JPS6128740B2 - - Google Patents
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- JPS6128740B2 JPS6128740B2 JP58080762A JP8076283A JPS6128740B2 JP S6128740 B2 JPS6128740 B2 JP S6128740B2 JP 58080762 A JP58080762 A JP 58080762A JP 8076283 A JP8076283 A JP 8076283A JP S6128740 B2 JPS6128740 B2 JP S6128740B2
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
本発明はFe−Si−Al磁性合金に関し、特に酸
性雰囲気における耐食性、すなわち耐酸性に優れ
た磁気ヘツドコア用高飽和磁束密度高透磁率合金
に関する。 一般に磁気ヘツドコア用磁性材料が具備すべき
特性は、磁気記録媒体の摺動に対する耐摩耗性が
良く、記録媒体を完全に磁化するために飽和磁束
密度が高く、磁気ヘツドの感度に関係した透磁率
が高く、記録媒体による帯磁を防ぐために保磁力
が低いこと、さらにはいかなる環境においても使
用が可能なように耐食性に優れていること等が挙
げられる。 従来、磁気ヘツドコア用磁性材料としては、パ
ーマロイ、ソフトフエライト等が使用されている
が、パーマロイは耐摩耗性が悪く、ソフトフエラ
イトは飽和磁束密度が低いという欠点を有してい
る。 最近、オーデイオ分野およびVTR分野におい
て、記録密度の高い磁気記録媒体としてメタルテ
ープ蒸着テープ等が普及しており、さらにVTR
分野においては狭トラツク化、狭ギヤツプ長化が
進んでいることから、高飽和磁束密度、すなわち
印加磁場10エルステツドにおける磁束密度(以下
B10が1000ガウス以上を有し、耐摩耗性を兼ね備
えた磁気ヘツドコア材が要求されている。 そこで、パーマロイ、フエライトの欠点を補い
さらに上記要求を満足する磁性材料としてFe−
Si−Al合金が最近注目されている。Fe−Si−Al
磁性合金はヘツドコア材として優れた磁気特性を
有しているが、主体元素がFeであるために耐食
性が十分でないという問題がある。 ところで磁気記録媒体、特に磁気記録用テープ
を蒸留水(PH=7)中に24時間浸漬すると磁気テ
ープのバインダー等が溶け出し蒸留水はPH=3.7
程度にまで変化し、酸性を呈するようになる。こ
のため、Fe−Si−Al磁性合金をヘツドコア材と
して使用した場合、コアは磁気テープとの摺動に
より常に酸性雰囲気にさらされるので長時間の使
用により腐食が生じる。コアの磁気テープ摺動面
に腐食が生じるとテープ走行が妨げられ。また腐
食摩耗という現象により耐摩耗性が著しく劣化
し、さらにスペーシング損失をもたらし出力低下
のもとになる。 本発明者らは先にFe−Si−Al合金の腐食は合
金中に残存する不純物であることを見い出した
(例えば特願昭57−85433、特願昭57−184694)。
さらにSおよびO量をそれぞれ3ppm(重量比、
以下同じ)以下および100ppm以下にまで減少で
きることを示した(特願昭57−184694)。これに
より、S、Oと親和力が大である希土類元素を添
加しても希土類硫化物、希土類酸化物の非金属介
在物がほとんど形成されず、非金属介在物と基地
との局部電池作用がなくなり耐食性が改善され
る。 また従来のS、Oを低減させずに希土類元素を
添加する方法では、希土類元素は硫化物、酸化物
となつてしまい合金元素として作用しなくなり、
Fe−Si−Al合金におよぼす希土類元素の働きが
不明確であつた。しかし本発明のようにS、Oを
低減させて希土類元素を添加させると、Fe−Si
−Al合金の磁気特性におよぼす希土類元素の効
果が明らかになり、なかでもDyの少量添加はB10
をほとんど低下させず透磁率を向上させ得ること
が明らかとなつた。 一方、さらに耐食性を向上させるためには、合
金表面を不働態化することが有効であり、少量添
加で不働態化させるための最も効果的な元素とし
てはRuが有効であることを見い出した。 すなわち本発明はSi4〜12%、Al 3〜8%、
Dy0.01〜2%および残部が実質的にFeからなる
合金、あるいはSi4〜12%、Al 3〜8%、
Dy0.01〜2%、Ru0.02〜0.5%および残部が実質
的にFeからなる合金であつて、該合金中に残存
