JPS6132239Y2 - - Google Patents

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JPS6132239Y2
JPS6132239Y2 JP1982158342U JP15834282U JPS6132239Y2 JP S6132239 Y2 JPS6132239 Y2 JP S6132239Y2 JP 1982158342 U JP1982158342 U JP 1982158342U JP 15834282 U JP15834282 U JP 15834282U JP S6132239 Y2 JPS6132239 Y2 JP S6132239Y2
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magnet
magnet body
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conductive plate
magnetic
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JP1982158342U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、変速機ケース内に収容されたオイル
中に散在する鉄粉、摩耗粉等の金属粉を回収する
ために設置されるマグネツト体の変速機への取付
構造の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から自動車等の変速機においては、変速機
ケース内に収容したオイル中に散在する金属粉を
除去するための除去装置として、変速機ケースに
設けた収納ポケツト部に、長方形のマグネツトを
少なくとも一面(上面)をそのオイル中に露出さ
せた状態で直接挿入することにより取り付けたも
のが知られている(例えば、実開昭57−109399号
公報)。
しかし、この従来構造においては、磁界が広範
囲に形成されるがその磁束密度が低いため、ギヤ
やシヤフト類の回転により生ずるオイルの流れの
中から金属粉をマグネツトによつて有効に吸着し
て除去(捕捉)することができない。
そこで、マグネツトを少なくとも一面(上面)
を残して導磁板で包囲して磁束密度を高めたマグ
ネツト体を用い、そのマグネツト体を変速機ケー
スの収納ポケツト部に挿入して取り付けた構造が
採用されるようになつてきた。
すなわち、第1図および第2図は、この種のマ
グネツト体を変速機に取り付けた従来構造を示
す。この従来構造は、分割して構成される変速機
ケース1,2の合わせ面12部にマグネツト体3
を取り付けた場合の例である。変速機ケース1,
2の合わせ面12部における一方の変速機ケース
1の端面部には、マグネツト体3を抱持して収納
する収納ポケツト部4が第1図で右側壁から突設
形成されており、この収納ポケツト部4でマグネ
ツト体3を収納保持するようになつている。な
お、変速機ケース1は通常アルミニユーム合金製
であり、収納ポケツト部4はダイカスト鋳造法に
て形成される。また、他方の変速機ケース2に
は、前述の収納ポケツト部4に収納保持されたマ
グネツト体3が第1図の左方向に移動して抜け出
すことを防止するための壁面5が第1図で左側壁
から突設形成されており、これによりマグネツト
体3は変速機ケース1,2の合わせ面12部に確
実に保持されて取り付けられる。
一方、マグネツト体3は第3図に示すように、
マグネツト6を導磁板7で包囲して形成されてお
り、その包囲は上面と両端面が除外され、両側面
7b,7cと下面7aが導磁板7で包囲されてい
る。こうして、マグネツト体3は導磁板7の作用
により磁束密度が高められ、磁力が増大される。
なお、上面には係止片8,9が両側面7b,7c
の中央部から折り曲げられて形成されており、マ
グネツト6と導磁板7とを一体的としている。そ
して、従来のマグネツト体3は特に第3図に示す
如く全体の外形が長四角の箱形状に構成されてい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した構成の変速機へのマグネツト体取付構
造においては、上記収納ポケツト部4の鋳造精度
の関係上、マグネツト体3と収納ポケツト部4間
には所定の隙間(ガタ)が存在する。しかも、こ
の第3図に示すマグネツト体3を一方の変速機ケ
ース1の収納ポケツト部4に挿入するとき、マグ
ネツト体3は外形形状で表裏の方向性がないた
め、第4図に示すようにa状態でも、b状態でも
挿入することが可能となつている。a状態は正規
の挿入状態であり、この状態で挿入されて取り付
けられたときは、マグネツト体3の磁力を十分に
発揮させることができるが、b状態の裏側状態で
取り付けられたときは、マグネツトの効果を殆ど
発揮できない。
つまり、前記実開昭57−109399号公報に記載さ
れたマグネツト取付構造にあつては、マグネツト
は表裏(上下)どちら向きで組み付けても良い。
しかしながら、第1図に示すマグネツト体取付構
造にあつては、磁力を増大させるためにマグネツ
ト6を少なくとも一面(上面)を残して導磁板7
で包囲したが故に、マグネツト体3は確実にマグ
ネツト6の上面がオイル中に露出する正規状態で
組み付ける必要性が生じたものである。
従つて、従来は、マグネツト体3の誤組付け生
じる虞があり、組付時にマグネツト体3の挿入方
