JPS6128863B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6128863B2 JPS6128863B2 JP52132287A JP13228777A JPS6128863B2 JP S6128863 B2 JPS6128863 B2 JP S6128863B2 JP 52132287 A JP52132287 A JP 52132287A JP 13228777 A JP13228777 A JP 13228777A JP S6128863 B2 JPS6128863 B2 JP S6128863B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- partition wall
- oil
- lubricating oil
- gear
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 44
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 39
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 37
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 30
- 238000003756 stirring Methods 0.000 claims description 17
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は車輌用動力伝達装置の潤滑油誘導装置
に係り、特に歯車変速装置を収容するケーシング
の内部前方に設けた隔壁の上部にてドライブピニ
オンシヤフトを前後一対の軸受により軸架し、前
記隔壁によつて区画された前室内に前記ドライブ
ピニオンシヤフトのピニオンと噛合するリングギ
ヤをデイフアレンシヤルギヤユニツトとともに配
置し、一方前記隔壁によつて区画された後室内に
前記歯車変速装置のアウトプツトシヤフト及びカ
ウンタシヤフトを配置してなる車輌用動力伝達装
置に採用するに適した潤滑油誘導装置に関する。
に係り、特に歯車変速装置を収容するケーシング
の内部前方に設けた隔壁の上部にてドライブピニ
オンシヤフトを前後一対の軸受により軸架し、前
記隔壁によつて区画された前室内に前記ドライブ
ピニオンシヤフトのピニオンと噛合するリングギ
ヤをデイフアレンシヤルギヤユニツトとともに配
置し、一方前記隔壁によつて区画された後室内に
前記歯車変速装置のアウトプツトシヤフト及びカ
ウンタシヤフトを配置してなる車輌用動力伝達装
置に採用するに適した潤滑油誘導装置に関する。
上記形式の車輌用動力伝達装置においては、上
述したごとくドライブピニオンシヤフトが前記隔
壁の上部にて前後一対の軸受により軸架されてい
て、前方の軸受が前記リングギヤ及びデイフアレ
ンシヤギヤユニツトを収容する室に直接露呈し、
後方の軸受が前記室に調節露呈しない構成となつ
ている。このため、この形式の車輌用動力伝達装
置においては、前記リングギヤの潤滑油撹拌作用
によつては前記後方軸受が充分潤滑されないこと
となつている。
述したごとくドライブピニオンシヤフトが前記隔
壁の上部にて前後一対の軸受により軸架されてい
て、前方の軸受が前記リングギヤ及びデイフアレ
ンシヤギヤユニツトを収容する室に直接露呈し、
後方の軸受が前記室に調節露呈しない構成となつ
ている。このため、この形式の車輌用動力伝達装
置においては、前記リングギヤの潤滑油撹拌作用
によつては前記後方軸受が充分潤滑されないこと
となつている。
本発明はかかる実状に着目するとともに、この
形式の車輌用動力伝達装置においては、後方軸受
の後方にて歯車変速装置のカウンタシヤフト及び
アウトプツトシヤフトが駆動されていることに着
目してなされたもので、その要旨は下記の点にあ
る。すなわち、本発明の第1の発明は上記形式の
車輌用動力伝達装置において、前記車両受間に連
通する油路を前記隔壁の後面に開口させ、前記カ
ウンタシヤフト又はアウトプツトシヤフトに撹拌
部材を取付け、かつ該撹拌部材によつて掻き上げ
られる潤滑油を受け止めて前記油路の開口内に流
入させるとともに前記後方軸受の下部を収容する
油溜を形成するオイル受を前記隔壁の後面に設け
たことを特徴とする潤滑油誘導装置にあり、また
第2の発明は上記形式の車輌用動力伝達装置にお