するS量が3ppm以下、O量が10ppm以下であ
り、酸性雰囲気における耐食性に優れ、かつB10
が10000ガウス以上を有する耐食性高飽和磁束密
度高透磁率合金である。 本発明において、Siは7〜10%が最適である
が、Al、Fe等の関係から4〜12%の範囲におい
ても十分良好な磁気特性を有するので下限を4
%、上限を12%とした。Alは4〜6%が最適で
あるが3〜8%の範囲においても十分良好な特性
を有するので下限を3%、上限を8%とした。 Dyは透磁率を向上させるために添加するもの
であり、添加量が0.01%未満では効果が明らかで
なく、また2%を越えるとB10を低下させて不利
であるため、添加量を0.01〜2%とした。 Ruは合金表面を不働態化させるのに有効な元
素であり、添加量が0.02%以下では添加効果が小
さく、また0.5%を越えて添加してもより一層の
耐食性の改善は認め難く0.02〜0.5%の添加で十
分である。 SおよびOはDyの硫化物および酸化物の形成
を抑制するためにそれぞれ3ppm以下および
10ppm以下とした。Sが3ppm、Oが10ppmを越
えて残存すると基地と硫化物、酸化物との間に局
部電池が形成され孔食の原因となる。 次に本発明を実施例に基づいて説明する。 S含有量が80ppm、O含有量が210ppmである
通常のFe原料50Kgをアルゴンガス雰囲気中で溶
解し、Al 15gを添加して脱酸を行ない、その後
65%CaO−15%CaF2−20%Al2O3よりなるフラツ
クスを溶湯表面が常にフラツクスによつて被われ
るように30分間に3回以上にわたつて添加した。
こうして精錬したFe原料についてSおよびOの
含有量を分析するとそれぞれ5ppmおよび15ppm
であつた。さらにこの高純度鉄を用いて9.5%Si
−5.5%Al−Fe合金を上記と同様なフラツクス精
錬により溶製した。このときのS、Oはそれぞれ
1ppm、5ppmであつた。この合金を母合金とし
て成分調整した合金の組成、磁気特性および耐酸
試験の結果を表−1に示す。なお合金1〜4は比
較例でS量を3ppm以下、O量を10ppm以下に調
整しなかつたものであり、合金5〜16が本発明の
実施例である。試験片の寸法は下記のとおりであ
り、各試験片は所定の熱処理を施したのち磁気特
性の測定、および耐酸試験に供された。 磁気特性測定用試験片は外径8mm、内径4mm、
性雰囲気における耐食性、すなわち耐酸性に優れ
た磁気ヘツドコア用高飽和磁束密度高透磁率合金
に関する。 一般に磁気ヘツドコア用磁性材料が具備すべき
特性は、磁気記録媒体の摺動に対する耐摩耗性が
良く、記録媒体を完全に磁化するために飽和磁束
密度が高く、磁気ヘツドの感度に関係した透磁率
が高く、記録媒体による帯磁を防ぐために保磁力
が低いこと、さらにはいかなる環境においても使
用が可能なように耐食性に優れていること等が挙
げられる。 従来、磁気ヘツドコア用磁性材料としては、パ
ーマロイ、ソフトフエライト等が使用されている
が、パーマロイは耐摩耗性が悪く、ソフトフエラ
イトは飽和磁束密度が低いという欠点を有してい
る。 最近、オーデイオ分野およびVTR分野におい
て、記録密度の高い磁気記録媒体としてメタルテ
ープ蒸着テープ等が普及しており、さらにVTR
分野においては狭トラツク化、狭ギヤツプ長化が
進んでいることから、高飽和磁束密度、すなわち
印加磁場10エルステツドにおける磁束密度(以下
B10が1000ガウス以上を有し、耐摩耗性を兼ね備
えた磁気ヘツドコア材が要求されている。 そこで、パーマロイ、フエライトの欠点を補い
さらに上記要求を満足する磁性材料としてFe−
Si−Al合金が最近注目されている。Fe−Si−Al
磁性合金はヘツドコア材として優れた磁気特性を
有しているが、主体元素がFeであるために耐食
性が十分でないという問題がある。 ところで磁気記録媒体、特に磁気記録用テープ
を蒸留水(PH=7)中に24時間浸漬すると磁気テ
ープのバインダー等が溶け出し蒸留水はPH=3.7
程度にまで変化し、酸性を呈するようになる。こ
のため、Fe−Si−Al磁性合金をヘツドコア材と
して使用した場合、コアは磁気テープとの摺動に
より常に酸性雰囲気にさらされるので長時間の使
用により腐食が生じる。コアの磁気テープ摺動面
に腐食が生じるとテープ走行が妨げられ。また腐
食摩耗という現象により耐摩耗性が著しく劣化
し、さらにスペーシング損失をもたらし出力低下
のもとになる。 本発明者らは先にFe−Si−Al合金の腐食は合
金中に残存する不純物であることを見い出した
