JPS61286585A - 内燃エンジンの電子点火制御方法 - Google Patents

内燃エンジンの電子点火制御方法

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JPS61286585A
JPS61286585A JP12632085A JP12632085A JPS61286585A JP S61286585 A JPS61286585 A JP S61286585A JP 12632085 A JP12632085 A JP 12632085A JP 12632085 A JP12632085 A JP 12632085A JP S61286585 A JPS61286585 A JP S61286585A
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熊谷 千昭
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十万 真司
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裕 木村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は内燃エンジンの電子点火制御方法に関し、特に
エンジンの過回転の防止を図った電子点火制御方法に関
する。
(発明の技術的背景とその問題点) 内燃エンジンの複数の所定クランク角度位置を検出し、
各所定クランク角度位置を検出する毎に点火制御のため
の所定の演算制御処理動作を実行するようにした電子点
火制御方法は知られている。
斯る制御方法において、エンジン回転数が上昇すると所
定クランク角度位置が検出される時間間隔が次第に短縮
されるので、高回転領域であっても各所定クランク角度
位置検出毎に上述の所定の演算制御処理動作を完了させ
るには自と処理出来る処理動作の内容に制限が加えられ
、優先して実行すべきものだけを各所定クランク角度位
置検出毎に実行するようにしている。
ところで、エンジンのオーバーヒート防止等の目的でエ
ンジン回転数が所定回転数を超え過回転領域に入ると、
点火栓による混合気の点火を禁止する制御方法も知られ
ている。この制御処理において、エンジン回転数が過回
転領域に入ったか否かの判別をして点火を禁止する一連
の処理(以下これを「過回転判別処理」という)に所定
時間を要する。従って、この過回転判別処理を各所定ク
ランク角度位置検出毎に実行すると高回転領域で演算時
間が確保できなくなるために、従来、これを優先順位の
高い処理が終った後の空き時間を利用して行なわれてい
た。しかし、過回転判別処理を前述の空き時間を理由し
て行なうと、過回転領域で利用すべき空き時間が確保で
きず過回転判別処理が完了しないままにクランク軸が一
回転してしまう場合が生じ、かかる場合例えばエンジン
のクラッチが切られた無負荷状態ではエンジン回転数は
この間に急上昇してしまい不都合が生じる。
(発明の目的) 本発明は上述の問題点に鑑みてなされたもので。
エンジンが過回転領域に入るとこれを時間遅れなく検出
して混合気の点火を禁止し、エンジンのオーバヒート防
止を図った内燃エンジンの電子点火制御方法を提供する
ことを目的とする。
(発明の構成) 上記の目的を達成するために、本発明に依れば、内燃エ
ンジンの複数の所定クランク角度位置を検出し、各所定
クランク角度位置を検出する毎に点火制御のための所定
の演算制御処理動作を実行する電子点火制御方法におい
て、前記複数の所定クランク角度位置の内少なくとも1
つの特定のクランク角度位置と該特定のクランク角度位
置の検出直後に検出される所定クランク角度位置間のク
ランク角度を他の隣接する2つの所定クランク角度位置
間のクランク角度より大きい値に設定し、該特性のクラ
ンク角度位置を検出したとき、エンジン回転数を検出し
、検出したエンジン回転数が所定回転数以上のとき、点
火を阻止する信号を発生させ、該阻止信号が発生してい
る間に亘って点火を禁止することを特徴とする内燃エン
ジンの電子点火制御方法が提供される。
(発明の実施例) 以下この発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明が適用さた電子点火制御装置の全体構成
図で図中符号1は直列4気筒エンジン、2は電子コント
ロールユニット(ECU)でエンジン1は直列4気筒エ
ンジン以外にも気筒夾角(これを以下「バンク角」とい
う)が45@、 60°。
90’ 、 128°135°等のエンジンであっても
よい。
第1図は複数気筒のうちの1個の気筒の要部を一部断面