向を一々確認して作業せねばならず、手間がかか
り、面倒であるという不具合があつた。
なお、この対策としてマグネツト自身を、正規
状態でしか組み付けることができないよう組付方
向性を持たせた形状とすることも考えられるが、
この場合にはマグネツトの形状が複雑となり、高
価となる不都合がある。
而して、本考案の目的は、上記した従来の不具
合を解消するためになされたものであつて、簡単
な構成にてマグネツト体の誤組付けを防止するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、上述の問題点を解決するため
の手段として、次のような構成を採用したもので
ある。
すなわち、本考案は、上述した変速機へのマグ
ネツト体取付構造において、前記マグネツト体の
後面の導磁板に、マグネツト体を逆方向から変速
機ケースの収納ポケツト部に挿入するときその収
納ポケツト部に当接して挿入を阻害する突起部を
高さ方向に突設形成せしめることにより、マグネ
ツト体を収納ポケツト部にマグネツトの一面がオ
イル中に露出する正規状態でのみしか挿入できな
いように構成したことを特徴とする。
具体的には、第5図および第6図を例にとつて
説明すると、変速機へのマグネツト体取付構造
は、オイルを収容する変速機ケース1の適宜箇所
に設けられた収納ポケツト部4に、マグネツト6
を少なくとも一面(上面)を残して導磁板7で包
囲したマグネツト体3を挿入することにより取り
付けるようになつている。
更に、上記マグネツト体3を収納ポケツト部4
に正規状態で挿入したとき、挿入方向後部となる
マグネツト体3における導磁板の後面7cには、
マグネツト体3を逆方向から収納ポケツト部4に
挿入するときその収納ポケツト部4に当接して挿
入を阻害する突起部10,11が高さ方向に突設
形成されている。
そして、マグネツト体3を収納ポケツト部4に
マグネツト体6の一面がオイル中に露出する正規
状態でのみしか挿入できないように構成されてい
る。
〔作用〕
上述の手段によれば、マグネツト6を少なくと
も一面(上面)を残して導磁板7で包囲したマグ
ネツト体3を、第6図に示すdおよびe状態で収
納ポケツト部4に挿入しようとしても、マグネツ
ト体3における導磁板の後面7cに突設形成した
突起部10,11が収納ポケツト部4に当接して
挿入が阻害される。
そして、マグネツト体3は、第6図のc状態で
示されたマグネツト体6の一面(上面)がオイル
中に露出する正規状態でのみ収納ポケツト部4へ
の挿入が許容される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第5図は本考案に適用されるマグネツト体の一
実施例を示す。
このマグネツト体3はマグネツト6を導磁板7
によつてその下面7aと両側面7b,7cとが包
囲されており、側面7cの両端部から高さ方向に
突起部10,11が突設して形成されている。
この側面7cはマグネツト体3を第6図に示す
収納ポケツト部4(従来と同一構造)に正規状態
で挿入したとき後面部となる側面である。この側
面7cから突設された突起部10,11の高さ
は、第6図に示す収納ポケツト部4のマグネツ
ト体3の挿入部分の高さよりも高く形成され
ており、マグネツト体3を側面7cから第6図に
示す収納ポケツト部4に挿入するとき、突起部1
0,11が収納ポケツト部4に当接して、その挿
入が阻害されるようになつている。
それ故、マグネツト体3を上述した第5図のよ
うに構成することにより、マグネツト体3は第6
図に示すc状態の正規状態でしか収納ポケツト部
4に挿入できなくなる。すなわち、d状態の裏返
し状態ではマグネツト体3の突起部10,11が
一方の変速機ケース1の合わせ面12に当接して
挿入が阻害されるか、又は挿入先端部がわずか挿
入できたとしても、マグネツト体3は傾斜して収
納ポケツト部4に挿入される恰好となり、くさび
作用を生じて挿入が阻止される。
なお、本考案の実施例によれば、第6図のe状
態の挿入も阻害されるため、従来マグネツト6の
上面に設けていた一対の係止片8,9(第3図)
は、突起部10,11を設けた側面7c側の上面
にのみ係止片8を設けて、他の側面7c側の係止
片を省略することができる。これは、前述したよ
うにマグネツト体3の挿入方向は第6図のc状態
の一方向のみに限定され、この挿入状態において
は、必ず側面7b側は収納ポケツト部4で保持さ
れることになるので、従来の係止片9を省くこと
ができる。すなわち、係止片9を省いてもマグネ
ツト6が導磁板7から脱落することがない。しか
し、取り扱いの便宜から従来どおり両側面7b,
7cから係止片8,9を上面に折り曲げ形成して
一体的としても良い。
上記のように構成された変速機へのマグネツト
体取付構造においては、マグネツト体3の収納ポ
ケツト部4への誤組付けを防止することができ
る。
従つて、マグネツト体3は磁力を最大に発揮で
きる正規状態で確実に組み付けられるので、オイ
ル中に露出させたマグネツト6にてオイルの流れ
の中から有効に金属粉を吸着して除去(捕捉)す
ることができる。また、マグネツト体3は導磁板
7により磁力が強化されているので、マグネツト
6に一旦吸着した金属粉がオイルの流れによつて
持ち去られてしまうこともない。
更に、マグネツト体3の挿入方向はその外形形
状から容易に判断できるので、その組付性も容易
となる。
以上、本考案を特定の実施例について説明した