いて、前記両軸受間に連通する油路を前記隔壁の
後面に開口させ、前記カウンタシヤフト又はアウ
トプツトシヤフトに撹拌部材を取付け、かつ前記
後方軸受の下部を収容する油溜部と、該油溜部と
前記油路の開口に連通しこれら両者に潤滑油を流
入させる案内部と、前記撹拌部の上方にて軸方向
に長手状に延在し該部材によつて掻き上げられた
潤滑油を受け止めて前記案内部に流入させる受部
を備えたオイル受を前記隔壁の後面に設けたこと
を特徴とする潤滑油誘導装置にある。
形式の車輌用動力伝達装置においては、後方軸受
の後方にて歯車変速装置のカウンタシヤフト及び
アウトプツトシヤフトが駆動されていることに着
目してなされたもので、その要旨は下記の点にあ
る。すなわち、本発明の第1の発明は上記形式の
車輌用動力伝達装置において、前記車両受間に連
通する油路を前記隔壁の後面に開口させ、前記カ
ウンタシヤフト又はアウトプツトシヤフトに撹拌
部材を取付け、かつ該撹拌部材によつて掻き上げ
られる潤滑油を受け止めて前記油路の開口内に流
入させるとともに前記後方軸受の下部を収容する
油溜を形成するオイル受を前記隔壁の後面に設け
たことを特徴とする潤滑油誘導装置にあり、また
第2の発明は上記形式の車輌用動力伝達装置にお
いて、前記両軸受間に連通する油路を前記隔壁の
後面に開口させ、前記カウンタシヤフト又はアウ
トプツトシヤフトに撹拌部材を取付け、かつ前記
後方軸受の下部を収容する油溜部と、該油溜部と
前記油路の開口に連通しこれら両者に潤滑油を流
入させる案内部と、前記撹拌部の上方にて軸方向
に長手状に延在し該部材によつて掻き上げられた
潤滑油を受け止めて前記案内部に流入させる受部
を備えたオイル受を前記隔壁の後面に設けたこと
を特徴とする潤滑油誘導装置にある。
以下に本発明の一実施例を図面について説明す
る。第1図は本発明を実施した動力伝達装置を備
えてなる自動車10の前部を示しており、この自
動車10に搭載したエンジン11の後端下部には
動力伝達装置を収容するケーシング20が固着さ
れている。なお、第1図に示したシフト装置14
は動力伝達装置を構成する歯車変速装置30の切
換操作をなすためのもので、シフトレバー14
a、連結杆14b及びシフトフオーク(図示せ
ず)を具備している。
る。第1図は本発明を実施した動力伝達装置を備
えてなる自動車10の前部を示しており、この自
動車10に搭載したエンジン11の後端下部には
動力伝達装置を収容するケーシング20が固着さ
れている。なお、第1図に示したシフト装置14
は動力伝達装置を構成する歯車変速装置30の切
換操作をなすためのもので、シフトレバー14
a、連結杆14b及びシフトフオーク(図示せ
ず)を具備している。
ケーシング20は、第1図及び第2図にて示し
たように、トランスアクスルケース21、トラン
スミツシヨンケース22及びインタミデイエイト
プレート23を具備している。トランスアクスル
ケース21は、その上部にてクラツチ装置12を
収容し、かつその下部にてフアイナルドライブキ
ツト40及びデイフアレンシヤルギヤユニツト1
3を収容しており、その前端にはカバー24が固
着されている。トランスミツシヨンケース22は
インタミデイエイトプレート23を介してトラン
スアクスルケース24の後端に固着されており、
その内部にはクラツチ装置12及びフアイナルド
ライブキツト40に接続した歯車変速装置30が
収容されている。なお、このトランスミツシヨン
ケース22の後端にはエクステンシヨンハウジン
グ25が固着されている。
たように、トランスアクスルケース21、トラン
スミツシヨンケース22及びインタミデイエイト
プレート23を具備している。トランスアクスル
ケース21は、その上部にてクラツチ装置12を
収容し、かつその下部にてフアイナルドライブキ
ツト40及びデイフアレンシヤルギヤユニツト1
3を収容しており、その前端にはカバー24が固
着されている。トランスミツシヨンケース22は
インタミデイエイトプレート23を介してトラン
スアクスルケース24の後端に固着されており、
その内部にはクラツチ装置12及びフアイナルド
ライブキツト40に接続した歯車変速装置30が
収容されている。なお、このトランスミツシヨン
ケース22の後端にはエクステンシヨンハウジン
グ25が固着されている。
歯車変速装置30は、クラツチ装置12の出力
軸であるクラツチシヤフト12aの下方に配置し
たアイドラシヤフト31と、このアイドラシヤフ
