JPS5940881Y2 - ジユ−サ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は家庭用のジューサーに関するもので、その目的
とするところはジュースの分離効率を良くするとともに
、機体の小形化をはかるようにしたことにある。

以下図面にしたがい本考案の一実施例を説明する。

図に於いて、１は本体ケースで、モータ２を内装してい
る。

３は前記モータ２の軸４に固定されてこの軸と一体的に
回転するカップリングで、遠心分離カゴ５に回転を伝え
る。

６は本体ケース１の底部開口を塞いでいる底ケースで、
脚７を取りつけている。

８は内部を中空状にした押し棒、９は材料投入口１０を
備えた上フタ、１１は中容器、１２はジュース受容器、
１３は粕箱である。

１４は安全スイッチで、ピン１５が粕箱１３の底部で押
圧されることによりモータ２への通電が可能となるよう
に導通状態を保つ。

粕箱１３は本体に対して着脱自在になっていて、粕箱１
３を本体より外したときには前記安全スイッチ１４が接
点を開放しで導通状態が解除される。

１６は本体ケース１の正面に設けた主スィッチ（図示せ
ず）の操作ツマミ、１７は掛は金レバーで、前記上フタ
９と中容器１１を本体ケース１上に重合状態に固定する
。

上記遠心分離カゴ５はカップリング３に嵌合するカッタ
一台１８、このカッタ一台にビス等にて固着され、上面
に多数の切削刃１９を放射状に設けたカッター２０、さ
らに上記カッタ一台１８の最外周部上面に形成した傾斜
壁５３から上方に突設せしめた複数個の支柱２１．この
支柱のいくつかに形成した凹部２２に係合する切欠部２
３を有するフィルター２４とから戊る。

上記フィルター２４は周壁に多数の細孔２５が穿設され
、ジュース液と粕とを分離するとともに、このフィルタ
ーは上端から下端に向かって末広がりになった円錐台形
状を威し、上下両端は開口されて補強のためのフランジ
部２６．２７を有している。

そして上端フランジ部２６に前記切欠部２３が設けられ
、この切欠部に上記支柱２１の凹部２２が係合すること
によってカッタ一台１８はフィルター２４内に吊持され
る。

この状態でカッタ一台１８の上面はフィルター２４の上
端開口部の内側近傍に位置するようになっている。

下端フランジ部２７にはその外周に羽根２８が突設され
ている。

このため、フィルター２４が回転したとき、前記羽根２
８によってこの部分に下方に向かう気流が生じるように
戊っている。

さらに前記下端フランジ部２７の下端には粕を移動させ
るための複数個の突起２９が前記羽根２８に連続するよ
うに一体に形成されている。

３０は前記フィルター２４の内面に衝突して付着した粕
を剥離させるための清掃用ブラシで、機体外部に設けた
操作レバー３１を押したとき、機体内部に設けたリング
機構（図示せず）によって上方に押し上げられ、フィル
ター２４に当接するようになっている。

この清掃用ブラシは前記フィルター２４で覆われる中容
器１１の底部に形成した穴３２を貫通する軸３３により
上下動するブラシホルダー３４に着脱自在に嵌着された
ブラシ台３５に植毛されているこのブラシ台には係合部
６が形成され、この溝にブラシホルダー３４が嵌着する
ように威されている。

一方、ブラシ３０はその先端を前記フィルター２４の傾
斜角とほぼ同じ傾斜角度で直線的にカットされていてフ
ィルター面に対して均一に当接するように戊されている
。

またブラシ台３５も同じくフィルター面と同じ傾斜を有
して形成され、毛の長さを均一にしている。

押し棒８は上部を開口した有底円筒状を威し、底生に小
孔３７を形成するとともに頭部は径大に形成されて底部
が材料投入口１０内に対して必要以上に入り込まないよ
うになっている。

３８はこの押し棒の上部開口を覆うフタ体、３９はジュ
ース液の濃度を調節するための濃度調節体で、ジュース
液収集室４０の一部に設けたジュース液吐出口４１がら
下方に延設された液吐出筒４２の外周に嵌着された筒付
４３と機体外に突出した操作＠ｖ４４とから成り、液吐
出筒４２の一部に設けた突起４５により通常では外れな
いようになっている。

そしてこの濃度調節体は前記操作＃４４により筒体４３
が回動できるようになっている。

筒体４３の側面には弁孔４６が設けられており、この弁
孔が和室４７の側壁４８に設けた小穴４９と適宜連通す
るようになっている。

しかして操作＠ＶＡ４を操作することにより筒体４３が
回動し、弁孔４６と小穴４９とを連通あるいは遮断せし
めてジュース液の濃度が調節できるようになっている。

５０は和室４７の一部に形成した拍数出口で、ブラシ３
０の近傍に位置させて設けている。

以上の構成から成るジューサーに於いて、その使用時の
作用を説明する。

全回転しているカッター２０上に材料投入口１０がら材
料を投入し、押し棒９で押し込むと、材料は切削刃１９
によって切削される。

切削された材料はカッター２０の上面と案内筒４１の下
端との間の間隙をカッター２０により受はけた遠心力に
より飛び出し、カッタ一台１８に形成された傾斜壁５１
に衝突する。