で示しである。符号10a、10bは点火プラグで、図
には2個だけが示されているがこの点火プラグはそれぞ
れの気筒に各別に取り付けられている。そして後述する
ように各点火プラグ10a。
10bは各別に設けられた点火コイルに接続されて、デ
ィストリビュータ無しの点火方式とされている。4気筒
のエンジンに対しては、符号10aの点火プラグに図示
省略の他の1個の点火プラグが電気的に直列接続され、
これと同様に符号10bの点火プラグに対しても図示省
略の他の1個の点火プラグが電気的に直列接続される。
直列接続された各2個の点火プラグは同一の点火信号で
放電され、この同時に放電された2個のうちの一方の点
火プラグは排気行程で放電されるので、いわゆる捨大方
式の点火方式がとられる。符号3はエンジン1の燃焼室
で、この燃焼室3には、吸気管4及び排気管5が連通さ
れ、各連通口には吸気バルブ6および排気バルブ7がそ
れぞれ配設されている。吸気管4の途中にはスロットル
弁8が設けられ、このスロットル弁8の下流には負圧セ
ンサ又は絶対圧センサ(以下単に「吸気圧センサ」とい
う)9が設けられており、この吸気圧センサ9によって
電気信号に変換された吸気管内圧力信号はECU2に送
られる。またエンジン1の気筒周壁部には冷却水が充満
され、この部分にサーミスタ等からなるエンジン水温セ
ンサ11が挿着されている。このエンジン水温センサ1
1の検出信号はECU2に供給される。12はピストン
でこのピストン12がコネクチングロッド13を介して
クランク軸14に連結されているそしてこのクランク軸
14にその回転に応じて後述の第5図(a)、(b)に
示すような第1および第2のパルス信号P cl、 P
 c2を発生するパルス発生機構が配設されている。即
ち、まず、クランク軸14に回転円板15が取付けられ
、その円周部に、強磁性材製の凸起体で形成されたリア
クタ16a〜16gが円周上1個所を除く等分位置1例
えば45°の角度間隔で突設されている。リアクタは図
示の例で云えばリアクタ16dと16eの間で1個所だ
け欠落されこの欠落部の角度間隔は90°とされている
。なお、リアクタ凸起体に限らず回転円板に磁性体を埋
設してもよい。回転円板15の外部には、その円周部に
沿って、磁石体17a、18aにコイル17b、18b
を巻回して形成した第1゜第2の電磁ピックアップ(以
下「パルサ」という)17.18が配設されている。第
1及び第2のパルサ17,18の配設角度間隔は、適用
されるエンジンの上死点間隔、気筒数等に対応して規定
され、図示例では上死点間隔180°の直列4気筒エン
ジンに適用した場合が示されていて、2個のパルサ17
,18間の配設角度間隔は約180゜に規定されている
一方、ECU2には、まずこれをブロックで大別すると
、入力回路19、入出力LSI(以下rI10−LSI
Jという)21、中央演算装置r以下rCPUJという
)22、A/Dコンバータ23、および第1.第2の出
力回路24a、24bが備えられている。さらに入力回
路19には第1および第2のパルサ17,18でそれぞ
れ発生した第1および第2のパルス信号P Qle P
 Qz (後述の第5図(a)、(b))を波形整形す
る波形整形回路25.26と、この各波形整形回路25
.26からの出力をそれぞれラッチする第1および第2
のフリップフロップ回路27.28が配設されている。
第1のフリップフロップ回路27はそのQ出力線がl1
O−LSI21を介してCPU22のINT端子(図示
せず)に接続され、また第2のフリップフロップ回路2
8はそのQ出力の出力線がIlo・LSI21を介して
CPU22の5TATUS端子(図示せず)に接続され
ている。符号29は第1および第2のフリップフロップ
回路27.28に対するクリア信号線である。
CPU22は、通電時期および点火時期を演算するため
の各種プログラムを実行するもので、その内部に上記の
演算プログラム、後述するNe・Pa−θigマツプ、
Tw−Δθigテーブル、バンク角テーブル等を記憶す
るリードオンリメモリ(以下rROMJという)31、
ならびに上記の演算結果等を記憶するためのランダムア
クセスメモリ(以下rRAMJという)32、入出力用
のバッファ33が備えられ、さらにこのCPU内に通電
カウンタとして作用する内部カウンタ34が配設されて
いる。符号34a及び34bはRAM32内の前記通電
時期データを記憶するレジスタを示し、破線で示す符号
35a及び35bは前記内部カウンタ34の計数値と各
レジスタ34a、34bの夫々の通電時期データの記憶
内容とを比較し、計数値と記憶値とが一致したときCP
U22の端子22a、22bに所定の高レベル(以下こ