が、本考案は、上記実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲で
種々の実施態様が包含されるものである。例え
ば、上記実施例における収納ポケツト部は、分割
された変速機ケースの合わせ面部に設けた場合に
ついて説明したが、設置箇所はこれに限定される
ことなく、マグネツト体の所期の目的を達成する
位置ならば、変速機ケースの適宜箇所に設けるこ
とができる。
また、突起部は導磁板の側面の両端部に設けた
実施例に着いて説明したが、これをいずれか一端
部のみとしても良い。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案は、マグネツト体
の後面の導磁板に突起部を形成したことにより、
組付方向性を持たせることができるので、組付時
に挿入方向を間違えて組み付けることを完全にな
くすことができる。
この結果、マグネツト体は磁力を最大に発揮で
きる正規状態で確実に組み付けられるので、オイ
ル中に露出したマグネツトにてオイルの流れの中
から有効に金属粉を吸着して除去(捕捉)するこ
とができる。また、マグネツト体は導磁板により
磁力が強化されているので、マグネツトに一旦吸
着した金属粉がオイルの流れによつて持ち去られ
てしまうこともない。
更に、マグネツト体の挿入方向はその外形形状
等から容易に判断できるので、その組付性も容易
となる。
また、本考案は導磁板の後面から突起部を高さ
方向に突設して形成するという簡単な構成で組付
方向性を持たせることができるので、マグネツト
の形状等を複雑なものにする必要もなく、安価に
製作できるというコスト上の利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の変速機へのマグネツト体の取付
構造示す要部縦断面図、第2図は第1図の矢印
方向から見た図、第3図は従来のマグネツト体を
示す斜視図、第4図は従来におけるマグネツト体
の収納ポケツト部への挿入方法を説明するための
概略斜視図、第5図は本考案にかかるマグネツト
体の一実施例を示す斜視図、第6図は本考案にお
けるマグネツト体の収納ポケツト部への挿入方法
を説明するための概略斜視図である。 符号の説明、1,2……変速機ケース、3……
マグネツト体、4……収納ポケツト部、5……抜
け止め用の壁面、6……マグネツト、7……導磁
板、7a……導磁板の下面、7b……導磁板の側
面、7c……導磁板の側面(後面)、8,9……
係止片、10,11……突起部、……収納ポ
ケツト部の高さ、……突起部の高さ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 オイルを収容する変速機ケースの適宜箇所に設
    けられた収納ポケツト部に、マグネツトを少なく
    とも一面を残して導磁板で包囲したマグネツト体
    を挿入することにより取り付けるようになした変
    速機へのマグネツト体取付構造において、 前記マグネツト体を前記収納ポケツト部に正規
    状態で挿入したとき、挿入方向後部となるマグネ
    ツト体の後面の導磁板に、マグネツト体を逆方向
    から収納ポケツト部に挿入するとき収納ポケツト
    部に当接して挿入を阻害する突起部を高さ方向に
    突設形成せしめて、マグネツト体を収納ポケツト
    部に前記マグネツトの一面がオイル中に露出する
    正規状態でのみしか挿入できないように構成した
    ことを特徴とする変速機へのマグネツト体取付構
    造。
JP15834282U 1982-10-20 1982-10-20 変速機へのマグネツト体取付構造 Granted JPS5962398U (ja)

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JP15834282U JPS5962398U (ja) 1982-10-20 1982-10-20 変速機へのマグネツト体取付構造

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JP15834282U JPS5962398U (ja) 1982-10-20 1982-10-20 変速機へのマグネツト体取付構造

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JPS5962398U JPS5962398U (ja) 1984-04-24
JPS6132239Y2 true JPS6132239Y2 (ja) 1986-09-19

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JP15834282U Granted JPS5962398U (ja) 1982-10-20 1982-10-20 変速機へのマグネツト体取付構造

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JP2002037023A (ja) * 2000-07-25 2002-02-06 Takata Corp シートベルト巻取り装置

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JPS5962398U (ja) 1984-04-24

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