JPS61277435A - 制振性材料 - Google Patents

制振性材料

Info

Publication number
JPS61277435A
JPS61277435A JP12083085A JP12083085A JPS61277435A JP S61277435 A JPS61277435 A JP S61277435A JP 12083085 A JP12083085 A JP 12083085A JP 12083085 A JP12083085 A JP 12083085A JP S61277435 A JPS61277435 A JP S61277435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
material according
damping
temperature
loss coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12083085A
Other languages
English (en)
Inventor
周治 北村
奥村 拓造
田所 義雄
戸谷 博雄
芳晃 東川
菊地 利注
大前 忠行
岡田 満幸
弘行 長井
俊明 塩田
西原 實
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd, Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP12083085A priority Critical patent/JPS61277435A/ja
Publication of JPS61277435A publication Critical patent/JPS61277435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は深絞り、折り曲げ等の加工性にすぐれ、また極
めて高制振性を有する材料に関するものである。
近年、自動車、鉄道、車両等交通機関による騒音や工場
、工事現場の騒音あるいは振動の周囲住民に与える影響
は日毎に大きくなり、大きな社会問題となっている。
その解決の一手段として、材料自身が振動吸収能を持つ
ような振動吸収材料の研究開発が進められ、振動吸収性
能が高く、用途に適した制振材料が車両、船舶、産業機
械や鉄橋等の構造部材として使用されている。
また自動車の騒音発生源としてはエンジン周囲の部品特
にオイルパンからの騒音が大きく、この低減が必要とな
って来ている。
このような制振材料としては、従来より酢酸ビニル−エ
チルアクリレート共重合物(特公昭45−85662号
)、酢酸ビニル−エチレン共重合物にスチロールとアク
リロニトリルとの混合物をグラフトさせた共重合体(特
公昭46−17064号)、カルボン酸変性ポリオレフ
ィン系樹脂を主体とした樹脂組成物(特開昭59−80
454号)などの組成物を中間層とした積層構造物やビ
テユーメンに炭酸カルシウム等の充填材を加えた材料等
が知られている。
しかしながら、これらは金属板と積層構造物にした場合
、特定の温度域において振動吸収能を有しているものの
、金属板との接着性が不充分であるとか、中間層の組成
物の弾性率が低いとかにより機械プレスにより深絞り加
工や折り曲げ加工性に劣ることや、耐熱性に劣る等の欠
点があり、制振性金属板として、二次加工性に難点を有
しているのが実情である。
従来の制振性金属板の機械プレスなど:こよる加工性の
欠点は、例えば、深絞り加工においては、金属板端部に
ずれを生じたり、ひどい場合には積層した上下二枚の金
属板が制振性樹脂層からはずれて口開きを起すという問
題に加えて、樹脂層の低弾性に起因する成形品表面の波
打ちやコーナー曲面のシワ発生などを生ずる。
また、ヘミング加工といわれる180°折り曲げ加工が
制振性金属板の端部加工に実施されるが、このような厳
しい加工においては金属板表面の波打ち、シワ寄りはい
うそうひどいものとなり、実用化に耐えられないものと
なっていた。
本発明は、このような問題点に鑑み、深絞り、折り曲げ
等の加工性にすぐれ、かつ制振性能にすぐれた制振性材