れを「1」レベル又はrHJ レベルという)を出力す
るプログラム上の処理を図式的に示すものである。
CPU22の前記端子22aに点火プラグ10a側の通
電信号として出力された「1」レベル、及び端子22b
に点火プラグ10b側の通電信号として出力された「1
」レベルは夫々l10LSI21を介して第1及び第2
の出力回路24a、24bへの各通電信号線40a、4
0bに導びかれる。
一方、l10LSI21には点火プラグ10aに対する
第1の点火カウンタ36、および他の点火プラグ10b
に対する第2の点火カウンタ37が配設されている。符
号38は点火プラグ10a側の点火時期(通電停止時期
)データをラッチするための点火レジスタ、符号39は
点火プラグ10b側の点火時期データをラッチするため
の点火レジスタ、42.43は第1.第2のコンパレー
タである。第1.第2の点火カウンタ36,37にはC
PU22から起動信号線がそれぞれ接続されている。そ
して、第1のコンパレータ42の出力線44aが第1の
出力回路24aに通じ、第2のコンパレータ43の出力
線44bが第2の出力回路24bに通じている。符号4
5.46は、第1および第2の点火コイルで、これらの
点火コイル45.46には、それぞれ図示省略の1次コ
イルおよび2次コイルが備えられている。第1の点火コ
イル45における1次コイルには、第1の出力回路24
aからの出力線が接続され、2次コイルは点火プラグ′
10aに接続されている。また第2の点火コイル46に
おける1次コイルには、第2の出力回路24bからの出
力線が接続され、2次コイルは他の点火プラグ10bに
接続されている。Ilo・LSI21の部分における符
号47は後述するMeタイマである。
次に、第2図乃至第5図を参照して電子点火制御装置の
作用を説明する。第2図乃至第4図はCPU22で実行
される点火時期制御手順のフローチャートである。
まず、第2図のメインルーチンのフローチャートから説
明すれば、図示省略のイグニツシ1ンスイッチが投入さ
れると、その直後にCPU22等の初期化処理が行われ
、次いでステップ51でクランク角度の基準位置検出が
行なわれる。基準位置検出後、クランク軸14の1回転
するに要した時間Meの計算、 (ステップ52)、進
角データθigの演算およびこの演算値のRAM32へ
のストア処理(ステップ53)、通電時間TOHの演算
およびこの演算値のRAM32へのストア処理(ステッ
プ54)、進角データθigおよび通電時間TOHによ
る通電停止時期、即ち点火時期データTigおよび通電
時期データTcgの演算およびこれら演算値のRAM3
2へのストア処理(ステップ55)が順次行われ、この
ような各演算処理が、後述する割込処理プログラムIN
Tが実行されないときに繰返される。
次いで上記各ステップにおける処理を詳述する。
基準位置検出のステップ51では、第5図に示すように
第1のパルス信号Pc1がCPU22に入力すると、C
PU22は第2のフリップフロップ回路28のQ出力(
第5図(d))がrHJレベルにあるか、「L」レベル
にあるかを識別する。このとき第1のパルス信号Pc1
の入力したタイミングで第2のフリップフロップ回路2
8のQ出力が「L」レベルになっている箇所(第5図(
d)中に線で示す。箇所)がクランク軸14の1回転当
りに1回存在する。このときのクランク角度位置を基準
クランク角度位置qと規定する。基準クランク角度位置
qの検出後、第1のパルス信号Pc1の各発生間隔をス
テージと定義して各ステージにステージ番号を付番する
。この番号の割付は方はエンジン1のバンク角により種
々に規定することができ、基準クランク角度位置qの検
出されたステージを何番とするかはエンジンの仕様ごと
にROM31に記憶されている。第5図(a)の例では
、基準位置qを検出したときのステージをステージ1と
付番し、以下ステージ2,3・・・と付番される。
基準クランク角度位置qの検出後、ステップ52でNe
値の計算が行われる。このNe値の計算は後述する第3
図の割込処理プログラムで第1のパルス信号Pc1の各
発生時間間隔Tsi (i=1〜7)(第5図(a))
が、Meタイマ47によりクロックパルスで計測され、
その1回転分の合計時間Meが演算処理される。この合
計時間Meからクランク軸14が1ステ一ジ分、言い換
えればクランク角度45°相当分回転するのに要する時
間Ts=Me÷8と、クランク角度1°相当分回転する
のに要する時間ΔT=Ts÷45とを演算し、これをR
AM32にストアし、後述の点火時期Tig等の演算処
理に備える。
次に、ステップ53で基準クランク角度位置qからの進
角データθigの演算と、この演算結果のストアを実行