ト31の下方に配置したアウトプツトシヤフト3
2と、このアウトプツトシヤフト32の側方にア
ウトプツトシヤフト32と略同一地上高にて平行
に配置したカウンタシヤフト33(但し、第2図
においては、各変速ギヤの噛合状態を図示する都
合上、アウトプツトシヤフト32の下方に図示し
た。)を具備している。なお、クラツチシヤフト
12aはインタミデイエイトプレート23及びト
ランスミツシヨンケース22に一対の軸受B1及
びB2を介して回転自在に軸支されている。アイ
ドラシヤフト31はインタミデイエイトプレート
23及びトランスミツシヨンケース22に一対の
軸受B3及びB4を介して回転自在に軸支されて
おり、その外周に一体的に形成したアイドラギヤ
31aにはクラツチシヤフト12aと一体的なド
ライビングギヤ12bが上方から常時噛合してい
る。またこのアイドラシヤフト31にはリバース
ドライビングギヤ31bがアイドラギヤ31aと
ともに一体成形されてシヤフト32の第1速ギヤ
32a〜第4速ギヤ32dと常時噛合する第1速
ギヤ33a〜第4速ギヤ33dが一体的に形成さ
れている。
軸であるクラツチシヤフト12aの下方に配置し
たアイドラシヤフト31と、このアイドラシヤフ
ト31の下方に配置したアウトプツトシヤフト3
2と、このアウトプツトシヤフト32の側方にア
ウトプツトシヤフト32と略同一地上高にて平行
に配置したカウンタシヤフト33(但し、第2図
においては、各変速ギヤの噛合状態を図示する都
合上、アウトプツトシヤフト32の下方に図示し
た。)を具備している。なお、クラツチシヤフト
12aはインタミデイエイトプレート23及びト
ランスミツシヨンケース22に一対の軸受B1及
びB2を介して回転自在に軸支されている。アイ
ドラシヤフト31はインタミデイエイトプレート
23及びトランスミツシヨンケース22に一対の
軸受B3及びB4を介して回転自在に軸支されて
おり、その外周に一体的に形成したアイドラギヤ
31aにはクラツチシヤフト12aと一体的なド
ライビングギヤ12bが上方から常時噛合してい
る。またこのアイドラシヤフト31にはリバース
ドライビングギヤ31bがアイドラギヤ31aと
ともに一体成形されてシヤフト32の第1速ギヤ
32a〜第4速ギヤ32dと常時噛合する第1速
ギヤ33a〜第4速ギヤ33dが一体的に形成さ
れている。
フアイナルドライブキツト40は、第3図及び
第4図にて明瞭に示したように、ピニオン41a
を有するドライブピニオンシヤフト41と、この
ドライブピニオンシヤフト41の前方に配置した
リングギヤ42からなり、歯車変速装置30のア
ウトプツトシヤフト32とデイフアレンシヤルギ
ヤユニツト13を動力伝達可能に接続している。
ドライブピニオンシヤフト41は車体の前後方向
に配置され、トンスアクスルケース21に設けた
隔壁21aの上部にて前後一対の円錐コロ軸受4
3,44により回転自在に軸支されている。リン
グギヤ42はドライブピニオンシヤフト41の車
輌前進方向に向かつて右側にてデイフアレンシヤ
ルギヤユニツト13のケース13aにボルト45
により固着されており、その後端にてドライブピ
ニオンシヤフト41の先端に設けたピニオン41
aの噛合している。
第4図にて明瞭に示したように、ピニオン41a
を有するドライブピニオンシヤフト41と、この
ドライブピニオンシヤフト41の前方に配置した
リングギヤ42からなり、歯車変速装置30のア
ウトプツトシヤフト32とデイフアレンシヤルギ
ヤユニツト13を動力伝達可能に接続している。
ドライブピニオンシヤフト41は車体の前後方向
に配置され、トンスアクスルケース21に設けた
隔壁21aの上部にて前後一対の円錐コロ軸受4
3,44により回転自在に軸支されている。リン
グギヤ42はドライブピニオンシヤフト41の車
輌前進方向に向かつて右側にてデイフアレンシヤ
ルギヤユニツト13のケース13aにボルト45
により固着されており、その後端にてドライブピ
ニオンシヤフト41の先端に設けたピニオン41
aの噛合している。
なお、隔壁21aの下方には隔壁21aによつ
て隔壁された前方の室R1と後方の室R2を連通
する連通孔21aが設けられ、この連通孔21b
を通してケーシング20の底部に貯えた所要量の
潤滑油が流動する。(第2図及び第3図中には静
止時及び作動時における潤滑油の液面が一点鎖線
及び二点鎖線にて示してある。) しかして、本実施例においては、第2図〜第4
図にて示したように、隔壁21aの後部に潤滑油
