JPS6132850A - 電子写真感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真感光体に関し、さらに詳しくは、導電
性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層を設けた電子写真
感光体において、電荷発生層に電荷発生物質として次式
ＣＩ） 〇− （式中、Ｒ１は水素原子、ヒドロキシル基またはメチル
基を、鳥はメチル基またはエチル基を表わす）で表わさ
れるスクアリン酸メチン染料を、電荷輸送層に電荷輸送
物質として次式〔■〕 ｋｃ３ （式中、Ｒ５は炭素数１〜６のアルキル基、シクロアル
キル基、置換基を有してもよいフェニル基、ナフチル基
を、Ｒ４は水素原子、メチル基またはメトキシ基を表わ
す。Ｒ６は炭素数′１〜４の低級アルキル基または置換
基を有してもよいベンジル基を表わす） で表わされる芳香族アミン化合物を含有することを特徴
とする電子写真感光体に関する。

〔従来の技術〕

近年電子写真感光体材料として広く用いられているもの
に、無機系の光導電性物質として、セレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛等があり、有機系の光導電性物質として
は、ポリ−Ｎ−ビニルカルバゾール、ポリビニルアンス
ラセンをはじめとする種々の光導電性ポリマーや、種々
の低分子光導電性物質が提案されている。

その中で、ポリ−Ｎ−カルバゾールをはじめとする光導
電性ポリマーは、成膜性、可撓性が充分でなく、フィル
ムにして放置するとひび割れが出来たり、剥離を起した
シする欠点が生じ名。そこで、これ等の欠点を補うため
に可塑剤やバインダー等を添加するが、これによって可
撓性は向上する反面、感度や残留電位等の電子写真特性
が低下するという欠点が現われてくるため、実用的な感
光体を得る事が極めて困難であった。一方低分子の有機
光導電性化合物はそれ自身フィルム形成能を持たないが
、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリカー
ボネート樹脂などの高分子結着剤を適切に選択する事に
よって、フィルムを形成させる事が出来、成膜性、可撓
性のすぐれた感光体を得る事が出来る。

また、近年、例えば米国特許第３７９１８２６号に見ら
れるごとく、光導電性物質の二つの機能、すなわち、電
荷担体の発生と、発生した電荷の輸送をそれぞれ別個の
有機化合物によシ行わしめようという方式が盛んに提案
されている。この方式においては、電荷担体の発生効率
の大きい物質と、電荷の輸送能力の大きい物質を組み合
せることが出来るが、このことによって電子写真感光体
に要求される諸特性、すなわち表面電荷が高く、電荷保
持能力が高く、光感度が高く、また残留電位がほとんど
ないなどの特性を同時に実現することはかならずしも可
能であるというわけではない。このような諸特性を有す
る実用的な感光体を得るためには、電荷発生物質中にお
ける電荷担体の高い発生効率と、電荷輸送物質中での電
荷担体のすみやかな輸送は勿論、電荷発生物質から電荷
輸送物質への電荷担体の注入、すなわち、積層型の感光
体においては、電荷発生層から電荷輸送層への電荷の注
入が効率よく行われることが重要な要素である。この注
入効率については電荷輸送物質のイオン化ポテンシャル
との相関によって説明しようとする試みがなされている
が、いまだ−膜性に欠け、電荷輸送物質全般において統
一的に説明されるに至っていない。電荷の注入は電荷発
生物質（または電荷発生層）と電荷輸送物質（または電
荷輸送層）の界面の特性によるものであって各種物質間
で一様なものではない。従って電子写真感光体に要求さ
れる諸特性を同時に満足出来る感光体を得るべく電荷発
生物質と電荷輸送物質の最適の組み合せにおいていまだ
改善の余地が大きいといえる。

