JPS61290461A - 転写装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子写真複写機等に用いる転写装置、特に高湿
時でも転写材全面にわたり鮮明な画像を得ることの可能
な転写装置に関する。

従来の技術 一般的な電子写真複写機においては、プラテンガラス上
に載置された原稿を走査露光して感光ドラム上に静電潜
像を形成し、この静電潜像をトナーを含んだ現像剤で現
像、可視像化した後に、転写装置により用紙等の転写材
上に転写し、更に定着装置により定着してコピーを得て
いる。代表的な転写装置としては、感光ドラムに対向し
て開口するシールド部材とその内部に配設される放電電
極とから成る転写コロトロンにより、感光ドラムに密着
して搬送される転写材を帯電して、感光ドラム上のトナ
ー像を転写材に転写するコロナ転写装置を挙げることが
できる。コロナ転写装置により転写を行なう場合には、
転写材が転写コロトロンにより帯電される前に感光ドラ
ムに密着していないと、感光ドラムと転写材との間に形
成される空間を過ってトナーが移動してしまい鮮明な転
写像が得られないので、通常、転写材を適切な位置に導
くガイドシュートが設けられている。

第４図は従来のコロナ転写装置の一部断面概略構成図で
あり、１は図中矢印方向に回転駆動される感光ドラム、
２はガイド２１及び２２から成るガイドシュート、３は
電気的に接地された導電体から成り転写コロドロンと転
写後の転写材を感光ドラムから剥離する剥離コロトロン
とを構成するシールド部材、４は感光ドラム上のトナー
の電荷と逆極性の電圧を印加され族１−ａＫ極として作
用する転写］ロトロンワイヤー、５は交流電圧あるいは
前記転写コロトロンワイヤーと逆極性の電圧を印加され
る剥離コロトロンワイヤー、６は剥離コロトロン内部に
転写材が入り込まないように設けられた剥離コロトロン
ガードを示している。

図示しない給紙装置により感光ドラム１の回転にタイミ
ングを合わせてガイドシュート２内を送られてきた図示
しない転写材は、シールド部材３の開口部と感光ドラム
１との間に導かれ、感光ドラム１表面に密着しながら進
行して転写コロトロンワイヤー４からの放電を受け、感
光ドラム１上のトナーと逆極性に帯電してトナーを吸着
する。

発明が解決しようとする問題点 上述した転写装置を用いて転写を行なう場合、第１の問
題として、高湿時に空気中の水分を転写材が吸収してし
まい、転写効率が低下するということがあった。即ち、
梅雨時等の高湿時には紙等の吸湿性の転写材が空気中の
水分を吸収してその電気抵抗値が減少し、転写コロトロ
ンからの放電電流が転写材を介して導電性のガイドシュ
ートに流れてしまい、転写効率が低下したり転写されな
かったりすることがあり問題であった。この問題に対し
て幾つかの解決策が提案されているが、いずれも不十分
であったり、新たな問題が生じたりしている。

例えば、転写材からガイドシュートへの電荷の流出を減
少するために、ガイドシュートを電気的に絶縁して転写
コロトロンと同極性の電圧を印加する方法が提案されて
いるが、この方法であると、確かに高湿時の転写品質は
改善されるものの、まれに常用サイズと異なるサイズの
転写材を用いた場合に、常時帯電しているガイドシュー
トに付着したトナー粉等により転写材の特に裏面が汚れ
てしまったり、転写材として薄紙を用いた場合にガイド
シュートに静電吸着してしまい、用紙詰まりが発生した
りすることがあるという問題があった。

また、転写前除電ランプや転写前除電コロトロンといっ
た除電手段を設けて、感光ドラムの帯電電位を転写前に
減衰させる方法も提案されているが、高含水率の転写材
に対しては必ずしも十分ではなく、製造コストも高くな
ってしまう。

一方、第２の問題として、転写コロトロンの放電特性上
、ガイドシュートの先端部を転写コロトロンより高い位
置で湾曲させて構成する必要があり、転写材の後端部に
転写されないことがあるということがあった。即ち、第
４図において、転写領域（図中の斜線部分Ａ）内で転写
材が感光ドラム１上のトナー像に密着していないと、ギ
ヤツブ問をトナーが移動してボケだ画像となったり転写
不能になったりするので、転写材は転写領域に入る前に
感光ドラム１と密着するように誘導する必要があり、そ
のために、通常転写装置に対して相対的に低い位置にあ
る図示しない給紙装置゛から感光ドラム１に転写材を導
くガイドシュート２の先端部分を湾曲させているので、
転写材がガイドシュート２を通過する際に転写材の後端
部がハネてしまい、その部分に転写されないことがある
という問題もあった。

本発明は上述した２つの問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ガイドシュートに電圧
を印加させたり転写前に除電手段を設けることなく高湿
時の転写効率を向上させ、転写材の後端部の転写不良を
解決した転写装置を提供することにある。