(例えば特願昭57−85433、特願昭57−184694)。
さらにSおよびO量をそれぞれ3ppm(重量比、
以下同じ)以下および100ppm以下にまで減少で
きることを示した(特願昭57−184694)。これに
より、S、Oと親和力が大である希土類元素を添
加しても希土類硫化物、希土類酸化物の非金属介
在物がほとんど形成されず、非金属介在物と基地
との局部電池作用がなくなり耐食性が改善され
る。 また従来のS、Oを低減させずに希土類元素を
添加する方法では、希土類元素は硫化物、酸化物
となつてしまい合金元素として作用しなくなり、
Fe−Si−Al合金におよぼす希土類元素の働きが
不明確であつた。しかし本発明のようにS、Oを
低減させて希土類元素を添加させると、Fe−Si
−Al合金の磁気特性におよぼす希土類元素の効
果が明らかになり、なかでもDyの少量添加はB10
をほとんど低下させず透磁率を向上させ得ること
が明らかとなつた。 一方、さらに耐食性を向上させるためには、合
金表面を不働態化することが有効であり、少量添
加で不働態化させるための最も効果的な元素とし
てはRuが有効であることを見い出した。 すなわち本発明はSi4〜12%、Al 3〜8%、
Dy0.01〜2%および残部が実質的にFeからなる
合金、あるいはSi4〜12%、Al 3〜8%、
Dy0.01〜2%、Ru0.02〜0.5%および残部が実質
的にFeからなる合金であつて、該合金中に残存
するS量が3ppm以下、O量が10ppm以下であ
り、酸性雰囲気における耐食性に優れ、かつB10
が10000ガウス以上を有する耐食性高飽和磁束密
度高透磁率合金である。 本発明において、Siは7〜10%が最適である
が、Al、Fe等の関係から4〜12%の範囲におい
ても十分良好な磁気特性を有するので下限を4
%、上限を12%とした。Alは4〜6%が最適で
あるが3〜8%の範囲においても十分良好な特性
を有するので下限を3%、上限を8%とした。 Dyは透磁率を向上させるために添加するもの
であり、添加量が0.01%未満では効果が明らかで
なく、また2%を越えるとB10を低下させて不利
であるため、添加量を0.01〜2%とした。 Ruは合金表面を不働態化させるのに有効な元
素であり、添加量が0.02%以下では添加効果が小
さく、また0.5%を越えて添加してもより一層の
耐食性の改善は認め難く0.02〜0.5%の添加で十
分である。 SおよびOはDyの硫化物および酸化物の形成
を抑制するためにそれぞれ3ppm以下および
10ppm以下とした。Sが3ppm、Oが10ppmを越
えて残存すると基地と硫化物、酸化物との間に局
部電池が形成され孔食の原因となる。 次に本発明を実施例に基づいて説明する。 S含有量が80ppm、O含有量が210ppmである
通常のFe原料50Kgをアルゴンガス雰囲気中で溶
解し、Al 15gを添加して脱酸を行ない、その後
65%CaO−15%CaF2−20%Al2O3よりなるフラツ
クスを溶湯表面が常にフラツクスによつて被われ
るように30分間に3回以上にわたつて添加した。
こうして精錬したFe原料についてSおよびOの
含有量を分析するとそれぞれ5ppmおよび15ppm
であつた。さらにこの高純度鉄を用いて9.5%Si
−5.5%Al−Fe合金を上記と同様なフラツクス精
錬により溶製した。このときのS、Oはそれぞれ
1ppm、5ppmであつた。この合金を母合金とし
て成分調整した合金の組成、磁気特性および耐酸
試験の結果を表−1に示す。なお合金1〜4は比
較例でS量を3ppm以下、O量を10ppm以下に調
整しなかつたものであり、合金5〜16が本発明の
実施例である。試験片の寸法は下記のとおりであ
り、各試験片は所定の熱処理を施したのち磁気特
性の測定、および耐酸試験に供された。 磁気特性測定用試験片は外径8mm、内径4mm、
【表】
厚さ0.2mmで耐酸試験用試験片は直径30mm、厚さ
5mmであつた。 耐酸試験は20%塩酸水溶液(30℃)を用い、こ
れに1分間浸漬する方法とし、評価方法は1cm2あ
たりに生じる孔食数(N)の比較とした。 表−1より明らかな如く、S量が3ppmを越え
ている場合は、1cm2あたりの孔食数(N)は著し
く多いが、S量を3ppm以下にするとNは3個以
下と大幅に改善されている。合金2はS量が
80ppm、O量が210ppm含有する合金にDy0.2%
添加した場合であるが、Dy無添加の場合(合金
1)よりもNが増加し腐食され易いことがわか