を両軸受43,44に誘導する潤滑油誘導装置6
0が設けられている。誘導装置60は、カウンタ
シヤフト33の前端に固着した撹拌部材61と、
隔壁21aの後面に固着したオイル受62と、隔
壁21aに設けた油路63とによつて構成されて
いる。
て隔壁された前方の室R1と後方の室R2を連通
する連通孔21aが設けられ、この連通孔21b
を通してケーシング20の底部に貯えた所要量の
潤滑油が流動する。(第2図及び第3図中には静
止時及び作動時における潤滑油の液面が一点鎖線
及び二点鎖線にて示してある。) しかして、本実施例においては、第2図〜第4
図にて示したように、隔壁21aの後部に潤滑油
を両軸受43,44に誘導する潤滑油誘導装置6
0が設けられている。誘導装置60は、カウンタ
シヤフト33の前端に固着した撹拌部材61と、
隔壁21aの後面に固着したオイル受62と、隔
壁21aに設けた油路63とによつて構成されて
いる。
撹拌部材61はその外周に多数の歯61aを有
していて、カウンタシヤフト33と一体的に回転
し潤滑油を掻き上げる。オイル受62は、第5図
〜第7図にて示したように、隔壁21aの後面に
シールゴム帯64(必要に応じて設ければよ
い。)を介して当接し油路63の後方開口に連通
する断面L字形のボケツト部62aと、このポケ
ツト部62aに向けて傾斜する底壁62cの端部
を固着してなる断面U字状の受部62bを有して
おり、受部62bの右側壁は上方に突出して堰6
2dを形成している。ポケツト部62aは潤滑油
の案内部を構成するもので、軸受44の後方下部
を覆蓋する円弧部62eを有しており、この円弧
部62eの中央には堰62fが設けられている。
なお堰62fはドライブピニオンシヤフト41と
当接しない程度に高く形成され、円弧部62eの
中央に後方軸受44の下部が浸漬するに充分な潤
滑油を貯える油溜部を構成している。油路63は
外端にて隔壁21aの左側部上方に形成した軸方
向の穴65を介して隔壁21aの後面に開口し、
内端にて両軸受43,44間の空所53に連通し
ている。
していて、カウンタシヤフト33と一体的に回転
し潤滑油を掻き上げる。オイル受62は、第5図
〜第7図にて示したように、隔壁21aの後面に
シールゴム帯64(必要に応じて設ければよ
い。)を介して当接し油路63の後方開口に連通
する断面L字形のボケツト部62aと、このポケ
ツト部62aに向けて傾斜する底壁62cの端部
を固着してなる断面U字状の受部62bを有して
おり、受部62bの右側壁は上方に突出して堰6
2dを形成している。ポケツト部62aは潤滑油
の案内部を構成するもので、軸受44の後方下部
を覆蓋する円弧部62eを有しており、この円弧
部62eの中央には堰62fが設けられている。
なお堰62fはドライブピニオンシヤフト41と
当接しない程度に高く形成され、円弧部62eの
中央に後方軸受44の下部が浸漬するに充分な潤
滑油を貯える油溜部を構成している。油路63は
外端にて隔壁21aの左側部上方に形成した軸方
向の穴65を介して隔壁21aの後面に開口し、
内端にて両軸受43,44間の空所53に連通し
ている。
また、本実施例においては、隔壁21aの右側
部上方に、潤滑油を両軸受43,44に誘導する
潤滑油導手段50が設けられている。誘導手段5
0はデイフアレンシヤルギヤユニツト13及びリ
ングギヤ42を収容する前方の室R1に先端にて
開口する軸方向の穴51と、この穴51に外端に
て連通し内端にて両軸受43,44間の空所53
に連通する横孔52とによつて構成されている。
なお横孔52の外端はプラグ59により閉塞され
ている。
部上方に、潤滑油を両軸受43,44に誘導する
潤滑油導手段50が設けられている。誘導手段5
0はデイフアレンシヤルギヤユニツト13及びリ
ングギヤ42を収容する前方の室R1に先端にて
開口する軸方向の穴51と、この穴51に外端に
て連通し内端にて両軸受43,44間の空所53
に連通する横孔52とによつて構成されている。
なお横孔52の外端はプラグ59により閉塞され
ている。
このように構成した本実施例においては、歯車
変速装置30がニユートラル状態あるとき、エン
ジン11によつてクラツチシヤフト12aが回転
させると、ドライブギヤ12b、アイドラギヤ3
1a、アウトプツトシヤフトの第4速ギヤ32d
及びカウンタシヤフトの第4束ギヤ33dを介し
てカウンタシヤフト33に動力が伝達され、カン
タシヤフト33が回転して第1速ギヤ33a〜第
3速ギヤ33cに常時噛合しているアウトプツト