する。進角データθigは、Ne値と、吸気圧センサ9
およびエンジン水温センサ11でそれぞれ検出された吸
気管内圧力PBおよびエンジン水温Twの各値とから次
の(1)式に従って演算される。
θig=θ1gMAr+Δθig=il)ここにθig
MAPは、基本進角データを示し、エンジン回転数Ne
と吸気管内圧力Paとの関数(θl g MAP=f 
(Ne、 P B) )であり、ROM31に記憶され
ているNe−PB−θigマツプから読み出される。Δ
θigは進角データの補正値で例えばその値はエンジン
温度Twの関数(A e i g=f (Tw) ) 
トシテ求めらit、ROM31に記憶されているTw−
Δθigテーブルから読み出される。なお、進角データ
θigの値は。
最大進角度θig(例えば60°)の値を上限として規
定され、上記のようにして求められた値がこの最大進角
度θigを超えたときは、この最大進角度θigの値に
補正される。このようにして求められた進角データθi
gはRAM32にストアされる。
次いで、ステップ54で通電時間TOHの演算と、この
演算結果のストアを実行する0通電時間TONは次の(
2)式に示すようにエンジン回転数Noのみの関数で上
記と同様にROM31に記憶されているNe−TONテ
ーブルから読み出される。
ToN=f (Ne)  −(2) このようにして求められた通電時間データTONはRA
M32にストアされる。
進角データθigおよび通電時間データTONが求めら
れたのち、ステップ55でこれらの値に基づいて点火時
期データTigおよび通電時期データTcgが演算され
る。まず点火時期データTigについて述べると、エン
ジンのバンク角および各気筒ごとに、クランク角度基準
位置qから最大進角度θig′だけ進角した位置のステ
ージ番号(第5図(a)の例ではステージ6)と、角度
データトがROM31に記憶されている。CPU22は
これらの角度データおよび進角データθig等をROM
31およびRAM32からそれぞれ読み出し、ステージ
6パルスq′からの角度DEGを次の(3)式により演
算する。
DEG=θig’−〇ig十角度データ・・・(3)次
いで、この角度DUGから点火時期データTigを(4
)式により演算する。
Ti g=ΔTXDEG・・・(4) ここにΔTは前記ステップ52でRAM32に記憶した
。クランク軸14がクランク角度で1@たけ回転するの
に要する時間である。
また1通電時期データTcgについては、上記のように
求めた点火時期データTigおよび通電時間データTO
Nから次の(5)式により演算する。
Tcg=I(ToN Tig)  TsXml・・(5
)ここにmは最大進角度θigだけ進角した位置のステ
ージ(第5図の図示例ではステージ6)からこれ以前の
点火コイル通電を開始するステージまでのステージ数(
第5図の図示例ではm=1)、Tsは前記ステップ52
で求めたクランク軸が45゜クランク角度進むに要する
時間の平均値である。
上記の各演算値はRAM32にストアされる。
次いで、通電および点火の実行を第3図のフローチャー
トにより説明する。第3図に示す割込演算処理プログラ
ムINTは、第1のフリップフロップ回路27からζ出
力がCPU22に入力する毎に最優先順位で実行される
先ず、ステップ56でステージ位置の検出を行ない、次
にMeタイマ47から前記パルス信号Pcmの発生時間
間隔の今回計測値Ts (n)を読み込み、これを記憶
した後Meタイマ47をリセットすると同時に再スター
トさせる(ステップ57)。
次いで、ステップ58で前記ステップ56で検出したス
テージが点火カウンタ回路36のカウントを開始すべき
点火ステージ(例えば第6ステージ)であるか否かを判
別する。この判別結果が肯定(Yes)であればCPU
22は点火カウンタ回路36に起動信号を送出して、こ
の点火カウンタ回路36を起動させ(ステップ59、第
5図(f))、ステップ60に進む、一方、ステップ5
8の判別結果が否定(No)であれば直接ステップ6o
に進み、通電カウンタたる内部カウンタ34をスタート
させる(第5図(g) ) 、通電カウンタ34はこの
割込処理プログラムの実行ごとにスタートすることにな
る0次いで、ステップ61に進み。
エンジン回転数Neが所定回転数(例えば5000rp
m)以上であるか否かを判別する。この判別結果が肯定
(Yes)であれば通電時期データTcgおよび点火時
期データTigの加速補正は行わずに次のステップ63
に進んでRAM32にストアされている点火時期データ
Tigをそのまま点火のレジスタ38に設定する。高回
転時には十分に演算処理時間が確保できないために後述
の加速補正演算が省略される。一方、ステップ61の判