料を提供することを目的としたものである。
本発明は2枚の金属板の間に熱可塑性樹脂か9らなる制
振層を挾んで構成された制振性材料であって、前記制振
層が、温度20℃における伸び率が80%以上であり、
損失係数(tanδ)のピーク温度が一50℃〜180
℃の範囲にあり、かつ、金属板との接着強度が温度20
℃、180°ピーリング試験において8 Kg/ag1
以上である少なくともIll類のポリエステル系樹脂と
可塑剤との混合物からなる少なくとも一層からなること
を特徴とする制振性材料、および(2)2枚の金属板の
間に熱可塑性樹脂からなる制振層を挾んで構成された制
振性材料であって、前記制振層が、温度20℃における
伸び率が50%以上であり、損失係数(tanδ〕のピ
ーク温度が−50℃〜180℃の範囲にあるポリオレフ
ィン系樹脂(B)からなるフィルムの内外面に、゛温度
20℃におけるせん断弾性率が樹脂(2)よりも高く、
伸び率が80%以上で損失係数(tanδ)のピーク温
度が一40℃〜180℃の範囲であり、かつ、金属板と
の接着強度が温度20℃、180°ピーリング試験にお
いて81以上であるポリエステル系樹脂と可塑剤の混合
物からなる樹脂組成物(ロ)層が設けられたものである
ことを特徴とする制振性材料である。
ここで言う金属板とは、各揮鋼板、ステンレス、アルミ
ニウム、銅、チタン等の単品あるいは合金等の板をさし
、この中にブリキ、トタン等の様な表面処理を行なった
金属板も含まれる。
ここで言う可塑剤とは、一般に軟質塩化ビニール樹脂の
製法に用いられる可塑剤がすべて含まれる。その添加量
は本発明の金属板との接着力に起因するプレス加工性を
そこなわないためには、一般に26重兄%以下にするこ
とが好ましく、またさらに好ましくは10重1%以下が
好ましい。
可塑剤の具体例としては、ジー2−エチルへキシルフタ
レート(通称DCJP)、ジブチルフタレート(DBP
)等のフタル酸エステル可塑剤、トリクレジルホスフェ
ート(TCP)、トリー2−エチルへキシルホスフェー
ト(TOF)等のリン酸エステル可塑剤、ジイソデシル
アジペート(DIDA)、n−オクチル−n−デシルア
ジペート(NODA)等のアジピン酸エステル可塑剤、
その他セヂチン酸エステル可塑剤、アゼライン酸エステ
ル可塑剤、クエン酸エステル可塑剤、グリコール酸エス
テル可塑剤、トリメリット酸エステル可塑剤、フタル酸
異性体エステル可塑剤、ポリエステル型可塑剤、エポキ
シ系可塑剤等が使用可能である。
これらの中で特に低添加量で効果が大きく、かつポリエ
ステル系樹脂と相溶性が高いものとしてジー2−エチル
へキシルフタレート(通称DOP)、ジブチルフタレー
ト(DB)’)あるいは低分子量ポリエステル系可塑剤
(例えば二進化工製5P−171,5P−105等)、
その他ガラス転移温度(Tg)が−5〜16℃である高
分子量ポリエステル系共重合体樹脂(例えば東洋紡製パ
イロン$500  $800.80P1GM400など
)を5〜20!tffi%添加することも効果が高いこ
とを見出せた。
これらの可塑剤の効果として、損失係数(tanδ)の
ピーク高さをほとんど変化せずピーク温度を10〜20
′C下げることが出来、その上ピークの幅を広げる好ま
しい影響が認められた。
本発明によれば、制振層は金属板に対して比較的低温の
接着加工条件においても良好な接着性が得られ、このこ
とによって得られる制振鋼板は、深絞り、折り曲げ時の
きびしい加工条件下でもすぐれた加工性を有している。
また、可塑剤の添加によって自由に必要適用温度域を変
化させることができ、その適用温度域において高い振動
吸収性を示す制振材料が得られる。
本発明において使用されるポリエステル系樹脂としては
、アゼライン酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカンジ
カルボン酸などの炭素数2〜20の脂肪酸ジカルボン酸
;テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸などの芳香族ジカルボン酸;またはシクロヘキサンジ
カルボン酸などの脂環式ジカルボン酸の単独ないしは混