この衝突力と傾斜壁５１の回転力によりさらに遠心力を
得、傾斜壁５１面を上昇して飛び出し、その飛び出し方
向は水平よりやや上向き気味になる。

ここでカッター２０はフィルター２４の上端開口部の内
側近傍の位置に設けているため、飛び出した材料はフィ
ルター２４の上端フランジ部２６よりもやや下部の付近
に集中して衝突し、かつフィルター２４に対してはほぼ
直角に近い角度で衝突する。

フィルター２４に衝突した材料はフィルター２４と同じ
に回転させられ、材料内に含まれた液分は組子Ｌ２５を
透過して上フタ９の内壁に向がって飛び出し、中容器１
１に設けられたジュース液収集室４ｏに集められ、液吐
出口４１を経て筒体４３がらジュース受容器１２内に流
入する。

一方、粕分はフィルター２４の内面を下方に移動し、下
端フランジ部２７がら中容器１１の和室４７内に吐出さ
れる。

このとき粕はかなり激しく吐出されるため、和室４７の
側壁４８に当たり、この側壁を昇っていこうとするが、
フィルター２４の下端フランジ部２７に設けた羽根２８
により、下方に向かう気流が生じているため、粕分はこ
の気流によって下方に押しつけられる作用を受け、ジュ
ース液収集室４０内への飛び出しは防止される。

またこの飛び出しは和室４７の側壁４８上部に阻止壁を
内方に向けて突設することによっても防止することが可
能である。

和室４７内に吐出された粕は下端フランジ部２７に設け
た突起２９によって移動され、拍数出口５０から粕箱１
３内に収容される。

ジュース液の濃度を濃くしさい場合は、濃度調節体３９
の操作＠Ｖ４４を操作して筒体４３の弁孔４６と和室４
７の側壁４８に設けた小穴４９とを連通させ、和室４７
内の粕分を前記小穴４９を介して筒体４３側に一部導く
ことにより濃くすることができる。

使用後清掃する場合は、押し棒９内に洗浄水を入れて材
料投入口１０内に設置すれば、該押し棒９の底部に設け
られた小穴３７からカッター２０上に小量の洗浄水が滴
下され、遠心分離カゴ５の回転に伴ないフィルター２４
に向かって洗浄水が飛び散り、このとき機体外部に設け
た操作レバー３１を押せば、ブラシ３０がフィルター２
４の内面に当接して、該フィルター２４に付着していた
粕を剥離する。

剥離された粕は和室４７に落下し、拍数出口５０から粕
箱１３内に収容される。

同じように洗浄水はフィルター２４を透過し、ジュース
液収集室４０から液吐出口４１を経てジュース受容器１
２内に収容される。

上記の操作によっても落ちない場合は、上フタ９、中容
器１１．遠心分離カゴ５をそれぞれ取り外し、個々に洗
浄すればよい。

遠心分離カゴ５はカッタ一台１８とフィルター２４とが
分離できるため、さらにこれらを分離すれば清掃が簡単
となる。

以上のように本考案は、カッタ一台を複数個の支柱によ
って円錐台形を或すフィルター内に吊持するとともに、
そのカッター上面を前記フィルターの上端開口部の内側
近傍に位置させているため、切削された材料をフィルタ
ーに対して有効に当てることができ、分離効率の良いジ
ューサーを得ることができる。

また、カッタ一部分がフィルターの端部開口よりも内側
に入った分だけ機体全体の高さを低くできるので、機体
の小形化がはかれるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例であるジューサーの外観斜視
図、第２図は同ジューサーの内部構成を示す断面図、第
３図は遠心分離カゴのフィルタ一部分の斜視図、第４図
はカッタ一部分の斜視図、第５図は中容器の斜視図、第
６図はブラシを取りつけた状態の中容器の上面図、第７
図はブラシの斜視図、第８図は濃度調節体の斜視図、第
９図はジュース液吐出口部分の拡大断面図である。 図中、１は本体ケース、２はモータ、３はカップリング
、４はモーターの軸、５は遠心分離カゴ、１８はカッタ
一台、２０はカッター、２１は支柱、２４はフィルター
、２５は細孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カッターを取りつけたカッタ一台と上下両端を開口した
   円錐台形を威すフィルターとから遠心分離カゴを構成し
   たジューサーにおいて、前記カッタ一台を複数個の支柱
   によって前記フィルター内に吊持するとともにそのカッ
   ター面を前記フィルターの上端開口部の内側近傍に位置
   させたことを特徴とするジューサー。