別結果が否定(No)であればステップ62において点
火時期データTigおよび通電時期データTagの公知
の方法による加速補正が行われる。このような加速補正
を行なったTig値は前述と同様にステップ63で点火
レジスタ38に設定される。
尚、上述の説明から明らかなようにステップ63は本割
込演算処理プログラムINTの実行により必ず実行され
るのでTig値データはその都度書換えられることにな
る(第5図(f))。
次に、ステップ64及び65でエンジンの過回転判別を
行う、即ち、まず、ステップ64で第4ステージである
かを判別する。第4ステージは。
第5図(a)に示すように、クランク角度が90″″相
当のステージで他のステージの2倍の角度間隔を有して
おり、この間断たな割込演算処理プログラムINTの実
行要求は生じない、即ち、第4ステージのプログラム処
理時間は他のステージに比べて2倍の時間が確保でき高
回転時に他のステージにおいて演算処理できないものも
第4ステージではこれを可能にするのである。これは、
本発明のクランク角度位置の検出が2つのバルサ17゜
18と、円周上1個所の欠落部を有する、回転円板15
に突設されたリアクタ16a−16gとによって行なわ
れることに基づく、そこでステップ64の判別結果が否
定(No)の場合には過回転判別に要する処理時間が確
保できないものとしてステップ65を飛び越してステッ
プ66に進む一方、肯定(Yes)の場合にはステップ
65に進み、サブルーチンNECHKを実行する。
第4図はサブルーチンNECHKのフローチャートを示
し、ステップ651で第3図のステップ57で検出され
たTs□値(今回ループは第4ステージのパルスPc1
が検出された直後に実行されたものであるから今回ルー
プで検出される最新のTsn値は第3ステージにおける
Pc1パルスの発生時間間隔Ts、である。)が変数値
THeとして設定される。この変数値THeを用いて後
述のステップ652及び654における判別が実行され
る。ステップ652ではエンジンが過回転状態を脱した
か否かを判別する。即ち、この判別はエンジン回転数N
oが所定の下限回転数(例えば、15000ppm)以
下か否かによって判別する。
この判別結果が肯定(Yas)の場合にはフラグCUT
FLGに値0を設定してエンジンが過回転状態を離脱し
たことを記憶する(ステップ653)。
否定(NO)の場合にはステップ654に進み、エンジ
ンが過回転状態にあるか否かを判別する。即ち、エンジ
ン回転数Neが所定の上限回転数(例えば16000r
pm)以上か否かを判別し、この判別結果が肯定(Ye
s)の場合にはフラグCUTFLGに値1を設定し、エ
ンジンが過回転状態にあることを記憶しくステップ65
5)、否定(No)の場合には何にもせずに本プログラ
ムを終了する。尚、ステップ652及び654において
エンジンが過回転状態にあるか否かの判別に所定の上限
及び下限回転数の異なる判別値を用いるのは、これによ
りエンジン制御の安定化を図るためである。
サブルーチンNECHKの実行が終了すると第5図のス
テップ66が実行される。このステップは上述のサブル
ーチンNECHKで設定されたフラグ値CUTFLGが
値1に等しいか否かを判別し、判別結果が否定(No)
であるときは後述するステップ67以下が実行されるが
、肯定(Yes)の場合、即ち、エンジンの過回転状態
が検出されればステップ67以下を実行せず本プログラ
ムを終了する。従って、後者の場合には後述するように
点火コイルへの通電が実行されなくなり、これにより混
合気の点火が阻止されエンジンの過回転が防止される。
前記ステップ67では今回検出ステージが通電ステージ
であるか否かを判別する。この判別結果が否定(No)
であれば、後述するように通電レジスタ34aの設定値
と、前記ステップ60でスタートさせた通電カウンタ3
4の計数値Tとの比較を実行せずにこの割込処理を終了
させる。従って、前記ステップ60で通電カウンタ34
をスタートさせたものの、CPU22は今回ステージに
おいて、第1の出力回路24aに通電信号を出力するこ
とはない、ステップ67の判別結果が肯定(Yes)で
あればステップ68に進み、RAM32にストアされて
いる通電時期データTagを通電レジスタ34aに設定
する。この設定後通電カウンタ34の計数値Tと、当該
通電時期データTagとを比較しくステップ69)、計
数値Tが通電時期データTcgに一致する迄該ステップ
69が繰返し実行される。
計数値Tが通電時期データT c gを超えたとき、C
PU22は前記出力端子22aに「1」レベルを出力し
、前述した通り第1の出力回路24aに通電信号を送出