合物からなるジカルボン酸と、エチレングリコール、1
.8−プロパンジオール、1゜4−ブタンジオール、1
.6−ヘキサンジオール、1.10−デカンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオ
ール、2−エチル−2−ブチル−1,8−プロパンジオ
ールなどの脂肪族グリコール;またはシクロヘキサンジ
オールなどの脂環式グリコールの単独または混合物から
なるジオールとを重縮合させて得られる樹脂である。
これらのうち、テレフタル酸残基とエチレングリコール
残基および1.4−シクロヘキサンジオール残基よりな
るポリエステル系共重合体が好ましく、特に好ましくは
エチレングリコール残基化比較して1.4−シクロヘキ
サンジメPETG676B)であり、またテレフタル酸
とイソフタル酸および1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールより合成されたポリエステル樹脂(例えば、Eas
tman Kodak社、Kodar PCTA樹脂A
−150)も特に好ましい樹脂である。
また、熱可塑性高分子量ポリエステル系樹脂の中で、非
晶性であるポリエステル樹脂[例えば、東洋紡バイロン
$200(Tg67℃)、$108108(T℃)、$
290(Tg87℃)、$800(Tg7℃)、$50
0(Tg4℃)、jNioo(Tg47°C)、jGK
180(TglO℃)〕は、ガラス転移温度(Tg)に
基因する損失係数(tanδ)が0.8以上と極めて高
く、それに伴って損失係数(η)も高く、特に好ましい
樹脂である。
これらのポリエステル系樹脂単独でも、金属板との接着
性にすぐれ、加工性および制振性能にすぐれた材料とな
り得るが、特に金属板との接着力を高めプレス加工性を
良好とするためには、金属板との接着性にすぐれる変性
ポリオレフィン系樹脂を混合することが望ましい。
この変性ポリオレフィン系樹脂としては、マレイン酸変
性ポリエチレン、マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル
共重合体、a−オレフィン−グリシジルメタクリレート
共重合体またはα−オレフィン−グリシジルメタクリレ
ート−酢酸ビニル共重合体などが好ましい。
この中でα−オレフィン−グリシジルメタクリレート共
重合体またはα−オレフィン−グリシジルメタクリレー
ト−酢酸ビニル共重合体が最も好ましく、この共重合体
におけるグリシジルメタクリレート含有量は0.6〜2
0!ji%好ましくは1〜15重鳳%であり、酢酸ビニ
ル含有量はθ〜20i4量%好ましくは1〜10重愈%
である。
上記α−オレフィン−グリシジルメタクリレート共重合
体またはα−オレフィン−グリシジルメタクリレート−
酢酸ビニル共重合体は、ポリエステル系樹脂100重量
部に対して、1〜900fij1部混合することが可能
であり、特に好ましくは20〜150重量部である。
本発明に使用される温度20℃における伸び率が509
6以上で損失係数(tanδ)のピーク温度が一50℃
〜180℃の範囲にあるポリオレフィン系樹脂(B)と
しては、a−オレフィンの単独重合体、α−オレフィン
を主成分とする異種単鳳体との共重合体であり、例えば
低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチーレンーメ
タアクリレート共重合体、エチレン−メタアクリレート
共重合体、アイオノマー樹脂等が挙げられる。また、こ
の中には前記変性ポリオレフィン系樹脂も含まれる。
アイオノマー樹脂はa−オレフィンとa、β−不飽和カ
ルボン酸としてメタアクリル酸を用い、メタアクリル酸
の割合が1〜5モル%の共重合体で、金属イオンとして
Na、Zn”+を用いたものが、例えばデュポン社より
商品名サーリンとして販売されているものである。
これらのうち、エチレン−酢酸ビニル共重合体や、エチ
レン−アクリル酸共重合体が易加工性の点で好ましい。
ポリオレフィン系樹脂(2)には、その性質を改良する
ために、少量の他の重合体、たとえばメチルメタクリレ
ート共重合体を加えることができる。