る。しかし合金9および10ではS量を1ppm、O
量を5ppmにすることによつてNが3および1と
著しく改善されている。 この結果、Fe−Si−Al合金にDyを0.01〜2%
含有した場合、合金中に残存するS量が3ppm以
下、O量が10ppm以下であることが、耐酸性を
改善するために必要であることが明らかであり、
またさらにRuを0.02〜0.5%含有させることによ
り、一層耐酸性が改善されることが明らかであ
る。 以上述べた如く、本発明によれば、上述のよう
に構成したので、耐酸性に優れ、しかも磁束密度
の大きい合金を得ることが可能である。従つて、
本発明による合金を磁気ヘツド材として使用して
好適である。
5mmであつた。 耐酸試験は20%塩酸水溶液(30℃)を用い、こ
れに1分間浸漬する方法とし、評価方法は1cm2あ
たりに生じる孔食数(N)の比較とした。 表−1より明らかな如く、S量が3ppmを越え
ている場合は、1cm2あたりの孔食数(N)は著し
く多いが、S量を3ppm以下にするとNは3個以
下と大幅に改善されている。合金2はS量が
80ppm、O量が210ppm含有する合金にDy0.2%
添加した場合であるが、Dy無添加の場合(合金
1)よりもNが増加し腐食され易いことがわか
る。しかし合金9および10ではS量を1ppm、O
量を5ppmにすることによつてNが3および1と
著しく改善されている。 この結果、Fe−Si−Al合金にDyを0.01〜2%
含有した場合、合金中に残存するS量が3ppm以
下、O量が10ppm以下であることが、耐酸性を
改善するために必要であることが明らかであり、
またさらにRuを0.02〜0.5%含有させることによ
り、一層耐酸性が改善されることが明らかであ
る。 以上述べた如く、本発明によれば、上述のよう
に構成したので、耐酸性に優れ、しかも磁束密度
の大きい合金を得ることが可能である。従つて、
本発明による合金を磁気ヘツド材として使用して
好適である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%でSi4〜12%、Al 3〜8%、Dy0.01
〜2%および残部が実質的にFeからなる合金で
あつて、合金中に残存するイオウ(S)量が
3ppm以下、酸素(O)量が10ppm以下であるこ
とを特徴とする耐食性高飽和磁束密度高透磁率合
金。 2 重量%でSi4〜12%、Al 3〜8%、Dy0.01
〜2%、Ru0.02〜0.5%および残部が実質的にFe
からなる合金であつて、合金中に残存するイオウ
(S)量が3ppm以下、酸素(O)量が10ppm以
下であることを特徴とする耐食性高飽和磁束密度
高透磁率合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58080762A JPS59208054A (ja) | 1983-05-11 | 1983-05-11 | 耐食性高飽和磁束密度高透磁率合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58080762A JPS59208054A (ja) | 1983-05-11 | 1983-05-11 | 耐食性高飽和磁束密度高透磁率合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59208054A JPS59208054A (ja) | 1984-11-26 |
| JPS6128740B2 true JPS6128740B2 (ja) | 1986-07-02 |
Family
ID=13727427
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58080762A Granted JPS59208054A (ja) | 1983-05-11 | 1983-05-11 | 耐食性高飽和磁束密度高透磁率合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59208054A (ja) |
-
1983
- 1983-05-11 JP JP58080762A patent/JPS59208054A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59208054A (ja) | 1984-11-26 |
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