して第1の点火コイル45の1次コイルに通電を開始さ
せ(ステップ70、第5図の(g)及び(h))、本プ
ログラムを終了する。
前記ステップ59でCPU22からの起動信号により、
カウンタ36が計数を開始すると、コンパレータ42は
CPU22とは係りなく、カウンタ36の計数値と、レ
ジスタ38に設定された点火時期データTig(第5図
(f))とを比較し。
計数値が点火時期データTigを超えたときに通電停止
信号、即ち点火信号を第1の出力回路24aに供給し、
第1の点火コイル45における1次コイルへの通電を停
止させる。これにより2次コイルに高電圧が発生し点火
プラグ10aに火花放電が生じ点火が行なわれる。他の
気筒側の点火プラグ10bに対する通電時期及び点火時
期の処理についても通電および点火のステージが異なる
だけで、その他は上記とほぼ同様であるので説明を省略
する。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明の内燃エンジンの電子点火
制御方法に依れば、複数の所定クランク角度位置の内少
なくとも1つの特定のクランク角度位置と該特定のクラ
ンク角度位置の検出直後に検出される所定クランク角度
位置間のクランク角度を他の隣接する2つの所定クラン
ク角度位置間のクランク角度より大きい値に設定し、該
特定のクランク角度位置を検出したとき、エンジン回転
数を検出し、検出したエンジン回転数が所定回転数以上
のとき点火を阻止する信号を発生させ、該阻止信号が発
生している間に亘って点火を禁止するようにしたので、
エンジンが過回転領域に突入した場合、これを早期に検
出できエンジンの過回転を確実に防止することができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に適用する内燃エンジンの電
子点火装置を示すブロック図、第2図乃至第4図は第1
図の電子コントロールユニット(ECU)で実行される
点火時期制御手順を示すフローチャートで、第2図はメ
インルーチンを示すフローチャート、第3図は通電時期
および点火時期制御用の割込み処理プログラムのINT
のフローチャート、第4図は第3図の割込み処理プログ
ラムINTのステップ65の処理内容を詳示する。エン
ジンの過回転判別のためのサブルーチンNECHKのフ
ローチャート、第5図は第1図の装置における点火コイ
ルへの通電時期および点火時期等を示すタイミングチャ
ートである。 l・・・エンジン、10a、10b・・・点火プラグ、
14・・・クランク軸、15・・・回転円板、16a 
−16g・・・リアクタ、17.18・・・電磁ピック
アップ(パルサ)、22・CPU、24a、24b−出
力回路、34・・・通電カウンタ、36,37・・・点
火カウンタ、38.39・・・点火レジスタ、45.4
6・・・点火コイル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、内燃エンジンの複数の所定クランク角度位置を検出
    し、各所定クランク角度位置を検出する毎に点火制御の
    ための所定の演算制御処理を動作を実行する電子点火制
    御方法において、前記複数の所定クランク角度位置の内
    少なくとも1つの特定のクランク角度位置と該特定のク
    ランク角度位置の検出直後に検出される所定クランク角
    度位置間のクランク角度を他の隣接する2つの所定クラ
    ンク角度位置間のクランク角度より大きい値に設定し、
    該特定のクランク角度位置を検出したとき、エンジン回
    転数を検出し、検出したエンジン回転数が所定回転数以
    上のとき、点火を阻止する信号を発生させ、該阻止信号
    が発生している間に亘って点火を禁止することを特徴と
    する内燃エンジンの電子点火制御方法。
JP12632085A 1985-06-12 1985-06-12 内燃エンジンの電子点火制御方法 Expired - Lifetime JPH0641746B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0299771A (ja) * 1988-10-07 1990-04-11 Kokusan Denki Co Ltd 内燃機関用点火制御装置

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JPH0299771A (ja) * 1988-10-07 1990-04-11 Kokusan Denki Co Ltd 内燃機関用点火制御装置

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