シヤフト32の第1速ギヤ32a〜第3速ギヤ3
2cを回転させると同時に撹拌部材61を回転さ
せる。これにより、トランスミツシンケース22
内においては、アウトプツトシヤフト32の第1
速ギヤ32a〜第4速ギヤ32d及びカウンタシ
ヤフト33の第1速ギヤ33a〜第4速ギヤ33
dがケーシング内に貯えた潤滑油を掻き上げ、こ
の掻き上げられた潤滑油が飛散してトランスミツ
シヨンケース22内に露呈する軸受及びケース2
2内の各ギヤを潤滑する。またトランスアクスル
ケース21の後方の室R2内においては、撹拌部
材61の歯61aがケーシング20内の潤滑油を
掻き上げる。この掻き上げられた潤滑油はアクス
ルケース21の上壁又はオイル受62の堰62d
に当つて受部62b内に流下し底壁62cに沿つ
てポケツト部62aへと流入する。この潤滑油は
隔壁21aの穴65及び油路63を通つて空所6
3内に流入するとともにポケツト部62aに沿つ
て円弧部62eの中央へ流れる。なお、このとき
には、ドライブピニオンシヤフト41が回転して
いないため、空所53内に流入きた潤滑油は主と
して前方に流れ、軸受43を通過して前方の室R
1内に流下し、一方ポケツト部62aに沿つて円
弧部62eの中央へ流れた潤滑油は堰62fから
溢れて後方の室R2内に流下する。
変速装置30がニユートラル状態あるとき、エン
ジン11によつてクラツチシヤフト12aが回転
させると、ドライブギヤ12b、アイドラギヤ3
1a、アウトプツトシヤフトの第4速ギヤ32d
及びカウンタシヤフトの第4束ギヤ33dを介し
てカウンタシヤフト33に動力が伝達され、カン
タシヤフト33が回転して第1速ギヤ33a〜第
3速ギヤ33cに常時噛合しているアウトプツト
シヤフト32の第1速ギヤ32a〜第3速ギヤ3
2cを回転させると同時に撹拌部材61を回転さ
せる。これにより、トランスミツシンケース22
内においては、アウトプツトシヤフト32の第1
速ギヤ32a〜第4速ギヤ32d及びカウンタシ
ヤフト33の第1速ギヤ33a〜第4速ギヤ33
dがケーシング内に貯えた潤滑油を掻き上げ、こ
の掻き上げられた潤滑油が飛散してトランスミツ
シヨンケース22内に露呈する軸受及びケース2
2内の各ギヤを潤滑する。またトランスアクスル
ケース21の後方の室R2内においては、撹拌部
材61の歯61aがケーシング20内の潤滑油を
掻き上げる。この掻き上げられた潤滑油はアクス
ルケース21の上壁又はオイル受62の堰62d
に当つて受部62b内に流下し底壁62cに沿つ
てポケツト部62aへと流入する。この潤滑油は
隔壁21aの穴65及び油路63を通つて空所6
3内に流入するとともにポケツト部62aに沿つ
て円弧部62eの中央へ流れる。なお、このとき
には、ドライブピニオンシヤフト41が回転して
いないため、空所53内に流入きた潤滑油は主と
して前方に流れ、軸受43を通過して前方の室R
1内に流下し、一方ポケツト部62aに沿つて円
弧部62eの中央へ流れた潤滑油は堰62fから
溢れて後方の室R2内に流下する。
また、歯車変速装置30が第1速〜第4速の前
進状態にあるときは、シンクロナイザリング装置
32e又は32fが操作されてカウンタシヤフト
33に伝達した動力がアウトプツトシヤフト32
に伝わるため、ドライブピニオンシヤフト41が
回転しリングギヤ42が図示反時計方向に回転す
る。これにより動力はデイフアレンシヤルギヤユ
ニツト13を介して前車軸15に伝達される。こ
のときには上述したニユートラル状態と同様にし
て潤滑油が空所53内に流入するとともに円弧部
62eの中央へ流れるため、前方の軸受43は空
所53内に流入して前方へ流れる潤滑油によつて
潤滑され、また後方の軸受44は空所53内に流
入して後方へ流れる潤滑油及び円弧部62eの中
央にて堰62bによつて流動を規制された潤滑油
によつて潤滑される。またこのときには、リング
ギヤ42の反時計方向への回転によつて前方の室
R1内の潤滑油が掻き上げられ、この潤滑油の一
部が直接前方の軸受43に付着するとともに、第
4図にて示したように、誘導手段50の穴51及
び横孔52を通つて空所53内に流入する。これ
により、この場合には、誘導装置60及び誘導手
段50から潤滑油が両軸受43,44に導かれ、
高速回転時に必要な潤滑油量が確保される。
進状態にあるときは、シンクロナイザリング装置
32e又は32fが操作されてカウンタシヤフト
33に伝達した動力がアウトプツトシヤフト32