スクアリン酸メチン染料の電子写真感光体への利用につ
いては、既に特公昭５２−４１８８号公報、特開昭５２
−５５６４３号公報、特開昭５５−５３３３５号公報、
特開昭５７−１４４５５８号公報、特開昭５８−４３４
６０号公報、特開昭５９−５０４４５　号公報に開示さ
れている。また一方、ジアリールメタン及びトリアリー
ルメタン誘導体の如き芳香族アミン化合物は、特開昭４
９−６０２２７号公報、特公昭５１−１０５８３号公報
、特開昭５４−６０９２７号公報、特開昭５４−６５０
３８号公報、特開昭５４−１３９５４０号公報、特開昭
５５−９８７５４号公報、特開昭５５−１５６９５３　
号公報に開示されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、既に開示されているこれらの感光体は、
電子写真プロセスに従って繰り返し反復使用しｆＣ，場
合、もとの帯電特性を回復する能力が低下しあるいは光
感度が低下して感光体の寿命を短かくする欠点を有して
いる。すなわち、帯電、暗減衰、光減衰、クリーニング
という電子写真の実際上のプロセスを多数回繰り返すと
、帯電後の表面電荷の変動、電荷保持能力の低下、光感
度の低下、残留電位の上昇等いずれか一つ又は二つ以上
、の光疲労現象が生じ電子写真の性能を著るしく低下せ
しめるため、実用上の大きな問題点となっている。

従って、本発明の目的は、高感度にして残留電位が少な
く、また電子写真プロセスに従って繰り返し１更用して
も光疲労が少なく、耐久性がすぐれた電子写真感光体を
提供する事にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者等は、以上の目的を達成すべく、電荷発生物質
と電荷輸送物質の組み合せについて稲々検討した結果、
特定の化合物の組み合せが電子写真に対する種々の要求
を満たすことを見出し１本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、導電性支持体上に電荷発生層と電荷
輸送層を設けた電子写真感光体（おいて、電荷発生層に
電荷発生物質として前記式〔Ｉ〕で表わされるスクアリ
ン酸メチン染料を、電荷輸送層に電荷輸送物質として前
記式〔旧で表わされる芳香族アミン化合物を含有する高
感度にして光疲労の少い電子写真感光体を提供するもの
である。

式〔Ｉ〕で示されるスクアリン酸メチン染料は、Ｇ、　
Ｈａａｈｓら、Ａｎｇｅｗ、　Ｃｈｅｍ、　１ｎｔｅｒ
ｎａｔ、　Ｅｄｉｔ、、　５゜８８８　（１９６６）　
ＨＷ、　Ｚｉｅｇｅｎｈｅｉｎら、同誌、　　５，８９
３及び８９４　（１９６６）などの方法によって、スク
アリン酸とＮ、Ｎ−ジアルキルアニリン誘導体とから合
成することができる。

次に式ＣＩ）で示されるスクアリン酸メチン染料を例示
する。

１−４ｏ一 式（ＩＩ）で示される芳香族アミン化合物は、脂肪族ア
ルデヒドまたは芳香族アルデヒドとＮ、Ｎ−ジ置換アニ
リン誘導体とから１例えばＹｏｇｈｉｎｏら。

Ｒｅｐ、　Ｇｏｖ、　Ｃｈｅｍ、　ｉｎｄ、　Ｒｅｓ、
　１ｎｓｔ、　Ｔｏｋｙｏ、３７．９Ｌ１１１　（１９
４２）　（Ｃｈｅｍ、　Ａｂｓｔｒ、　１９４８．　５
８８７）および米国特許第３．７３９，０００号などの
方法によって容易に得ることが出来る。次に式〔■〕で
示される芳香族アミン化合物を例示する。

ｔ−３ ＣＨ３ＣＮ。

ＩＩ−１４ Ｎ（ＣｙＨ５）２ Ｉｔ−２０ ■−２１ ■−２３ つぎに、本発明の電子写真感光体の基本的な作製方法に
ついて説明するが、勿論、この例をもって本発明を限定
するものではない。

