JPS6131717Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧品をカートリツジ式とした棒状化
粧品繰出し容器に関する。

この種容器で、化粧品をカートリツジ式とすれ
ば、化粧品が消耗したとき化粧品のみの交換です
み、容器本体はそのまま利用できるので、経済的
でありまた便利でもある。

本考案はこの点に着目し、化粧品を簡易な仕組
みのカートリツジ式に形成し、このカートリツジ
式化粧品をワンタツチで容器本体側の受皿に装着
できるように構成し、簡単に化粧品の交換を可能
とした棒状化粧品繰出し容器を提供することを目
的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
る。各図において、１は下部の基筒２上にこれよ
り外径が稍々小径の中筒１３を直立させた主筒、
４は該主筒１の中筒３外面に嵌合された回転筒、
そして５が中筒３内に嵌合されて該中筒３内を昇
降する筒状の受皿である。

前記主筒１の中筒３の下部から上部にかけての
両側には縦方向の細長な受皿案内孔６，６があ
り、また回転筒４の下部から上部にかけての内周
面には略一周する２条の螺溝７，７が対称的に形
成してあり、そして受皿５の外面両側には前記中
筒３の受皿案内孔６，６を通して回転筒４の螺溝
７，７に夫々係合される突子８，８がある。

従つて、回転筒４を一方の手で把持し、他方の
手の指で主筒１の基筒２をつまみ、この基筒２を
介し主筒１を回転筒４に対し例えば右回りに回転
させると、受皿５は突子８，８が螺溝７，７に係
合しているので螺進することになる。ここで突子
８，８は同時に中筒３の受皿案内孔６，６に係合
しているので、結局この受皿５は主筒１と回転筒
４の相対回転動により上方に移動することにな
り、従つてこの受皿５が化粧品を保持していれ
ば、化粧品は中筒３の上端開口から上方外部に繰
り出される。第１図は受皿５が上方に移動した繰
り出し時の状態を示している。主筒１と回転筒４
の相対回転動を逆方向とすれば、上記と逆の動作
で化粧品は内部に繰り込まれる。

前記受皿５の下部には磁石９を保持した皿状金
属体１０があり、この金属体１０は部材１１によ
り受皿５に固定されている。

次に第２図ａ，ｂがカートリツジ式化粧品２１
の構造を示している。１２が棒状化粧品１３を充
填保持しているカツプ状の中皿で、この中皿１２
は幾分上げ底で、その底部下面に磁性体の金属プ
レート１４を固定し、又上端外周に係合突条１５
を周設している。１６が下部を段形に拡径した保
持筒で、この保持筒１６は下端から中間部まで平
行に切込んだ切込み１７，１７と１８，１８とに
より周壁の両側の一部１９，１９に弾性を持たせ
てこれらを稍々内側に折り込ませてあり、この折
り込み状態にて内周に周設した凹溝２０に前記係
合突条１５を係合させて化粧品を内部に保持格納
している。ここで、中皿１２の外径は前記受皿５
内に嵌挿できる寸法であり、又保持筒１６の下部
拡径部は回転筒４外面に嵌合できる内径寸法とさ
れている。

上記構成で、カートリツジ式化粧品２１を容器
本体に装着するには、第１図に示す如く、受皿５
を上方の繰出し位置に移動させておき、この状態
にてカートリツジ化粧品２１を容器本体に上方か
ら押込み嵌合させればよい。

すると、中皿１２は受皿５内に嵌挿され、その
底面の金属プレート１４が受皿５の磁石９を収納
した金属体１０に当接することで中皿と棒状化粧
品１３の一体物は金属プレート１４を介し磁石９
の磁力で吸着されて受皿５に保持固定され、一方
保持筒１６の拡径部は回転筒４外面に嵌合し、こ
の嵌合で弾性周壁片１９，１９は外方に拡がり、
この拡がりで凹溝２０による係合突条１５との係
合を解き、中皿１２とはフリーの状態となる。従
つて、こののち保持筒１６を引抜けば保持筒１６
のみが除去できるので、繰り出し機構の操作によ
り化粧品１３を容器内に繰り込めばよい。尚、消
耗した化粧品の除去は、第１図のように受皿５を
上方の繰出し位置に移動させた状態で、中皿１２
をつまみこれを磁力に抗して引抜けばよい。

上記本考案によれば、棒状化粧品１３の交換に
当つては、受皿５を上方の化粧品繰出し位置に移
動させておき、この状態で消耗化粧品の中皿１２
を引抜き、こののち新カートリツジ化粧品２１を
容器本体上部に押込み嵌合させればよく、特別の
操作或いは特別の用具を必要とせずワンタツチで
除去、又装着できるので、交換動作は何の面倒も
なく極く簡便である。又装着した化粧品は磁石９
の磁力を利用して受皿５に吸着固定させる方式な
ので、構造的には極く単純、簡易であり、故障等
のおそれがなく信頼性が高い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案棒状化粧品繰出し容器の主要部
を縦断して示した正面図、第２図ａ，ｂは同繰出
し容器のカートリツジ式化粧品を示し、ａ図は半
部縦断正面図、ｂ図はａ図の底面図である。 １……主筒、４……回転筒、５……受皿、９…
…磁石、２１……カートリツジ式化粧品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部の基筒２から外径が稍々小径の中筒３を直
   立させ、該中筒３の両側に縦方向に上部から下部
   に至る細長な受皿案内孔６，６を明けた主筒１
   と、内周面に対称的な２条の螺溝７，７を形成し
   て前記中筒３外面に嵌合され、化粧品繰出し時及
   び繰入れ時に主筒１と相対的に逆方向に回転操作
   される回転筒４と、下部に磁石９を固定し且つ外
   面両側から突設した係合突子８，８を前記受皿案
   内孔６，６を通して前記螺溝７，７に係合され、
   化粧品繰出し時上昇し化粧品繰入れ時下降する受
   皿５と、上部外周に係合突条１５を設け、且つ底
   部下面に前記磁石９に吸着される金属プレート１
   ４を固定したカツプ状の中皿１２に充填保持され
   た棒状化粧品１３を、下部を拡径し該拡径部両側
   一部を切込みにより弾性周壁片１９，１９として
   これらを幾分内側に折込ませ、且つ該周壁片１
   ９，１９上方に凹溝２０を周設した保持筒１６
   に、係合突条１５を凹溝２０に係嵌させて格納保
   持させたカートリツジ式化粧品２１とからなり、
   化粧品装着時に、前記受皿５を上方の繰出し位置
   に移動させた状態で前記カートリツジ式化粧品２
   １を容器本体上部に押込み嵌合させ、この嵌合に
   より中皿１２を受皿５に嵌挿固定し且つ保持筒１
   ６の中皿１２に対する係合を解除させることを特
   徴とした棒状化粧品繰出し容器。