に伝わるため、ドライブピニオンシヤフト41が
回転しリングギヤ42が図示反時計方向に回転す
る。これにより動力はデイフアレンシヤルギヤユ
ニツト13を介して前車軸15に伝達される。こ
のときには上述したニユートラル状態と同様にし
て潤滑油が空所53内に流入するとともに円弧部
62eの中央へ流れるため、前方の軸受43は空
所53内に流入して前方へ流れる潤滑油によつて
潤滑され、また後方の軸受44は空所53内に流
入して後方へ流れる潤滑油及び円弧部62eの中
央にて堰62bによつて流動を規制された潤滑油
によつて潤滑される。またこのときには、リング
ギヤ42の反時計方向への回転によつて前方の室
R1内の潤滑油が掻き上げられ、この潤滑油の一
部が直接前方の軸受43に付着するとともに、第
4図にて示したように、誘導手段50の穴51及
び横孔52を通つて空所53内に流入する。これ
により、この場合には、誘導装置60及び誘導手
段50から潤滑油が両軸受43,44に導かれ、
高速回転時に必要な潤滑油量が確保される。
更に、歯車変速装置30が後進状態にあるとき
には、アイドラシヤフト31に伝達した動力が図
示しないリバースアイドラギヤ及びリバースギヤ
32gを介してアウトプツト32に伝わるため、
ドライブピニオンシヤフト41が逆転しリングギ
ヤ42が図示時計方向へ回転する。このため、こ
のときにはリングギヤ42によつて掻き上げられ
誘導手段50により空所53内に導かれる潤滑油
量が上述した前進状態に比して減少し、誘導装置
60によつて導かれる潤滑油によつて軸受4
3,,44の潤滑がなされる。なお、この後進状
態においては、ドライブピニオンシヤフト41が
高速回転することがないため、軸受43,44の
潤滑は誘導装置60による潤滑油量で充分であ
る。
には、アイドラシヤフト31に伝達した動力が図
示しないリバースアイドラギヤ及びリバースギヤ
32gを介してアウトプツト32に伝わるため、
ドライブピニオンシヤフト41が逆転しリングギ
ヤ42が図示時計方向へ回転する。このため、こ
のときにはリングギヤ42によつて掻き上げられ
誘導手段50により空所53内に導かれる潤滑油
量が上述した前進状態に比して減少し、誘導装置
60によつて導かれる潤滑油によつて軸受4
3,,44の潤滑がなされる。なお、この後進状
態においては、ドライブピニオンシヤフト41が
高速回転することがないため、軸受43,44の
潤滑は誘導装置60による潤滑油量で充分であ
る。
また、本実施例においては、駐車時においても
堰62fを有する円弧部62eの中央に潤滑油が
貯えられ、後方軸受44の下部が潤滑油中に浸漬
する。このため、車輌の発進時(ドライブピニオ
ンシヤフト41の回転初期)においても後方軸受
44に潤滑油が直ちに供給されることとなり、潤
滑不良になる不具合が未然に防止される。
堰62fを有する円弧部62eの中央に潤滑油が
貯えられ、後方軸受44の下部が潤滑油中に浸漬
する。このため、車輌の発進時(ドライブピニオ
ンシヤフト41の回転初期)においても後方軸受
44に潤滑油が直ちに供給されることとなり、潤
滑不良になる不具合が未然に防止される。
なお、上記実施例においては、撹拌部材61を
カンタシヤフト33に付設した例について説明し
たが、この撹拌部材をアウトプツトシヤフト32
に付設して実施することも可能である。
カンタシヤフト33に付設した例について説明し
たが、この撹拌部材をアウトプツトシヤフト32
に付設して実施することも可能である。
以上詳述したとおり、本発明においては、実施
例にて例示したごとく、両軸受43,44間に連
通する油路63を隔壁21aの後面に開口させ、
カンタシヤフト33(又はアウトプツトシヤフト
32)に撹拌部材61を取付け、かつ前記撹拌部
材61によつて掻き上げられる潤滑油を受け止め
て前記油路63の開口内の流入させるとともに前
記後方軸受44の下部を収容する油溜を形成する
るオイル受62を採用したので、車輌の発進時に
おいても後方軸受を前記油溜に貯えた潤滑油にて
充分に潤滑することができる。
例にて例示したごとく、両軸受43,44間に連
通する油路63を隔壁21aの後面に開口させ、
カンタシヤフト33(又はアウトプツトシヤフト
32)に撹拌部材61を取付け、かつ前記撹拌部
材61によつて掻き上げられる潤滑油を受け止め
て前記油路63の開口内の流入させるとともに前
記後方軸受44の下部を収容する油溜を形成する
るオイル受62を採用したので、車輌の発進時に
おいても後方軸受を前記油溜に貯えた潤滑油にて