問題点を解決するための手段 上述した従来技術の問題点を解決するために、本発明は
、感光ドラムに対向して開口するシールド部材及びその
内部に配設される放電電極から成る転写コロトロンと、
前記転写コロト［１ンと感光ドラムとの間に転写材を導
くガイドシュートとから構成される装置 間隙幅をにおいて、感光ドラムとの間隙幅を伝達する位
置決め従動部材を介して感光ドラムの回転軸に平行に軸
支される導電体の円筒形部材を、前記ガイドシュートの
転写材進行方向先端部近傍で、前記シールド部材により
規制される放電領域を狭めるような位置に設けると共に
、前記円筒形部材をガイドシュートと電気的に絶縁し、
円筒形部材に転写コロトロンと同極性の直流電圧を印加
した転写装置を提供する。

本発明の望ましい実施態様によれば、円筒形部材として
アルミニウム材等の導電体から形成されるパイプを用い
、このパイプの感光ドラムの両端に対応する部分の径を
他の部分より大きくして、バネ等の付勢部材を介して感
光ドラムに圧接するようにして位置決め従動部材を形成
している。

作　　　用 本発明の転写装置においては、感光ドラムとの間隙をに
おいて、感光ドラムとの間隙幅を伝達する位置決め従動
部材を介して感光ドラムの回転軸に平行に円筒形部材を
軸支しているので、ガイドシュートを走行してきた転写
材は、進入角度を急変させられることなくスムーズに当
該間隙に導かれ、感光ドラムの周面に゛密着する。そし
て、シールド部材により規制される転写領域を狭めるよ
うな位置に円筒形部材を設置しているので、転写材が感
光ドラムの周面と円筒形部材との間隙部を通過して感光
ドラムの周面上に密着した後に、転写コロトロンによる
放電を受ける。

また、円筒形部材に転写コロドロンと同極性の電圧を印
加しているので、空気中から水分を吸収して転写材の電
気抵抗が減少していたとしても、放電電流が転写材を介
してガイドシュート等の接地導電体に流れにくくなり、
転写するのに必要な電界が転写材に保持される。

実　　施　　例 以下、本発明の望ましい実施例につき図面に基いて詳細
に説明することにするが、従来例を示した第４図と実質
的に同一の構成部分については同一の符号を付すことに
する。第１図において、１は光導電性物質の表面を有す
る感光ドラムであり、図中矢印の方向に回転駆動され、
図示しない露光装置及び現像装置により形成されたトナ
ー像を転写領域に供給する。２′は図示しない給紙装置
と感光ドラム１との間にわたり、金属等の導電体から成
るガイド２１′及び２２′を略平行に配設して構成され
るガイドシュートであり、複写機のフレーム等に電気的
に接地ざれている。

ガイドシュート２′の先端部近傍には例えばアルミニウ
ム材等の導電体パイプから成る円筒形部材７が、感光ド
ラム１の回転軸と平行に回転自在に設けられている。円
筒形部材７の両側の略側端部には第２図に良く図示され
ているように、ゴムあるいは高分子樹脂等の絶縁体から
成る圧接パイプ８が固着されており、円筒形部材７を付
勢部材９を介して図示しないフレーム等に軸支すること
で、圧接パイプ８が感光ドラム１に圧接して、感光ドラ
ム１と円筒形部材７との間隙幅が一定に保たれるように
なっている。尚、本実施例においては、当該間隙幅を１
乃至２順に設定してある。第２図は各部材の位置関係を
模式的に示した概略構成図であるために、円筒形部材，
７が直接付勢部材９に接触しているが如く図示されてい
るが、実際には円筒形部材７の回転抵抗を低減するため
に、ベアリング等の軸受は部材を介して軸支した方が望
ましい。また、感光ドラム１は、その輪郭線のみを示し
てある。

さて、導電体から成る円筒形部材７は、他の部材から電
気的に絶縁ざれており、ガイドシュート２′に対して高
電位にするために、バイアス電源装置１０に接続されて
いる。本実施例においては、バイアス電源装置１０を直
流高圧電源１０１と抵抗器１０２と定電圧バリスタ１０
３とから構成しているが、円筒形部材７を図示しない複
写機のフレームに対して一定の電位に保つことのできる
ものであればどんな回路でも採用可能であり、転写装置
等の電源回路と共用することもできる。

３は転写］ロトロンワイヤー４及び剥離コロトロンワイ
ヤー５からの放電領域を規制するシールド部材であり、
感光ドラム１に対向配置されている。シールド部材３は
金属材等の導電体から形成され、複写機の図示しないフ
レーム等に電気的に接地されている。転写コロトロンワ
イヤー４は例えばタングステン等の金属細線であり、感
光ドラム１上のトナーが例えば負帯電の場合には、正の
高圧放電を行なうように正電圧を印加されており、シー
ルド部材３と共に転写コロトロンを構成する。

また、転写コロトロンワイヤー４と反対極性あるいは交
流電圧を印加される剥離コロトロンワイヤー５は、シー
ルド部材３と共に剥離コロトロンを構成し、転写コロト
ロンにより帯電された転写材の電荷を減少して、感光ド
ラム１からの転写材の剥離を容易にしている。６は放電
特性を劣化させないようにポリプロピレン製のメツシュ
等から成る剥離コロトロンガードであり、剥離コロトロ
ンを構成するシールド部材３の開口部に設けられ、転写
材の剥離コロトロン内部への進入を防いでいる。