また、ポリオレフィン系樹脂(B)には、温度20”C
における伸び率が100%以上で損失係数(tanδ)
のピーク温度が一100℃〜110℃の範囲にある合成
ゴムを添加してその制振性をさらに改良することができ
る。
そのような合成ゴムとしては、ニトリルゴム、スチレン
ゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、天然ゴ
ム、合成イソプレンゴム、ブタジェンゴム、クロロブレ
ンゴム、エチレンプロピレンゴム、塩素化ブチルゴム等
あるいは1゜2ポリブタジエン、熱可塑性ポリウレタン
、ポリエステルエラストマー等の弾性エラストマーが使
用可能である。
これらのうち、ブチルゴムすなわちインブチレン−イソ
プレン共重合体が、易加工性および制振性能の点で好ま
しい。
ポリオレフィン茶樹M(6)に加えられる合成ゴムの配
合比率は10〜SO*の間で自由に変えられるが、制振
性向上および配合処方の容易性より26〜60%が最も
好ましい。
本発明において、制振層として樹脂の混合物を使用して
フィルムを作成し、鋼板間に挾んでサンドイッチ構造の
板を作成し、制振性能である損失係数(η〕を測定した
。一般的に制振層として混合物は単独物に比較し、ピー
ク高さは低くなる欠点を有するのであるが、本発明のポ
リエステル系樹脂と可塑剤と変性ポリオレフィン系樹脂
の混合物では、侮辱ピーク高さを変化することなく高制
振性能が保たれることがわかった。
また本発明において、制振層のフィルムを単層で使用す
る場合には、ガラス転移点(Tg)に起因する損失係数
(tanδ)のピーク温度が適用温度域にある、ポリエ
ステル系樹脂と可塑剤、またはこれらと変性ポリオレフ
ィン系樹脂とからなる樹脂組成物を使用すると、極めて
優秀な制振性能が得られることがわかった。
また高制振性能を得るためには、損失係数(tanδ)
のピークが0.8以上である必要があり、この場合制振
材料としての損失係数(η)は0.5以上の特に好まし
い性能が得られることがわかった。
また本発明において制振層を多層にする場合、常温域に
おける易加工性および高制振性の観点より、内外層フィ
ルムにガラス転移点(Tg)に起因する損失係数(ta
nδ)のピーク温度が適用温度域にある、ポリエステル
系樹脂と可塑剤、またはこれらと変性ポリオレフィン系
樹脂からなる樹脂組成物(B)を使用し、高制振性能と
それを広温度範囲で確保するため中間層フィルムとして
溶融に起因する損失係数(tanδ)のピーク温度が適
用温度域にあるポリオレフィン系樹脂(B)を使用する
と極めて優秀な制振性能が得られることがわかった。
ここで言う適用温度域とは、制振性能が必要な温度範囲
のことであって、例えば自動車用エンジン部品の場合8
0〜90℃を中心として60〜180℃の温度範囲で高
い制振性能が保たれればよい。
また、種々の検討の結果、制振層を多層にする場合、損
失係数(tanδ)のピーク値が、0.5以上であり、
ピ′−り温度が5〜20℃異なる樹脂層の組合せを行な
うと、極めて幅広く高制振性能が得られるという優秀な
性能が得られることがわかった。
また、制振層が多層からなる場合において、樹脂層間の
ガラス転移温度(Tg)の差が5〜16”Cあり、各樹
脂層がポリエステル系樹脂と可塑剤、またはこれらと変
性ポリオレフィン系樹脂からなる場合は制振材料として
損失係数(η)が0.6以上の特に好ましい性能が得ら
れることがわかった。この場合ポリエステル系樹脂が、
非晶性共重合体樹脂であれば一段と高制振性が得られる
ことがわかった。
この多層を例えば自動車用エンジン部品に使用する場合
、ガラス転移温度(Tg)が、45〜60℃の樹脂組成
物層と60〜75℃の樹脂組成物層と75〜90℃の樹
脂組成物層より構成された8NJ構造の多層フィルムを
使用するのが最も好ましいことがわかった。
本発明の制振材料の用途としては、自動車より発生する
騒音振動防止のために特に使用できる。
この場合自動車の騒音、振動の発生源はエンジン部品で
ありその中でもオイルパンからのものが主たるものであ
る。
またその他タイミングベルトカバー等エンジン本体に直
接付属するカバー類に適用した場合も好結果を得る。
