JPS6129389Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は切削せる材料を遠心分離かごに掛け、
ジユース分と粕分に分離せしめ、ジユース分はジ
ユース受容室に貯溜し、粕分は粕受容器内に貯溜
せしめるようにしたジユーサーに関し、特に遠心
力にて方方に飛散した粕分を確実に粕受容器内に
貯溜せしめることのできるジユーサーを提供する
ものである。

一般に此種ジユーサーは、上面を開口せる円形
状のケース本体と、該ケース本体内の中央部に軸
着され底面に切削刃を有し、周壁をフイルター部
とした逆円錐台形状の遠心分離かごと、該遠心分
離かごの開口周縁に沿つて設けられ、且つ前記ケ
ース本体の開口内周面に配設せる環状の粕受容器
と、該粕受容器を含む前記ケース本体の上面を覆
着する蓋体と、前記蓋体から垂下形成され前記切
削刃に接近した材料投入筒とから構成し、前記材
料投入筒から挿入された材料は高速回転する前記
遠心分離かごの底面に形成した切削刃により切削
され、切削材料は遠心力により周方向に飛散して
周壁のフイルター部に当つて該部分でジユース分
は透過し、その外周下部に形成したジユース貯溜
容器内へ透過したジユースは順次貯溜される。一
方の粕分はフイルター部に沿つて上昇移動し、そ
の開口周縁の外周に設けた前記粕受容器内へと飛
散貯溜されるものであるが、遠心力で飛散する粕
分は方方に飛散し、特にその上面を覆着する蓋体
の内面壁にも多量に付着するものである。従つて
蓋体をケース本体から離脱する際に蓋体に付着し
た粕分を不注意で床面等に落下せしめてしまうと
いつた取扱いの悪いものであつた。

本考案は斯る点に鑑みなされたもので上面を開
口せる円形状のケース本体と、該ケース本体内の
中央部に軸着された逆円錐台形状の遠心分離かご
と、該遠心分離かごにて分離された粕分を受ける
ように前記ケース本体の開口内周面に配設せる環
状の粕受容器と、該粕受容器を含む前記ケース本
体の上面を回動自在にして覆着する蓋体とより成
り、前記蓋体の回動により蓋体の内面壁に付着し
た粕分を掻き落とす粕落しリブを垂設したことに
より蓋体の内面壁に付着した粕分を掻き落し、粕
受容器内に確実に受容するようにしたものであ
る。

以下、本考案の一実施例を図について説明する
と１はジユーサー本体で、下部に電動機（図示せ
ず）を内蔵した基台２を設け、該基台上に着脱自
在にケース本体３を配設している。前記ケース本
体３は合成樹脂材の成型体で成り、上面を開口し
た円形状となり、下面周囲に環状とせるジユース
受容室４を形成すると共に下面中央透孔５からは
前記基台２上に延出せる回転台６を臨ませてい
る。そして該ケース本体の上面開口の外縁には後
述する蓋体を係止するための係合受片７，７を突
出形成している。

８は前記回転台６上に着脱自在に載置される遠
心分離かごで逆円錐台形状となし、その底面に切
削刃９を設け周壁にフイルター部１０を形成した
ものである。

１１は前記遠心分離かご８の開口周縁に沿つて
設けられ且つ前記ケース本体３の開口内周面に形
成した段部１２に係合載置される平面環状とせる
粕受容器で、断面Ｕ字状となし、その開口面を前
記遠心分離かご８の開口周縁面より少許下方に位
置せしめている。１３は該粕受容器１１内から上
方に垂設された粕落しリブで、複数枚形成されて
いる。

１４は前記ケース本体３上を覆着する蓋体で、
外周縁に外向きの係合爪１５，１５を突出し該係
合爪は前記ケース本体３の上面開口の外縁に形成
した前記係合受片７内に水平方向に回動すること
で係合係止する構成としている。そして該蓋体の
周縁内面壁１６には前記粕落しリブ１３，１３…
…の上端面が摺接するようになし且つ略中央には
前記遠心分離かご８の底面に設けた前記切削刃９
に接近するまで垂下した材料投入筒１７を形成し
ている。１８は前記材料投入筒１７内に挿脱自在
に挿入される材料押棒である。

斯る構成において使用状態を説明すると、材料
投入筒１７に材料を投入し、そして材料押棒１８
によりその材料を押圧すると、材料は高速回転す
る遠心分離かご８に設けた切削刃９により切削さ
れ、切削材料は遠心力により外周方向に飛散して
フイルター部１０上で切削材料中に含まれたジユ
ース分は、その遠心力でフイルター部１０を透過
飛散してジユース受容室１４内へ順次貯溜され、
必要に応じて外部に導出されるものである。

又ジユース分が除去された粕分は順次フイルタ
ー部１０の表面に沿つて上昇し、そして遠心力に
より遠心分離かご８の開口周縁より外方に飛散し
て一部は蓋体１４の周縁内面壁１６に付着し、大
半は粕受容器１１内に堆積される。

そうした作業終了後において蓋体１４をケース
本体３から除去すべく該蓋体の係合爪１５を係合
受片７，７から離脱する方向、即ち水平周方に回
動操作すると自ずと蓋体１４の周縁内面壁１６に
付着した粕分は、粕受容器１１から垂設した粕落
しリブ１３，１３……によつて掻き落されるもの
である。

本考案は上述の如くしたものであるから蓋体の
内面に付着した粕分は確実に粕受容器内に堆積さ
れることはもちろん蓋体及び粕受容器に複雑な機
構を採用することがないので、後の洗浄作業が簡
単で又、部品点数も少なく実用的なるジユーサー
を安価に製作できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ジユーサーの一部を断面した正面
図、第２図は同じく蓋体を除去した上面図であ
る。 ３……ケース本体、８……遠心分離かご、１１
……粕受容器、１３……粕落しリブ、１４……蓋
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面を開口せる円形状のケース本体と、該ケー
   ス本体内の中央部に軸着された逆円錐台形状の遠
   心分離かごと、該遠心分離かごにて分離された粕
   分を受けるように前記ケース本体の開口内周面に
   配設せる環状の粕受容器と、該粕受容器を含む前
   記ケース本体の上面を回動自在にして覆着する蓋
   体とより成り、前記蓋体の回動により蓋体の内面
   壁に付着した粕分を掻き落とす粕落しリブを垂設
   したことを特徴とするジユーサー。