充分に潤滑することができる。
第1図は本発明を実施した動力伝達装置を備え
てなる自動車の前部概略側面図、第2図は第1図
にて示したケーシング内の拡大構成図、第3図は
第2図の要部拡大図、第4図は第3図に要部横断
平面図、第5図はオイル受を取付けた状態のトラ
ンスアクスルケースの部分背面図、第6図はオイ
ル受の斜視図、第7図は第5図の―線に沿つ
てみた断面図である。 符号の説明、13……デイフアレンシヤルギヤ
ユニツト、20……ケーシング、21a……隔
壁、30……歯車変速装置、32……アウトプツ
トシヤフト、33……カウンタシヤフト、41…
…ドライブピニオンシヤフト、42……リングギ
ヤ、43……ドライブピニオンシヤフトの前方軸
受、44……ドライブピニオンシヤフトの後方軸
受、60……誘導装置、61……撹拌部材、62
……オイル受、63……油路。
てなる自動車の前部概略側面図、第2図は第1図
にて示したケーシング内の拡大構成図、第3図は
第2図の要部拡大図、第4図は第3図に要部横断
平面図、第5図はオイル受を取付けた状態のトラ
ンスアクスルケースの部分背面図、第6図はオイ
ル受の斜視図、第7図は第5図の―線に沿つ
てみた断面図である。 符号の説明、13……デイフアレンシヤルギヤ
ユニツト、20……ケーシング、21a……隔
壁、30……歯車変速装置、32……アウトプツ
トシヤフト、33……カウンタシヤフト、41…
…ドライブピニオンシヤフト、42……リングギ
ヤ、43……ドライブピニオンシヤフトの前方軸
受、44……ドライブピニオンシヤフトの後方軸
受、60……誘導装置、61……撹拌部材、62
……オイル受、63……油路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 歯車変速装置を収容するケーシングの内部前
方に設けた隔壁の上部にてドライブピニオンシヤ
フトを前後一対の軸受により軸架し、前記隔壁に
よつて区画された前室内にドライブピニオンシヤ
フトのピニオンと噛合するリングギヤをデイフア
レンシヤルギヤユニツトとともに配置し、一方前
記隔壁によつて区画された後室内に前記歯車変速
装置のアウトプツトシヤフト及びカウンタシヤフ
トを配置してなる車輌用動力伝達装置において、
前記両軸受間に連通する油路を前記隔壁の後面に
開口させ、前記カウンタシヤフト又はアウトプツ
トシヤフトに撹拌部材を取付け、かつ該撹拌部材
によつて掻き上げられる潤滑油を受け止めて前記
油路の開口内に流入させるとともに前記後方軸受
けの下部を収容する油溜を形成するオイル受を前
記隔壁の後面に設けたことを特徴とする車輌用動
力伝達装置の潤滑油誘導装置。 2 歯車変速装置を収容するケーシングの内部前
方に設けた隔壁の上部にてドライブピニオンシヤ
フトを前後一対の軸受により軸架し、前記隔壁に
よつて区画された前室内に前記ドライブピニオン
シヤフトのピニオンと噛合するリングギヤをデイ
フアレンシヤルギヤユニツトとともに配置し、一
方前記隔壁によつて区画された後室内に前記歯車
変速装置のアウトプツトシヤフト及びカウンタシ
ヤフトを配置してなる車輌用動力伝達装置におい
て、前記両軸受間に連通する油路を前記隔壁の後
面に開口させ、前記カウンタシヤフト又はアウト
プツトシヤフトに撹拌部材を取付け、かつ前記後
方軸受の下部を収容する油溜部と、該油溜部と前
記油路の開口に連通しこれら両者に潤滑油を流入
させる案内部と、前記撹拌部材の上方にて軸方向
に長手状に延在し該部材によつて掻き上げらた潤
滑油を受け止めて前記案内部に流入させる受部を
備えたオイル受を前記隔壁の後面に設けたことを
特徴とする車輌用動力伝達装置の潤滑油誘導装
置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13228777A JPS5465256A (en) | 1977-11-02 | 1977-11-02 | Lubricating oil inducing equipment of vehicle-used power transmission gear |
US05/935,776 US4242923A (en) | 1977-11-02 | 1978-08-22 | Lubrication in power transmission unit |
DE2836899A DE2836899C2 (de) | 1977-11-02 | 1978-08-23 | Schmiervorrichtung |