本願発明の材料を、中型トラックのディーゼルエンジン
用オイルパンに適用したところエンジンより約1m離れ
た場所で8 dBの騒音低減をはかれることがわかった
また車内にはいる騒音、振動防止には、車体材料特にフ
ロア−パネルあるいはダッシュパネルに適用した場合の
効果が大きいことがわかった。
また自動車外板としてドア用アウターおよびインナー用
鋼板に適用した場合、ドア開閉時の不快音が少なくなる
という好結果が得られた。
次に家庭あるいは事務所などの騒音・振動の防止には、
電化部品に適用するのが望ましく、特にモーター用ある
いは安定器用カバーの材料に適用するのが望ましい。
またこの目的では屋根、部屋の間仕切、壁材あるいは床
材等の建築用部材に適用するのが望ましく、他に雨戸あ
るいはアルミサツシ戸に適用した場合にも、騒音公害防
止に役立つことがわかった。また、シャッターあるいは
ドアに適用した場合には、その開閉時の不快音が少なく
なるという好結果が得られた。
また一般に騒音レベルの高いものとして、道路工事用エ
ンジンあるいは発電機よりの騒音があり、これらの部材
に適用するのも好ましい用途である。
また一般交通手段としての自転車、オートバイ等よりの
騒音を防止するには、制動用ブレーキ部材あるいは駆動
用チェーン部材として用いると好結果が得られる。この
場合、ブレーキ制動時あるいはチェーン駆動時の不快音
が取のぞかれることがわかった。
またマフラー用部材としても好結果が得られている。
また公的交通手段として鉄道車両用床材、壁材に用いる
ことも騒音公害防止として効果が高い。
以上の様に本願発明の材料は種々の用途に使用可能であ
るが、直接振動を制御する用途書こおいては前述した様
にコアの厚みを80〜100μとした方がプレス加工性
の観点から望ましいが、特に難しい加工を必要としない
カバー類あるいは壁材あるいは床材においては、強度保
持の効果を得る目的で総合の厚みを厚くする必要があり
、その時内部樹脂層の厚みを0.8〜5mとする事によ
って軽蔑化の効果も得られるという好物性を得ている。
本発明における制振層の成形方法は、樹脂組成物を一般
的成形方法、例えばインフレーシ・ロン加工、カレンダ
ー加工、Tダイ加工等の通常の成形加工方法でフィルム
状に成形して行なうことができる。
多層にする場合は上記フィルムの内外面に他の樹脂組成
物を設けることによって行なわれる。
その方法としては、それぞれのフィルムを形成してドラ
イラミネート、ヒートラミネート法等により積層フィル
ムとする方法、押出ラミネートする方法、多層押出法に
より積層フィルムを同時成形する方法等既存の技術を用
いることができるが、特に多層押出法により成形する方
法が、成形の容易さ、得られるフィルムの層間接着性、
コストの点で好ましい。
また多層成形方法としては、8種81a加工までがコス
ト、成形の容易さ等の点で一般的であるが、この881
8層加工したフィルムを重ねて5〜6層化すると一段と
制振性能が向上することがわかった。
この場合インフレーション加工した多層構成フィルムを
ピンチロール後チユーブ状に重ねたまま供給し5層構造
状態とするのがコストの点および鋼板との貼合の容易さ
で好ましいことがわかった。
多層構成の場合、弾性率、伸び率および損失係数のピー
ク温度が異なる中間層樹脂と内外層樹脂の厚さ、は、す
ぐれた加工性および広範囲な温度域での高い振動吸収性
という点で中間層樹脂の厚さが全フィルム厚さの20%
以上96%以下であることが好ましく、最も好ましくは
8096以上90%以下である。
合計の厚さは、80μ以上あれば制振性は良好であるが
、良好な曲げ絞り等の加工性を有するためには、100
μ以下であることが好ましく、最も好ましくは80μ以
上60μ以下であることが望ましい。
本発明の制振材料の製造法としては、通常のカ バラチオ式あるいは連続式の熱プレス法などを任意に適
用できる。
たとえば、金属板と金属板の間に、制振層の樹脂組成物
を介在させ、加熱圧着させる方法がある。
接着は一般に150〜260℃で行なわれる。
以下に本発明を実施例によって具体的に説明するが、こ
れらは例示的なものであり、これらによって本発明が制
限されるものではない。
