JPS61295128A - 小型車両のエンジン支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はゴルフブーやコミユニティビークルなど小型車
両のエンジン支持構造に関するものである。

〔従来の技術〕

近年の石油価格の高騰に伴い、省資源、省エネルギの見
地から、小型車両が広く注目されるようになってきた。

この種の小型車両は、通常の乗用車と異なり構造を極力
簡素化するために、従来、エンジン本体や変速機をリヤ
アームに固定したり、あるいはエンジン本体、動力伝達
機構、変速機などが一つのユニットケースによって一体
化されたエンジン自身をそのままリヤアームとして利用
していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、このような構造では、エンジン本体の振動が車
体フレームに伝達されやすく、乗り心地を悪くするとい
う不具合があった。そこで、エンジン本体を弾性的に支
持して振動させることにより、エンジン本体の振動が車
体フレームに伝達されにくくすることが考えられるが、
このようにすると、エアクリーナの取付構造に問題が生
じる。

これは、小型車両においては、大きな居住空間を得るた
めにエンジンの収容空間を小さくすることが重要なため
である。すなわち、エアクリーナをエンジン本体や変速
機の上方に配設するのが望ましいが、エアクリーナをキ
ャブレターを介して工ンジン本体に取付ける構造では、
エアクリーナの慣性モーメントがキャブレターに作用し
、キャブレターの接続部が破損するおそれがあるため実
際的でない。一方、エアクリーナを変速機に取付ける構
造では、エンジン本体が振動するとキャブレターのエア
クリーナに対する位置関係がずれるため、キャブレター
とエアクリ−すとの接続が外れやすくなる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、乗り心
地を良くでき、しかも、キャブレターとエアクリーナと
の接続が外れにくい小型車両のエンジン支持構造を提供
するものである。本発明に係る小型車両のエンジン支持
構造は、エンジン本体の一端を両駆動輪車軸管間の変速
機に弾性部材を介して枢支し、他端を前記駆動輪車軸管
と車体フレームとの間に掛け渡された支持フレームに弾
性部材を介して支持すると共に、前記変速機の上方にエ
アクリーナを枢着し、このエアクリーナとエンジン本体
との間にキャブレターを介装したものである。

〔作用〕

本発明においては、エンジン本体を」二下に揺動させて
振動を吸収することにより、エンジン′本体の振動が車
体フレームに伝達されにくくすると共に、エアクリーナ
を回動させることにより、エアクリーナをエンジン本体
の振動に追従させる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により詳細に説明する。第
１図は本発明に係るエンジン支持構造が実施された小型
車両の要部を示す平面図、第２図は同じく右側面図、第
３図は左側面図、第４図は小型車両全体を示す斜視図で
、これらの図において、符号１で示すものは小型車両を
示す。この小型車両１はパイプ材からなる車体フレーム
２と、この車体フレーム２を被覆し車体フレーム２との
間にシート３を有する運転室を形成するボディ４と、前
記車体フレーム２の前後に支持された前輪５および駆動
輪としての後輪６と、小型車両１の後部に配設され前記
後輪６を駆動するエンジン７などから構成されている。

車体フレーム２はシート３後方において上方に向かい左
右の後輪６の上方に延在するサイドチューブ２ａと、こ
のサイドチューブ２ａを後端およびシート３後方におい
て連結する二本のクロスチューブ２ｂ、２ｂを有してい
る。

９は端部に後輪６を取付けた駆動輪車軸１０が挿通され
た左右一対の駆動輪車軸管で、これら再駆動輪車軸管９
．９間には、小型車両１を後退させる逆転機構を有する
変速機１１が介装されている。１２はその両端が枢着さ
れることによって、駆動輪車軸管９とシート３後方のク
ロスチューブ２ｂとの間に回動自在に連結されたリヤア
ーム、１３は駆動輪車軸管９とサイドチューブ２ａ後端
のクロスチューブ２ｂとの間に連結されリヤアーム１２
と共に後輪６を懸架するサスペンションである。１４は
駆動輪車軸管９が左右に移動するのを規制するラテラル
ロッドであり、その左端は後端側のクロスチューブ２ｂ
から垂下されたステー１５に枢着され、右端は駆動輪車
軸管９の右端に固着されたブラケット１６に枢着されて
いる。すなわち、駆動輪車軸管９はリヤアーム１２．サ
スペンション１３．ラテラルロッド１４によって、リヤ
アーム１２の前端を支点として鉛直方向に揺動自在に支
持されている。

前記エンジン７は、エアクリーナ２０．キャブレター２
１．エンジン本体２２などから構成されている。エンジ
ン本体２２の左側にはエンジン本体２２の動力を変速機
」１に伝達する動力伝達装置２３が設けられ、その反対
の右側には左右の重量バランスを良くするためにマフラ
２４が設けられている。エンジン本体２２はその一端と
しての後端が変速機１１に弾性部材を介して枢支され、
他端としての前端が支持フレーム２５に弾性部材を介し
て支持されている。後端の枢支について説明すると、エ
ンジン本体２２の後端には平面視コ字状の後ブラケット
２６が動力伝達装置２３の略中央部に対応する位置に取
付けられており、この後ブラケット２６に横架された枢
軸２７が、変速機１１に支持された円筒ブツシュ２８に
挿通されている。すなわち、円筒ブツシュ２８は第５図
に第１図のＶ−Ｖ線断面図を示すように、外筒２８ａお
よび内筒２８ｂと、これら筒に焼付けされた円筒状のゴ
ムブツシュ２８Ｃとからなり、変速機１１に設けたエン
ジン支持部１１ｂを車幅方向に貫通する枢支用孔２９に
挿入されている。