GB7835675A GB2007316B (en) | 1977-11-02 | 1978-09-05 | Transmission units |
FR7830473A FR2408078A1 (fr) | 1977-11-02 | 1978-10-26 | Unite de transmission de force motrice |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13228777A JPS5465256A (en) | 1977-11-02 | 1977-11-02 | Lubricating oil inducing equipment of vehicle-used power transmission gear |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5465256A JPS5465256A (en) | 1979-05-25 |
JPS6128863B2 true JPS6128863B2 (ja) | 1986-07-03 |
Family
ID=15077745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13228777A Granted JPS5465256A (en) | 1977-11-02 | 1977-11-02 | Lubricating oil inducing equipment of vehicle-used power transmission gear |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5465256A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06288128A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Takigen Seizo Kk | 抜差し型ロックハンドル装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS602375Y2 (ja) * | 1980-08-20 | 1985-01-23 | トヨタ自動車株式会社 | 歯車変速機の潤滑機構 |
JP2671131B2 (ja) * | 1988-05-19 | 1997-10-29 | スズキ株式会社 | 変速機の潤滑装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5035961B2 (ja) * | 1972-02-08 | 1975-11-20 | ||
JPS51126629A (en) * | 1975-04-25 | 1976-11-04 | Toyota Motor Corp | Automobile lubrication device |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5320622Y2 (ja) * | 1973-07-31 | 1978-05-30 |
-
1977
- 1977-11-02 JP JP13228777A patent/JPS5465256A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5035961B2 (ja) * | 1972-02-08 | 1975-11-20 | ||
JPS51126629A (en) * | 1975-04-25 | 1976-11-04 | Toyota Motor Corp | Automobile lubrication device |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06288128A (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-11 | Takigen Seizo Kk | 抜差し型ロックハンドル装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5465256A (en) | 1979-05-25 |
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