実施例中、内外層および中間層フィルムの弾性率および
損失係数(tanδ〕は東洋ボールドウィン製レオパイ
ブロン(110Hz )またはRheometrics
社RMS型測定装置を用いて測定し、伸び率は200m
/分の引張り速度で求めた。
制振材料の振動吸収能を表わす損失係数(η)は機械イ
ンピーダンス法(中央加振)による強制振動で周波数は
1000Hz、温度は20〜180℃で測定した。接着
性試験の耐鋼板接着性は冷間圧延鋼板(0,8m ) 
/該樹脂組成物(60μ)/冷間圧延鋼板(0,81)
の構成で190℃、6分、80Kf/−の条件で接着し
、180°の角度、50m/分の引張り速度で評価した
加工性は、第1図および第2図に示す金型を使用し、そ
れぞれ曲げ戻しおよび絞り加工性を試験しすべり、剥れ
、しわ等を評価した。
第1図(a)は曲げ戻し加工試験金型の断面図である。
同図において、1,2.8は金型部材、4はスペーサー
、5は試料を示す。また2R16Rなどは曲率を示す。
第1図(b)は曲げ戻し加工試験成形品の斜視図である
。同図において、A部、B部、0部はそれぞれ評価観察
部分を示す。
第2図(a)は絞り加工性試験金型の断面図である。同
図において、1.2.8.4.5は金型部材、6は試料
を示す。また、5Rは曲率、50Ω、568は該当部の
径を示す。
第2図中)は絞り加工性試験成形品の斜視図である。同
図において、1はA部しわ、2はフランジしわ、8は板
のすべりのそれぞれ評価観察部分を示す。
実施例1 非晶性ポリx ステ/L/樹脂(Eastman Ko
dak社K。品■PETG6768) 100重量部に
対しジー2−エチルへキシルフタレート(通称DOP)
5重置部の混合物ペレット(ヘンシェルミキサーで混合
し、その混合物を280℃に設定した80m0押出機に
より混練したのちペレット化)を供給する押出機を装備
したインフレーシランダイス(口径150 arm )
を有するインフレ装置を使用し管状体を、引取速度7.
0 m /分、ブローアツプレジ第2.0の条件で引取
り、折径470m、厚みを第1表に示した様に50μで
あるフィルムを得た。
得られたフィルムを用い、0.8m厚の冷間圧延鋼板の
間に加熱圧着(280°C,5分、80Ki/cd)し
接着性、加工性および振動吸第8図は、制振材料の温度
−損失係数(η)の関係図である。
実施例2 メルトインデックス4 F/10分の線状低密度ポリエ
チレン(住友化学工業■製GA401)に無水マレイン
酸′0.7重屋%と、t−ブチルパーオキシラウレート
0.1重量%を添加して、ヘンシェルミキサーで2分間
混合したものを、190℃に設定した80wΔの押出機
により混練した、のちペレット化した。
この変性ポリエチレンとメルトインデックス4 F/1
0分の線状低密度ポリエチレン(住友化学工業■[Ga
2O3)、メチルメタクリレート重合体(住友化学工業
■スミペックスB−LO)を第4表の様な割合で混合し
、その混合物を190℃に設定した80■Ωの押出機に
より混練したのちペレット化した。
このペレットを内外層として供給する押出機と、ポリエ
ステル系樹脂(東洋紡績■バイロン$290)100!
量部に対しジブチルフタレート(DBP)5重量部の混
合物ペレット(ヘンシェルミキサーで混合し、その混合
物を180℃に設定した80wΩ押出機により混練した
のちペレット化)を中間層として供給する押出機を供給
する押出機を装備した多llインフレーシロンダイス(
口径160■)を有するインフレ装置を使用し管状体を
、引取速度7.0 m /分、ブローアツプレジ第2.
0の条件で引取り、折径470■、厚みを第1表に示し
た様に50μであるフィルムを得た。
得られたフィルムを用い、0.8m厚の冷間圧延鋼板の
間に加熱圧着(280℃、5分、80KII/−)し接
着性、加工性および振動吸第8図は、制振材料の温度−
損失係数(η)の関係図である。
比較例1 特開昭59−80454号で開示されたカルボン酸変性
ポリオレフィン系樹脂を主体とした樹脂組成物中の実施
例4について次の様に作成した。
メルトインデックス4F/10分の線状低密度ポリエチ
レン(CdF Chimie製)に無水マレイン酸0.
