JPS6132254Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案は床置型空気調和機に最適なエアーフイ
ルター取付装置に関する。

(ロ) 従来技術 一般に前面パネルの上部に吹出口を、下部に
吸込口を設けた床置タイプのパツケージ型空気
調和機ではこの吸込口を含む吸込グリル部分の
みを開閉自在に取り外してエアーフイルターを
着脱させていた。この為開口面積の大きい吸込
グリル部分を開閉時に変形しないよう強度をも
たせる必要があり、製造コストが割高となると
共に空気調和機の重量が増す欠点があつた。

(ハ) 目的 本案は斯かる欠点に鑑み、上吸込み、下吹出
しタイプの壁掛型空気調和機に採用されている
エアーフイルター取付構造をパツケージ型空気
調和機に取り入れてエアーフイルターを吸込口
の背方に沿つて容易に下方より挿入できるよう
にすると共に挿入後のエアーフイルターを壁掛
型空気調和機のエアーフイルター取付構造の如
く弾性部材で弾性保持させることなく簡単且つ
確実に固定できるエアーフイルター取付装置を
提供するものである。

(ニ) 本案装置は吸込口の背方に沿つてエアーフイ
ルターを下方の開口より渋みをもたせて挿入ガ
イドする案内レールと、エアーフイルターの挿
入後に前記開口に装着される開閉扉とを備え、
この開閉扉に挿入後のエアーフイルターを下方
より支える支持具を設けることにより、渋みに
よつて一時的に吸込口の背方に保持されるエア
ーフイルターを開閉扉の装着によつてこの扉の
支持具で支えて振動等で落下しないようにした
ものである。

(ホ) 実施例 図面に基づいて説明すると、第１図に於いて
１は一枚の板金材を断面略コ字状に折曲して左
右両側面部２，３及び背面部４を一体形成した
外装板、５，６は夫々螺子７，８止めされた天
板及び底板、９は上部に吹出口１０を、下部に
吸込口１１を有する一枚の板金製パネル１２と
該パネルの下方の開口１３に着脱自在に装着さ
れ高さ寸法(a)が吸込口１１の上下幅寸法(b)の約
半分と短い開閉扉１４とからなる前面通風パネ
ルで、これら部材により空気調和機の筐体１５
が構成されている。１６は運転制御操作部であ
る。

而して床面１７近くに位置する下部吸込口１
１から前面上部の吹出口１０に至る筐体１５内
通風路１８中に、電動機１９及び片吸込シロツ
コフアン２０を背面開放状態の板金製フアンケ
ーシング２１内に納めた遠心型送風機２２と、
断熱材付き板金製ドレンパン２３を下部に固着
したブレートフイン型熱交換器２４とを順次配
置させて遠心型送風機２２及び熱交換器２４等
の主要機器を筐体１５内に略一杯に収納させ、
熱交換器２４の上端とフアンケーシング２１の
スクロール部２５端縁とを外装板１に夫々螺子
２６，２７止めして固着している。

２８は通風路１８の下方に開口１３と対向し
て設けられた部品収納室で、該室内の電装箱２
９と冷媒配管３０，３０及びドレンホース３１
の取付点検は開閉扉１４を取り外すことにより
開口１３から簡単に行なうことができる。

３２は吸込口１１の背方に沿つて開口１３よ
り挿入されるエアーフイルターで、第２図の如
く中央のヒンジ部３３で折れ曲がつた中折れ状
態で挿入及び取り出しが行なわれると共にエア
ーフイルター枠３４と略同一の横幅寸法を有す
る案内レール３５に渋みをもつて挿入ガイドさ
れるようになつている。従つて第３図の如く直
線状態で挿入されたエアーフイルター３２は案
内レール３５との渋みにより一時的に挿入状態
のままで保持され、開閉扉１４の支持具３６が
エアーフイルター３２の下方に臨むまでの僅か
な時間、自重で落下しないようになつている。

３７は支持具３６と一体に形成された把手
で、膨出形状の支持具３６を開閉扉１４の孔に
前方より圧入して貫通させることにより取り付
けたもので、下部係止片３８を底板６の前縁３
９に係合させて把手３７をもつて押し込めばマ
グネツト４０で吸着されて取り付けられ、前述
の如く案内レール３５で保持されているエアー
フイルター３２の下枠４１が下方より支持具３
６で支えられるようになつている。

尚、エアーフイルター３２は上記実施例の如
く中折れ形状にする代わりに左右両側枠を弾力
性に富む板状の鋼で形成して屈曲状態で開口１
３より挿入及び取り出しを行なつても良い。

(ヘ) 効果 本案装置によれば開閉扉を開いてこの開口よ
りエアーフイルターを吸込口の背方に挿入した
後開閉扉を閉じる簡易な操作でエアーフイルタ
ーが取り付けられ、しかもエアーフイルターは
案内レールとの渋みにより一時的に保持された
後、開閉扉の閉塞と同時にこの扉の支持具で下
方より自動的に支えられ確実に取り付けられ
る。

従つて吸込口の下方に開閉扉付きのサービス
用開口を設ける床置タイプのパツケージ型空気
調和機にはエアーフイルターもしくは案内レー
ルを一部手直しすると共に開閉扉に支持具を設
ける簡単な改良で本案装置を適用することがで
きる。

併せて本案実施例の如く把手を開閉扉に取り
付ける部材をエアーフイルターの支持具として
兼用すれば部品点数を削減することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案装置を床置タイプのパツケージ型空
気調和機に適用した実施例を示すもので、第１図
は空気調和機の縦断面図、第２図、第３図はエア
ーフイルターの取付動作状態を示す空気調和機の
拡大縦断面図である。 １１……吸込口、１３……開口、１４……開閉
扉、３２……エアーフイルター、３５……案内レ
ール、３６……支持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込口の背面に沿つてエアーフイルターを下方
   の開口より挿入ガイドする案内レールと、エアー
   フイルターの挿入後に前記開口に装着される開閉
   扉とを備え、こ開閉扉に挿入後のエアーフイルタ
   ーを下方より支える支持具を設けたことを特徴と
   するエアーフイルター取付装置。