本発明の電子写真感光体は例えば第１図に示すごとき形
に作製することが出来る。

第１図の感光体においては、導電性支持体（１）の上に
、電荷発生物質［：ＩＤを主体とする電荷発生層（２）
と、電荷輸送物質Ｃｌ）を均一に含有する電荷輸送層（
３）からなる感光層（４）を設ける。第１図のタイプの
感光体では、電荷輸送層（３）を透過した光は電荷発生
層（２）中に分散された電荷発生物質Ｃｔ〕に到達し、
電荷を発生させる。電荷輸送層（３）はこの電荷の注入
を受けて、その移送を行う。ここで電荷発生物質Ｅｌ）
と電荷輸送物質ＣｌＩＤが互に、主として可視領域にお
いて吸収波長領域が重らないということが必要条件であ
る。これは電荷発生物質〔：ｌ〕に電荷担体を効率よく
発生させるためには、電荷発生物質［１〕表面まで光を
透過させる必要があるからである。本発明の感光体に用
いた芳香族アミン化合物は、可視領域に吸収がなく、光
の透過性にすぐれ、損失が極めて少いという特徴を有す
る。

第１図の感光体を作製するには、導電性支持体（１）上
に電荷発生物質（１〕を真空蒸着するか、あるいは電荷
発生物質（Ｉ）の微粒子を必要に応じて結着剤を溶解し
た適当な溶媒中に分散させて得た分散液を塗布乾燥し、
さらに必要があれば、例えばパフ研磨などの方法によっ
て表面仕上げを行って膜厚を調整した後、その上に電荷
輸送物質（Ｉｆ）、および結着剤を含む溶液を塗布乾燥
して得られる。

塗布は通常の手段、例えば、ドクターブレード、ワイヤ
ーバーなどを用いて行う。

電荷発生層（２）の厚さは５μ以下、好ましくは２μ以
下であシ、電荷発生層（２）中の電荷発生物質〔ｌ〕の
割合は１０〜９０重量％、好ましくは３０〜９０重量％
である。電荷輸送層の（３）の厚さは３〜５０μ、好ま
しくは５〜２０μである。また電荷輸送層（３）中の電
荷輸送物質〔ＩＩ）の割合は１０〜９０重量％、好まし
くは３０〜９０重量％である。

導電性支持体（１）としてはアルミニウムなどの合着し
たプラスチックフィルム、あるいは、導電処理を施した
紙などが用いられる。結着剤どしては、ポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、メタアクリル
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂などが
用いられるが、なかでもポリエステル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂が好適である。

〔実施例〕

次に実施例によって説明する。

実施例１〜２ 例示化合物１−２１：２．４−ビス−（２−メチル−４
−ジメチルアミノフェニル）１．３−シクロブタジエン
ジイリウム−１，３−ジオレート〕０．６ＦＩ−をポリ
カーボネート樹脂（三菱瓦斯化学株式会社「ニーピロン
Ｓ−２０００Ｊ）を５％含有するジクロルエタン溶液１
２？に混ぜ、ジクロルエタン２８ｆＦを加えた後、振動
ミルを用いて１μ以下に粉砕して電荷担体発生顔料の分
散液をつくり、これをアルミニウムを蒸着したポリエス
テルフィルム１−ｒ−ワイヤーバーを用いて塗布り、　
４５℃で乾燥して、約１μの厚さに電荷担体発生層をつ
くった。一方例示化合物１ｌ−６（１，１−ビス−（２
−メチル−４−ジエチルアミノフェニル）−１−フェニ
ルメタン〕及び、例示化合物■−１７〔１，１−ビス−
（２−メチル−４−ジベンジルアミノフェニル）−１−
フェニルメタン〕のそれぞれ０．１ｚを上記ポリカーボ
ネート樹脂を５チ含有するジクロルエタン溶液２？に溶
解させて電荷輸送層形成液をつくった。これを上記電荷
担体発生層上にドクターブレードを用いて、乾燥時膜厚
約１５μになるように塗布し、４５℃で乾燥して感光体
を作成した。この感光体について静電複写紙試験装置ｒ
ｓＰ−４２８型」（川口電機製作所Ｍ）を用いてスタテ
ィック方式により電子写真特性を測定した。すなわち、
前記感光体を、−（５ＫＶのコロナ放電を５秒間行って
帯電せしめ１表面室位Ｖ。（単位は、−ボルト）を測定
し、これを暗所で５秒間保持した後（このときの表面電
位をＶｉとする）、タングステンランプによυ照度５ル
ックスの光を照射し１表面室位を１／２および１／６に
減衰させるに必要な露光量すなわち半減露光量Ｅ１／２
　（ルックス・秒）およびＥ　１／６　（ルツ・クス・
秒）、照度５ルツクスの光を２０秒間照射後の表面残留
電位ＶＲ（−ボルト）を求めた。この成績を第１表に示
す。さらに１万ルツクス・秒の光を３秒間照射して残留
電位を除電しこのものを再び一６ＫＶのコロナ放電を５
秒間行って帯電せしめ、表面電位Ｖ。を測定し、これを
暗所で５秒間保持した後、タングステンランプにより照
度５ルツクスの光を照射し、Ｅ　１／２　、　Ｅ　１／
６およびＶＲを求めた。このサイクルを２０回くり返し
た結果の成績を第１表に示す。なお、表中、ＤＤ％は次
式より求めた表面電位の暗減衰率をあられす。