前端の支持について説明すると、第６図に第１図のＶＩ
−Ｖｌ線断面図を示すように、エンジン本体２２の前端
に取付けた車幅方向に延在する前ブラケット３０の両端
には正面視断面り字状のフランジ３０ａが設けられてい
る。これらフランジ３０ａ。

３０ａはエンジン本体２２よりも広いスパンに設定され
ている。これにより、エンジン本体２２の車幅方向につ
いての振動の低減がはかられている。

３１はフランジ３０ａに対向して支持フレーム２５に固
定した断面Ｕ字状の支持ブラケットで、支持ブラケット
３１と前記フランジ３０ａとの間にはこれら部材間を掛
け渡すようにゴムマウント３２が接着されている。支持
フレーム２５は、その前端がシート３後方のクロスチュ
ーブ２ｂの略中央にゴムマウント３３を介して連結され
、左右に分岐された後端が左右の駆動輪車軸管９．９に
固定されることによって、車体フレーム２と駆動輪車軸
管９との間に掛け渡されている。

ここで、ゴムマウント３２は前ブラケット３０のフラン
ジ３０ａを車幅方向に挟むように接着されているため、
剪断方向である鉛直方向については容易に変形すること
ができる。そのため、本実施例においては、エンジン本
体２２前側のゴムマウント３２は、圧縮変形する後側の
円筒ブツシュ　　　　　′２８のゴムブツシュ２８ａよ
りもやわらかく設定されている。

前記動力伝達装置２３はエンジン本体２２の動力を無段
階に変速して伝達する■ベルト式であり、エンジン本体
２２のクランク軸２２ａに軸装されたプーリ２３ａと、
変速機１１の入力軸１１ａに軸装されたプーリ２３ｂと
の間に■ベルト２３ｃが添接されている。

前記エアクリーナ２０は変速機１１の上方に配設され、
後部下側に突設されたブラケット２０ａに横架された枢
軸２０ｂでリンク３５を介して変速機１１に枢着されて
いる。キャブレター２１はエアクリーナ２０とエンジン
本体２２との間に介装されている。３６はキャブレター
２１の上流側に接続された弾性を有するジヨイントで、
エアクリーナ２０で濾過された空気をキャブレター２１
に導入する吸気通路を形成している。

このように構成された小型車両のエンジン支持構造にお
いては、エンジン本体２２の前後両端をゴムマウント３
２および円筒ブツシュ２８で弾性的に支持しているので
、エンジン本体２２を枢軸２７を略支点として上下に揺
動させることができる。本実施例においては、前端を支
持するゴムマウント３２を、後端を支持する円筒ブツシ
ュ２８よりもやわらかく設定しているので、比較的大き
な揺動ストロークを得ることができる。

したがって、エンジン本体２２を枢軸２７を支点として
上下方向に揺動させることにより、振動エネルギを吸収
することができる。

また、エアクリーナ２０を変速機１１の上方に枢着し、
このエアクリーナ２０とエンジン本体２２との間にキャ
ブレター２１を介装しているため、エアクリーナ２０を
枢軸２０ｂを支点として回動させることができる。その
ため、エンジン本体２２の揺動によって上下に移動する
キャブレター２１のジヨイント３６に伴い、エアクリー
ナはジヨイント３６との接続部を上下に移動させること
ができる。その結果、エアクリーナ２０をエンジン本体
１２の振動に追従させることができ、エアクリーナ２０
とジヨイント３６との間にジヨイント３６を取外すよう
な応力が作用しにくくなるので、エアクリーナ２０はキ
ャブレター２１と外れにくくなる。換言すれば、外れに
くくなるから、エンジン本体２２をより大きなストロー
クで揺動させることが可能となり、振動の伝達を抑制す
ることができる。

なお、枢軸２７が動力伝達装置２３の略中央部に対応す
る位置に取付けられ、エンジン本体２２が揺動しても、
エンジン本体２２のクランク軸２２ａと変速機１１の入
力軸１１ａとの軸間距離が大きくならないので、動力伝
達装置２３の■ベル）２３Ｃに過大な張力が作用するこ
とがない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、エンジン本体の一
端を再駆動輪車軸管間の変速機に弾性部材を介して枢支
し、他端を前記駆動輪車軸管と車体フレームとの間に掛
け渡された支持フレームに弾性部材を介して支持してい
るので、エンジン本体を上下に揺動させて振動を吸収す
ることができる。また、変速機の上方にエアクリーナを
枢着し、このエアクリ−すとエンジン本体との間にキャ
ブレターを介装したから、エアクリーナを回動させるこ
とにより、エアクリーナをエンジン本体の振動に追従さ
せることができる。

したがって、エンジン本体の振動が車体フレームに伝達
されにくくなるから、乗り心地が良くなり、しかも、キ
ャブレターとエアクリーナとの接続が外れにくくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るエンジン支持構造が実施された小
型車両の要部を示す平面図、第２図は同じく右側面図、
第３図は左側面図、第４図は小型車両全体を示す斜視図
、第５図は第１図のＶ−Ｖ線断面図、第６図は第１図の
ｖｒ−ｖｒ線断面図である。 ２・・・・車体フレーム、９・・・・駆動輪車軸管、１
１・・・・変速機、２２・・・・エンジン本体、２５・
・・・支持フレーム、２７・・・・枢軸、２８・・・・
円筒ブツシュ、３２・・・・ゴムマウント。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジン本体の一端を両駆動輪車軸管間に介装された変
   速機に弾性部材を介して枢支し、他端を前記駆動輪車軸
   管と車体フレームとの間に掛け渡された支持フレームに
   弾性部材を介して支持すると共に、前記変速機の上方に
   エアクリーナを枢着し、このエアクリーナとエンジン本
   体との間にキャブレターを介装してなる小型車両のエン
   ジン支持構造。