともに、これらn1とn2との関係は n2=n1(1+R1/R2) で表すことができ、ここでR1は主歯車23のピ
ツチ円半径であり、R2は従動歯車37のピツチ
円半径である。
なお、この第2図で示す実施例において第1図
で示す第1実施例と同一もしくは均等構成と考え
られる部分には図面に同一符号を記入して重複す
る説明は省略する。
〈考案の効果〉 このように本考案は、主軸の回転駆動により自
転及び公転しながら研削作業を行う従動軸の重量
に対してバランスさせ、かつこの従動軸と同期し
て自転及び公転する補助軸を設けたことにより、
研削作業時の主軸の回転速度に関係なく前記従動
軸の重量バランスが良くなり、特に高速回転時に
おける振動が効果的に抑制される。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は歳差運
動式の研削装置を表した断面図、第2図は異なる
実施例の歳差運動式研削装置を表した断面図であ
る。 20……支持体、23……主歯車、24……主
軸、30……回転支持部材、33……従動軸、3
7……従動歯車、41……砥石、50……補助
軸、54……従動歯車。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 支持体に対して回転可能に支持された主軸と、
    この主軸に固定された回転支持部材に対して主軸
    と一定の傾斜角をもつて回転可能に支持された従
    動軸とを備え、この従動軸の先端に球形の砥石を
    その中心が前記主軸の軸線延長上に位置するよう
    に結合し、かつこの従動軸の基端に前記の支持体
    に固定されたリング状の主歯車と常に噛合つた従
    動歯車を固定し、主軸の回転によつて従動軸をそ
    の軸芯回りに自転させつつ主軸の軸芯回りに公転
    させる構成の歳差運動式研削装置であつて、 前記の回転支持部材において少なくとも前記主
    軸の軸芯を境とする前記従動軸の対称位置に、こ
    の主軸に対し従動軸と同じ傾斜角をもつて補助軸
    が回転可能に支持され、この補助軸の基端に対し
    前記従動軸の従動歯車と同じ歯車比で前記主歯車
    と噛合つた従動歯車が固定されていることを特徴
    とする歳差運動式研削装置。
JP1987122918U 1987-08-11 1987-08-11 Expired - Lifetime JPH0529814Y2 (ja)

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JPS6430154U JPS6430154U (ja) 1989-02-23
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60191754A (ja) * 1984-03-07 1985-09-30 Nippon Kentetsu Co Ltd 曲面研摩装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60191754A (ja) * 1984-03-07 1985-09-30 Nippon Kentetsu Co Ltd 曲面研摩装置

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JPS6430154U (ja) 1989-02-23

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