7重量%と、t−ブチルパーオキシラウレート0.1重
態%を添加して、ヘンシェルミキサーで2分間混合した
ものを、190℃に設定した80■のの押出機により混
練したのちペレット化した。
この変性ポリエチレンとメルトインデックス4g/10
分の線状低密度ポリエチレン(CdF Chimie製
〕、メチルメタクリレート重合体を第4表の様な割合で
混合し、その混合物を190℃に設定した80W8の押
出機により混練したのちペレット化した。
この材料を用いて実施例1〜2と同様の方法でフィルム
化し得られたフィルムを用い、0、8 曽厚の冷間圧延
鋼板の間に加熱圧着(280℃、5分、80 Kg/a
i ) L/接着性、加工性および振動吸収性を測定し
た。
第8図は、制振材料の温度−損失係数(η)の関係図で
ある。
第1表 第2表 第  4  表
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は曲げ戻し加工試験金型の断面図である。 第1図(b)は曲げ戻し加工試験成形品の斜視図である
。 第2図(a)は絞り加工性試験金型の断面図である。 第2図(b)は絞り加工性試験成形品の斜視図である。 第3図は、制振材料の温度−損失係数(η)の関係図で
ある。 (a)              (b)第1図 (a)     (t)) 第2図

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2枚の金属板の間に熱可塑性樹脂からなる制振層
    を挾んで構成された制振性材料であって、前記制振層が
    、温度20℃における伸び率が30%以上であり、損失
    係数(tanδ)のピーク温度が−50℃〜130℃の
    範囲にあり、かつ、金属板との接着強度が温度20℃、
    180°ピーリング試験において3Kg/cm以上であ
    る少なくとも1種類のポリエステル系樹脂と可塑剤との
    混合物からなる少なくとも一層からなることを特徴とす
    る制振性材料。
  2. (2)制振層の損失係数(tanδ)のピーク温度が、
    0℃〜115℃の範囲にあり、そのピーク値が0.8以
    上である特許請求の範囲第1項記載の材料。
  3. (3)ポリエステル系樹脂がテレフタル酸残基とエチレ
    ングリコール残基および1,4−シクロヘキサンジオー
    ル残基よりなるポリエステル系共重合体樹脂である特許
    請求の範囲第1項記載の材料。
  4. (4)ポリエステル系共重合体樹脂が、エチレングリコ
    ール残基に比較して1,4−シクロヘキサンジメタノー
    ル残基が多い非晶性ポリエステル共重合体樹脂である特
    許請求の範囲第8項記載の材料。
  5. (5)ポリエステル系樹脂が、テレフタル酸とイソフタ
    ル酸および1,4−シクロヘキサリンメタノールより合
    成されたポリエステル系共重合体樹脂である特許請求の
    範囲第1項記載の材料。
  6. (6)制振層の厚みが0.3〜5mmである特許請求の
    範囲第1項記載の材料。
  7. (7)制振性材料がエンジン部品または自動車車体材料
    である特許請求の範囲第1項記載の材料。
  8. (8)エンジン部品がオイルパンロッカーカバーあるい
    はシリンダーヘッドカバーである特許請求の範囲第7項
    記載の材料。
  9. (9)自動車車体材料がフロアーパネルあるいはダッシ
    ュパネルである特許請求の範囲第7項記載の材料。
  10. (10)2枚の金属板の間に熱可塑性樹脂からなる制振
    層を挾んで構成された制振性材料であって、前記制振層
    が、温度20℃における伸び率が50%以上であり、損
    失係数(tanδ)のピーク温度が−50℃〜130℃
    の範囲にあるポリオレフィン系樹脂(A)からなるフィ
    ルムの内外面に、温度20℃におけるせん断弾性率が樹
    脂(A)よりも高く、伸び率が30%以上で損失係数(
    tanδ)のピーク温度が−40℃〜180℃の範囲で
    あり、かつ、金属板との接着強度が温度20℃、180
    °ピーリング試験において3Kg/cm以上であるポリ
    エステル系樹脂と可塑剤の混合物からなる樹脂組成物(
    B)層が設けられたものであることを特徴とする制振性
    材料。
  11. (11)溶融に起因する損失係数(tanδ)のピーク
    温度が適用温度域にある樹脂(A)と、ガラス転移点(
    Tg)に起因する損失係数(tanδ)のピーク温度が
    適用温度域にある樹脂組成物(B)を使用する特許請求
    の範囲第10項記載の材料。
  12. (12)適用温度域が、60〜130℃である特許請求
    の範囲第11項記載の材料。
  13. (13)ポリオレフィン系樹脂(A)が、マレイン酸変
    性ポリオレフィン系樹脂、ポリオレフィンおよびメチル
    メタクリレート重合体からなる樹脂組成物である、特許