次に、各部材の配設位置について説明すると、先ず、円
筒形部材７は、前述した転写領域を規制するように位置
決めされている。即ち、転写コロトロンワイヤー４から
シールド部材３の開口部に臨む転写領域の転写材進行方
向上流側を狭めるために、円筒形部材７をシールド部材
３の壁面３１の路上力に配設して、円筒形部材７で当該
放電をカットするようにしている。こうすることにより
、転写コロトロンワイヤー４からの放電は、転写コロト
ロンワイヤー４の延長線を含む円筒形部材７の接平面で
規制されるので、ガイドシュート２から送り出される転
写材の感光ドラム１との当接点を、前記接平面と感光ド
ラム１の周面とが交わる位置よりも転写材進行方向上流
側に設定することにより、転写材が感光ドラム１に密着
する前に転写コロトロンの放電を受けることをなくすこ
とができる。

上述した構成の転写装置により転写を行なう場合、転写
材は、感光ドラム１の周速度に同期して転写材を送り出
す図示しないレジストレイジョンローラによりガイドシ
ュート２内を搬送され、円筒形部材７と感光ドラム１と
の間隙部に導かれて転写領域を通過してトナー像を転写
され、図示しない定着装置の方向に排出される。

次に、本発明の転写装置により実際に転写を行なった結
果につき説明することにする。先ず、円筒形部材７と感
光ドラム１との間隙幅が１．５＃になるように圧接部材
８を構成し、円筒形部材に印加するバイアス電圧を９５
０■として、種々の含水率の転写材を用いて転写を行な
い、その際の転写効率を測定して従来の転写装置を用い
た場合と比較した。第３図は縦軸に転写効率として像濃
度指数、横軸に転写材の含水率を示したグラフであり、
実線は本発明の転写装置の場合、破線は従来の転写装置
の場合である。グラフから明らかなように、本発明の転
写装置においては比較的高い転写材含水率まで安定して
高い転写効率が維持されていることがわかる。更にこの
条件で、種々のサイズの転写材について、１０万回にわ
たり試験を継続したところ、転写材の裏面の汚れ、転写
材の走行不良に共なう画質の劣化、転写材の詰まりは発
生しなかった。

本発明の望ましい実施例の説明にあたり、位置決め従動
部材としては、円筒形部材の側端部に固設した圧接バイ
ブとこの圧接バイブを感光ドラムに圧接する付勢部材と
の組合わせを例示したが、これに限定されることなく、
例えば、圧接バイブを設けずに単に感光ドラムの側端部
の径を大きくして円筒形部材を当該大径部に圧接しても
よいし、感光ドラム及び円筒形部材の側端部に互いに噛
み会うギア対を設けてもよい。

また、前記付勢部材については、特に限定的な説明を省
略したが、円筒形部材を感光ドラムの方向に付勢するバ
ネ材等であればどんなものでも使用可能である。

発明の効果 本発明の転写装置においては、転写領域を狭める位置に
、感光ドラムに従動して転写材を感光ドラム表面にスム
ーズに送り込む円筒形部材を設けたので、感光ドラムに
対する転写材の進入角度が急変するようにガイドシュー
トを構成する必要がなくなり、転写材がガイドシュート
を通過した際にその後端部がハネ上がらなくなるという
効果を奏する。

また、円筒形部材を他の部材と電気的に絶縁して、転写
コロドロンと同極性の電圧を印加しているので、ガイド
シュートに電圧を印加したり、転写前の除雪手段を講す
ることなく、高含水率の転写材の転写効率を高めること
が可能になるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の望ましい実施例を示した転写装置の一
部断面概略構成図、 第２図は当該転写装置の概略斜視図、 第３図は転写効率としての像濃度と転写材の含水率との
関係を示したグラフ、 第４図は一般的な転写装置の一部断面概略構成図である
。 １：感光ドラム ２．２’　　ニガイドシュート ３：シールド部材 ４：転写コロトロンワイヤー ５：剥離コロトロンワイヤー ６：コロトロンガード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 感光ドラムに対向して開口するシールド部材及びその内
   部に配設される放電電極から成る転写コロトロンと、前
   記転写コロトロンと感光ドラムとの間に転写材を導くガ
   イドシュートとから構成される転写装置において、感光
   ドラムとの間隙幅を規制し感光ドラムの回転力を伝達す
   る位置決め従動部材を介して感光ドラムの回転軸に平行
   に軸支される導電体の円筒形部材を、前記ガイドシュー
   トの転写材進行方向先端部近傍で、前記シールド部材に
   より規制される放電領域を狭めるような位置に設けると
   共に、前記円筒形部材をガイドシュートと電気的に絶縁
   し、円筒形部材に転写コロトロンと同極性の直流電圧を
   印加したことを特徴とする転写装置。