ｏ−Ｖｉ ＤＤチー−Ｘ　１００ 比較例１〜３ 実施例１において、例示化合物１−６の０．１　ｆｉ’
のかわシに比較化合物として次の３種類の化合物、の各
々０．　Ｉ　Ｐを用いたｔｌかは実施例１と同様にして
感光体を作製し、測定を行った。結果の成績を第１表に
示す。

第　　１　　表 第１表より、比較例１は感度、特にＥ１／６において劣
シ、比較例２．３は感度はやや良く、残留電位はほとん
どないが、暗減衰率（ＤＤ）が大きく、電荷保持力が極
めて悪いことが明らかである。

これらのことは、＜シ返しに伴い、よシ一層顕著になっ
ており、実用に際して、コントラストを低くシ、かぶり
の原因となるものである。本発明の感光体は感度も高く
、帯電、電荷保持力にすぐれ〈シ返しＫよる安定性も高
いことが判る。

実施例３〜１５ 実施例１において例示化合物１１−６０．１１ｉ’のか
わシに他の例示化合物各０．１？を用いたほかは、実施
例１と同様にして感光体を作製し、電子写真特性を測定
した。初回のｖｏ及び半減露光量Ｅ１／２を求めた。結
果の成績を第２表に示す。

以ＩＪ余白 第　　２　　表 〔発明の効果〕 以上のごとくして得られる本発明の電子写真感光体は、
感度が極めて高く、かつ可撓性に富み、帯電露光によシ
特性が変化せず、耐久性に富むなどのすぐれた特長を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子写真感光体の１例の拡大断面説明
図である。 １・・・導電性支持体　　２・・・電荷発生層３・・・
電荷輸送層　　　４・・・感光層５・・・電荷発生物質
〔Ｉ〕６・・・電荷輸送物質〔■〕以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層を設けた電
   子写真感光体において、電荷発生層に電荷発生物質とし
   て次式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 （式中、Ｒ＿１は水素原子、ヒドロキシル基またはメチ
   ル基を、Ｒ＿２はメチル基またはエチル基を表わす）で
   表わされるスクアリン酸メチレン染料を、電荷輸送層に
   電荷輸送物質として次式〔II〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 （式中、Ｒ＿３は炭素数１〜６のアルキル基、シクロア
   ルキル基、置換基を有してもよいフェニル基、ナフチル
   基を、Ｒ＿４は水素原子、メチル基またはメトキシ基を
   表わす。Ｒ＿５は炭素数１〜４の低級アルキル基または
   置換基を有してもよいベンジル基を表わす） で表わされる芳香族アミン化合物を含有することを特徴
   とする電子写真感光体。