    請求の範囲第10項記載の材料。
  14. (14)ポリエステル系樹脂が、テレフタル酸残基とエ
    チレングリコール残基および1,4−シクロヘキサリン
    メタノール残基よりなるポリエステル系共重合体樹脂で
    ある特許請求の範囲第10項記載の材料。
  15. (15)ポリエステル系樹脂がエチレングリコール残基
    に比較して1,4−シクロヘキサンジメタノール残基が
    多い非晶性ポリエステル共重合体樹脂である特許請求の
    範囲第10項記載の材料。
  16. (16)制振材料がエンジン部品または自動車車体材料
    である特許請求の範囲第10項記載の材料。
  17. (17)エンジン部品がオイルパン、ロッカーカバーあ
    るいはシリンダーヘッドカバーである特許請求の範囲第
    16項記載の材料。
  18. (18)車体材料がフロアーパネルあるいはダッシュパ
    ネルである特許請求の範囲第16項記載の材料。
JP12083085A 1985-06-03 1985-06-03 制振性材料 Pending JPS61277435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12083085A JPS61277435A (ja) 1985-06-03 1985-06-03 制振性材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12083085A JPS61277435A (ja) 1985-06-03 1985-06-03 制振性材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61277435A true JPS61277435A (ja) 1986-12-08

Family

ID=14796017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12083085A Pending JPS61277435A (ja) 1985-06-03 1985-06-03 制振性材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61277435A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202782A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Jtekt Corp 転がり軸受装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202782A (ja) * 2007-01-26 2008-09-04 Jtekt Corp 転がり軸受装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4883717A (en) Vibration-damping material
JPH0442105Y2 (ja)
JP2007091491A (ja) 中間膜および合わせガラス
US20040097159A1 (en) Laminated composition for a headliner and other applications
EP0138557A2 (en) Vibration-damping material
JP4460426B2 (ja) 樹脂組成物、樹脂シート並びに積層材料
CN107459269A (zh) 夹层玻璃以及汽车门
JPS61277435A (ja) 制振性材料
KR900009158B1 (ko) 비결정 폴리에스테르 조성물 및 그의 용도
JPH0434499B2 (ja)
US5232785A (en) Vibration damping sheet
JPS60122148A (ja) 積層体
JPS63193977A (ja) 制振積層体用樹脂組成物
JPS6246639A (ja) 制振性複合材料
JPS6192851A (ja) 広温度範囲にわたつて高制振性能を有する材料
JPS61217237A (ja) 制振性複合材料
JP5200480B2 (ja) 金属板被覆用樹脂組成物、樹脂フィルム、樹脂被覆金属板、及び樹脂被覆金属容器
JPS6189841A (ja) 加工性にすぐれた高制振性材料
JP4460350B2 (ja) 樹脂組成物、樹脂シート並びに積層材料
JP2823909B2 (ja) 制振性樹脂組成物及びその複合材
JP3747743B2 (ja) 金属板ラミネート用樹脂フィルムおよびラミネート金属板並びにその製造方法
JPH068038B2 (ja) 制振性材料
DE4020512A1 (de) Schwingungsdaempfendes blech
JP2567588B2 (ja) 積層体及びその製造方法
JPH0813505B2 (ja) 積層延伸フイルムの製造方法